東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)

2023.11.25

 

 

 

 

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「患者さんの声」を頂きましたので紹介します。

 

 

下記以外の「患者さんの声」についてはHP内およびGoogleのクチコミページ 参照

 

 

 

 

 

 

70代女性 パートタイマ―

 

 

【症状】

 

耳鳴り、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感

 

【既往歴】

 

10代 盲腸

60代 左右鼓膜閉鎖手術

 

 

(以下本文↓↓)

 

 

今年4月、毎日身体が重だるく、栄養ドリンク・疲労回復の薬を飲んで1日3時間、週4回のパートの仕事を気力でこなして帰宅をし、お風呂に入り、食事をすませて眠る生活が続きました。

 

今度は腰が痛く、足まで痛く成りました。整体に3か所も通いましたが、6月からは頭鳴が毎日、寝ても起きても(ジージー)と蝉の声が頭の中で大きく成ったり、小さく成ったりと、

 

どこかに頭をぶつけてとりたい位に、漢方薬も3、4種類と1か月、2か月と続けて飲みましたが全然効き目がなく、耳鼻科に行き検査を受け、脳外科に行き(MRI)の検査も受けてみました。

 

脳は心配ないですよと言われ、どうしても治したい思いで、ネットで探して東洋医学的な鍼治療に行ってみようと決めました。そして見つけて、清明院に行くことに。

 

新宿駅に着き、場所がわかりませんでしたが、スタッフの方が迎えに来て下さいました。

 

スタッフの皆さん、笑顔で明るく優しく接して頂き、頭鳴や不安も忘れ、じっくりとお話を聞いて頂きました。

 

治療が1本と聞き、へぇ~!!治るの?1本で??と思いながら、1回目2回目と通い、2回目で3日後に1日とまりました。

 

3回目で2日後に音がしない!

 

4回目の鍼を足に1本うちました。1週間以上も音がとまっている状態です。耳鳴の漢方薬も今は飲んでいません。

 

13年も一緒にいるトイプードルと散歩に行ったり、野良猫が毎日来るので、キャットフードを用意し、猫の顔を見ていやされています。

 

先日治療に来た時に、竹下院長に耳鼻科の先生に耳鳴は治らないと言われたことを話しましたら西洋医学で治せないものでも、東洋医学では治せる事も有る、と話をして頂きました。

 

鍼を何本も体に差すことが無いので、鍼一本痛みも無く、料金も払える金額なので続けられるし!

 

院長の魔法の言葉と魔法の鍼!

 

体の事だから心配しても悩んでいてもしょうがないので、勇気を出して東洋医学的な鍼治療をやって良かったと思ってます。

 

笑顔で人と話しも出来、日常生活が普通に出来る事が何より嬉しい事です。

 

竹下院長にめぐり逢う事出来ました事に感謝感謝です。

 

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

この方は、60代で仕事をセミリタイアなさり、パートをしながら、両耳を手術なさいました。(鼓膜閉鎖術)

 

手術後、一過性に耳鳴りが出たものの、すぐに治まり、暫くは安定していたものの、70代に入り、お身内の体調不良などが重なり、看病などで負担が増えだした頃、耳鳴りを再発しました。

 

耳鳴りは、頭の中からジージーと鳴っているような感じで非常に不快であり、それ以外にも、倦怠感や腰下肢痛などを発症しておられ、不安感は増すばかりの状況でした。

 

 

病院で精密検査をしても異常なしと言われ、耳鼻科の専門病院では「治らない」と断言された患者さんです。苦笑

 

 

清明院には、こういった患者さんが毎日のように見えます。

 

 

この方の症状は、「心脾両虚≒肝鬱気滞」と弁証し、僅か3診で劇的に軽減しました。

 

 

現在も治療継続中ですが、良好な状態で安定するところまでもっていけそうです。

 

 

もちろん、いつも言うように、私はこの症例をもって、西洋医学的な治療でうまくいかない耳鳴り、頭鳴が全て治せる、などという高言を吐くつもりは全くありませんが、

 

西洋医学の医療機関で「治らない」とか、「これ以上は無理」と言われてしまった患者さん、諦めずに、「東洋医学的な鍼灸治療」を受けることを検討されては如何でしょうか。

 

 

 

清明院の経験上、思いがけず、いい結果が得られることが、割とあるように思います。笑

 

 

 

 

 

 

↑↑今回のコメントは手書きで頂きました。有難いことです。<m(__)m>

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会ツイキャスライブで喋ってきました!!

