東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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3月(般社)北辰会本部臨床コース

2013.03.11

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昨日、3月10日の日曜日は、大阪で行われた、(般社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

この日は午前中は実技訓練です。

こないだ関東にみえた油谷真空先生に、貴重な技術、考え方を教わってきました。

午後は藤本蓮風先生による代表講演

「肝病について」

です。

この講義は10年前に北辰会の機関誌『ほくと』の誌上でまとめた内容を、再度講義し直す中で、最新情報を織り交ぜていく、

という講義です。

「肝の臓」がいかに色々な病に関与し、治療する上で中心的な問題になるか、あらためて考えさせられました。

最後は、去年関東にみえた山本克仁先生による症例発表

「三叉神経痛」

でした。

三叉神経痛は顔面の痛みを訴える、たまに出会う病気ですが、かなり重症の神経痛を、驚きの早さで治癒させた症例でした。

山本先生は私と同年代で、大変優秀で、実力のある、私にとって刺激的な先生です。

今回も、非常にいい刺激をもらいました。

そして終わった後は呑み。

今回の酒は、とにかく笑いましたねー。。。(笑)

充実の週末。

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(般社)北辰会関東支部 宿泊型研修会「順雪会(じゅんせつえ)」

2013.02.12

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9日から11日まで、群馬県の草津温泉で行われた2泊3日の宿泊型研修会「順雪会」に参加してきました!!


「順雪会」の詳細については、こないだ書きました。

今週末は宿泊型研修会「順雪会」!! 参照

年々参加者が増加しており、今年は50人近い参加があったようです。(驚)

都内から片道4時間、関西からは7時間、今回は、高知から10時間かけて参加された先生もいらっしゃいました。(゜o゜)

それだけの価値がある研修会になってきた、ということだろうと思います。

初日の夜から本部の方剤学の専門家である島内薫先生を中心に自主勉強会が始まり、

2日目は朝から蓮風先生による代表講演、

「肝病について~序論~」

午後は藤本彰宣先生による講義と実技、

「弁証論治における打鍼と古代鍼」

その夜はなんと夜中の3時まで自主勉強会。。。(苦笑)

色々な先生による、ヒッジョ~に臨床的な技の見せ合い、語りあいです。

そして最終日も、朝から藤本彰宣先生による講義と実技の続き。。。

古代鍼や打鍼を、弁証論治の中でどう活かすか、という問題をきっちり踏まえて使っているのは、北辰会だけです。

そこが重要なんです。

古代鍼や打鍼をやりました、効きました、で終わったらダメなんです。

なぜ(どういう証だから)使ったのか、それによって起こった変化は、何を意味するのか、に対する理解をキッチリしておくこと、です。

それを踏まえずに形だけ北辰会のまねしても、難しいんじゃないかな、と思います。

あと、念のため断わっておきますが、もちろん自主勉強会や講義は参加自由であり、スキーや温泉に行きたい人は遊びも十分楽しめますし、

疲れた人は早く寝ることも可能です。

北辰会方式でも、ナニ方式でもそうでしょうが、月に一回、勉強会に来て、ただ話を聞いたり、本を読んだりするだけでは、

なかなか分かりません。

出来るようになりません。

自分と近いレベルの人と仲良くなって、ともに切磋琢磨する、そうしながら日々臨床で修行するのが一番の早道と思います。

そういう意味では、宿泊型の研修会に参加し、勉強しながら、遊びながら、お酒でも飲みながら、仲間や頼りになる先輩を見つける、

というのは大変いいことなんじゃないかと思います。

順雪会に来られて、色々教わった内容をもって、多くの患者さんが救われることでしょう。

こういう企画が続くといいなあ、と思います。

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「胆」って何ですか?(その7)

2013.02.08

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これまでのお話・・・

 


「肝」って何ですか?(その13)

「胆(たん)」って何ですか??(その1) 
「胆」って何ですか?(その2)        
「胆」って何ですか?(その3)

「胆」って何ですか?(その4)
「胆」って何ですか?(その5)
「胆」って何ですか?(その6)

 

 

では、続きいきます!!

