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こんばんは。齋藤です。
少し間が空いてしまいましたが、臓象(ぞうしょう)学説における健康に関して、簡単ではありますが書いていこうと思います。
前回のお話はコチラです。
臓象学説は、いまから約二千年前に書かれた『黄帝内経』に記載されており、『黄帝内経』の中心理論とされている、重要な学説です。
『黄帝内経』という本は、以前にもご紹介していると思いますが、東洋医学のバイブル的な存在ですね。
臓象の臓とは、簡単にいうと内臓のことで、主に、「五臓六腑」と「奇恒の腑」という物を指します。
「五臓六腑」の五臓とは、肝、心、脾、肺、腎を指し、六腑とは、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦を指しますが、これは西洋医学の内臓とは違った概念や働きを持っています。
「奇恒の腑」とは、脳、髄、骨、脈、胆、子宮を指し、こちらも西洋医学とは違った概念や働きを持っています。
象とは、簡単にいうと内臓の状態が体の外側に現れた現象で、顔色や脈などに現れるものもありますし、痛みや食欲低下などの様々な症状を含んだものです。
ただ中医学では、人間を自然界の一部としてとらえるため、内臓の状態の背後には、その人の環境も影響しますし、こころとからだを分けて考えない為、精神的な部分もふくめて内臓の状態を総合的に判断します。
この様な現象は経絡系統の働きが主となっており、内臓の様子は経絡を通して皮部や経筋、様々な器官など体の色々な部分に現れます。
その他にも、臓腑自体も症状を生み出していきますし、精神的に負荷がかかれば、こころに異常をきたし、からだに影響し、逆にからだの異常が、こころに影響していくこともあります。
その為、臓象という仕組みには、内臓(五臓六腑、奇恒の腑) だけではなく、経絡・経絡に結びつけられた体全体や器官、精も気血も神も全て関係しています。
これらの臓腑とそれに対応する感情・器官など、個々の働きが正常で、さらに全体としてのバランスもとれている状態であれば、健康ということになります。
参考文献
『中医学ってなんだろう』 ①人間のしくみ 小金井 信弘 (東洋学術出版社)
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
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2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2024.11.22
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立冬2024.11.08
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呃逆(あくぎゃく)とは②2024.11.04
気の病㊵2024.11.03
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機能性ディスペプシアと鍼灸③2024.10.26
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乾嘔(かんおう)とは②2024.10.14
とうとうこの季節2024.10.13
論文を読む上でのフレームワーク①2024.10.12
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食欲がない2024.10.10
乾嘔(かんおう)とは①2024.10.09
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嘔吐(おうと)とは④2024.10.07
夏バテ2024.10.06
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自然と癒やし