2021.09.14

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9.12(日)は、朝の10時から2時間弱、(一社)北辰会のツイキャスライブで喋ってきました!!

 

 

今回は

 

「eラーニング講座 Q&A」

 

という企画で、大阪の山本克仁先生とともに、喋り倒して来ました!!

 

(90分の予定のところ、20分オーバー(^^;))

 

 

もう1年半以上になるコロナ禍でも、その当初からまったく歩みを止めない北辰会なんですが、2020年度からは、数十年続けてきた、

 

大阪の本部と、東京の支部で会場を借りて行っていた毎月の定例勉強会を全講義オンラインに切り替えました。

 

 

すぐさまこれが出来たのは、まるでコロナ禍が来ることを予見していたかのように、2019年度から、ネットを使った講義動画視聴という「eラーニング」という教育インフラを導入していたからです。

 

 

2020年の秋くらいの段階では、2021年度からは、いよいよ対面講義が再開できるかな、と思っていましたが、引き続きオンライン講義となりました。orz

 

 

そして、2021年度は、準備の関係で6月からのスタートとなったのですが、今回、6,7,8月とeラーニング講義を進めてきて、皆さんからたくさんの質問を頂いたので、

 

それに対する各講師からの回答を紹介しつつ、私と山本克仁先生の方でそれを補足する、という新企画です。

 

 

会場で行う講義であれば、その場で講師の先生に質問することも出来るし、休憩時間中に講師の先生をつかまえて質問することも出来るし、

 

また、それを横で聞いている周りの人たちも勉強になる、みたいなのがあるんですが、出来物の録画講義を一方的に聴いているのでは、

 

それが出来ない、ということで、そこをカバーする企画ですね。

 

 

今回、北辰会会員各位の、非常にアツい、多くの質問に対して、講師陣の、これまたアツい回答がたくさん出そろったんですが、とても時間内で全部紹介することは出来ないので、

 

その中から、特に教育的に意義の高い質問を抜粋して、補足説明しつつ、ライブなのでリアルタイムで出たほかの質問にも答えていく、という形式でやりました。

 

 

・・・まあ、大先輩方の立派な回答に対して、私ごとき青二才が補足するなんておこがましく、今回は諸先輩方に失礼の無いよう、

 

事前準備の際に私自身も色々調べて、深堀りして勉強させてもらいました。

 

 

まあ、アンケートの結果を待ちますが、なかなか面白かったんじゃないかと思います。

 

 

 

 

ところで今回も、開始数分前まで風呂入っていました。(*‘∀‘)

 

 

いやー、オンライン講義最高。

 

 

髪も乾き切らない状態での講義です。(笑)

 

 

次は年末に、同じ内容の企画があります。

 

(今度は大阪の足立尚哉先生とやります!!)

 

 

今回は、効果的な質問の仕方についても触れましたので、会員の先生方は、質問をたくさん考えておくと良いと思います。笑

 

 

 

 

 

 

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第70回(公社)全日本鍼灸学会、学術大会迫る。

2021.06.03

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迫るどころか、明日から(笑)、6.6までの3日間、福岡にて(公社)全日本鍼灸学会学術大会が行われます。

 

(もちろんこのご時世、オンライン開催となります。)

 

 

オンライン開催ってのも、慣れるとなかなか良くて、これまでは普通、学会といえば、地方まで新幹線や飛行機で前日に移動しておいて、地方の美味しいものでも食いながら、普段会わない先生方と飲んで、

 

翌朝は朝一からスーツ着てホテルから出てって、ロビーやら会場やらで、これまた普段会わない先生方と挨拶しながら講義聴いて、終了後の懇親会ではまた初対面の先生方と名刺交換して、

 

