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2019.05.31
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患者さんに多い、「カチカチ病」。
僕が勝手に名付けてるだけですが。(笑)
職場でカチカチ。
家でもカチカチ。
運動しない。
温度、湿度変化に体をさらさない。
効きすぎている空調により、夏は寒いところで仕事して、冬は暑いところで仕事してる。
結果、カチカチ病。
アトピー、リウマチなどのアレルギー疾患、癌、眩暈、婦人科疾患、精神科疾患、ほとんどこれ。
鍼はカチカチをゆるめる道具。
しかし、むやみやたらに打ったんじゃ、余計カチカチ。(゚∀゚)
どこまでゆるめるか、あえてゆるめ過ぎないか。
今日は泣く患者さんが多かった。。。
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2019.04.30
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4.28の日曜日は、高田馬場で行われた(一社)北辰会定例会に参加してきました!!
今回は本部から山本克仁先生、足立尚哉先生もお見えになって、今年度のガイダンスを喋ってくださいました。
その後、尾崎真哉支部長から「北辰会と肝病」という講義。
五臓の中でも、「肝の臓」の治療を非常に重視する北辰会。
私も以前、「肝病はこう治す!」という論考を、有料メルマガ『あはきワールド』に投稿したことがあります。
現代日本人を治療する上で「肝の臓」に対する理解は非常に大事なことと思います。
・・・今回、支部長の講義はかなり爆裂していたようです。(笑)
午後は実技訓練「脈診・顔面気色診・舌診・取穴」。
今回は私の方でデモと解説を喋らせていただきました。
どれだけ伝わったか分かりませんが、まあ来月も同じテーマで実技訓練があるようですので、また訓練しに来ていただけたらと思います。(^^)
新年度一発目、参加人数も多く、飲み会も実に盛り上がっていましたね~☆
まあしかし、こうやって勢いのある時ほど、慎重に、繊細に。
陰陽論であります。
続く
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2019.04.21
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これまでのお話し
「五行」のはたらき 2 参照
◆従革とは。
さて今日は、これも聞きなれない金の性質、「従革」を説明します。
「金は従革」と定義したのも、紀元前5世紀ごろの書とされる『書経(尚書)』の洪範です。
これは、中国隋代の蕭吉(しょうきつ)によって撰述された『五行大義』によれば、
「従」・・・範(のり)に従い
「革」・・・更(あらた)まる
という意味だそうで、金属が溶けて容器や刃物など、様々な形に姿を変えることからこの性質が言われるようになったそうです。
また、後漢の許慎の『説文解字』では、「金は禁」といわれ、金の時季である秋になると、自然界の陰気が盛んになりだし、万物の成長が止まる(ある意味で成熟する)、と説明します。
それを「粛殺の気」と言います。
これは、以前にも書いていますが、8月の立秋の頃になると、朝晩の空気、風に微妙に出てくる、あの感じのことです。
秋燥の気 参照
また「金」という漢字の中には「土」が隠れており、間にある「’ ’」は、金属が土の中で光っているさまを示す、と説明します。
「金」は方位(空間)では西方、季節では秋です。
西方は日が沈む方角、死の世界ですね。
しかしこれも大事な自然の摂理です。
天の道理に順う粛殺は、新しいものを生み、発展の方向に向かうのですが、天の道理に従わない粛殺は、かえって新しいものを生まなくなり、
衰退を招くという、重要な教えが含まれています。
「金」は臓腑経絡では肺の臓(手太陰肺経)と大腸の腑(手陽明大腸経)、経穴では陽経の井穴と陰経の経穴です。
肺・大腸 参照
臓腑では稼穡の土は脾胃で、従革の金たる肺大腸とはいわゆる相生関係にある訳ですが、これが経絡的には太陰経と陽明経で手足一対になっていることも興味深く、
流注の順序からしても肺→大腸→胃→脾と密接であり、陰陽ともに気血が旺盛(太陰と陽明)、というのも意味深いですね。
十二経の流れの順調度合いは、胃の気の充実(一つには稼穡力)からの肺金の従革力(死と再生)ありきな訳です。
また、金(従革力)に関与する経穴を実際に動かす時は上記のような考えを持つと、診どころが変わってくると思います。
例えばよく使う陽経の井穴刺絡とか、霊道穴とかね。(゚∀゚)
続く。
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2019.04.17
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今日は2019.4.17でございます!!
