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2010.08.16
患者さま各位
大変ご迷惑をおかけしました。本日から清明院、張り切って診療再開しております!
そしてブログも再開です!!再びガンガン書きますよ~!!
(書かなかったらやっぱりランキングもちょっと落ちちゃったネ。(苦笑)・・・気合入れて追い上げたいんで、クリック宜しく!)
・・・今回のお盆も、例年通り、伊東へ、奈良へ、群馬へと、スーパーハードスケジュールでありましたが、不思議とまったく疲れておりません。(笑)
明らかに充実感の方が勝っております。今回、
伊東では「海」に癒され、
奈良では「得難きもの」を得、
群馬では「友人」に癒され、
という感じで、とにかくパワーアップして帰ってまいりました!!
・・・まあ、どの話をしても、山ほど書けるぐらい色んなことを感じ取ってきましたが、あまり長ったらしく書いてもしょーがないので、追々書いていくことにしましょう。
僕は1日中、ほぼ常に鍼のことを考えているので、この業界以外の友人や後輩との何気ない会話の中にも、いつも治療のヒントを見出すようにしています。
なので群馬に帰って友人たちと遊んでいても、常に会話の中の「気」と「陰陽」を考えています。
すると、アホな内容の会話の中からも、あらゆるヒントを見出すことが出来ます。
今回のお盆は、いつにも増してそういうことが多かったような気がします。(感謝)
・・・ところでこの間テレビで、とある世界的なダンサーが、インタビューに答えて曰く、
「スタイリッシュなダンスをいかに踊る(表現する)かのヒントは、この地球上に起こる全ての現象にあります。」
と言っていました。
コレを鍼に置き換えて考えた場合、僕もまったく同感です。
まあとにかく、全てを吸収しながら、やっております!
なかなかよいお盆でした。皆様、明日からまた宜しくお願いいたします<m(__)m>
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2010.08.05
こないだ飲み会で、とある先生達とした話が印象に残りました。
今日はその話の内容からインスパイアされた、僕なりの「叫び」であります。
僕は叫びます。
次から次へと。
一貫性のある主張を。
・・・このブログ上で、僕は常々、
「西洋医学の内臓(organ)と、東洋医学の五臓六腑は違う!即ち、東洋医学と西洋医学は、両方とも間違いなく”医学”だけど、
これらの混同、同一視はナンセンスだ!!」
ということを言い続けています。
しかし、この言葉に対して、
「へ?なんで??両方の共通項を見出して、東洋でも西洋でもない、第3の医学を作った方がよくない??」
と思う人も、当然いらっしゃることでしょう。
要はこれが、最近よく言われる、「統合医療」という考え方の一つです。
この「一見合理的で美しい」主張、および行動が、実際に後を絶たないんです。特に鍼灸界。
・・・で、コレ、誰がどういう風に統合すんの?
確かに現状、”実際に治らない病人が存在する”ということは、東西の医学、どちらにも限界がある可能性が高い、ということには疑いの余地ナシです。
だから、こういう考え方が生じるのは、分かる面もあります。
・・・なので別に、そういう人達の”研究”には、水をさす気はサラサラないけど、そういう考え方を持って、”研究”ではなく、実際に患者さんをやっている人に対しては、
「あそお。ではよしなにやんな。それを支持する患者さんがいるんであればね。・・・でも、あなた達がやっているそれって、
実績ほぼゼロの”医学らしきもの”を患者さんに提供している、ってことなんだぜ。それ、分かってるか?」
と、言いたいです。
また、
「共通項、共通項、とくくろうとするのはいいけど、それを見出すのと同じぐらい、”相違点”を明らかにする努力、なさってますか??」
とも言いたいです。
そしてさらに、
「ましてそれを、”これが東洋医学です。”なんて、患者さんにプレゼンしてないでしょうねえ?」
と聞きたいです。
さらにさらに・・・まーいーや。(笑)
・・・「気」と「陰陽」という哲学に立脚した東洋医学には、約3000年の実績があります。
(確認できる範囲で、です。)
「実証主義的な物理科学」に基づく西洋医学は、ルネッサンス期以降のヨーロッパを中心に発展した医学で、東洋医学の歴史と比較すれば浅いものの、
数百年の実績があります。
これらを”それぞれ別の医学、という認識で”真摯に学び、患者さんに実践、提供するのが、現代の医療人としての、当然の態度だろう、と「僕は」思います。
とりわけ、薬やメスでなしに、鍼と灸を持って治療にあたろうとするんであれば、東西の医学のどっちに重きを置いた方がいいかは明らかでしょう。
そうしてよく学び、よく実践する者同士が、お互い、自分自身の限界を自認し、患者さんのために協力し合う、これはあり得ると思うし、
現状としてはそれこそが理想的な姿だと思います。
しかし、現代日本の医療体制の中で、東アジアの周辺諸国と比較したら、東洋医学の満足な教育システムもない、東洋医学と西洋医学の協力体制もほぼない、
という現状の中で、いきなり謎の「第3の医学」の創設、とりわけそれの実践を語るのは、あまりにも時期早尚じゃないでしょうか?