それが新しい仕事や出会いに繋がったりとか、そういうもんであり、それが楽しかったりもしたんですが、オンラインになってからは、1発目の講義が始まる5分前まで風呂入ってても大丈夫です。(笑)

 

 

ベッドで横になりながらでも、聴講できます。(笑)

 

 

しかも今後は、これが主流になるんじゃないでしょうか。

 

 

・・・となると、飛行機代、ホテル代、飲み代はまったくかからないけど、リアルでの出会いは大幅に減りますね。

 

 

スゴイ時代が到来しましたね。

 

 

この学会は、前身である日本鍼灸治療学会から考えると、戦後間もない頃からある、日本の鍼灸界で最も大きな学会で、日本の鍼灸の学術研究を代表する団体、といっていいと思います。

 

 

今回、(一社)北辰会代表の藤本新風先生が6日(日)のシンポジウムに登壇なさいます。

 

 

テーマは「臨床における経絡経穴の意義を改めて問う」です。

 

(発案者の先生は、令和の経絡論争みたいになったらいいなと思ったとか。。)

 

 

他のシンポジストの先生は経絡治療学会橋本厳先生、東大病院粕谷大智先生です。

 

 

3つの会派、考え方を代表する立場の先生方です。

 

 

この3名の先生が令和の時代の頭に、この件に関して何を発言なさるか、注目ですよ!!

 

 

なんと、オンデマンド配信もあるため、会期終了後の6.10(木)まで申し込み可能だそうです!!

 

(そういう時代になるんですね)

 

 

まだの方は、今からでも間に合う!!

 

 

 

申し込みの詳細はこちら!!

 

 

 

 

因みに、どこかの講演で、私も名前だけ登場します☆

 

 

 

(見つけた人はスゴい!(笑))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本中医学会で喋ってきました!!

2020.12.09

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昨日に続いて、これもまた報告が遅くなってしまったんですが(苦笑)、先月、11.22~23に、オンラインで行われた日本中医学会にて症例を発表させていただきました!!

 

 

症例のタイトルは「COVID-19治癒後の諸症状の一症例」

 

 

COVID-19に感染し、入院し、退院した後に出てきた症状、あるいは、入院時から残存している症状でお悩みの患者さんを、鍼灸で治療した症例でした。

 

 

清明院では、発表した症例以外にも、COVID-19退院後の患者さんを診ています。

 

 

もちろん症例数は少ないものの、非常に鍼がよく効く、という印象を持っています。

 

 

ただ、あくまでも的確な弁証とそれなりの技術力が必要なのは言うまでもなく、どんな症例でも鍼灸が効くとは言えませんし思いませんが。

 

 

今回、急遽まとめた感じがあったので、症例としてはちょっと情報不足な面がありましたが、中医学会は記念すべき第10回大会ということで、

 

そこに少しでもお力添えできたのは良かったと思いますし、何といっても時宜を得た症例だったと思うので、そこも良かったと思っています。

 

 

しかも今回は、学会参加者限定で、過去の9大会の中から、選りすぐりの名講義を再度オンデマンド配信という特典付きということで、参加された方は非常にお得だったんではないでしょうか。

 

 

他の先生方のご講演も、画像も音声もきれいであり、オンラインの良さを活かして、台湾や中国からの講演もありで、今後、学会はすべてこの形になるんじゃないか、

 

と思うような予感を感じさせる学会でしたね。。。

 

 

僕としても、これまでは学会発表といったら、前日から地方まで新幹線で動いて、会場付近のホテルを自分で予約して、当日は早起きしてスーツ着て会場入りして・・・、

 

とかいう段取りがあるわけですが、今回、発表の寸前まで自宅で風呂入ってました。(笑)

 

 

オンライン最高。(*‘∀‘)

 

 

 

いやー、コロナ禍を機に、すべてが変わっていきますね。

 

 

 

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外邪っちゃ外邪

2020.01.11

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ドライヤーやファンヒーターから出てくる熱風や、クーラーから出てくる冷風は、外邪たりうるか。

 

 

答えは「たりうる」

 

(と思っています。)

 

 

しかしそれはあくまでも、外邪として感受すれば、の話だ。

 

 

こういった空調機器、冷暖房すべてが人体に害になる訳では無い。

 

