東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 陰陽

「陰平陽秘」という言葉

2012.05.23

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東洋医学は「気」と「陰陽」の医学・・・。

 

 

鍼灸であれ、漢方薬であれ、治療の眼目は「気」を動かし、人体の「陰陽」のアンバランスを是正することです。

 


・・・フーン、なるほど。

 


そんじゃ、”人体の陰陽”って何すか?となりますわな。(笑)

 


これが、五臓と六腑であったり、気と血であったり、上下だったり左右だったり、前後だったりする訳です。

 


患者さん一人一人の病態によって、使うモノサシは変わります。

 

そうするとさらに、じゃあ”「陰陽」のバランスが取れた状態”ってなんすか?と思いますよね。(笑)

 

この状態を表す言葉で、古典に「陰平陽秘(いんへいようひ)」なんて言葉があります。

(※出典は『黄帝内経素問』生気通天論(3)です。)

 


これを分解して日本語っぽく言うと、「陰平らかにして陽秘す。」といいます。

 


・・・普通は、これを言われたところで、ハ?陰が平らか?陽が秘す?なんすかそれ??ってなもんだと思います。(笑)

 

ここでいう、”陰”を仮に海と考えると、”平らか”というのは大きな波の立ってない、涸れてもいない、穏やかな状態です。

 

それに対して、”陽”を仮に”太陽”と考えると、”秘す”というのは雲に「ほどよく」さえぎられている状態です。

 


雲が生じてる訳だから、陰陽が交流していないワケではないということが分かります。

 


ま、あまりうまい例えでもないけど、これがいい状態なんです。

 

陰と陽が、正常に交流しつつ、どちらも極端な状態でない。

 

極端な不和が生じていない。

 

陰が平らかだから陽はひそみ隠れられるし、陽がひそむから陰が平らかでいられる、というわけです。

 

人間で言うと、何らかの原因でこの隔たりが大きくなってしまったのが病気だし、もしこれがひどくなって、完全に離れてしまったり、どちらかがどちらかを滅ぼしてしまったら、死亡です。

 

古典にあるように、人体で陰陽の隔たりが大きくなると、体に余分な熱がこもったり、逆に冷えたりします。

『黄帝内経素問』調経論(62)です。)

 

すぐに是正しないと、必ずよくないことが起こります。

 

先手先手を、分かっていながら打たず、ついに大病して泣く、これは不幸だと思います。

 

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世界平和

2012.05.15

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こないだの飲み会で、「世界平和」というキーワードについて、久々に考えさせられました。

(さらに…)

「経絡」って何ですか?(その6)

2012.04.27

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これまでのお話・・・

「経絡(けいらく)」って何ですか?

「心包」って何ですか?(その5)

「経絡」って何ですか?(その2)

「経絡」って何ですか?(その3)

「経絡」って何ですか?(その4)

「経絡」って何ですか?(その5)

「経絡」って何ですか?(その6)

 

 

 

続きいきます!!

 

前回までの話で、経絡の中にも、主要なものとサブ的なものがあります、といいました。

 

主要なものは「正経十二経(せいけいじゅうにけい)」といい、コレはそれぞれが六臓六腑に対応しております、という話もしました。

 


この中で、「六臓」に対応するものを「陰経(いんけい)」、「六腑」に対応するものを「陽経(ようけい)」といいます。

 


・・・こうやって、内臓も、経絡も、み~んな陰陽に分けて考えるのが東洋医学です。

 

しかし、だからと言って

「じゃあ陰経には陰の気が流れ、陽経には陽の気が流れるんですか!?」

とかいう、いかにも杓子定規な考え方は、まったくの短絡的発想でして、あくまで「気の通り道」として、もともと分けられないものを、

あえて相対論で分けるとすれば12に分けられ、さらに陰経、陽経と分けられるんだ、という、あくまでも

 

「相対的に分ければこうなるよね」

 

というお話なのです。

 


じゃあなぜ分けるんだ、という疑問については、そうやってみんなで共有出来る「テーゼ」を構築していかないと、医者同士の、

人体に対する共通理解が進まないし、当然、医学としての理論体系を構築していく場合に、不具合も生じるからです。

 

じゃあ、現代の高度な科学文明の粋を集めた精密機械をもってしても把握することのできない、もしかしたら古代中国人の勝手で主観的な創作かもしれない「気」や「経絡」というものを、

