東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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歯が痛い⑥

2020.10.21

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

続いて、5.気虚の牙痛について書いていきます。

 

 

 

気虚の牙痛は、労傷過度や慢性疾患の栄養障害で、元気が消耗して発生します。

 

 

 

元気とは、原気とも呼ばれ、腎精に源を発し、その腎精は先天の精と後天の精より生成されます。

 

 

 

元気は、臓腑の機能活動を推動し、活発にする作用があり、人体が活動するうえでの原動力と考えられています。

 

 

 

先天の精は、両親から引き継いだ、生まれつき備わった精の事です。

 

 

 

後天の精は、食物を胃腸で消化し生成した水穀の精微が、五臓六腑に輸布されて化生した精の余りで、先天の精を充養し、腎精を生成します。

 

 

 

その為、過度な疲労により腎精を損傷するか、何かしらの原因で飲食物が食べられなくなり、後天の精の生成不足が発生し、腎精が不足した事が原因で、元気の不足が発生します。

 

 

 

症状として、慢性的な鈍痛があり、歯の動揺はなく、局所にやや発赤や腫脹がみられる熱証はなく、息切れや物を言うのが億劫、倦怠無力感・声に力がない・顔色が白いなどの、気虚症状が伴います。

 

 

 

治療は気を補う治療が中心になってきます。

 

 

 

陰虚の牙痛同様、なぜ気虚が発生しているかという部分を明らかにしていくことが重要になってきます。

 

 

 

参考文献

『症状による中医診断と治療』 上巻 

原著:中医症状鑒別診断学 主編:中医研究院 趙 金鐸 編約:神戸中医研究会  (燎原書店)

『基礎中医学』 神戸中医学研究会編著 (燎原)

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

 

 

 

 

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