東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 44

2016.04.13

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

補瀉 40    本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

補瀉 41  菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉 

補瀉 42  石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉 

補瀉 43  坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉             参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

ここまでで、ザックリと江戸期の日本鍼灸古流派の色々な先生方における、「補瀉」に対する考え方を紹介してきました。

 

 

実に百花繚乱でしたね。(笑)

 

 

まあ、江戸期にはまだまだ、紹介したい流派や考え方は山ほどあるんですが、キリがないので、ここではこのぐらいにしておいて、

 

また何か機会があったら、その都度紹介していきましょう。

 

 

さて今日から、明治以降、現代までの話しに入ろうと思います。

 

 

明治時代は、我々東洋医学にとっては、受難の時代でした。

 

 

明治政府はとにもかくにも近代化(という名の西洋化)を進め、そして欧米列強に対抗していくための富国強兵政策に舵を切った中で、

 

残念ながら医学も西洋化ということで、東洋医学は廃止路線、となりました。

 

 

西洋医学を修めた者のみが、医師として診療行為を行うことが出来る、という法制度に変わりました。

 

(明治7年(1874)、医制)

 

 

当然、この動きに対して、”温知社”という団体を中心とした全国的な漢方医学存続運動も展開されますが、明治28年(1895)、

 

漢医継続願は僅差で否決されました。

 

 

これにより、日本における東洋医学と、それを実践する医者たちは、いよいよ厳しい立場となりました。

 

 

しかし、その中にあっても、僅かでしたが、強く、漢方、鍼灸医学を続けた人物たちはおりました。

 

 

◆澤田流における補瀉 

 

 

そこで今日は、以前このブログでも紹介した、澤田健(1877~1938)先生の澤田流における補瀉を見てみようと思います。

 

澤田健という人物

墓マイラー11

”澤田健”を含む記事   参照

 

 

この先生は、昭和に登場した鍼灸医です。

 

 

明治から大正、昭和初期の時代には、上記のような時代背景から、鍼灸治療がなぜ効くのか、という問題を、西洋医学的に説明しよう、という動きが主流でした。

 

 

ですので、あまりこの「補瀉」という、 ”気の存在”を前提とした議論は出てこなかったようです。

 

(詳しい人、何か面白い言説があったら教えてくださいねー☆)

 

 

その中にあって、「鍼灸の名人」として颯爽と世に登場したのが澤田健先生です。

 

 

澤田先生はもともと柔道の先生でもあり、最初、朝鮮半島で接骨院を開業しており、後に日本に帰って鍼灸の名人として成功します。

 

 

1927年(昭和2年)に出版された、中山忠直という人が書いた『漢方医学の新研究』 という本の中でも紹介されて、非常に有名になりました。

 

(実はこの本は、北辰会の奥村裕一学術部長にも大きな影響を与えた本だったりします。)

 

 

そして、澤田先生が診療中に言ったことを、弟子である代田文誌先生がまとめた『鍼灸真髄』という本の中に、”補瀉”について書いてあります。

 

 

そこには、

 

「基本的には鍼は瀉、灸は補。急性で実証には鍼で瀉法、慢性で虚証には灸で補法がよい。(P135 補瀉の説)」

 

と書かれており、また、

 

「・・・ここにあるものをあそこでとり、あそこにあるものをここでとる、それが補瀉迎隨です。・・・中略・・・、

 

例えば腰の病を、腰に鍼して邪気を追い出したら、今度は足に鍼して邪気を抜くということです。(P207 補瀉迎隨)」

 

ともあります。

 

(抜粋省略 by 竹下)

 

 

まあ、この記載だけではなかなか評価することは出来ませんが、要するに澤田先生は、補瀉の瀉については実邪を散らすこと、

 

補については正気を集めること、とオーソドックスに認識し、補瀉迎隨については、操作した正気と邪気の動きを、

 

よりスムーズにする方法、という風に認識していたことが分かります。

 

 

そして、そのことが分かるのにずいぶん苦心した、と書いています。

 

 

澤田先生ほどの人物がそう言うのですから、補瀉を理論的、感覚的に完璧に一致するところまで理解するのは、

 

