東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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溢血③

2021.03.10

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

今週は、関東地方は気温が高い様ですね。

 

 

 

冬物をいつしまうか非常に難しい時期になってきましたね。

 

 

 

暑さ寒さも彼岸までというので、寒さもそろそろ落ち着いてほしいですね。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

続いて、血に関連する臓腑に関して、特に関わりの深い臓について、簡単ではありますが書いていこうと思います。

 

 

 

まずは、脾から。

 

 

 

脾は気血生化の源と考えられており、飲食物から得られる水穀精微の気を原料に、脾の運化作用によって営気と津液より血の前駆物質を生成し、脾の昇清作用により、心へ運びます。

 

 

 

また、脾には、血が脈の外に漏れない様にする、統血作用というものがあります。

 

 

 

正常な状態では、血は脈の中を流れ、外に漏れ出ることはありません。

 

 

 

これは脾気が血脈に作用し、血が外に漏れ出ない様にしているためだと考えられています。

 

 

 

飲食不節や、思慮過度などが原因で、脾の運化作用が低下し、気血の生成も減少し、脾気が弱ることにより統血作用が弱まり、血は脈道を離れて漏出してしまいます。

 

 

 

その為、皮下出血や、血便、血尿、女性の不正出血などの、出血が発生すると考えられています。

 

 

 

所謂、脾不統血という状態です。

 

 

 

脾が何かしらの原因により弱まれば、統血作用も弱まる可能性があるので、何が原因で出血をしているのかということをしっかりと弁別する必要があります。

 

 

 

続く

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)

『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

 

 

 

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