 

むしろ益になることが多いから、これだけ普及している訳で。

 

 

今の時期、風呂上りに脱衣所が寒いところで、濡れ髪のままにしていたら、その方が外邪としての寒邪、寒湿邪を受ける。

 

 

ドライヤーでしっかりと乾かすこと、湯冷めしないように気を付けることで、外邪としての侵襲をかなり回避できる。

 

 

この場合は、ドライヤーの熱風は「生理的陽気」を扶助する役割を果たす。

 

 

また、ドライヤーを当てたら悪化した、イコール風熱邪を感受した、と即断するのも違う。

 

 

体表面(経絡経筋、皮毛レベル)の急激な温度変化から、気(主に衛気)の停滞を起こした、というケースもある。

 

 

もともと上熱下寒傾向のある人であれば、ドライヤーを使うと逆上せると仰る人もいる。

 

 

何でも

 

「どういう体質素因の人に」

 

「どういう刺激(条件)が加わり」

 

「結果的に何が起こったのか」

 

をしっかりと聴取し、考えうる可能性を絞り込み、なおかつ現時点での体表情報と合わせて、動かぬ証拠をつかまえた上で、臨機応変に考えるのが、弁証論治の世界。

 

 

杓子定規的にやったら、必ず間違う。

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 6

2018.03.01

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これまでのお話

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 2

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 3

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 4

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 5   参照

 

 

では続きいきましょう。

 

 

◆意識障害の西洋医学的分類

 

 

西洋医学でも、通常の意識障害と、一過性の意識障害(失神)を区別して考えるようです。

 

 

僕はもちろんながら、西洋医学の救急医療に関しては、ズブの素人ですので、いくつかのサイト様と書籍を参考に、自分なりに調べさせて頂きました。

 

 

もしおかしいところがありましたら、是非ご指摘ください。

 

 

救急医療においては、意識が戻った後も、何らかの認知障害等が残っている場合は、「意識障害」とし、一過性の失神とは区別するそうです。

 

 

当たり前ですが、救急外来では非常によく遭遇する症候だそうです。

 

 

救急搬送患者の1割以上だそうです。

 

 

・・・まあ、意識障害というのは、結論から言えば「脳の血流の異常」で起こるわけですが、それが一過性のものと、遷延するものでは、病態が異なる、という訳です。

 

 

「一過性意識障害」に、明確な定義はないようですが、来院した時点で意識が戻っているかどうかで判別するそうです。

 

 

病態に関して、頭部の大きな外傷や、脳卒中では勿論ですが、一過性に意識が消失し、すぐに戻るものについては急な血圧低下(神経反射、不整脈、出血、感染症)による脳の血液循環異常、

 

低酸素血症、高炭酸ガス血症、低血糖、電解質異常、肝性脳症、尿毒症、低体温、高体温、中毒が考えられるそうです。

 

(たくさんあるな~。。( ゚Д゚))

 

 

上記は脳だけでなく全身性の病態で、一過性の意識障害の7割(!)を占めるそうです。

 

 

また、脳局所に限定した疾患では、てんかんくも膜下出血が2割だそうです。

 

 

十数年前に私の親戚が起こしたのは脳腫瘍によるてんかん発作でした。

 

 

また、以前職場の同僚が、クモ膜下出血を起こしたことがありました。

 

 

あれも怖いですね。

 

 

まったく元気に見える人が、ある日急激に倒れてしまう、本人はもちろん、周囲も非常にショックを受ける病気です。

 

 

救急では、この意識障害がてんかんなのか失神なのかを、まずは考えるそうです。

 

 

失神では、血圧低下による脳全体の虚血に伴って、抗重力筋の緊張が一気に低下するので、転倒時に受け身が取れずに、2割以上の患者が頭部や顔面の外傷を伴うそうです。

 

 

この外傷が、致死的な外傷になることもあるそうです。

 

 

こないだ、先輩が風呂場の脱衣所で倒れた時は、たまたま段差のあるところに頭が来ていたので、打たなかったのですが、抗重力筋の緊張が一気に緩むというのは、

 

