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東洋医学的に診て、重症、難病の場合、「熱邪」というものが、患体の奥深くに沈んでしまっていることがある。
地中奥深くにあるマグマのようなイメージか。
生きてれば、熱が発生するのが普通。
飲食物を消化吸収するため、全身に巡る気血を産生するため、一定の熱(陽気)は必要です。
これが体内に籠らないように、発汗(不感蒸泄も含む)、排尿、排便、月経、その他の排出物などの排泄行為が、日々行われているわけです。
・・・で、これらがうまく行われずに、熱が籠ると問題発生。
すぐに改善すればいいけど、この状況が長期にわたると、徐々に内臓にキツイ病変が形成されることがあります。
キホン、熱は発散されてればOK。
発散されないと問題が起こる。
・・・で、治療する場合は、「どこに」「どの程度」籠ったかが問題になる。
籠った熱邪を、すぐにガーンと散らすことが出来れば、苦労はない。
場合によっては、籠った熱邪を根気良く、ちょっとづつちょっとづつ浮かせて、徐々に徐々に散らせていかないとしょうがないことがある。
この場合は、なかなか症状も動かないし、患者さんもこっちもやきもきするけど、そういう病理なんだから仕方ない。
慌てて、下手に手を出すと、症状悪化することもある。
きれいにおびき出して、散らしていかないといけない。
だからおびき出し方が重要なんだけど、これがなかなか難しい。。。
患者によって違い、決め手がない。
同じ患者でも、その時によって違う。
臨機応変性と、集中力が要求される。
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2013.06.01
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これまでのお話・・・
では続きいきます!
現代人にひっじょ~に増加傾向の「脳卒中」・・・。
これは、東洋医学でも2500年前に認識され、原因から治療方法まで、あれやこれやと模索されてきました。
・・・で、2500年分の膨大な情報を大体まとめると、原因としては、
1.精神的なストレス(特に急激な怒り)
2.飲食の不摂生(特に酒)
3.過労(特に過度のSEX)
4.急激な気温変化
だそうです。
結局、どんな病気も、根本原因は似たようなもんですな。(笑)
前回述べたように、東洋医学では「脳卒中」は最終的には主に「肝の臓」「胆の腑」の病、という風に認識するんですが、
それが成立するまでには「心の臓」「腎の臓」「火邪」「痰」「風邪」「瘀血」なんかも大きく関わります。
カテゴリ 肝・胆
カテゴリ 心・小腸
カテゴリ 腎・膀胱
カテゴリ 邪気(発病因子) 参照
これらの臓腑の弱りや、各種の邪気が複雑に関わり合って体をいためているところに、さらにそれらが上記の1.~4.の4つの原因によって、
急激に助長され、成立するのが「脳卒中」という病なのです。
次回、これの具体的な症状とそのメカニズムを考えてみます。
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2013.04.08
清明院では現在、求人募集しております。
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最近、5月の講義のために、「胃の気」について色々と調べていて、楽しくてたまらない。
こないだもちょっとZONEに入ってしまい、気付いたらファミレスで10時間経っていた。(苦笑)
東洋医学の言う「胃の気」というのは、単純に「脾の臓」や「胃の腑」の消化吸収能力だけでなく、「生命力」そのモノを指して言うことが多い。
北辰会では、特にこれ(胃の気)にメチャ注目する。
「脈診」をはじめ、様々な方法で。
東洋医学の言う「生命力」に相当する単語としては、時に「正気」と言ったり、「神気」と言ったり、ちょっとややこしいのだが、それぞれ、微妙にニュアンスが違うから、注意が必要。
「胃の腑」というのは、体のド真ん中に位置し、人体の気血のもとである飲食物は、必ず胃の腑を通ってから、全身に巡る。
全身を巡る経絡の流れも、実は胃の腑から始まり、終わる。
この”真ん中であり、始まりであり、終わりである”というところが大事。
東洋医学は、「バランスの調和」を目指す医学。
偏ってはいけない。
だから当然、”真ん中と、始終”を重要視する。
「中庸」の重要性については、以前ちょこちょこ書いてます。
東洋医学における中庸は、色々と定義づけられております。
・・・が、しかし!