 

 

◆「胆汁」ってナニ??(その1)

 


これまで、

・「胆の腑」は人間の精神の働きと関連する

・「胆の腑」は「肝の臓」の働きを助ける

・「胆の腑」は「”精汁”という清い汁(胆汁)」を貯蔵している

・「胆の腑」は全身各所の開閉を調整するのに大きく関わる

・「胆の腑」は六腑の中では仲間ハズレ

・「胆の腑」は個性派グループである”奇恒の腑”の中でも仲間ハズレ

ということを書いてきました。

 


・・・だいたい「胆の腑」の特殊性がお分かりになってきたんじゃないかと思います。

 

なぜそうなのかを考える前に、胆の腑が貯蔵してるこの「精汁(胆汁)」って、一体何なんでしょ?

 


いわゆる、現代医学的な解剖生理学における「胆汁(bile)」というのは、「肝臓(Liver)」で生成される、消化を助ける液体であり、肝臓で生成された後、

 

「胆嚢(gallbladder)」に貯蔵されて濃縮され、食事の度に「十二指腸(duodenum)」に出てきて、未消化物とごちゃ混ぜになることで、消化吸収を助けます。

 

(学生時代、生理学の先生が”胆汁は大便に色を付けます”と説明してましたね)

 


よく、お酒を飲み過ぎたりして嘔吐し、これ以上吐くものがないぐらい吐き続けると、そのうち黄色くて苦い、ナゾの液体が出て来ることがありますね?

 

あれがまさに「胆汁(bile)」なのです。

 

しかし、東洋医学における「精汁(胆汁)」の役割というのは、西洋医学のそれとは概念が異なります。

 

現代の中医学の本には、大体の本には


”「胆汁」は、「肝の臓」の余った気(余気)から生成され、「小腸の腑」に分泌され、脾胃の運化(消化)を助ける”


とあり、西洋医学そのまんまな感じがしますが、谷口書店の『基礎中医学』P98に、
『医原』という書物からの引用で、

 

「飲食物が入ってくると、小腸が満ちて、胆の腑を上に押し上げて、胆汁が絞り出される」

 

という面白い記載があります。

 

 

脾の臓と胃の腑を説明した時に、飲食した後に手足を動かすことで、脾の臓が活性化し、馬蹄形に胃の腑に巻き付いて、胃の腑をグリグリと揉むことで、

 

蠕動運動が起こる、という説明を紹介しましたが、それに似てますね。(笑)

 

 

また、重篤な病の際に現れる「黄疸」という病変がありますが、これも東洋医学では「胆汁」が常道を外れて皮下に溢れた結果、と考えます。

 

 

つまり、胆汁は普段は消化管に出てきて、脾の臓や小腸の腑、大腸の腑の働きを助けると言われますが、東洋医学的には全身各所に関わって(特に”開閉”に)、

 

五臓六腑のバランス調整の潤滑油として働いている、と考えた方が東洋医学的には正確だと思います。(私見)

 

続きは次回。(笑)

 

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(般社)北辰会1月本部臨床コース

2013.01.21

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昨日、1月20日の日曜日は、大阪、上本町で行われた、(般社)北辰会、本部臨床コースに参加してきました!!