まさに操り人形の糸を一気に切ったような、勢いのいい倒れ方ですね。

 

 

あの倒れ方で、もし頭部の下がコンクリートだったら、確かにヤバかったと思います。

 

 

今回の、先輩の時もそうだったし、以前、新幹線の中で中年の男性が僕の目の前で倒れたのを見たことがありますが、その時も、まさにそういう感じ(受け身なし)で、

 

その中年男性は真後ろに倒れたため、床に強く後頭部をぶつけており、非常に肝を冷やしました。

 

(新幹線の通路部分はビニール製の床(いわゆるクッションフロア)であり、コンクリートほどは固くないので、大きな頭部外傷はなさそうでしたが、凄い音がしました。)

 

 

また、西洋医学では血圧低下の原因を診断することが重要なんだそうで、体内の組織の物理的異常である器質的疾患(心臓・大血管疾患、消化管出血、脱水、アナフィラキシー、パーキンソン症候群、シャイドレーガー症候群、糖尿病、特発性起立性低血圧症)

 

が関与していた場合に、治療対象になるようですが、これはなかなか素人や専門外の医療人が現場で咄嗟に見分けるのは難しいのではないでしょうか。

 

(しかしたくさんあるな~( ゚Д゚))

 

 

器質的疾患の関与がない場合は、多くは治療せずに経過観察、ということになるようです。

 

(器質的疾患があるかどうか調べるのに、呼吸等、生命維持をしつつ入院して検査を重ねていく、てパターンもあり得るわけですね)

 

 

器質的疾患がない場合に多いのは迷走神経反射ですが、この場合は予後良好だそうです。

 

(不幸中の幸いパターンですね)

 

 

次に多いのは、不整脈等の心原性の失神だそうですが、この場合は予後が悪く、心臓性の突然死の前兆とも言われるそうなので、注意が必要、となります。

 

 

他に起立性低血圧、薬剤誘発性(飲酒後も含まれる)、他にも原因不明のものもあるようです。

 

 

また、失神と、一過性の脳虚血発作(TIA)が誤診されることが多いそうで、失神は「脳全体の」一過性の血流不全が起こるものであるのに対して、

 

TIAは「脳の一部分が」一過性の虚血を起こすことによるもので、意識障害の他に回転性のめまいや複視、片麻痺、小脳失調などの神経症状が出るのが特徴で、

 

症状が一過性の意識障害のみであればTIAとは考えにくいそうです。

 

 

上記を踏まえると、今回の先輩のケースでは、西洋医学的には、調べてないから分からないけど、器質的疾患がないとすれば、

 

飲酒後(ある意味薬剤性)の一過性の失神(迷走神経反射?)

 

ということで、予後良好の失神であり、事なきを得た、ということになるのでしょうね。

 

 

・・・まあそれでも、一過性の意識障害を経験したら、念のため、心臓(心電図)や脳(CTなど)に関しては調べておいてもいいんじゃないかとは思います。

 

 

本人はともかく、ご家族としては不安ですしね。

 

 

 

◆引用参考資料  

 

 

 

続く

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 3

2018.02.16

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前回のお話

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 2   参照

 

 

では続きいきましょう。

 

 

◆暈厥の弁証

 

 

暈厥には、どんな証が考えられるかというと、以下の通り。

 

1.気虚

2.血虚

3.血気上逆

4.肝陽上亢

5.痰濁上擾

6.暑熱

 

『症状による中医診断と治療』には、以上の6つが挙げられています。

 

(成書によっては、多少多かったり、少なかったりする場合があります。)

 

 

1.2.は虚証、3.4.は肝の病変、5.6.は実証です。

 

 

臓腑では「肝の臓」の異常が中心であり、病態に虚実あり、ということですね。

 

 

だから、一口に暈厥とっても、治療法は、倒れたメカニズムによってそれぞれです。

 

 

もし失敗すれば悪化して、深刻な状態になることも考えられます。

 

 

ですので、やはり「的確な診断」が重要です。

 

 

・・・で、こないだの先輩のケースはどれに該当するかな~・・・、と考えていく訳ですが、ここ(成書)に挙げられているのはあくまでもひな形的なパターンの羅列であって、

 

