東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痰飲病機㉖

2023.03.29

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

前回の続きです。

 

 

前回の話はコチラ

 

 

前回は、飲が胸郭に停滞した場合を書きました。

 

 

今回は、胃中に停滞した場合に関して、簡単に書いていこうと思います。

 

 

飲食の不節などにより脾胃の陽気を損傷し、水液代謝に影響する事で、飲が形成され、脾胃に停滞することにより、発生します。

 

 

脾胃に停滞することで、脾胃の昇降機能が失調し、運化機能に影響を与えます。

 

 

また、陽気の循りが悪くなることで、飲が形成される原因と考えられ、飲が形成されることで、臓腑の陽気を損傷してしまうという、悪循環が生まれてしまいます。

 

 

その為、陽気の循りをよくすることが、ポイントになってきます。

 

 

飲が脾胃に停滞することで、胃脘痞・腹張などの胃腸症状が発生しますし、胃に飲が停滞しているため、水分摂取をしたくなかったり、水分摂取すると不快になるなどの症状がでます。

 

 

また、飲の停滞により、気機が逆乱することで、嘔吐・腹鳴・腹瀉などの症状がでますし、長期化すると、食欲不振が発生し、体重の減少なども認められるようになります。

 

 

症状の確認はもちろんのことですが、しっかりと、水液代謝の流れを把握しておくこと、問診上で飲食の乱れがなかったかなどを確認することが重要になると思います。 

 
 
 
 
 
 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 『中医弁証学』編著:柯雪帆 訳:兵頭明 (東洋学術出版)
 
 
 
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