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手足のひきつり②

2020.12.17

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、手足のひきつりについてです。
 
 
 
前回までのお話はこちら!
 
 
 
前回、手足のひきつりのことを東洋医学的には四肢拘急と呼ぶというお話をしました。
 
 
 
本日は、四肢拘急の弁証分類についてお話ししていきます。
 
 
 
弁証分類は、全部で6つあります。
 
 
 
まずは外感による四肢拘急についてです。
 
 
 
1.風寒束表
 
 
 
風寒の邪が太陽経脈に侵入し、経脈が寒邪の性質である収引性によって四肢がひきつれてしまいます。
 
 
 
悪風寒、発熱、頭痛、身体の節々の痛み、自汗または無汗、項背の強ばりといった風寒表証の所見を伴います。
 
 
 
次に、外感または内傷どちらでも起こりうる四肢拘急の分類についてです
 
 
 
 
 
2.寒湿蘊結(かんしつうんけつ)
 
 
 
「蘊」という漢字は、たくわえるという意味を持っていて、
 
 
 
寒湿邪の侵襲、陽虚により、湿が盛んな状態を表しています。
 
 
 
湿盛となると、寒湿が筋脈を障害し、寒邪の収引性と湿邪の粘滞性によって気血不和となり、四肢のひきつりが起きます。
 
 
 
頚がこって、締めつけられるような感覚、四肢の重だるさ、関節痛、上腹部が張って苦しい、食欲不振、顔面の浮腫と暗色、手足の冷えを伴います。
 
 
 
3.湿熱浸淫
 
 
 
湿熱邪が侵襲するか、脾虚で湿盛となり湿が鬱滞して化熱することで、湿熱が筋に停滞して、四肢のひきつりが生じます。
 
 
 
身熱、四肢の重だるさ、頭が締めつけられるように痛い、胸苦しい、食欲不振、悪心嘔吐、お小水の色が濃いといった症状を伴う特徴があります。
 
 
 
4.熱盛傷陰
 
 
 
湿熱病で熱が優勢である状態、五志過極(怒・喜・思・憂・恐の五種の精神情緒が過剰になること)、労倦により、
 
 
 
陽亢、火旺となり、陰液が消耗してしまい、筋脈がひきつれてしまいます。
 
 
 
程度がきついと、肝風内動が起きてしまいます。
 
 
 
高熱、頚項部の強ばり、尿黄短赤、便秘といった熱所見がみられ、
 
 
 
症状の程度が甚だしくなると、痙攣、頭部が揺れ動く、譫語、昏狂、上方注視など肝風内動の所見を伴います。
 
 
 
最後に内傷により四肢拘急が引き起こされる場合の分類です。
 
 
 
5.亡陽脱液
 
 
 
嘔吐、下痢、発汗が持続すると、陽気と陰液がともに失われてしまいます。
 
 
 
陽気が失われたことで筋脈が温煦されず、陰液が失われたことで筋脈の濡養されなくなってしまい、四肢のひきつりが引き起こされます。
 
 
 
この場合、四肢のひきつりの発症前後に、持続した嘔吐、下痢、発汗の有無を確認することで、この弁証のための判断材料となります。
 
 
 
嘔吐、下痢、発汗が止まらず、悪寒を伴う場合は、危急な状況です。
 
 
 
6.肝血虚
 
 
 
やって参りました!
 
 
 
前回、転筋の原因として多くみられるというお話しをさせていただきました、肝血虚です。
 
 
 
大量に出血するエピソードがあったり、脾虚によって食べた物を血に上手く化生出来ていない場合、
 
 
 
筋脈を濡養出来ず、筋脈が収斂して四肢のひきつりが引き起こされます。
 
 
 
発症は徐々に起こることがおおく、目がかすむ、頭暈、耳鳴り、皮膚の痺れ、筋肉がピクピク動く症状を伴います。
 
 
 
手足のひきつりについては、以上です。
 
 
 
様々な手足に関わる症状について、お話ししてきましたが、本日で手足のお話は終わりになります。
 
 
 
次回からは腰痛についてお話ししていきたいと思いますので、お楽しみに!
 
 
 

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【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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