東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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五味④

2020.08.31

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

明日から9月ですね。

 

 

 

夏至も過ぎて、徐々に陽が短くなってきて、少し寂しい気分ではあります。

 

 

 

早く、暑さも落ち着いて欲しいですね。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回のお話はコチラ

 

 

 

今回は霊枢「五味編」について書いていこうと思います。

 

 

 

五味編は、味が人体に引き起こす作用に関して記載されています。

 

 

 

その中で、五味に関する記載が色々とあります。

 

 

 

「五禁、肝病禁辛、心病禁鹹、脾病禁酸、腎病禁甘、肺病禁苦。」と記載されています。

 

 

 

訳は以下の通りです。

 

 

 

五味に対してそれぞれ禁忌があります。

肝病に辛味を禁ずる

心病に鹹味を禁ずる

脾病に酸味を禁ずる

腎病に甘味を禁ずる

肺病に苦味を禁ずる

 

 

 

上記の通り、肝病には辛味、心病には鹹味、脾病には酸味、腎病には甘味、肺病には苦味が禁忌となります。

 

 

 

これらを五禁とも言います。

 

 

 

例えば、肝が弱っている場合、肺の五味である辛味を摂取することにより、金克木の状態ができてしまい、弱っている肝の機能低下を助長させてしまう可能性があるので、食べてはだめですよ!と、解釈します。

 

 

 

前回にもありましたが、五行の相克関係で、肺と肝、五味と五禁の関係を説明しています。

 

 

 

続く

 

 

 

参考文献

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 小金井 信宏 (東洋学術出版)

現代語訳 黄帝内経素問 上巻 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)

意釈黄帝内經素問 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)

 

 

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