東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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心悸(しんき)とは

2022.08.18

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「心悸」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
心悸とは、心臓の拍動を自覚して不安なことであり、「動悸」、「心悸亢進」とも呼ばれ、「心跳」ともいわれます。
 
 
 
『傷寒明理論・悸』に「悸は心松これなり、築々愓々然として動き、怔々松々として自ら安んずることあたわざるものこれなり」と述べられている通りです。
 
 
 
心悸は、大きく分けて「驚悸」と「怔仲」の2パターンに分けることが出来ます。
 
 
 
「驚悸」は、驚き、恐れ、悩み、怒りなど精神的な変化で誘発されるものであり、全身状態は比較的良好で症状としては軽いとされています。
 
 
 
「怔忡」は、明らかな外的誘因がないにも関わらず、動悸を自覚するものを指し、全身状態は不良で病状も重いことが多いとされています。
 
 
 
『医学正伝・怔忡驚悸健忘証』には、「それいわゆる怔忡は、心中愓々然として動揺して安静を得ず、時なくして作(おこ)るものこれなり。驚悸は、驀然として跳跃驚動して厥せんと欲するの状あり、時ありてつくるものこれなり」と記されています。
 
 
 
弁証分類は、主に8つ存在しまして、次の通りです。
 
 
 
1.心気虚の心悸
 
2.心陽虚の心悸
 
3.心血虚の心悸
 
4.心陰虚の心悸
 
5.驚恐擾心の心悸
 
6.心血瘀阻の心悸
 
7.痰火擾心の心悸
 
8.水気凌心の心悸
 
 
 
以上です。
 
 
 
次回より順に各弁証分類について、お話していきたいと思います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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