相当難しい、ということが分かりますね。

 

 

 

続く

 

 

 

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男女の生命力

2016.02.05

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こないだ、学生から問われました。

 

「女性の方が寿命が長いのは東洋医学的にどう考えられますか?」

 

と。

 

僕は、

 

「知らんがな。」

 

と答えました。(笑)

 

 

男性と女性では、言うまでもなく生理的特性が違う。

 

 

女性は妊娠、出産できる。

 

 

そのことについては、東洋医学では細かく説明している。

 

 

男性は平均値から見れば、基本的な運動能力が女性よりも高い。

 

 

でもこれはあくまでも平均値の話しであって、運動能力の低い男性も、運動能力の高い女性もいる。

 

 

また、細々した身体的特徴にも違いがある。

 

 

これについても、東洋医学では説明している。

 

 

平均寿命は女性の方が長い。

 

 

このことから、女性の方が生命力が強いと言えるか。

 

 

男女の生命力については、遺伝学的にXY染色体の見地からあれこれと論じてみたり、ストレスに強いとか痛みに強いとか、色々説明している人がいるらしいです。

 

 

また、東洋医学の本の中には、

 

「女性は月経があるから血虚になりやすい」

 

などという、トンデモ解説をしてある本もあるらしい。。。(苦笑)

 

(因みに僕は、この解釈はまったく間違っていると思っています。女性にとって月経はごく自然な生理現象であり、それをもって血虚になりやすいなんてことはありません。)

 

 

・・・ま、畢竟するに、あんまり面白くない話題ですね。(爆)

 

 

僕的な結論は、

 

「別に、人間としての大枠は大して違わないんで、一人一人に合わせて陰陽調整して、治療すればよくね?」

 

で終了です。

 

 

「男女」「ヒト」です!

 

安藤昌益(あんどうしょうえき)という人物 参照

 

 

人間の生命力の堅脆なんてのを、平均寿命の男女比較で考えるという発想が、実に西洋医学的。

 

 

 

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求人募集中!!!

2015.10.03

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清明院では現在、求人募集しております。
 
 
募集内容の詳細は以下の通りです。
 
 
(※本記事の内容は、2024年秋冬時点のものです。)
 
 
 
 

◆必要資格

 
 

鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師の国家資格を「必ず3つ全て」持っており、東洋医学的な鍼灸治療や、在宅医療に興味のある、優しく、真面目で、健康な方。

 

(学生であっても、3年生で、成績優秀でやる気があれば、特別に見習いとして雇用する場合があります。)

 

 

◆年齢

 

ヤル気のある、20代~30代までの方を希望します。(男女不問です。)

 

 

◆条件

 

アルバイトでも、常勤でも、相談に応じます。

 

なるべく常勤を希望します。未経験や、経験が浅い場合は、アルバイトは不可とさせていただきます。)

 

(なお、体験入社として、就職することを前提に、往診事業部スタッフの往診に同行して頂くことも可能です。)

 

 

◆給料

 
 

常勤の場合、最低月給25万円。アルバイトの場合、最低時給1200円。あとは経験、能力に応じます。

 

 (臨床未経験者の場合、最低でも最初の3か月間は研修、試用期間とし、月給20万円とします。)

 

 (経験者であっても、学術のレベルに応じて、着任後3か月~6か月程度は研修期間とする場合があります。)

 

 

通勤交通費は基本的に全額支給しますが、月の通勤交通費の合計が2万円を超える場合は要相談となります。

 

 

 

◆待遇、昇給、福利厚生等

 
 
完全週休2日制(日曜日+平日1日公休)、仕事ぶりに応じて昇給あり。
 

・常勤社員は社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険完備。

 

・院内勉強会(東洋医学、在宅医療)、実技指導、研修教育制度有り。

 

 (当院のスタッフは、院長をはじめ、鍼灸学校で教鞭をとっている鍼灸師もおります。)

 

・年に一回、社員旅行有り。(過去に沖縄、奄美大島など。入社二年目より参加可能。)

 

・年末年始、夏季、GWに連休有り。

 

