東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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お小水が出づらい

2021.10.12

 

 

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は「お小水が出づらい」ことに関して、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

膀胱腑には小便が貯溜しているにも関わらず、小便量が少なくなり、点滴のように出て、重篤になると全く尿が出なくなる病証を癃閉といい、これは小便不通と同義です。

 

 

 

「癃」は、小便がすっきり出ず、ポタポタと出て、量も少なく、病勢が緩慢なものを指します。

 

 

 

「閉」は、小便が閉塞し、ポタポタとも出ず、病勢が急なものを指します。

 

 

 

小便不利とは、尿量が少なく、排尿困難であることをいい、尿自体の産生量が少ないものを指します。

 

 

 

癃閉(小便不通)であっても、小便不利であっても、患者さんは「小水の出が悪い」と訴えることがあるため、しっかりと状態をお聞きして区別する必要があります。

 

 

 

問診のポイントとしては、水分摂取量と尿以外での水分排泄量の状態とその相関関係をお聞きして、

 

 

 

発汗、嘔吐、下痢が発症前から増えていなかったか?ということについて確認し、

 

 

 

津液不足によるものであれば、まずはそちらを改善する必要があります。

 

 

 

次回は「癃閉」の弁証分類について、お話ししていきたいと思います。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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