今回、午前中は刺鍼クラスでの実技練習

「古代鍼」

でした。

古代鍼というのは、日ごろ我々が当たり前に使っている道具で、いわゆる「刺さない鍼」ですが、この扱いには、

非常に治療家の個性が出ます。

僕自身、普段意識してない悪い癖を先輩から指摘されて、非常に勉強になりました。

そして午後は蓮風先生の講義

「肝病について-序論-」

でした。

現代人に非常に多く、単純な慢性病から難病まで、全てに渡って大きく関わる、「肝の臓の病変」についてです。

「肝の臓」については、以前このブログにも書きました。

「肝」って何ですか?(その13) 参照

北辰会では、この「肝の臓」をいかに治すか、ということを、非常に丁寧に研究し、臨床実践しています。

どういう新見解が出るか、今後の展開を楽しみにしたいと思います。

最後は京都の木下慶二先生による臨床レポート

「意識消失の症例2例」

でした。

木下先生は鍼灸師であると同時に柔道整復師であり、柔道の先生もなさっており、いわゆる「締め技」で失神してしまった生徒を診ることは少なくないそうです。

一般にはあまり知られていませんが、こういう時、意識を付けるのに、実は鍼灸が効くんです。

今回の発表では、事前に、奥村裕一学術部長が、中国、日本における、

「意識消失」

に対する、古典からの鍼灸の治療例を紹介して下さいました。

スポーツや事故で意識が無くなっているもの以外でも、何らかの病気で意識がなくなっている場合、鍼灸師だったら、

救急車を呼ぶ以外に、たくさん出来ることがあるのです。

出来たら出会いたくはない症例ですが(苦笑)、万が一出会ってしまった場合に、この日学んだことを活かし、的確に対応したいと思います。

そして、終わった後は酒・・・。

充実の週末。(笑)

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(社)北辰会関東支部11月定例会

2012.11.26

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昨日、11月25日の日曜日は、浅草で行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に参加してきました!!


今回、午後からの参加となりましたが、午後イチは実技訓練「脈診」でした!

僕も臨床コースをひと班担当させていただきましたが、皆さんヤル気があって、楽しかったです。

臨床コースで受講される先生でも、細かいことになっていくと、基本的な問題が頭に入っていないこともあり、臨床の現場で、高度な判断を下すには、

 

徹底的に基本を熟知しておくことが重要であると、あらためて再認識しました。


どんなに患者さんが色々訴えていても、脈が好転、安定していれば安心して治療を進めることが出来ます。


どんなに患者さんが大丈夫と言っていても、脈が悪化しているときは要注意です。


我々鍼灸師にとって、「脈診」というのはそのぐらい重要な診断法です。

何度も何度も基本に立ち返って、復習し、反復練習する必要があると思います。

そして最後は尾後貫圭介先生による症例発表「麻木(上肢のシビレ、感覚麻痺)」でした。

臨床上、よく見かける症状であり、かつ、場合によっては非常に治りの悪い疾患でもあります。

本症例では、一本の鍼で、見事に緩解させておりました。

そして終わった後は、前から行ってみたかったとあるお店で酒。。。

 

充実の週末。

 

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11月(社)北辰会本部臨床コース

2012.11.19

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昨日、11月18日の日曜日は、大阪で行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

今回は午前中は実技訓練で、私は刺鍼クラスという班で、体表観察~刺鍼までの流れを、臨床経験豊富なベテランの先生方とご一緒させていただき、

油谷真空先生のご指導のもと、訓練、練習させていただきました。

開業されて、毎日患者さんの治療にあたっておられる、第一線の先生方の治療を目の当たりにし、非常に、ためになりました。

先生方皆さん、僕も含めて、開業してやっていけるレベルになったら、いい意味でも悪い意味でも「自分のカタ」というものをある程度確立されています。

これをいい意味で活かしつつ、新しいものを取り入れる、不断の努力が大事なんでしょう。

鍼師やってて、メシが食えればそれで満足、なんていうのは、志が低いんじゃないかな、と思います。

(やっとやっと食えてる僕が言うのもナンですが・・・。)

せっかく鍼というすごい道具を持っているのに。

限界は果てしないのに。

午後は愛媛の水本淳先生によるシリーズ講義「傷寒雑病論」でした。

いつもながらの素晴らしい内容で、大いに刺激的でした。

色々と質問があったのですが、質問しそびれたので、あとでしつこくメールしてみようと思います。(笑)

そして最後は関健二先生による症例レポート「眩暈(めまい)」でした。

北辰会の鍼は少数鍼です。

一回の治療に普通で1本、多くても3本程度、といったところでしょう。

だからこそ、その治療が正確かどうかが明確に出るのです。

だからこそ、万が一間違っていた場合にも、キチッと軌道修正することが出来るのです。

それを改めて実感させる、興味深い症例でした。

そして終わった後は酒・・・。

後半、なかなかアツい呑みになり、今回もけっこう、いき過ぎてしまいました。(苦笑)

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(社)北辰会関東支部9月定例勉強会

2012.09.24

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昨日、9月23日の日曜日は、台東区民会館で行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に参加してきました!!