患者さんは「患者さん」であって、「実験台」ではないんですよ?
・・・そう思いませんか??
むしろ東西の医学双方の「共通点」よりも「相違点」を明らかにして、そこから、
東洋医学に「しか」出来ないこと
西洋医学に「しか」出来ないこと
を明確にしていく方が、双方の存在意義がハッキリするのではないかと「僕は」思っています。
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2010.07.21
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前回のお話・・・
☆胃の位置
胃の位置は、おへそとみぞおちのちょうど真ん中ぐらいにあります。つまり、体を上中下と分けた場合の「ど真ん中」にあります。
・・・デ~ン!とね。
この、おへそからみぞおちまでの間のスペースを東洋医学では「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、その中焦のほぼど真ん中に、「胃の腑」が位置している、と考えます。
これは、西洋医学のいう「胃=stomach」の位置と大体同じですね。
しかし、そこから先はずいぶん違ってきます。
まず、東洋医学のいう「五臓六腑」というのは、それぞれみんな「背骨」の何番目にくっ付いている、と考えています。
一般的な常識から考えたら、
「ハ?そんな訳ないんですけど・・・。」
ですよね?僕も最初これを聞いた時、そう思いました。(笑)
これはなぜかというと、物理的に背骨と内臓が連結しているというよりは、例えばある臓腑が異常を起こした場合、その臓腑が付着する(と考えられている)背骨周辺に異常(コリや変形など)が起こることが多く、
さらにその背骨周辺のコリなどの異常を正すことによって、その臓腑の異常が治る、という経験から、そのように考えたんだと思います。
また、どんな人でも基本的に臓腑の位置は大きくは変わらないし、人生の途中で大きく臓腑の位置が変わってしまうこともない、ということから、
硬くて固定的な「背骨」に付着してるんじゃないか、と考えたのかもしれません。
いずれにせよ、いわゆる「現代解剖学的に」正確な内臓の位置や形態の理解なんていうのは、東洋医学の歴史においてはあまり重要視されてこなかった、ということです。
でもこれはこれで重要な意味がある、ということは、以前に何度も述べた通りです。
ですから現代では、結果的に外科的な分野においては、西洋医学の技術の方がはるかに発達していますよね。
そういう意味では、東洋医学は「気」を動かし、調えることによる「機能(陰陽バランス)」の調整、という観点から人体にアプローチする方法、医学体系、と言えます。
では東洋医学は人体の「形態」の異常にはまったくの無力か、というと実はそうでもありません。
まあこれも当然ちゃあ当然なんですがね。
その話もいずれ致しましょう。
なーんか話がそれてきたんで今日はこの辺で・・・。
次回に続く
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2010.07.19
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・・・さあ、そろそろ再開しましょう。
これからお話しする「胃の腑」についてのお話は、とても重要です。
東洋医学では、生命を考える上で、この「胃」という腑の働きを、「脾」とセットで大変重要視しています。
何度も言いますが、東洋医学のいう「胃の腑」というものは、西洋医学の言う「胃=stomach」とは違います。混同なきよう。
西洋医学では、「死」を心肺停止と瞳孔散大からの全細胞の活動の停止、と考えます。
(もちろん死の定義については法律的、生物学的など、色々な解釈や議論があります。)
そしてそこに至るプロセスにおいて特に重要視される臓器は「心臓=heart」であったり「脳=brain」ですよね。
語弊があるかもしれませんが、東洋医学では、そうは考えません。
最後まで、五臓六腑の正常な働きに裏打ちされた、「陰陽のバランス」を重要視します。
「陰陽(いんよう)」って何ですか?
