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2010.12.27
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話し・・・
マイコプラズマ肺炎急増(その1)
マイコプラズマ肺炎急増(その2)
マイコプラズマ肺炎急増(その3)
マイコプラズマ肺炎急増(その4)
マイコプラズマ肺炎急増(その5)
間が空きましたが、続き行きます!!
まずは「燥邪」から。
「燥邪」とはその名の通り、「乾燥の邪」です。
今年は秋に入り、非常に乾燥が強くなりましたよね。
この「燥邪」は、陰陽で分けると陽の範疇に入ってきます。
ですから、熱の性質を帯びているのです。
「燥邪」が横行すると、引き起こされる主な症状として「乾燥」が挙げられます。
体の正常なお水を、「燥邪」の熱の性質により乾かしてしまうことで、乾燥症状が現れる訳です。
秋になって、急に肌がかさついたり、唇がひび割れたりするのは、この「燥邪」登場の合図です。
そして、この「燥邪」は肺臓に最もダメージを与えます。
肺については院長ブログ 「肺」って何ですか?(その1~12) 参照
中医学では、同じ性質を持っている者同士、その気は呼応(共鳴)するとされています。
以前の記事で、秋は収斂という作用を持っている、というお話をしたと思います。
マイコプラズマ肺炎急増(その4)
また、実が熟れたら下に落ちますよね。
これより秋は「沈下」とか「降下」という作用も持っております。
こういった秋の、収斂・沈下・降下という作用を、人体においては肺臓というものがつかさどっています。
ですから、秋に旺盛となる燥邪と肺臓は、互いに共鳴し求め合う結果、肺臓に直接的・選択的にダメージを与えます。
面白い考え方ですよね~。
この肺臓は、水分を溜めておいたり、それを全身に散布したりと、
水分代謝に大きく関係しています。
更に、以前ちらっとお話した「易」においては肺臓は、
「兌(だ)」にあたり、「兌」は自然界においての「沢」のことであります。
相撲と東洋医学(その4)
つまり、
肺臓は、臓自体が少しく潤っている状態が正常なのです。
更に、更に肺臓は皮膚(皮毛)と関係深いともされています。
ですから、「燥邪」によって皮膚が乾燥されることで、それが影響し、肺臓の潤いを奪います。
そうなると水が無くなるので、熱が生まれますよね。
もちろん、肺臓は呼吸関係もつかさどっています。
肺臓に異常が起これば、かなりのケースで「咳」が出てきます。
特に、その異常を引き起こしているのが熱邪であれば、熱は上に昇る性質がありますから、上に突き上げるような症状となる訳です。
また、肺臓が正常に働けないと沈下・降下作用も発揮されなくなります。
そうすると、咳はより現れやすい症状となります。
つまり、4つ目に、
秋となり、「燥邪」が旺盛になったことで、肺臓の潤いが奪われた。
そして、肺臓に熱がこもることで、「咳」という症状を引き起こしやすい状況が生まれた。
ということが、挙げられます。
次回に続く。
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