東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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口渇(こうかつ)とは②

2022.11.10

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「口渇(こうかつ)」の続きで、「湿熱鬱蒸の口渇」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら!
 
 
 
湿熱鬱蒸による口渇は、湿温病、暑湿証として発生することが多いものの、雑病でもみられます。
 
 
 
一般的に、湿熱の病証では、湿邪を伴うため、津液の消耗が軽度であり、口渇を訴えないことが多いですが、
 
 
 
熱と湿がともに重い場合、熱が湿より重い場合は、口渇や発熱などの症状がみられます。
 
 
 
特徴は、口渇あるものの飲みたがらない、飲んでも少量を潤すように飲む、喜温飲がみられ、
 
 
 
体表部に熱感がない、午後の発熱、胸腹部のつかえ、身体の重だるさ、頭がぼーっとする、軟便でスッキリ出ない、舌苔黄膩などの湿邪阻滞の症状がみられます。
 
 
 
治法は、清熱化湿を用いるものの、湿と熱のウエイトにより重点が変化するため、注意が必要です。
 
 
 
水分を飲みたがらない、飲んでも少量という特徴は、熱入営血の口渇と似ていますが、
 
 
 
熱入営血の場合は、意識障害、譫言、斑疹、舌苔紅などの営分証の症候がみられるため、随伴症状を確認して鑑別していきます。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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