「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか? 参照
そしてとりわけ、その中でも重要なのが「脾胃」であります。
・・・昔、とあるパーキンソン病(脳の病気で、体が震えたり、筋肉がこわばって、徐々にあらゆる運動が出来なくなってしまう病気)の患者さんがいました。
その方は80過ぎの男性で、奥様と二人暮らし。
昔から病院が嫌いな方でしたが、鍼をすると震えが止まり、ご飯がおいしく食べられる、ということで、信頼していただき、亡くなられる寸前まで診させていただいたことがありました。
その方は最後、徐々に徐々に筋肉が硬直していき、起き上がることすら困難、だんだんと食べ物を噛んだり飲み込んだりすることもままならない状況になっていきました。
その時、病院の医師は、「胃ろう(胃に管を通し、その管から胃に直接栄養を入れる方法)」をご本人と奥さまにすすめてきました。
それをすれば、奥様の介護の負担が減るし、ご本人も長く生きられるし、誤嚥(ごえん:誤って飲み込んだものが気道に入ること)して肺炎を起こす危険性もないと。
しかしご本人は、断固拒否。
「そんなことまでして生きてるんなら、死んだ方がマシだ!俺がもし喋れなくなっても、そんなこと絶対にするなよ!」
と、奥様におっしゃっていました。
その後、いよいよ喋ることすら難しくなり、流動食をどうにか口にするようになった頃、奥様が病院の先生に、
「胃ろうにして下さい。」
と、”ご本人に内緒で”願い出ました。
無理もないことで、介護の負担があまりにもきつかったんだと思います。
しかし、「検査だから」とご主人をだまして病院に連れていき、胃ろうを開けた翌日に、ご主人は他界されました。
・・・何とも言えない、症例でした。
東洋医学が重要視するのは、あくまでも他の4臓5腑とのバランスの取れた、「脾胃」であり、それは機械的な消化吸収機関、としての「内臓の一つ」のことではありません。
この患者さんの場合も、治療していく上で僕の念頭にあったのは、最終的には「脾胃」の機能をどこまで保てるか、繋いでいけるか、ということでした。
その場合、常に他の臓腑や全身(精神的な安寧も含む)とのバランスを考えていなくてはなりません。
すべての生物が避けることのできない「死」というものに対して、一つの自然現象として、相対的に寛容に受け止めるか、たとえ姑息的であっても、
方法があるのにやらないということを医療の敗北と考えて、いかなる方法であっても、延命の道をとるか。
・・・東洋医学の「胃」と西洋医学の「胃」は違うんです。
次回に続く
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2010.07.18
今日、ふと思いました。
「これまで、何人の同業の先輩たちと会ってきただろうか。」
・・・当然、数え切れるものではありません。
数え切れないほどたくさんの先輩たちから、その職場、その勉強会、それぞれの現場で、いつもご薫陶をいただいてきました。
それが今日の自分の血肉になっている訳です。
もちろん尊敬できる先輩もいましたし、そうでない先輩もいました。
僕は以前は、この「そうでない」先輩の方には、なるべく目を向けないようにしてきました。むしろ嫌っていました。
変な影響を受けるような気がして恐かったんですね。
今はそんなことありません。その先輩のどこが尊敬できないのか、それは何でなのか、また、そういう先輩の中から何を学ぶべきか、などと、冷静に考えることが出来ます。
そこで、以前は今よりも冷静さを欠いていたんだ、ということに気がつきました。
情熱にまかせて、あまり偏ると、今度は自分が「そうでない」先輩の側に立つ可能性が高くなっていくような気がしてなりません。
・・・陰陽論は最高ですネ。モノの見方考え方。
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2010.07.10
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明日は、祖母の四十九日です。
という訳で、これから再び群馬に向かいます。
・・・ところでこの「四十九日」という法要、一体何なんでしょうか。
今日はそのお話。
人が死んでから49日間は中陰(ちゅういん)、中有(ちゅうう)と呼ばれるそうで、インド発祥の仏教における考え方では、人が死んでからあの世に旅立つまでのちょうど狭間、境界線にいる時、と考えられているそうです。
この世とあの世、生と死、これは東洋医学の考え方からすると「陰陽」とも考えられます。
極めて分かりやすい、というか極端な「動」と「静」ですよね。
だから生=陽、死=陰の中間にいるから中陰、中有、って訳ですね。
で、なんでそれが49なのかは、岩波の『仏教辞典 第二版』P428によれば7×7だそうで、死後に7日間ごとに追善供養を行い、それの7回目を「満中陰」と呼んで、そこを境に、死者が他の生に赴く、と考えられたらしいです。