午前中は本山裕子先生による講義

「出血について」

でした。

今回、私用により午前中は参加出来ませんでしたが、受講生から、本山先生の勉強量が伝わる、素晴らしい内容だったとうかがいました。

「出血」というのは、女性の月経に限らず、鼻血や吐血、喀血、下血、痔からの出血など、よくよく聞いてみると、

意外と悩んでいる患者さんの多い症状です。

特に下血や痔からの出血は、検査に行くのが恥ずかしいのもあって、発見、治療が遅れやすい症状でもあります。

また、なかなか止まらない出血という症状は、いくつかのタチの悪い難病や重病と関わることもあり、注意が必要な症状でもあります。

まあ、臨床的には、まずはその患者さんの出血の、東洋医学的なメカニズムをしっかり見極め、処置が出来る、

ということが重要だと思います。

午後は実技指導、

「上肢の診察」

でした。

僕も臨床コースをひと班担当させていただきましたが、受講者の方々が熱心で、素直に受けてくれたので、やりやすかったです。

「技術」というのは、よっぽどの天才でもない限り、一筋縄で上手くなるものではありませんが、教わったことを素直に反省し、

何度も何度も素直に反芻した人だけが、少しづつ身につけれるものなんだろうと思います。

そして最後は、北辰会本部講師の高木幸二先生による講義

「男性カルテ解説」

でした。

「女性生理」があるなら、「男性生理」というものも当然存在します。

北辰会では、かなり突っ込んだ内容まで、専用カルテを使って聞きます。

これは東洋医学的に、主に病の「虚実」を明確にせんがためです。

「虚実」って何ですか?
虚実の深さ        参照

こうやって、客観的に知りうる、あらゆる情報を駆使して、より正確な東洋医学的な診断を付けるのです。

間違える可能性を最大限減らし、成功する可能性を最大限高めるには、それが一番いいからです。

医療者として、当然の姿勢じゃないでしょうか?

まーともかく、終わった後は酒・・・。

ちょっと、論争めいた雰囲気にもなりましたが、それもコミで、充実の週末。(笑)

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9月(社)北辰会本部臨床コース

2012.09.03

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昨日、9月2日の日曜日は、大阪、上本町で行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

今回は午前中は実技練習。

僕は「刺鍼クラス」でしたので、何人かで別室にて、普段あまり使わない「捻鍼(ねんしん)」という技術を油谷真空先生から学びました。

非常に貴重な機会で、今後、臨床でも大いに役立つことと思います。

午後は関東支部の支部長である尾崎真哉先生による症例レポート「悪心」でした。

なかなか難しい背景をもった患者さんの症例であり、支部長もずいぶん苦戦されたようでしたが、症状は見事に治しておられました。

この症例の患者さんは若い女性患者さんでした。

こういう、内科的な疾患にも、鍼灸で対応できるという事実が、もっと世の中に広まるといいな、と思います。

その後は私のほうから、今年の10月27、28と江戸川区で行われる、日本伝統鍼灸学会で発表する症例

「リウマチ性多発筋痛症と診断された足底痛の1症例」

を、予行演習も兼ねて発表させていただきました。

色々な先生方から、修正点等、ご指摘いただき、非常に勉強になりました。

これで本番でも落ち着いて発表できると思います。

そして最後は(社)北辰会代表理事、藤本蓮風先生による公開臨床。

いつもながら、素晴らしい技の数々・・・。

そして今回は、置鍼している間にあらかじめ会員から集めておいた質問に蓮風先生がその場で答える、という時間があり、

大雑把なものから、重箱の隅をつつくような細かい質問まで、様々な疑問にスパスパと、ハッキリと自分の考えを答える様子に、

あらためて先生の勉強量の膨大さを感じました。

見習わなくては。

そして、終わった後はお酒・・・。

今回は珍しいメンツでの呑みとなり、いつもとは違った雰囲気で最高でした。(笑)

充実の週末♪

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2012(社)北辰会夏季研修会

2012.08.27

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昨日、8月26日(日)は大阪、森ノ宮医療学園専門学校にて行われた、(社)北辰会夏季研修会に参加してきました!!

