東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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頭痛とは⑤

2022.12.13

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「気虚と血虚による頭痛」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
気虚と血虚はいずれも虚証に属しますが、次のような違いがあります。
 
 
 
気虚の頭痛は、慢性疾患や過労により脾胃気虚をきたした結果、清陽不昇、濁陰不降を生じ、清竅の機能が失調することで発生します。
 
 
 
この場合の頭痛は、しくしくと持続性に痛み、倦怠感、無力感、息切れ、嬾言、などの気虚症候を伴い、増悪因子は肉体疲労で、疲労を感じると顕著となる特徴を持ちます。
 
 
 
この場合、中気が虚して頭を満たすことが出来ないと頭内が空になったような感覚で痛み、運化機能が障害されているため、食欲不振、泥状便がみられます。
 
 
 
治法は、補中益気となります。
 
 
 
血虚の頭痛は、出血が分娩、産褥の異常で血が不足した結果生じます。
 
 
 
特徴は、頭痛に加えて頭のふらつきを伴い、顔色が青白い、動悸、不眠、目の異物感、目のかすみなどの血虚症候を伴うことです。
 
 
 
治法は、養血をメインにして治療していき、気血両虚の場合は、気血双補を用います。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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