また、古文献の記載から、日本では平安時代以降に盛んに行われるようになった、と考えられているそうです。
・・・ということは、こういう儀式を「現代でも」重んじている日本人は、たとえ形式的であっても、生と死の連続性を「本来は」「もともとは」認めており、「今でも一応は」重要視してる民族なんですよね。
「死んだらモノになる」「細胞が活動を停止したからもう生命ではない」とかいって、亡骸をゴミ箱に捨てたり、粗末に扱う人はいない筈ですし、墓石なんてただの石、と言って蹴っ飛ばせる人はいない筈です。
現代科学の立場のような、”人の死=生命体の全細胞の活動停止=ナッシング”、という世界観、価値観ではもともとないし、今でも完全にはそうでないんだ、ということです。
また一方で、スパゲティ症候群じゃないけど、体にあらゆる管を繋いで、確かに呼吸と栄養は保たれているけど、動いたり喋ったり、活発に活動することはできない状態を、生命と言って良いのか、という問題もありますね。
また、死後の世界について、幽霊とか前世、来世、輪廻転生とかっていう話になると、突然、オカルトチックでウソ臭い、という印象を持ち、誰でも敬遠しますよね。
死後、本当のところどうなるかってのは、人間の死亡率は100%だけど、生きてる人間は誰も死んだことはない訳だから、誰にも分からない訳です。
多くの人がこういう話題を敬遠するのは、そもそも分からないから、議論してもしょうがないってのもあるし、日本人の文化的背景からくるそういう習性を”悪用”して商売(というか詐欺)しようとする輩が後を絶たない、ということも原因でしょう。
一昔前までは、テレビのゴールデンタイムでは、夏になるとしょっちゅうそうした特番が組まれていましたよね。
(きっと高い視聴率が取れたんでしょうネ。)
そこに出てくる、極めて胡散臭い霊能者やらなんやらが、すっかりこういった世界をウソ臭い、安っぽいものにしてしまいました。
(・・・まあ彼らだけの責任ではもちろんないけど。)
テレビ業界については、またいつか書こうと思いますが、非常に怖い側面を持っている世界だと思っています。
・・・まあともかく、本来我々はこういう目に見えない世界や、死後の世界を想定していて、しかもそれを非常に大事にする民族だった訳です。
何度か書いているように、陰陽論とは、「二元論的一元論」であるけれども、1つをあえて2つに分ける、ということは、相対論的な側面を多分に持っている訳で、
それに則って、まず「目に見える世界」というものを仮定した場合、当然「目に見えない世界」というものを肯定せざるをえません。
そして、相対論的にものごとを考える、ということは、必然的に「絶対的なものの存在」というものをも規定することになります。
こういう部分を様々な立場で細かく論理的に論じているのが「宗教」というものです。
こういうことを含めて、みんなが納得し、救いを得ることができるように、「宗(あまね)く教え導く」ものです。
じゃあ、東洋医学は宗教か、というとそれは違います。
医学です。
これについてはまたそのうち書きましょう。
「陰陽論」というのは単純な相対論、二元論ではございません。これは蓮風先生がよく仰ることです。
(「太極」という言葉を用いてね。)
・・・なんか、話がそれてきたけど、要するに仏教によれば、祖母は49日を過ぎると、なんか目に見えない、次のステージのようなものに行くらしい、ということです。
「まーよく分からんけど、いくんなら”気”を付けていっといで~!」
と、お骨にでも声をかけてこようと思います。(笑)
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2010.07.09
今日はほぼ1日中雨でしたネ・・・。
先ほど、副院長が、
「おつかれしたー。」
とバイクで帰るやいなや、どんどん雨脚が強くなったので、クスッと笑ってしまいました。(゚∀゚)
ところで、この「雨」という現象を、古代中国ではどのように考えたんでしょうか。
雨が降ったり曇ったり、パッと晴れたり台風が来たり・・・、という現象は、当然何千年も、何万年も前からあった訳です。
しかし、現代のように気象衛星ひまわりもなければアメダスもなければお天気おねえさんもいません。
農耕民族である古代中国人が、こういった様々な現象に注目しなかったはずはもちろんありません。
当時の最先端科学であった「陰陽」とか「五行」という物差しを使って、当然説明しています。
気象現象を各論的に「陰陽」で説明しようとした試みは、すでに『荘子』の中に出てきていますが、大体完成度の高いものがまとまってきたのは漢の時代、ということになっています。
・・・まああまり解説が長くなってもあれなんで、端折って書きますが、「雨」というのは、「自然界の陰と陽が調和する時に降る」と考えられています。
「陰陽の気、和すれば即ち雨。(大載礼記)」
つまり陰が勝ったら曇り空、陽が勝ったら晴れ、ということです。
(笑・・・はしょり過ぎ?)