なぜこうも信じれるのかと言ったら、一つには、これが数千年の風雪に耐えて、患者さんの支持を得続けてきた理論であるからだし、

もう一つには、我々の実地臨床の現実と照らし合わせても、実際にその通りだと、実感が出来るからです。

 

でもこれも、勘違いして欲しくないのは、僕は東洋医学に則ってたら無条件にイイ、絶対に正しい、という考え方を持っているワケではないです。

 

東洋医学の学説や、古典の記載の中には、「ホントかなあ??」と思ってしまうような説があることも事実です。

 

ここは、今後研究していけばいいことだと思います。

 

あくまでも実際の臨床を通じて。

 

 

蓮風先生は常々、

 

「実践こそが唯一の物差し」

 

と仰います。

 


また、そういう信憑性の低い一部分だけをとって、東洋医学は間違ってる、オカルトだ、というのはおかしいし、数千年も脈々と続いてきたものを、

今さら全然違うものに作り変える必要なんて、あるんでしょうか。

 

効果があって、患者さんが認めればそれはもう立派な医療でしょ。

 

医学でしょ。

 

なんか経絡から話が逸れたんで、続きは次回。(苦笑)

 

 

 

「経絡」ってなんですか?(その7) に続く

 

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「経絡」って何ですか?(その2)

2012.04.15

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前回のお話・・・

「経絡(けいらく)」って何ですか?

 

では続きいきます!!

 

 

東洋医学をやる者にとって、「気」「陰陽」「五行」という知識、理解は必要不可欠なワケですが、特に我々鍼灸師にとっては、

この「経絡」、そして「経穴」というものに対する深い理解が求められます。

 

これは、僕らの独壇場(のハズ)です。

 


同じ東洋医学でも、気功の先生方よりも、漢方薬の先生方よりも、他の色々な東洋医学者よりも、詳しくなくちゃおかしい部分です。

 

僕ら鍼灸師は、まさにこの経絡、経穴というものを鍼灸で上手に操作することによって、あらゆる病に対応しているんですから。

 


 

・・・前回述べたように、この「経絡」というものは、まさに人体における「気の通り道」です。

 


そしてそれには、メインのルートとサブのルートがあります。

 

(幹線道路とバイパスみたいなもんか)

 

 


ザックリいうと、メインルートが12通りあって、これは絶えず輪っかのように循環しており、サブルートが8通りあります。

 


細かく言えば、この12通りのメインルートの中には、1本のルートにつきそれぞれ4パターンの細かい流れがあり、実際は4×12=48パターンの極めて複雑なパターンで、全身を縦横無尽に巡っています。

 

それでも、それだけでは不十分で、それをさらに8つの特殊な通り道(バイパス的なもの)で補強、補完している、と、東洋医学では考えております。

 


この、メインルートのことを「正経十二経(せいけいじゅうにけい)」と呼び、サブルートのことを「奇経八脈(きけいはちみゃく)」と呼びます。

 

この、サブルートである「奇経八脈」が、来週日曜日、代々木で行われる(社)北辰会関東支部、代表特別講演にて私がお話させていただく内容です。

 

このテーマは、個人的に好きなところで、このブログにも何回か出てきています。

過去記事 「奇経八脈」やります!! 参照

 

 

「経絡」って何ですか?(その3) に続く

 

 

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春に崩れないために

2012.04.14

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昨日からあいにくの雨が続いておりますが、春は本来、さわやかな季節です。

 

二十四節気も、「清明」に入って、早1週間がたちました。

 

もう、さすがにダウンやコートの時期ではないようです。

(苦笑・・・こないだダウン着て出たら暑かった~)

 

この冬お世話になった強力なアウターたちを、一気にクリーニングに出してしまおうと思います。

 

東洋医学の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』にも、

「・・・春は”生じる”季節・・・」

とあります。

 

『素問 陰陽離合論(6)』など)

 

草木が芽吹き、新緑が生き生きとして、風が吹き、自然の勢いを感じる時期です。

 

 

しかし、せっかくの美しい春も、花粉症アレルギー体質の人にとっては、必ずしもいい時期ではないようです。

 


以前述べたように、アレルギー症状というのは、現代医学的には「人体の免疫機能のイタズラ」なんて言われますが、このいわゆる「免疫」の働きと、

 