いやー、面白いね~。
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2013.03.22
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生きてりゃ「熱」が発生する。
この「熱」が、正常に体外に発散されれば、一定の状態が保たれるから、なんの問題も起こらない。
ところが、何らかの原因で、これが体内に籠ると、マズイことが起こる。
過労も、飲食の不摂生も、精神的ストレスも、皮膚表面の冷えも、けっきょくこの「熱」を籠らせる結果となる。
それも、弱い部分(というか気の流れの悪い部分)に籠る。
どの病気でもそうなんだけど、特に難病の場合の、”籠った熱”、これが非常に怖い。
普通の患者さんよりも、より深く、場合によっては生命力に大きく関わる部分、つまり、皮膚や筋や骨よりも、臓腑に籠ることが多いからだ。
で、治療して、うまくやると、この籠った熱が”浮く”。
(”動じる”といった方がいいかもしれない。)
正気がしっかりとしていれば、ここで、発散、排泄する方向に、熱が散っていく方向に動く。
しかし、浮いただけで、発散、排泄もされず、散りもせず、そのまま、また深くに籠ることがある。
これを繰り返す場合がある。
これが大変。
こういう患者さんに、”胃腸のキツイ弱り”が重なっていたりすると、マズイ。
このカタチを作ってはいけない。
難病治療には、普段の養生、つまり、患者さんの病識、理解がと―――っても、大事。
先手先手を打っておかないと、ブレーキが壊れたダンプカーのように、凄い力で谷底に行ってしまう場合がある。
僕ふぜいのレベルでこういうものを相手にするには、患者さんの協力は必要不可欠。
チョットしたやつならともかく、難しいものになると、とても、
「俺が鍼で何とかしてやるから、任せとけ!」
は言えない。(苦笑)
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2013.03.06
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「頻尿」という症状がある。
妊娠中や膀胱炎の時など、比較的女性に多い症状ではないだろうか。
東洋医学では、「小便頻数(しょうべんひんさく)」と呼んで、病的な症状として対処する。
ちなみに、小便が薄くて透明で量が多いのは「小便清長(しょうべんせいちょう)」、
夜間のみに小便の回数が増加するのは「夜間多尿(やかんたにょう)」と呼んで、
「小便頻数」とはまた違った概念として、区別している。
これは、「膀胱の腑」「腎の臓」「脾の臓」「肺の臓」「肝の臓」の異常や、「湿熱」といった病理産物によって成ることが多く、よく診る症状であるが、発症プロセスは比較的煩雑である。
正気の弱りが直接的、あるいは間接的に関与しているものは、治りが悪いという印象がある。
尿のもとは飲食物に含まれる水分の中の余剰のもの。
これが、「小腸の腑」から、「脾の臓」「腎の臓」の力を借りて浸み出し、「膀胱の腑」に溜まっていく。
この濁水は、一定程度たまると、「肺の臓」「心の臓」の働きによって、あの独特の切迫感、つまり「尿意」として感知、認識され、
「肺の臓」の気を引き下ろす力、「肝の臓」の発散する力を借りて、体外に排出される。
上記のメカニズムにおいて、「小便頻数」になるということは、
”大して膀胱の腑に溜まってないのに”
あるいは、
”何らかの原因で、すぐに濁水が膀胱の腑に溜まってしまって”
あるいは、
”膀胱の腑そのものの動き(要は伸び縮み)が悪くて”
小便が近くなる状態である。
これを考えて治療すると、大体よくなる。
ちなみに、呑み会でビールを飲み過ぎて、小便が近くなるのは、むしろ正常で、生理的である。
呑み会で、かえってトイレが遠くなるものはあまり良くない。
よく分からん健康法とかなんとかいって、意識して1日数リットル多飲していて、小便が近くなるのは問題。
術者が騙されてはいけないし、患者さん自身にも、「自分の場合の病理」を、よく理解してもらう必要がある。
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2013.03.05
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この時期多い、カゼひきさん。
まあ、この時期のカゼって言っても、色々なパターンがあって、
「どんな人が」
「どんな状況で」
ひいたか、また、
「それがどういう経過をたどっていて」
「今現在どういう状況に置かれているか」
によって、治療方法も予後の推定も千差万別なんですが、かの有名な「花粉症」なんかも、東洋医学的には「カゼ」と判断して治療すると、
上手くいくことが多いということは、以前書きました。
カテゴリ 花粉症と東洋医学 参照
今日は、その絡みで、ちょうど昨日今日と、何人か診たので、「ノド痛」についてちょっと考えてみようと思います。
東洋医学では、痛みがあって、腫れる、ということは、その部分の気の流れが停滞している、あるいは足りてない、
ということを示す、と考えます。
・・・で、治療して、そこの部分の気の流れが通じれば、とりあえず痛みは取れるはずです。
ただ、喉を通る経絡というのは、実はほぼ全ての経絡であり、非常に複雑に入り組んでいるので、どの経絡の気の停滞かを、
一つ一つ明らかにするやり方は、ないではないけど、あまり効率が良くないので、僕はほとんどやりません。
そうなった原因をよく考えて、それを解決できるツボにバシッといくことが多いです。
