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こんばんは 浅田です
最近、鼻の症状を診ることが多かった為、鼻と各臓腑経絡の関連を調べてみました。
『素問 金匱真言論』には、
入通於肺.開竅於鼻.
と書いてあり、
『素問 陰陽応象大論』には、
肺主鼻.
と書いてあり、
肺と鼻の関係が深いことがわかります。
鼻は肺だけでなく、脾胃、腎、肝とも関連があります。
『臓腑経絡学』には、
慢性的な嗅覚麻痺や鼻閉、蓄膿症は肺気を調整するだけでは難しく、太白穴を使って脾胃を調整した方が良く、
太白穴は足太陰脾経の原穴であり、表裏関係にある足陽明胃経が鼻を流注していることから効果がある、
と書いてあり、
鼻と脾胃が関連している事がわかります。
呼気は肺が関与し、吸気は肺と共に腎の納気作用が関与します。
このことから、呼吸器である鼻は、肺だけでなく、腎とも関与しています。
足厥陰肝経の経脈は、上顎の後ろにある鼻道である頏顙を流注します。
よって、鼻の奥の異常は、肝も関与することがわかります。
このように、鼻は肺が統括していると古典では説いていますが、鼻だから全部肺の問題だとは言い切れません。
各臓腑経絡がどのように関与しているのか理解して、病理を考えていくのが重要になってきます。
参考文献
『現代語訳素問』
『臓腑経絡学』
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2024.11.21
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嘔吐(おうと)とは③