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2018.12.12
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こんばんは。二神です。(^0^)v
急に本格的な寒さが到来し、昨日も雨が降っていたせいか非常に寒く、手がかじかむほどでした。
これからは一段と防寒対策を徹底して元気に往診したいと思います。
ところで、患者さんのお宅にお伺いすると、「入ってください」と言う方もいれば、
「上がってください」と言われることもあります。なぜ表現として上がってくださいと言うのかは、
単純に昔の家屋では庭先や土間などから、履物を脱いで部屋に上がったという意味で、下から
上に上がることを意味しているようです。
しかし、それ以外にも意味があるようで、昔ながらの日本家屋には長押と鴨居という
ものがあります。
長押とは障子や襖の上に設けられた溝のある横木で、鴨居とは家の柱から柱へと水平に
渡された横木の事を言います。
昔はこの長押と鴨居より上は神様の場所と考えられており、家の中の高いところは
神様がいる場所、長押や鴨居より下は人間が住む場所と分けて、天と地の結界を示す
役割を果たしていました。
神棚の位置も長押や鴨居より上ですし、亡くなった先祖の写真も長押や鴨居より上に設えます。
確かに祖父の家には故人の写真は上の方に置いてありました。
皆さんもどこかで一度は見たことがあると思います。
私はただ、邪魔だし、当たったり倒したりして壊してしまうとよくないので、単純に
上に置いてあるのかと思っていましたが、故人の写真があの位置にあるのにもしっかり
意味があったようです。(笑)
また、家の中の柱にも重要な役割があり、単純に家が崩れないようにしているということも
もちろんですが、昔から柱には神様が宿るとされていて、家を守ってくれると
考えられていました。
出雲大社や伊勢神宮では心御柱と呼ばれる柱もあり、柱=神とされており、神様の事を
一人、二人と数えるのではなく、一柱、二柱と数えるのはこのような事からきているようです。
昔の住まいでは家の中心に大黒柱がありました。家の中で家計を支える主を大黒柱と
言うのもそのためです。
このような理由から、昔の人は家をとても神聖な場所としていました。
その為、入るという表現より、上がるという表現を活用していたのだと思います。
私も毎日沢山の患者さんのお宅にお伺いしますが、今一度気持ちを改めて、
家に上がらせて頂き、精一杯治療に臨もうと思います。
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