ノドの部分の気の停滞だからって、ノドばっかり鍼をやったり、関係する経絡をやっても、なかなか治らない場合があります。
それはつまり、
「ノドの部分で気が停滞した理由(原因)」
が取れてないからです。
これには色々な原因がありますが、「腎の臓」「肺の臓」「胃の腑」の弱りや、「こもった熱」によるもの、あるいは東洋医学の言う「カゼ」、
つまり「外邪(がいじゃ)」によるものや、「陰の不足」などに分けられます。
この中で、「こもった熱」と「余分な水」が結びついて、「痰」の絡んでいるものは、比較的うるさく、しかもこの「痰」に加えて「陰の不足」も兼ねているものは、
しっかりと休息をとり、しかも飲食を節制してもらわないと取れてくれず、なかなかうるさいものです。
西洋医学でも、咽喉痛と言ったら、扁桃炎から喉頭癌まで、実に幅広くあります。
このように、ノドが痛いと言ったらここ、みたいに、病因病理を考えず、焦って治療しようとしても、まっすぐにはいかないものなのです。
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2013.02.11
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これまでのお話・・・
「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
「胆」って何ですか?(その2)
「胆」って何ですか?(その3)
「胆」って何ですか?(その4)
「胆」って何ですか?(その5)
「胆」って何ですか?(その6)
「胆」って何ですか?(その7)
「胆」って何ですか?(その8)
では、続きいきます!!
◆『淮南子(えなんじ)』における胆の腑
この『淮南子』という書物がいかなるものか、という話は、こないだスタッフブログに副院長が簡単に書いてくれました。
スタッフブログ 『淮南子(えなんじ)』という書物 参照
その『淮南子』の”精神訓”というところに、
「妊娠して10か月経って、人間が生まれて形になる時、胆は口に関わり、相方の肝は耳に関わるよ~ん♪
他に、肺は目、腎は鼻、脾は舌に関わるんだよ~ん♪」
とあります。
(抜粋意訳 by竹下)
・・・これは、実は一般的な東洋医学の学説とは異なる論なんですが、そういえば口も、開閉しますよねえ?
したがって僕的にはこれを読んだとき、”ナルホドナー♪”と思いました。
ここで、”イヤイヤ、目だって開閉するじゃねーか!”と即座に突っ込んだ人は優秀です。(笑)
空間物体を、視覚を通じて認識するための器官である「目」と「口」とは、全然違います。
「口」というのは、飲食物の入り口、つまり、胃、小腸、大腸の入り口です。
東洋医学の一般常識からすれば「脾の臓」がもっとも深くかかわる器官です。
前回述べたように、胆の腑は、胆汁で、消化を助けます。
また、胃の腑と協力して、気を下げる働きを持つ、とも言われます。
当然、開閉する部分なんだから、胆は目にも関わるんでしょうが、「より」口に関わる、という意味なんだと思います。
東洋医学に関する、あまり一般的でない言説や分類が書いてある文献て、実は調べるとけっこうあるんですが、そういうものを理解するには、
こういう風に原理を把握した、柔軟な考え方がないと難しいと思います。
大事なのは、全て相対論なんだ、ということです。
どんな本に書いてあることだって、結局はそれの作者が、
「まー色々ある中で、どっちかというとこう、と、僕は思うけど?」
という話しなんです。
着眼点や切り口が違えば、形式論理学的な前提は変わったりします。
だから読むときは、書いた人の意図を汲んであげないと。
・・・まあそう言ってしまうと、何でもアリなようですが、現実は何でもアリではない、オモシロキビシイ世界なんです。
また、『淮南子』の同じ部分には、
「人に色々な感情があるように、お空にも色んな気象状況があるよね~?で、胆っていうのは、お空で起こる現象で言うと、
雲みたいなもんだぜ~!しかも相方の肝は風みたいなもんで、他に脾は雷、腎は雨、肺は氣みたいなもんさ~、
で、それらみんなを心が仕切っているのさ~!!」
とも書いてあります。
(抜粋意訳by竹下)
この部分こそ、僕が「胆汁」というものは、「小腸の腑」に出てきて消化を助ける以外に、有形と無形の中間である霧(水蒸気)のように全身各所に行き渡り、
全身各所の「枢」を調整している、という働きもあるんじゃないかなー、と妄想したきっかけです。(笑)
雲は水蒸気、気体と液体の中間の、中途半端な状態です。
まさに臓のようで腑のような、胆を表わすのにピッタリです。
しかもそれが、風(肝)の力を借りて、自由自在に大空(この場合の全身)を流れ、太陽の強い日差しを程よくさえぎったり、分厚くなれば雨を降らせて、湿度を調整する。
(因みに脾が雷というのも面白いですね)
この記載が妙にシックリきたんですねー。
次回に続く。
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2013.02.10
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これまでのお話・・・
「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
「胆」って何ですか?(その2)
「胆」って何ですか?(その3)
「胆」って何ですか?(その4)
「胆」って何ですか?(その5)
「胆」って何ですか?(その6)
「胆」って何ですか?(その7)
では、続きいきます!!