自然界の様々な現象を陰と陽とに分け、それがスパークし、調和することによって全てが正常に営まれる、というのが東洋自然哲学思想の基本であり、全てであります。
で、これを細かくやっていくと、次から次に疑問がわいてきます。
じゃあ雹は?雷は?霧は?台風は?雪は??・・・とね。
もちろんそれらにも、古代中国独特の考え方があります。
東洋の知恵はすごいもんです。
こういう細かな疑問にも当然答えがあります。
そしてそれは実際の現実、現象とかなりの確率で一致します。
・・・アメダス、気象衛星、ホントに必要なのかしら?
◆参考文献
ジョセフニーダム『中国の科学と文明』第5巻 天の科学
山田慶児『朱子の自然学』
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2010.07.07
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これまでのお話・・・
「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)
「脾」って何ですか?(その6)
「脾」って何ですか?(その7)
いや~、今日のジメジメも半端じゃなかったですね~!!
湿度は常に70%以上!
自然界がジメジメの時、体も心もジメジメになっちゃあいけません!
「サラッ」とさせとかないと!
・・・大体この時期、体がジメジメの人は太り、心がジメジメの人は痩せますな。(笑)
今日はそんなお話。
☆脾と「太る」「やせる」
これまでの話を読んだ人なら、これはなんとなく想像できると思います。
何度も出てきているように、当然「脾の臓」は消化、吸収に大きく関わります。
ということはこれがうまくいかなかったら過剰に太ったり、過剰に痩せたりしてしまうんです。
・・・まあコレ、当たり前の話ですけどね。(笑)
僕のところにも、いまだに、
「鍼で痩せられますか?」
とか、
「食欲のなくなる鍼ってないんですか?」
という問合せや質問がたま~にあります。(苦笑)
一体いつまで続くんでしょうか、女性の「楽して痩せたい」願望(幻想)・・・。
確かに、テレビや雑誌に出ているスリムで美しい女性を見て、ああなりたい、と思う気持ちはよく分かります。
でも、楽して、他力本願でそうなりたい、とか、何か一つのことだけやればあとは何もしなくていい、というのは、やっぱり虫のいい話のようです。
清明院では不自然に、無理やり食欲をなくさせたりするような、病気を形成、助長する行為は致しません。
どうしてもやりたければ他へどうぞ、という話にならざるをえません。(笑)
ただ、治療をしていくことで、その方の本来の消化吸収機能を取り戻し、体内の余分なものが減っていった結果として「やせる」ということはよくあります。
また逆に、やせ過ぎていた女性が、治療をすることによって適度に肉がついてきた、という変化もまたよくあります。
この変化に大きく関わるのが「脾の臓」です。
脾がうまく働かないと、飲食物が大して吸収もされずに、未消化便となって体から出ていってしまうことがあります。
また、吸収したのはいいけど、それがいつまでも無駄に体に留まる場合もあります。
前者の場合は痩せていくし、後者の場合は太っていきます。
ではどういう人がこのパターンに分かれるかというと、それは「脾の臓」以外の臓腑との機能のバランスによって決まってきます。
詳しくは難しくなるので書きませんが、例えば、すでに出てきた「心の臓」とか「肝の臓」とか、あるいは一番そばにある「胃の腑」とかとのバランスです。
これらがきちっと協調し合いながら仕事してれば問題ないんだけど、アンバランスがあると、先ほどの2つのタイプに分かれてきます。
何事もバランス、ということです。
陰陽あるけれども、「中庸(ちゅうよう)」が大事、というのが東洋医学的な健康体の基本です。
次回に続く。
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2010.07.05
昨日は、大阪、上本町で行われた、(社)北辰会本部臨床コースに行ってきました!
今回は午前中は愛媛の水本淳先生の大人気シリーズ講義「傷寒雑病論」でした!