今日から5.5までが「春の土用」であります。
現在、二十四節気では「清明」節です。
(清明院の清明です。(^^))
「清明」の意味は「清浄明潔」であります!!
二十四節気をさらに3つに分けた七十二侯では、今は末侯の「虹始見(にじはじめてあらわる)」であります。
虹が始めてあらわるということは、梅雨に向かって空気が潤ってくることを示します。
・・・で、次の節は「穀雨」であります。
そして、土用が明けて、「穀雨」の次の節、5.6からがいよいよ「立夏」であります。
また、今年の穀雨~立夏は新元号である、「令和元年」でもあります。
春の終わりに潤った空気が、患者さんに何を起こすか、また、改元によって忙しくなる患者さんに、何が起こるか、GWの連休の過ごし方はどうするのか、
これらの諸問題をよくよく考えて、慎重に対処しないといけません。
土用で穀雨だから、空気が潤うから、イコール脾が弱るだの、イコール土克水で腎に来るだの、そういう短絡的発想はやめましょうね☆
やはり多面的観察が大事。
でも、時節も大事。
我々は、生物学的人間であると同時に、社会学的、文化的人間を診ているのであります。
蓮風先生や、『内経気象学』の橋本浩一先生も良く仰るが、東洋医学では、基本として運気や時節を鑑みつつも、常に実際の気候気象、風向や気温湿度、
その患者に起こった現象等々から、多面的観察の上で総合判断しなさいよ、という、重要な教えです。
陰陽論を、機械的に運用するという愚を犯してはならない。
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2019.03.25
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これまでのお話し
ここまで、『黄帝内経霊枢』九鍼十二原(1)に出てくる補瀉法のうち、補法に関して、先日のセミナーで藤本新風先生が強調しておられたやり方に関して書いてきました。
しかし、補法だけへの理解ではアンバランスです。
今日はこの部分に書かれている瀉法についても書いておきます。
しかもしかも、誤解を恐れず言うと、現代日本の鍼灸院での外来臨床では、運動不足で飽食の時代、デスクワーク中心の頭脳労働、ストレス社会、
結果的に癌、脳卒中、心臓病、糖尿病など、あらゆる邪気(病理産物)をため込んだ、実証(邪気のカタマリ)の患者さんが、基本的には多いように思います。
(苦笑・・・もちろん決めつけはダメですが)
ですので、瀉法に対する理解、適切な運用は非常に重要です。
瀉法の場合は素早く刺入してゆっくりと抜く、「速刺徐抜」です。
(因みに補法はその逆ね。「徐刺速抜」です。)
しかも鍼孔は閉じず、邪気を漏らせと書いてあります。
ここに、抜鍼の時に「排陽得鍼(陽を排して鍼を得べし)」という表現が出てきます。
これには色んな解釈があるようなのですが、要するにきれいに邪気を散らすためには、皮膚表面の気を停滞させないことです。
瀉法の場合、グッと一気に刺鍼して、ジワーッと抜く、しかも皮膚表面に気を停滞させずに、きれいに邪気が散るように持っていく、これが大事です。
ただ、邪気であれ正気であれ、どちらも所詮は「気」です。
補瀉の対象は「気」。
ここには「言実与虚.若有若無.(虚と実を言わば、有るが如く無きが如し)」と書いてあります。
補瀉とは、相対的なものであるということです。
新風先生も、先日の講義の中で石坂宗哲(1770-1841)の補瀉観である「虚法、実法」を紹介していましたが、ここらへんが補瀉の妙だと思います。
まずは型を覚え、しかる後に、それを臨機応変、変幻自在に運用できる世界を志向する。
型が大事、基礎が大事、でもそれにとらわれないことが大事。
それまた陰陽論。
おもしれ-話になってきたけど、おわり。(゚∀゚)
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2019.03.20
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二十四節気、明日はいよいよ春分です!!
しかも明日は満月です!!!
そんな訳で、今日は督脈大活躍。
至陽、八椎下、脊中などなど。。。
どれも、大変素晴らしい想像を与えてくれますね。
・・・ただ、患者さんによっては滋陰、補血、温補腎陽なんかも、かなり炸裂してましたね。
ここら辺のシャープさを、もっとシビアにしないと。
陰陽、今日も動いております!!