◆「胆汁」ってナニ??(その2)
では今日は、東洋医学の言う「精汁(胆汁)」というものがいかなるものなのか、もう少し僕なりに愚考してみたいと思います。
確かに、現代の一般的な中医学の教科書なんかによく書いてあるように、胆汁は「肝の臓」の気血(余気)が変化して出来た、黄色くて苦い液体であり、
胆から「小腸の腑」に出ていって、脾胃の消化吸収を助けるモノである、という考えは、別に否定はしません。
それも確かなことだと思います。
(ちなみに、そもそも”中医学”がなんだか分からない方は過去記事 東洋医学と中医学 参照)
また、なぜ胆汁のことを、”精汁”と呼ぶのかについては、「肝の臓」の精気が濃縮された汁、という意味だと思います。
また、これが清らかであるのは、「胆の腑」が飲食物を通さない、しかも肝の精気を濃縮して溜めている、極めて清潔な腑だから、とも言えるでしょう。
因みに、面白いことに、「肝の臓」の働きが亢進している人は、妙に潔癖症になったりすると、東洋医学では考えたりします。
(『難経』16難「・・假令得肝脉.其外證.善潔.面青善怒.・・」参照)
〇
こういった考え方と、もう一点、これは前回チラッと書いた私見なんですが、やはり胆汁は全身の「枢(とぼそ、くるる)」に関わるのだと思います。
門扉の蝶つがいの中心軸を滑らかに動かすには、潤滑油が必要ですよね?
その潤滑油になるのが、「胆の腑」に貯蔵されている「精汁」なんじゃないか、と愚考しています。
つまり、「胆の腑」が大事に貯蔵する「精汁(胆汁)」というのは、一つにはそのまま「小腸の腑」にドロリと出てきて、
飲食物の消化吸収を助ける面と、もう一つには霧のように自由に全身を伸び伸びと巡り、全身の「枢」部分に行きわたり、
各所で”開閉”を調整し、発汗、排尿、排便などのスムーズな働きを助けているんじゃないか、と思っています。
そう考えると、臨床的につじつまが合うことが多い、と思うからです。
ちょっと難しくなるけど、「胆の腑」は、その気が流れる経絡である「足少陽胆経」と、この「胆汁」を介して、全身の「枢」の働きにコミットしている、
大変重要な腑である、と「僕は」考えています。
(違うよ、と思われる方は、是非ご意見聞かせて下さいネ☆)
また、このシリーズの(その1)で、『淮南子(えなんじ)』という書物に、面白い言説が載っている、という話をしました。
長くなりそうなんで、それは次回。
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2013.02.08
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「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
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では、続きいきます!!
◆「胆汁」ってナニ??(その1)
これまで、
・「胆の腑」は人間の精神の働きと関連する
・「胆の腑」は「肝の臓」の働きを助ける
・「胆の腑」は「”精汁”という清い汁(胆汁)」を貯蔵している
・「胆の腑」は全身各所の開閉を調整するのに大きく関わる
・「胆の腑」は六腑の中では仲間ハズレ
・「胆の腑」は個性派グループである”奇恒の腑”の中でも仲間ハズレ
ということを書いてきました。
・・・だいたい「胆の腑」の特殊性がお分かりになってきたんじゃないかと思います。
なぜそうなのかを考える前に、胆の腑が貯蔵してるこの「精汁(胆汁)」って、一体何なんでしょ?