これらが時には複合的に、あるいはここに書かれていないパターンでも、暈厥は起こってきます。

 

 

ですので、あまり上記の弁証分類に縛られ過ぎて、無理やり当てはめて考えるのも、失敗のもとだったりします。

 

(教条主義を排す、ってやつね。)

 

 

また北辰会方式としては、どういった機序(病因病理)で、上記の証による暈厥に至ったのか、の把握が重要でしょう。

 

(これは、予後にも関わるからです。)

 

 

まあ、あくまでも実際の体表所見、当日の患者像を参考に、何が起こったのかを考えるべきだと思います。

 

 

そういったことを十分に鑑みつつ、慎重に考えると、あの日、その先輩は倒れる直前に、ホテルの豪華な食事を、普段よりも多くとり、普段ほとんど飲まない酒(ビール)も多く飲んでいました。

 

(瓶ビール二本ほどかな?)

 

 

この時点で、脾胃に常ならぬ負担を強いていたことは十分に考えられます。

 

(飲食不節→湿困脾土、湿熱中阻、脾失健運、胃失和降などの”病因→病理”が考えられます。)

 

 

しかも朝から早起きし、熱海への移動疲れもあったことと思いますし、研修会ですから、精神的緊張もあったことと思います。

 

(睡眠不足→気虚や血虚、新幹線での長時間同一姿勢、精神的緊張→肝鬱気滞、気滞血瘀などが考えられますね。)

 

 

しかも倒れる直前に、露天風呂にて長湯をしている。

 

 

長風呂では、肉体的緊張は緩み(理気活血疏肝)つつも、あまりに長ければ、疲労(気虚や血虚)は助長される面があります。

 

 

また、冬場の露天風呂ですから、そこで風寒邪を感受した可能性もある。

 

(その場合は気が急激に上逆傾向になります。)

 

 

ただ、横で見ていましたが、湯舟には肩まで浸かっておりましたし、一緒に入っていて、そこまで風も強くなく、冷たい風を受けていた感じはしませんでしたね。

 

(そして、風呂から上がった瞬間、一瞬”左に”フラッとよろめいたのが少し気にはなりました。)

 

 

風呂場での会話にも特に参加しておらず、そこで何か七情が乱れるようなことはなかったのではないかと思います。

 

(これは推測ですが。)

 

 

その後、脱衣所で急に後ろにバターンと倒れた時、すぐさま駆けつけて脈を診ていた先生が、

 

「沈んで細くて堅いけど、力はあります。重按がやや弱いです。」

 

と仰っていました。

 

 

この脈は、その後すぐに意識がついた時、その瞬間に、緩みながら浮いてきたそうです。

 

 

ここで、気虚や血虚の暈厥では、顔面蒼白、脈無力が特徴で、肝の病変や暑熱では顔面紅潮が特徴ですが、顔色としては、土気色、という感じで、蒼白でも紅潮でもなかったですね。

 

 

 

また、血虚で倒れると、目が落ちくぼんで輝きがない、というのが特徴のようですが、倒れた瞬間、目は一点を見つめ、妙にギラっとしていました。

 

 

血気上逆では歯を食いしばるのが特徴ですが、口は開いて、歯は食いしばっていなかったです。

 

 

倒れた時に上腹部を触った先生は、極端に冷えていたと仰っています。

 

 

また、ご本人が意識がついてから、

 

「倒れる寸前に悪心がして、気付いたら倒れていた。」

 

と仰っています。

 

 

舌診は、意識がついてすぐの舌は舌背が紫暗、舌腹は淡白傾向、特に舌下静脈が淡白気味だったようです。

 

(血虚と瘀血の所見が両方出ていますが、血虚が本と診てとれますね)

 

 

これらの情報を総合すると、成書の分類からいけば、5.の痰濁上擾が中心でありつつも、背後に若干、2.の血虚があるのでは??となります。

 

 

さて、これを治療して、今後同じ状況にさらされても、暈厥を起こさない体にするにはどうしたらいいでしょうか。

 

 

 

続く

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学

2018.02.14

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先日、北辰会の冬季研修会にて、風呂上りに、とある先輩が、一瞬失神しました。