東洋医学の言う「肝の臓」の働きは、だいぶクロスオーバーする部分があります。


春のカラダ 参照

 

 


たまに、患者さんによっては、

「小さい頃から春は具合が悪く、今でも春が近づくたびに憂鬱で・・・。」

なんていう声を聞くこともありますが、実は春の養生法としては、これが余計よくないのです。

 

痛い痛いと思っていると本当に痛くなる、なんてことがあるように、イヤだイヤだと、対象をマイナス感情ばっかりでとらえていると、

本当に気の停滞を起こして、実際に「肝の臓」の働きを余計低下させ、症状が重くなってしまう面があるのです。

 

結果的に余計に春が嫌いになる、症状も改善しない、という悪循環です。

 

これを断ち切るために、平素から(理想的には冬からの)の正しい鍼治療と、体調管理、発想の転換が重要なのです。

 


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「気」をつかう

2012.03.09

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僕は、いい先輩に恵まれているなあ、と、よく思います。

家が遠くて治療に通えない患者さんに出くわしたとき、自信を持って紹介できる先輩が、山ほどいます。


全国にいます。


そういう先輩に患者さんを紹介する時、また逆に紹介していただいた時、やっぱり色々と「気」を使います。


メールや電話でお礼をしたりします。


お会いした時は、重ねてお礼します。


先輩方にも、そういう人が多く、逆にこちらから紹介したりすると、僕のような若造に、恭しく頭を下げて下さることがあります。

形式ばってるかも知れないけど、こういう、「親しき仲にも礼儀あり」みたいなノリが、実はスゴく好きです。

僕も後輩に対して、こうしよう、と思います。

日本独特なのかどうか、よく分からないけど、とりあえずこういうのはいいことだと思っています。


なんていうか、「気」持ちがいい。



でもそれだけに、後輩から急に失礼なことをされたり言われたりすると、「イラッ」とか、「ムッ」となってしまいます。

悪い癖です。(苦笑)

 

修行が足りませんね。

でも最近は、そこでいちいちキレたり、怒ったりしなくなりました。

経験上、「怒っても無駄だった」「かえって疲れた」と感じることが多かったからです。


・・・まあ結果的に、不本意ながらも、どうしてもそういう人とは、「そういう」付き合いになっていってしまいます。


でも、それでいいのだと思います。

 

これも陰陽なんでしょうね。

 

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冷たい雨

2012.03.05


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いや~しかし、よく降りますねえ・・・。

(さらに…)

「三焦」って何ですか?(その12)

2012.02.24

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これまでのお話・・・

「心包」って何ですか?(その6)
「三焦」って何ですか?
「三焦」って何ですか?(その2)
「三焦」って何ですか?(その3)
「三焦」って何ですか?(その4)
「三焦」って何ですか?(その5)
「三焦」って何ですか?(その6)
「三焦」って何ですか?(その7)
「三焦」って何ですか?(その8)
「三焦」って何ですか?(その9)
「三焦」って何ですか?(その10)
「三焦」って何ですか?(その11)

 

さあ、「三焦の腑」シリーズ、これで一旦ラストです。

 

◆「三焦」は孤児(みなしご)!?

 


前回の最後で、チラッと述べましたが、この「三焦の腑」というのは、臓腑の中でも特別で、ある意味”全身そのもの”ですから、すべての臓腑と関わりをもちます。

 

そして、その中でも特に関わりの深い臓腑がいくつかあるよ、というお話をしました。

 


また、
「三焦」って何ですか?(その3)で述べたように、「三焦の腑」”気”と”水”の通り道でもあります。

 


特に、”水の通り道”という意味では、「肺の臓」、「腎の臓」、「膀胱の腑」と大きく関わります。

 

この中でも「三焦の腑」だけはやっぱりちょっと特殊で、「孤児(みなしご)である」という記載が、『黄帝内経(こうていだいけい)』という本の中に出てきます。

(『霊枢』本輸(2)です。)

 

・・・で、この、妙に気になる「孤(みなしご)」という表現。

 

コレ実は、道家思想の中心である『老子』の中にも出てきます。

「道家思想(どうかしそう)」って何ですか? 参照

 


そこには、

「故に、貴は賤を以って本と為し、高は下を以って本と為す。是を以って、侯王は自ら、、寡、不穀、と謂う。」(老子39章)