今回は上級班ということで、育成部長である藤本彰宣先生に、1日ビッチリ実技指導していただきました。

今回の上級班は「いい意味で」あまり和気あいあいという雰囲気ではなく(笑)、極めて真剣に、厳粛に、とり行われた、という感じでした。

自分自身で模擬治療し、自分自身も治療を受け、まだまだ、感じとれてないところ、整理のついてないところ、あるなあー、と、反省しました。

今日からの臨床に、役立てていこうと思います。

診察技術にしても、治療技術にしても、毎日毎日頭を打ちながら、一歩一歩確実に、何回も何回も反復して練習し、

徐々に出来るようになるものであって、自力のみでやろうと思ったらとても大変です。

それを加速させるためのヒントをいただける、昨日のような場がある、ということは、とてもありがたいことだと思います。

そして終わった後は酒・・・。

久しぶりに40代の、「酒乱」というレベルの酔っぱらいを目にしました。(笑)

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乳製品は体にいい?(その3)

2012.08.04

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前回までのお話・・・

乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)

では、続きいきます!!

前回、牛乳というものの、東洋医学的なとらえ方について簡単にお話ししました。

今日は、それを発酵させた、チーズやヨーグルトについて、いきます。

ここで、「発酵」させることによって、食品に何が起こるのか、ということの東洋医学的な意義を考えなくてはなりません。

「発酵」とは、微生物がエネルギーを得るため、主に嫌気条件下、あるいは好気条件下において、有機化合物を酸化する過程のことです。

では、「酸化」とは何かというと、 物質が電子を失う化学反応のことで、物質に酸素が化合するか、水素が奪われる反応のことです。

では「電子」とはなにかというと・・・、なんてやってるとキリがないので、この辺にしときます。

(ムズカシーネー)

これを東洋医学的に考察するのって、東洋医学(古代中国)には「微生物」とか「電子」という概念がないので、なかなか考察しにくいのですが、

ヨーグルトに関して言えば、牛乳を加熱殺菌後に乳酸菌を入れて凝固させたものですから、もともとの状態よりは、やや陽の性質に傾けた牛乳、

 

と言えるのかもしれません。

四気五味説でも、牛乳は四気で言うと平ですが、ヨーグルトは温に分類されております。

ではチーズはどうかというと、コレも牛乳等、動物の乳汁から水分を差っ引いたものですから、コレもヨーグルトと同じように、

牛乳よりもやや陽性に傾けた食品、と言っていいと思います。

乳製品以外で、他に発酵食品というと、酒、茶、しょうゆ、みそ、くさや、納豆、キムチ、ピクルスなどがありますが、

食品によってバラツキや例外はあると思いますが、みんな総じて、もともとの状態から陽性に傾けた、と言っていいと思います。

これは、いずれの食品も、独特の「臭香(しゅうこう・・・におい)」を放つようになることからも、想像がつきます。

「臭い」と「陽性」の関係についてはスタッフブログ 動物治療から考察する「臭い」と「熱」 参照

また、「陽」というのは「陰」に対して相対的に動的であることですから、微生物を使ってある物質を「積極的に変化させる」ということ自体が”陽的”であります。

これに対し、”陰的な変化”というのは、変化していることはしていても、それを停滞させる、あるいは緩慢にさせる変化のことを言うのだと思います。

つまり、「発酵」は東洋医学的にはもともとのその食品を陽性に傾ける過程であり、牛乳を過飲するよりも、チーズやヨーグルトとして摂取した方が、

脾の臓の陽気に与える影響、つまり、体を冷やしてしまうという悪影響はまだマシ、ということなのだと思います。

次回、乳製品に対する、東洋人の特殊性について触れておきます。

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