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2019.03.15
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数千年前の外国の話なんで、ホントかどうかは専門家に委ねるが、『黄帝内経』よりも以前は、シャーマン(巫師、祈祷師、巫医)による祝由(しゅくゆう:おまじない)がメインだったという。
(丸山敏秋『黄帝内経と中国古代医学』東京美術 など参照)
それが、『黄帝内経』に至って、「気と陰陽」という当時としては最新の認識論(哲学)でもって、ある意味それまでの医術が「科学化」され、
現在まで脈々と続いているのが東洋医学だという。
『黄帝内経』を読んでみると、鬼神の話や、死後の世界、前世の話などは、意図的と思えるほど、論じていない。
(その割には”魂魄”なんていう考え方は出てくるが。。。)
我々、現代の鍼灸師が学校で教わる、360以上の経穴の中にも、「鬼」の文字がつく経穴はない。
しかし、鬼神による病理説を重んじていた時代の名残なのか、あるいは『黄帝内経』以降も、鬼神をイメージして経穴を使う医師がいたからなのか、
”別名”として、「鬼」の文字を使う経穴が存在する。
経穴名に「鬼」を入れるということは、少なからず「鬼」による病理を射程に入れた治療を行っていたのであろう。
有名なのは中国唐代の名医、孫思邈(581?-682)大先生の『千金翼方』の中に出てくる、「孫真人十三鬼穴」だ。
孫思邈という人物 参照
今は便利な時代で、ネットで検索すればすぐに13穴出てくるので、あえて全部は書かないが、我々がよく使う
申脈穴に「鬼路」、曲池穴に「鬼腿」
という別名があるのは興味深い。
因みに、「孫真人十三穴」に入らないものもあり、臨床であまり使わないものもあるが、
湧泉には「鬼井」、人中には「鬼宮」、大陵には「鬼心」、間使には「鬼営(鬼路と書いてある本もアリ)」
という別名がある。
・・・今日、先輩とのやり取りの中で、「間使」の話題が出た。
「間使」は”密行の使者”という解釈があったり、”外関の別絡と通じ、鬼神がこの間を遊行するが如き・・”と言われます。
と、いうことは・・・??
・・・はーおもしれ。(゚∀゚)
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2019.01.19
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二十四節気、明日で「大寒」ですね。
過去記事を読むと、2011年から、この時期になると春を感じ、何かしら書いていることが多いね。(笑)
大寒になったということは、立春の前であり、こないだも書いたが、「冬の土用」に入っていることを大いに意識するべきです。
(特に東洋医学の臨床家は。)
秋冬の陰から春夏の陽へ、陰陽が大きく変動する時です。
当然、それの影響を人体は受けますので、人それぞれに変化を感じます。
場合によっては崩れます。
その崩れ方の一つが、インフルエンザの大流行だったりするわけです。
インフル狂騒曲 参照
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2018.12.26
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ここんとこ、なぜか
という記事を立て続けに書いた。
特に理由はない。(゚∀゚)
・・・いつも思ったままに、書いているだけ。
(そうでないと、10年近くも、毎日書けない☆)
結局のところ、日々生きてるとイヤでも色々起こるから、場面によって、押したり引いたり、色々偏ってていいんだけど、いつも偏り過ぎてはならず、
常に自分が言っていること、やっていることの「逆」とか「反対」を考えながら、柔軟にことに当たるべきだ、ということでしょう。
仕掛ける時は仕掛ける。
仕掛けない時は仕掛けない。
引くときは引く。
スルーの時はスルー。
なに、陰陽論じゃん☆
だから、治療も一緒。
基本的なことをキチーッと十二分に身に付けたら、結局は「臨機応変性」が大事、ということに尽きる。
治療と一緒。
仕事も一緒。
人間関係も一緒。
ここでミスると、当然ドボンするけど、そこから立て直すのもまた、当人の臨機応変性に依存する。
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2018.12.08
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以前、「七死の脈」について書いた。
我々は、問診をしてから、脈を診て、舌を診て、腹を診て、背中を診て・・・、と、十二分に多面的観察をして、その患者さんの陰陽の不調和を正すのに、
最良の一手を考えるのが流儀。
で、その「多面的観察所見」の中に、「ヤバい所見」というのがある。
それがあると、「逆証」、つまり、「予後不良」と考えられる所見だ。
これに関しては、脈にも舌にもある。
脈で言うと、「七死の脈」が代表的。
そしてその「逆証所見」は、これから述べる「腹診」にもある。
・・・以前、蓮風先生も著書の中で述べて下さっている。
続く
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
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2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
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日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
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12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
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第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!2023.08.01
2023年 8月の診療日時