東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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出血のメカニズム⑤

2022.05.10

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、「出血のメカニズム」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら
 
 
 
今回は、瘀血阻絡・血不循経による出血について、お話していきます。
 
 
 
瘀血阻絡・血不循経は、瘀血によって出血するパターンです。
 
 
 
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出血量は、それほど大量には出ませんが、黒く粘って、艶のある出血がみられるのが特徴です。
 
 
 
営血熱盛や肝不蔵血の血熱妄行と違い、黒いものがジワジワ、ポトポトと出ます。
 
 
 
女性の生理のときに、経血に黒い塊が混ざるのも、瘀血阻絡により引き起こされている例の一つといえます。
 
 
 
この場合は、止血しますが、まずは出すだけ出してから止める方法をとります。
 
 
 
その際には、三陰交や足臨泣に注目し、使用していきます。
 
 
 
ただ、気のめぐりが悪い状態で、急に有形の邪である瘀血を動かそうとすると、痛みが強く出てしまうことがあるため、
 
 
 
気をめぐらせておいて、瘀血をとるという手法をとります。
 
 
 
その為、合谷などの取穴が非常に重要となってきます。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『鍼灸医学における実践から理論へ パート4』
藤本蓮風著、谷口書店
 
 
 
 
 
 
 

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