・協会提携の保険会社にて所得補償保険(任意)、賠償責任保険(弊社負担)加入。

 

・慶弔休暇・有給休暇・産休・育休制度あり。

 

 

 

◆業務内容

 

1.往診(患者宅、あるいは介護施設)による鍼灸マッサージ治療、リハビリ訓練、運動療法等。

 

 (当院の往診患者の多くは鍼灸治療のみか鍼灸治療併用です。治療に関して、学・術両面からサポートします。)

 

2.院内診療助手(弁証問診、体表観察カルテ記入、施灸、刺絡の助手、受付業務、電話対応、ベッドメイク等)。

 
 
 
◆清明院で学べること
 
 
1.東洋医学、伝統鍼灸の臨床と、それに付随する内容全般
 
2.北辰会方式鍼灸治療(中医鍼灸弁証論治学、体表観察の学術、撓入鍼法、打鍼、古代鍼、刺絡、施灸法など)
 
3.健康保険を活用した訪問鍼灸マッサージ事業のノウハウ
 
4.重症、難治性疾患の患者への鍼灸での対応に関して
 
5.医師(開業医、総合病院)、薬剤師その他、医療・介護系の多職種との連携のノウハウ
 
 
 
◆清明院の歴史
 
 
2009年、院長+スタッフ1名にて、ベッド5床のスペースで開業。
 
2011年、患者数増加に伴い、スタッフを増員。
 
2015年、患者数増加に伴い、スタッフを増員し、ベッド9床のスペースに移転。
 
2017年、法人化(株式会社 清明院)。
 
2020年、医師との連携を強化し、医師の研修受け入れ開始。(2024年現在までに、5名の医師が研修)
 
 

現在に至る。

 

 

 

◆臨床経験者、普通自動2輪の免許を持っている方を優遇します。

 

 

興味のある方、質問のある方は、

 

お電話 03(6300)0763

 

あるいは

 

メール seimeiinn.advertising@gmail.com

 

まで、お気軽にお問い合わせください。

 

 

事前に履歴書にて書類選考の上、面接させていただきます。

 

 

清明院は、外来診療部門では、徹頭徹尾東洋医学的、伝統的な鍼灸治療をメインにしながら、医師(西洋医学の各科および漢方医)と連携し、健康保険を活用した在宅診療部門も併設しているという、全国的にみても、ほとんどないスタイルの治療院です。

 
 

本格的な東洋医学を日々勉強しながら、自分自身も毎日患者さんが診ることが出来て、給与面でも一般企業並みの待遇も受けられるという、本気で確かな技術、知識、経験を磨くには最高の環境だと思います。

 

 

当院で数年間勤めて、その後に開業した先輩の先生達は、全国各地で、伝統鍼灸の鍼灸院を盛業しております。

 

 
 
では、ご応募お待ちしております!!
 
 
 
 
 
採用担当 竹下
 
 
 
 
 

婦人科疾患の患者さん

2015.08.02

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とある婦人科疾患の患者さん。

(さらに…)

食ってるのに痩せる

2015.07.28

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「太る」ということは、食い過ぎてるということ、と考えるのが普通。

 


だから、痩せようと思ったら、食べる量を減らすこと、と考えるのが、ごく普通。

 


その上、運動量を増やして、消費カロリー数を上げれば、もっと効率的に痩せる筈、と考える。

 

 

一見正しいようだが、これは万人に当てはまるものでもないようだ。

 

先日も、その公式に当てはまらないものがあった。

 


食べまくっているのに、なぜか痩せてきた。

 


これはどういう事か。

 


別に、運動量を増やしたわけでもない。

 

なぜか、よくよく考える。

 

答えが分かった。

 

この場合は、清明院で鍼を始めてからそうなったという。

 

鍼を始めて、消化力、解毒力が上がったのだ。

 

結果的に、少々食い過ぎをしても、痩せやすい身体になった。

 

 

発汗量、排尿量、排便量、また、それらの効率が上がっている訳だ。

 

 

・・・とまあ、このように、清明院は、”中から美容鍼灸”でやっております!(笑)

 

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ついてない時

2015.07.02

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どういう訳だか、アンラッキーが続くときがある。

(さらに…)

東洋医学をプロデュースしたい人達

2015.02.20

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今日、とある人の紹介で、

「東洋医学(鍼灸・漢方)を世に大々的にプロデュースしたい人達」

に、お会いしてきました!!

