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「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その3)

2010.11.25

こんばんは、松木です。

続きを書いていこうと思います。

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その1)
「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その2)

前回、「EBMが定める手順」があるということを書きました。

これは、エビデンスの基となる研究には、色々な種類があり、それごとに決まりがある、ということです。

そして、どの研究によって得られたエビデンスかによって、相対的に信頼度に差があるとされています。

この研究ごとの信頼度の順番というのは以下の通りです。


1、無作為化比較試験(RCT)およびそのメタ研究

2、コホート(追跡)研究

3、症例-対象(case-control)研究

4、症例集積

5、専門医の意見




上の方が信頼度が高いということになっています。

ご存知ない方は、読んだだけですと、どんな研究の事を指しているのかよく分からないと思いますが、これについてはまた説明します。


また、臨床的には、診断・予後・治療・予防・害・副作用など、研究の対象になるカテゴリーが、複数存在します。

研究したいカテゴリーに応じて、最適な研究方法を用いなくては、欲しい情報を手に入れにくくなります。

カテゴリーに応じた最適な研究はどれか、というのを知ることも大切なことになります。


そのためには、一つ一つの研究の違いを知る必要があります。

ということで、次回は上記の色々な研究の具体的な説明をしていきます。


つづく



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