「人の悪む所は唯、・寡・不穀。而して王公は、以って称と為す。」(老子42章)

・・・と、何やら難しい文章が出てくるんですが、コレは要は、

「一見大事でない、人々が嫌うようなモノ、コトこそが、実は一番大事なんだよ。」

という考え方です。

 

ですから、先ほどあげた黄帝内経霊枢』の中の、「三焦は孤(みなしご)」という記載には、

「三焦という孤(みなしご)は、一見端っこにあって、はぐれ者、嫌われ者みたいだけど、実はこれこそが大事なんだよ。」

という意味があるのだと思います。

 


「三焦の腑」に対する、逆説的強調、ととれるワケです。

 

しかし一方で、儒教の経典として有名な『論語』の里仁(りじん)篇の中には、

「徳は孤ならず、必ず隣あり。」

と、出てきます。

 

ここでは、徳のあること(をやる人)というのは孤独にはならず、必ず隣にフォローがつくよ、ということが説かれております。

 

だからこれを逆にとれば、「てことは”孤”には徳がないってことか?」となりますよネ。(笑)

 

そして、「てことは儒家的に言えば三焦には徳がないってことか?大事じゃないんじゃないか??」とならなくもない。(笑)

 

こういう、「道家」と「儒家」の考え方、とらえ方の違いは面白いんですが、東洋医学は、どちらかというと道家思想の影響の方を多分に受けているように思います。

 


 

・・・まあ、長々と書いてきましたが、「三焦の腑」というモノの役割というのは、東洋医学の人体観の中では非常に意味が大きいです。

 


東洋医学では、「気」が凝集して「形」を成し、出来ているとされる”人体”というものを、「陰陽」や「五行」というモノサシを使って、

「五臓六腑」だとか「経絡」だとかに分けて、その働きを説明します。

 


しかし、それはあたかも「多角形」の角の数をいくら増やしても、結局は「円」や「曲線」と同一にならないのと同じようなもので、

最後は「一」に戻す”設定”が必要なのです。

 


東洋医学においては、臓腑学説においてそれを担う、特別な、”孤(みなしご)的な”存在が「三焦」なのだ、という訳です。

 

僕はかつて、これを蓮風先生から教わった時、なんか非常に東洋医学というものに納得がいったのを覚えています。

 

西洋医学のように、細胞レベル、DNAレベル、分子、原子、電子レベルと、「分ける設定」を使えば、分けるのは無限に分けられるんだけど、

それを「一」に戻せないようだと、けっきょくうまくいかないんです。

 

 

有名な分子生物学者の福岡伸一先生が仰るように、「世界は分けてもわからない」わけですね。(笑)

現実的運用の段に、不具合が生じるんです。

 

細かく分けていく過程で、もともとの「一」という全体像を見失うことになるからだと思います。

 

古代の中国の医者は、絶え間ない思考実験と実臨床との間で、そのことをよく分かっていたんだと思います。

 


「三焦」シリーズ、ひとまず終わり。

 

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春のカラダ

2012.02.10

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今日も多くの患者さんを診させていただきました。(感謝)

 


皆さん、すでに春のカラダになっているなあ、という印象です。

 

・・・ここで、「春のカラダ」ってなんじゃ?という疑問がわくことでしょう。

 

コレは要するに、「肝の臓」や「胆の腑」の働きが亢進した状態(カラダ)のことです。

 


「胆の腑」に関してはまだ解説してないけれど、「肝の臓」に関しては
こちら

 

なぜ、春先に「肝の臓」や「胆の腑」の働きが亢進するんでしょうか。

 

「肝の臓」は、その働き、性質の上から五行で分けると「木(もく)」に属します。


「五行」に関しては
こちら

 

東洋医学ではこうやって、「気」というものが凝集することによって出来たカラダ、そしてその中の色々なものを、「陰陽」とか、「五行」に分けるんでしたネ。

「気」についてはこちら

「陰陽」についてはこちら

 

こういう思想が背景にあるから、二十四節気でいう立春が過ぎた、いわゆる春先には、自然界の「木(もく)」の気が高ぶり、当然自然現象の一部である人間の「木」の気も高ぶる、

 

だから「肝の臓」「胆の腑」の働きも高ぶる、という発想になっていくんです。

 


こんなの、ホントかな??

 

 

・・・ウソ臭いな!!