まあ、このブログに何度も何度も書いているように、東洋医学、鍼灸医学に対する、世間一般の認識は、ほぼほぼ間違っています。

「東洋医学って、迷信みたいなもんでしょ?」

「鍼灸って、肩こり腰痛だけでしょ?」

「漢方薬って、即効性ないですよね?」

などなど、世間の認識の、おかしいことおかしいこと。(苦笑)


嘆かわしい嘆かわしい。

なぜ、こうなってしまったのかについては、これまで色々とこのブログにも書いてきたとおりなんですが、最近ではポツポツと、東洋医学というものの

”良さ”

に本気で気付き、これを大々的に世にプロデュースしていこう、という志を持った人たちが出始めているようです。

彼らは社会的、業界的に力のある医師や政治家、社会に与える影響の大きい大手メディアなんかを味方につけて、あの手この手で東洋医学の有用性を世に訴えていきたいようです。


その目的は金儲けではなく、

「国民のため」

「患者のため」

なんだそうです。



・・・素晴らしいじゃないですか。

いいと思いますよ。

我々、東洋医学をやっている鍼灸院の院長や、漢方薬局の店長が、いくらブログ等々で東洋医学の有用性を訴えても、正直言って

「草の根運動感」

がハンパじゃないです。(爆)


彼らのような仕事に、それ専門で時間と労力とお金を割ける人達が、今後もどんどん増えていって欲しいと思います。


僕も何かできることがあれば、ぜひ協力しますよ、とお伝えしました。


ただ僕は、あくまでも在野の臨床家。

一生、一鍼師で生きると決めています。

死ぬ瞬間まで、あの症例は、こう考えて、あそこに鍼した方がもっと効くかもしれない、とか言ってたいです。(笑)


それだけに、業界とか力関係とか、難しいことはよく分からんのだけども、彼らが世に伝えたい、東洋医学の良さというのは、まさに我々の日々の臨床の中にこそある筈。

であるからして、我々が協力できることはある筈です。

誰が何と言おうと、東洋医学はいいものです。

だからキチッと、国民の認識の間違いはこちらから修正して、的確な内容を国民に周知徹底してもらい、今よりももっともっと、東洋医学が国民の健康に寄与するべきだと思っています。

 

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「肥満」と東洋医学 6

2014.05.30

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前回のお話し・・・

「肥満」と東洋医学
「肥満」と東洋医学 2
「肥満」と東洋医学 3
「肥満」と東洋医学 4
「肥満」と東洋医学 5

 

・・・では、続きいきます!!

 

ここらでいったん切りましょう。

 


◆糖尿病の治療で肥満になる!?


肥満には、西洋医学的には、飲食の不摂生や、運動不足に起因する

単純性肥満

と、ホルモンや脳の病気などに由来する

症候性肥満

と、2種類の肥満があります。

(単純性肥満が90%とも言われます。)

慶応義塾大学 KOMPAS「肥満」

日本肥満学会診療ガイドライン2016   参照

 

 

 

この、症候性肥満の中に、内分泌性とか、遺伝性とか、色々な種類があるのですが、この中に、

 

”糖尿病の治療によって、結果的にホルモンの異常が起こってなるもの”

 

というのがあるそうです。

 


これについて、少し考えてみましょう。

 

普通、糖尿病といったら、一般人としては「二型糖尿病」を連想する訳で、暴飲暴食や贅沢な食事を繰り返し、結果的に肥満になったり、

 

結果的に糖代謝が乱れ、血液中の糖の値、つまり血糖値が上がってしまった病気、という認識だと思います。


(・・・ザックリし過ぎ?(笑))

 

因みに「二型糖尿病」以外に、免疫の異常から、膵臓のインスリンを分泌する細胞が壊れてしまって、結果的に血糖値の上がってしまう「一型糖尿病」があります。

 


