東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痰飲病機㉕

2023.03.27

 

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

前回は飲が心に影響した場合を書きました。

 

 

 

今回は胸郭に停滞した場合を書いていこうと思います。

 

 

 

臓腑の水液代謝の低下等が原因で、水飲を散布することができなくなり、その水飲が胃から胸郭に昇ったものを、支飲証と言います。

 

 

 

この支飲証ですが、『金匱要略・第12 痰飲・咳嗽病の脈・証・治』に記載されています。

 

 

 

ここでは、飲病の分類や症状、治療方法に関して記載されておりますが、後日、書いていこうと思います。(予定です笑)

 

 

 

胃にあった水飲が胸郭に停滞して、気機の昇降がうまくいかなくなれば、胸郭の痞悶(ヒモン:つかえて、もだえ苦しむ)が現れます。

 

 

 

水飲同士が結合して下降できなくなり、胃から上逆すれば、干嘔・涎が出ます。

 

 

 

水飲が陽位(上半身)を犯せば、頭眩・頭冒感が起きます。

 

 

 

水飲が胸中で騒げば、喘息が発生します。

 

 

 

水飲が胃から発生し、そこからどこへ移動し、停滞を発生させているのかを把握することが重要になると思います。

 
 
 
 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『鍼灸・漢方の名医になるための 気血弁証論治学』 編者:神野英明

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

 『金匱要略解説』何 任(浙江中医学院教授)著 勝田 正泰 監訳 内山恵子・勝田正泰・庄司良文・菅沼伸・吉田美保・兵頭明 共訳(東洋学術出版)
 
 
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