いわゆる、現代医学的な解剖生理学における「胆汁(bile)」というのは、「肝臓(Liver)」で生成される、消化を助ける液体であり、肝臓で生成された後、
「胆嚢(gallbladder)」に貯蔵されて濃縮され、食事の度に「十二指腸(duodenum)」に出てきて、未消化物とごちゃ混ぜになることで、消化吸収を助けます。
(学生時代、生理学の先生が”胆汁は大便に色を付けます”と説明してましたね)
よく、お酒を飲み過ぎたりして嘔吐し、これ以上吐くものがないぐらい吐き続けると、そのうち黄色くて苦い、ナゾの液体が出て来ることがありますね?
あれがまさに「胆汁(bile)」なのです。
しかし、東洋医学における「精汁(胆汁)」の役割というのは、西洋医学のそれとは概念が異なります。
現代の中医学の本には、大体の本には
”「胆汁」は、「肝の臓」の余った気(余気)から生成され、「小腸の腑」に分泌され、脾胃の運化(消化)を助ける”
とあり、西洋医学そのまんまな感じがしますが、谷口書店の『基礎中医学』P98に、『医原』という書物からの引用で、
「飲食物が入ってくると、小腸が満ちて、胆の腑を上に押し上げて、胆汁が絞り出される」
という面白い記載があります。
脾の臓と胃の腑を説明した時に、飲食した後に手足を動かすことで、脾の臓が活性化し、馬蹄形に胃の腑に巻き付いて、胃の腑をグリグリと揉むことで、
蠕動運動が起こる、という説明を紹介しましたが、それに似てますね。(笑)
また、重篤な病の際に現れる「黄疸」という病変がありますが、これも東洋医学では「胆汁」が常道を外れて皮下に溢れた結果、と考えます。
つまり、胆汁は普段は消化管に出てきて、脾の臓や小腸の腑、大腸の腑の働きを助けると言われますが、東洋医学的には全身各所に関わって(特に”開閉”に)、
五臓六腑のバランス調整の潤滑油として働いている、と考えた方が東洋医学的には正確だと思います。(私見)
続きは次回。(笑)
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2013.02.03
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「肝」って何ですか?(その13)
「胆(たん)」って何ですか??(その1)
「胆」って何ですか?(その2)
「胆」って何ですか?(その3)
では、続きいきます!!
◆「胆の腑」と枢(くるる、とぼそ)
胆の腑を考える上で、臨床的に大事なのが、この「枢(くるる、とぼそ)」に関わる、という考え方です。
どういう考え方かというと、まずこの聞き慣れない”とぼそ、くるる”というのは、ドアを開閉する際に使う”蝶つがい”の真ん中に通す棒のことです。
↓↓
↑↑外からは見えないけど、コレの真ん中の、回転する部分に差し込んである棒のことネ。
(清明院の初診室の扉です☆ よく動きまっせ―!!)
これは要は扉の「回転軸」のことです。
門扉は、開くにも閉じるにも、回転軸がないと上手く出来ません。
人間の機能にも、扉を開閉するがごとき機能が、いくつもありますよね?
汗をかく時に、皮膚表面にある汗が出る穴(汗腺)が開閉しますし、排尿する時は膀胱~尿道が開閉しますし、排便する時は肛門の開閉、
飲食物の飲み込みから消化の、咽喉、食道、胃腸の開閉なんかがそうです。
これらの扉がもし開きっぱなし、閉まりっぱなしだったら、色々な障害が生じるということは、簡単に想像が出来るでしょう。
そういう病気もたくさんありますね。
東洋医学では、その全身各所の開閉の調整をし、開閉の「スムーズさ」に大きく関わるのが、回転軸をつかさどる「胆の腑」だというのです。
(もちろん、発汗、排尿、排便は他の臓腑も複雑に関連しあって、成り立っていますがネ。)
ですから胆が異常を起こすと、開閉がうまくいかなくなる症状が出ることがあります。
コレは実は、大変な問題に繋がることがあります。
アトピー性皮膚炎、糖尿病、ガンなどの重大な病は、ここがおかしくなっていることが少なくありません。
・・・ところでなぜ、開閉をつかさどるのが胆の腑なのか、実はこれには深い意味があると思います。
まあ、古典にそう書いてあるから、と言ってしまえば簡単ですが、それだけではイマイチ納得できません。(苦笑)
・・・で、色々と妄想するワケですが(笑)、一つには、胆の腑というのは、それ以外の五腑と比較して、非常に特殊な腑でして、
独特の特徴を持っていることと関係しているんじゃないかと思っています。
その話は次回。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
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2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
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(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!