 

 

当然、こう思いますが、この考え方に則ってカラダを診てみた結果、ホントにそのようになっているから、仕方ないんです。(笑)

 

・・・まあ、今の人の知恵もスゴイけど、昔の人の知恵もスゴイ、つまり人間てスゴイよね、でも、最近の地球環境問題に目をやると、大自然に対して不遜になったら、

 

天に向かって唾を吐く結果になるよね、って話です。

 

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橋下市長フィーバー

2012.02.07

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最近、橋下徹大阪市長に関するニュースの過熱っぷりがスゴイです。

それにしてもこの人は、弁護士で元コメンテーターだけあって、口がたちますし、タレント性があるし、何より実行力がありますねえ・・・。

メディアの使い方のうまさから、よく小泉元総理と比較されているようですが、演説の時の喋り方とか、確かにちょっと似てますよね・・・。

(橋下さんは小泉さんを大政治家だと思って尊敬してると公言してますから、きっと影響受けてるんでしょうね。)

有名な思想家の内田樹さんや、精神科医の香山リカさん、帝塚山学院大学教授の薬師院さん、北大教授の山口さん、そうそうたる面々から、

 

『橋下主義(ハシズム)を許すな』という本の中でコテンパンに批判されましたが、これを逆に受けて立って、田原総一郎の「朝まで生テレビ」の中で、

 

まさにコテンパンにやり返しました。

観た方は分かると思うけど、あの、1対6の激論に、余裕しゃくしゃくで臨んで、あれだけの楽勝ムードを醸し出せるのは、ディベートの技術もあるんでしょうが、

 

それ以前に彼が自分自身の打ち出した改革案に絶対の自信と信念を持っていて、なおかつ批判派の、自分に対する批判をまず聞いて、キチッと分析したうえで、

 

さらにそれがどこがどう的外れなのかを論理的に分析出来ているからでしょう。

まるで一人の冷静な大人に対して、6人の子供がギャーギャーとわがままや不満や不安などの感情をぶつけているだけ、のようにみえました。

放送翌日から、アレを見た視聴者からの、特に香山リカさん、薬師院さんに対するネットでのバッシングはひどいモノです。

・・・まあ、そうやって、ある部分を切り取って、誰かのことを匿名でコテンパンにネットで叩く風潮なんてのは、最近の非常によろしくない風潮でもあります。

香山さんや薬師院さんにも、いい部分、いい主張はあるはずで、そこを考えた上で判断しないと、と思います。

最低でも、全然いいところなく議論に負けたとしても、それなりに自分の意見をもって、今あれだけの勢いのある橋下さんの前に、批判派として、

 

全国民の前に出てきたというだけ、彼らはまだ評価できますね。

(少なくとも、実名を伏せて、ネットで人の誹謗中傷をしてる連中よりは、です。)

ちなみに橋下さんの批判本の筆頭に名前の出ている内田樹さんはなぜか出てませんでしたが、個人的にはぜひ出て欲しかった。

内田樹さんという人は非常に話しの分かりやすい方で、僕も何度かブログを読まさせていただいてますし、その主張の中には非常に同感なことも多いので、

橋下さんの改革の中でも問題になりやすい、教育改革に関して、直接対決がぜひ観たかったのですが、まあ・・・、仕方ない。

色々な事情があるのかもしれません。

橋下さんがよくいうように、今の日本の行政制度(仕組み)そのものは明治以降変わっていない、完全に制度疲労を起こしている、だから制度そのものを変えないと、

 

せっかくの議会制民主主義なんていったって、話し合うだけで結果的に何も決まらないんだ、だからその仕組みそのものの改革を大阪からやるんだ、

 

大阪の府と市による無駄な2重行政が、日本の政治機構の縮図なんだ!そして大阪都構想を成功させて、ひいては日本の政治の仕組みを変えたいんだ!

 

というのは、僕のような浅学でも非常によく分かりますし、ワクワク期待大です。

この調子でどんどんいい方向に日本が変わって、ついでに医療行政も変わって欲しいナー、と密かに思っております・・・。

出来ないのかナー、東洋医師・・・。

ちなみに私は、橋下さんについては、スゴイ期待してますが、常に冷静に、批判的にみていよう、と思っています。

小泉さんの時も思いましたが、世がフィーバーしてるならば、逆に必要以上に、意識的に冷静に。

コレ、陰陽論です。

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