東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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頭痛とは

2022.11.29

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「頭痛」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
医書の古典には、「真頭痛」、「脳痛」と記載されており、『霊枢・厥痛篇』には、「真頭痛は、頭痛甚だしく、脳ことごとく痛み、手足寒えて節に至り、死すとも治せず」、『中蔵経』には「脳痛を病み、その脈緩にして大なるものは、死す」とあるように、これは重篤な頭痛を示している文章とされています。
 
 
 
「首風」、「脳風」、「頭風」などの名称もあり、いずれも頭痛を含めた症状とされています。
 
 
 
『素問・風論』には「首風の状は、頭面汗多く、悪風し、まさに風先だつこと一日にしてすなわち病甚しく、頭痛はもって内より出ずるべからず」とあり、
 
 
 
後世には「頭風」、「脳風」を頭痛の一種として捉えるものが多くみられます。
 
 
 
頭痛は多種の急性、慢性疾患によくみられる症状であるが、今回は頭痛が主症状である場合について、お話していきたいと思います。
 
 
 
頭痛は、外感によるものと内傷によるものとがあります。
 
 
 
外感による頭痛は、急性で経過が短く、表証を伴い、痛みは激しく持続性です。
 
 
 
外感は、風寒、風熱、風湿があるため、弁別して治療を行う必要があります。
 
 
 
内傷による頭痛は、一般に慢性的で経過が長く、症状はやや緩やかで、頭痛は断続的に生じ、虚実を弁別して治療することが大切になってきます。
 
 
 
頭は「諸陽経の会」で、三陽の経脈すべて顔面をめぐり、厥陰経も頭頂部に達するため、古人は頭痛の部位により病変の所在を判断しています。
 
 
 
太陽経の頭痛は、後頭部から項背部にかけてみられ、陽明経では前額部から眉稜部に、少陽経では側頭部と耳にみられることが多いとされています。
 
 
 
厥陰経の頭痛は、頭頂が痛み、目に放散して痛むことがあります。
 
 
 
六経のすべてが頭痛に関係するという説もありますが、各弁証分類型に分類することは可能であるため、症状、舌苔、脈を総合し、はっきりと鑑別していきます。
 
 
 
 
つづく
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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