水本先生はもともと非常に分かりやすい講義とその軽妙な話術で、以前から北辰会では大人気の講師の先生ですが、このシリーズ講義は、
なんか回を重ねるごとに完成度を増しています。
午後は代表理事である藤本蓮風先生による「太極陰陽論解説」。
この医学の根本概念を、自身の著書を振り返りながら、ひっじょ~に分かりやすく解説して下さっています。
その後は北辰会、役員会議長である、大八木敏弘先生による症例発表「小児の水頭症」と続き、最後は島内薫先生による「方剤学と空間」という、
盛りだくさんの内容でした。
症例に関しては、
「え!?鍼灸で水頭症??」
と考える患者さんも多いのではないかと思いますが、北辰会では症例数は非常に少ないですが、過去にも水頭症の症例がいくつかあります。
症例数があまりにも少ないだけに、
「鍼灸で水頭症が治せる!!」
だなんて世間に主張できるレベルでは当然ありませんが、
”水頭症の症状が鍼灸で改善する可能性はあるのではないか”
ということです。
これを症例を通じて示せるのはすごいことだと思います。
いつもここで書いているように、東洋医学、鍼灸医学は現代西洋医学とは全く違う物差し(人体に対する考え方)を持って治療にあたります。
だからこそ現代で言う「難病」だったり、「不治の病」とか言われるものが、意外と治せることがあるのです。
同じものを見てても、「ある側面だけ」から見たら難しく見えるものも、違った角度から見たら案外難しくない、ということが現実にあります。
現代西洋医学が治せないものが、鍼灸や漢方で治せる、ということが現実に起こるのは、一つにはそういうことだと思います。
「視点の違い」「発想の転換」
・・・とても重要なことです。
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2010.06.18
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これまでのお話・・・
「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
☆脾の位置
今日は、脾の位置についてお話ししようと思います。
脾は、前回までに書いたように「胃の腑」とぴったりくっついて、体のど真ん中に位置します。
東洋医学では「胸(膈)から上」を上焦、「上腹部から臍のレベル」を中焦、「下腹部以下」を下焦と、大まかに人体の部位を上中下の3つに分けて考えますが、
この中で、脾が位置するのは「中焦」の位置です。
つまり腹、体のど真ん中に、堂々と、デーンと存在しているのが「脾胃」なのであります。
日本では、あまりいい意味で使われることはないけれど、”中華思想”という言葉があります。
古代中国人にとってはこの「中」というものに特別な意識があります。
中国人が「中」という字を使う時は深い意味があることが多い、と思った方がいいです。
当然それは医学にも反映されていて、「脾胃」は生命活動の中心となる、と言い、ここの営みを指して「気血生化の源(きけつせいかのげん)」なんて呼んでいます。
つまりここに入ってきた飲食物から、「気血のもと」をきっちりと取り出し、「心」や「肺」の存在する「胸から上」に持ち上げ、不要なものは「下腹部」にある「小腸」「大腸」に送る、
という活動の活発さこそが、”生命力”そのものの根本だ、という解釈です。
・・・ではなぜ、その「気血生化の源」である脾胃の営みが、手足を使った運動にて鍛えられるんでしょうか?
これはあまり難しい話にしたくないので、簡単に述べましょう。
要は、体のど真ん中にある脾胃から、一番遠いのが手足であり、手足は脾胃がしっかり働かないと、栄養が行き届かず、十分に養われないから、
「手足を使った運動をする」
ということは、脾胃のお尻を叩くことにつながるんです。
手足を積極的に使うことで、
「お~い!脾胃さ~ん!早く気血をおくれよ~!!」
とやっている訳です。
すると脾胃さんが、
「はいよ~!ちょっと待ってな~!!」
ということで、頑張って消化吸収機能を行い、気血をたくさん、速やかに作って、手足を養おうとする、という訳です。
ということは当然、手足を使わなければ脾胃は怠けて弱るし、脾胃が弱れば手足も弱くなる(萎える)ということです。
だから脾胃と手足は「中央(真ん中)と四隅(よすみ)」という、ちょっと変則的な陰陽の関係をなしている訳です。
(笑・・・ムズい?)
一応、専門家の方も読んで下さっているようなので、上記解釈の根拠を示しておきます。
『黄帝内経素問』太陰陽明論(29)です。
ちなみに杉山流などでは五行を使った解釈がありますが、あれは一般には説明しにくいので割愛しました。あしからず・・・。
ここまで書いたところで、急用が入ってしまいましたので、今日はここまでです!
次回に続く
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2012.07.08
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清明院15周年!!!2024.10.09
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2024年7月の活動記録2024.08.01
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患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
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2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!