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こんばんは!樫部です。
すっきりしないお天気が続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
私は長靴を履いて雨に備えつつ、本日も元気に往診しておりました!
お陰様で靴下は無事です!!(笑)
先日、往診先で患者さんとお話ししていたところ、友人にスーパーマンみたいな人がいるんだというお話しが出てきました。
よくお話を聞いてみると、ご自身も脳卒中後の片麻痺で日常生活に不自由さを感じていらっしゃいますが、そのご友人も同じ症状をお持ちとのことでした。
その患者さんいわく、「自分と違うのは、何事にもめちゃくちゃポジティブというところと、あとは自分よりはるかに年上なのに年齢を感じさせず、何事にも挑戦し、精力的なんだ。」とのことでした。
そして、そのご友人に会って話すと勇気が湧いてくるそうで、ご自身の気持ちの持ち方やリハビリのお手本にしているそうです。
先日もそのご友人と会う機会があったそうで、往診時に「そのときに心に残った言葉があるから聞いてよ。」というお話がありました。
『不自由を常と思えば不足なし。』
これは、かの有名な徳川家康の言葉だそうで、『不自由が当たり前と思えば、不満や困ることなんて何もないんだ!』と、そのご友人は座右の銘としていつも心に留めている言葉だそうです。
私も興味が湧き、いろいろ調べてみたところ、この言葉は文章の一部であることが分かりました。
『人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し。
急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。
心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基。
怒りは敵と思へ。
勝事ばかり知りて、負くる事を知らざれば、害その身に至る。
己を責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり。』
これらの文章の意味は次のようなものです。
『人の一生というものは、重い荷物を背負って遠い道を行くようなものだ。
だから急いではいけない。不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。
心に欲が起こったときは、苦しかった時を思い出すことだ。
我慢することが無事に長く安らかでいられる基礎で、怒りは敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、負けることを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、人の責任を責めてはいけない。
足りないほうが、やり過ぎてしまっているよりは優れている。』
これらの言葉は、徳川家康の遺訓として有名だそうです。
徳川家康は、6歳の時に父親の松平弘忠が今川義元に援助を求めるため、人質に差し出されてしまったそうです。
その道中、拉致されてしまい、織田信秀のもとに連れていかれてしまいました。
その後、松平氏と織田氏が話し合い、家康は戻されたそうですが、それから間もなくして今度は本当に今川氏の人質になってしまったそうです。
幼少期は人質として不遇な日々を過ごしたという過去があります。
そのような経験をしながら出世し、およそ260年も続いた江戸時代の礎を作った将軍だからこそ出てくる、非常に重みのある言葉に感じられますね…
つづく
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