 

(すぐに意識を取り戻し、事なきを得ましたが。)

 

 

たまたまその場には、研修会に参加された医師の先生方もいらしたので、こういう時、どう対処するのかなどについて、少しお話しさせていただいたんですが、その時に、

 

「あー、まだまだこういう時に、東洋医学的にキチッと病態がイメージ出来てないなー。。。」

 

と思い、大変反省しました。

 

 

かつて、私のとある身内も、生来貧血体質で、深夜に自宅の風呂で失神していたことがありました。

 

 

また、私の祖父も、何年か前に温泉で失神して、救急車で運ばれたことがありました。

 

 

また、別の親戚も、何年か前に脳腫瘍で癲癇発作を起こし、その時も痙攣し、意識障害を起こしたことがありました。

 

 

幸い全員、今でも健在です。

 

 

・・・このように、意外と身近な「失神」という現象。

 

(苦笑・・・俺もいつなるやら。。)

 

 

清明院の診療中にだって、患者さんの身に、いつかは起こるかもしれません。

 

(待合室で急に患者さんが倒れた、というエピソードは、ベテランの先輩からチョイチョイ聞く話です。)

 

 

ただ、その時の対処方法いかんによっては、

 

「いやー、清明院で倒れてラッキーだったわー」

 

となるか、

 

「清明院で倒れたばっかりに、こんなことになった」

 

となるか、大きく分かれます。

 

 

ここは、東西両医学における病態、診断学も含めて、キチッと把握して、鍼で何とか出来るものは鍼で何とかする、出来ないものはしかるべき医療機関に送る、

 

その迅速で正確な判断、処置が出来るようになることが重要でしょう。

 

 

・・・ということで、ここから何回かに分けて、まずは一過性の失神(暈厥うんけつ)についてまとめます。

 

 

 

続く

 

 

 

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(一社)北辰会冬季研修会 第20回「順雪会」に行ってきました!!

2018.02.13

DSC_1855.JPG

 

 

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2.11(日)~12(月)は、熱海で行われた(一社)北辰会冬季研修会 第20回「順雪会(じゅんせつえ)」に行ってきました!!

 

 

今回のテーマは、北辰会の代表的な特殊鍼法である「打鍼、古代鍼」

 

 

今回、1日目は本会場とは別室で、刺鍼実技指導。

 

 

ベテランの先生方と一緒に、藤本新風先生の超絶技巧を見せていただきつつ、自分があまり使わない、比較的苦手な刺鍼術に関して、ご指導いただきました。

 

 

まあ経験を積んでくると、どうしても自分のやりやすいやり方が中心になってきて、それはもちろん個性といえば個性なんですが、それがかえって癖になり、

 

刺鍼手技の幅を狭めてしまう面もあります。

 

 

非常に勉強になりました。

 

 

午後は実技指導。

 

 

なかなか、刺さない鍼で、

 

「正気を集める」

 

とか、

 

「邪気を散らす」

 

とかという感覚は、普段からそういうことを考えて、毎日鍼を持って、やっていないと身につかないものです。

 

 

今回、二日間かけて指導したので、まあどの程度伝わったか分かりませんが、アンケートの結果を待ちたいと思います。

 

 

1日目の深夜は、先生方による刺鍼対決。(笑)

 

 

これまた、順雪会ならではで、非常に面白かったです。

 

 

2日目の午前中は藤本蓮風先生による特別講演

 

「患者さんと如何に向き合うか。」

 

 

鍼灸臨床50年の実績に裏打ちされた言葉は、どれも非常に重かったです。

 

 

医療とは願いである、迷いや思い通りにならないことを肯定する、乗り越える、崩れながら崩れない、ということを強調しておられたのが印象的でした。

 

 

また今回、風呂上がりに先輩が一瞬失神するという機会にも遭遇しました。

 

(もちろんすぐに意識は戻って、事なきを得ましたが。)

 

 

こういう時にも、冷静で迅速な判断が試されますね。

 

 

これから、何回かに分けて、失神について東洋医学的に考えてみたいと思います。

 

 

 

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婦人科疾患の患者さん

2015.08.02

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