いずれにせよ、これらを治療していて、肥満になるとは、一体全体、どういう訳か。

 


これは、糖尿病の治療で、糖代謝を正常化するために、インスリンというホルモンを注射したりして補充する治療を行う場合があるのですが、

これによってインスリンがかえって過多になったりすると、脂肪が合成される方向に働き、肥満になってしまう、という場合があるようです。


あるいは、治療によって目的通り血糖値が下がったが、それによって空腹感が強く出て、我慢できなくて食べ過ぎてしまって、かえって肥満になってしまう、というケースもあるようです。

この背景には、糖尿病の患者さんの管理に関しては、入院でもさせない限りは、患者さんの3食の時間やメニューまでキッチリと管理することは難しいため、調整が難しい現状があるようです。

 

ですので、上記のような不具合がありつつも、漫然とインスリン投与を続けてしまう患者さんも多いのだとか。

我々も、糖尿病の患者さんを診ることはありますので、この辺の知識は踏まえておいた方がいいと思い、最後に加えました。

 

・・・なんか最後は堅い、しかも西洋医学の話になっちゃったけど、肥満と東洋医学、いったん終わり。(笑)

 

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「肥満」と東洋医学 3

2014.05.24

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前回のお話し・・・

「肥満」と東洋医学
「肥満」と東洋医学 2

 


・・・では、続きいきます!!

 

 

前回まで、肥満のメカニズム、東西両医学の肥満に対する認識について話してきました。


いずれにせよ、現代では、古代中国と違って、あまりにも簡単に飲食物が手に入る。

そして、好きなものを好きなだけ食べることで、日頃の緊張を緩めて、ストレスを一定程度発散し、バランスをとっているパターンが多い。


・・・で、日中はPC作業中心の、頭脳労働。

運動不足。

こりゃー、肥満が増加するにきまってますね。(笑)

生活自体を変えないと、もはや太る一方です。

だから、自分ではどうにもできないと感じ、他力本願になる人が多いのも分かる。

そんなワケで、近年では東洋医学サイドも、肥満に対してはどちらかというと「予防、改善すべき病的な状態」として認識している、という感じでしょう。

 

 


◆耳鍼について


よく、鍼灸の分野で、”痩せる鍼”なんて言われて有名なのが「耳鍼」です。


聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。


僕も実は、かつて雇われの時にやっていたことがあります。


でも、今はやっていません。

要望があってもお断りしています。(苦笑)

これは、実は1950年代にフランス、リヨンのポール・ノジエというという整形外科医が、それまでヨーロッパに伝わっていた民間医療を応用して、

”耳介療法”という、耳を刺激する治療法を研究発表したことが始まりなんだそうです。

(エライ最近の話でしょ?)


始まりは、ノジエ医師にかかった患者の坐骨神経痛が、「耳のある部分を焼く」療法を行っていたおばあちゃんの治療で、確かに治っていることに興味を持ち、

 

ノジエは当時、鍼灸治療も習っていたため、耳を鍼で刺激することで、様々な疾患に効果があることに気づきました。


その臨床研究の成果が、ドイツ、ミュンヘンのバッハマン(鍼灸専門誌の主幹)に伝わり、彼の雑誌に掲載されたことが世界中に広まり、

 

それを日本の長友次男(ながともつぎお)という先生が昭和23年に翻訳して日本に紹介し、実は”日本経由で”中国に伝わった経緯があるそうです。

 

医道の日本『欧米耳針法の理論と臨床』

長友次男『長友・MP鍼灸講話八十八輯』 参照

 

 

・・・しかし当時、中国はそれ(耳鍼の発表)を受けて、

「は?別に、以前からやってましたけど・・・?」

というようなリアクションを取ったそうです。(苦笑)

 

でも実は、耳鍼について専門的に研究された古典等々は、その時なかったはずです。

 

内心、けっこう慌てたんじゃないでしょうか。(笑)

 

 

因みに、ノジエの調査によれば、ヒポクラテスの本や、エジプトにも、耳の一部を出血させたり、耳を鍼で刺激して遠隔部位を治療する方法はあったそうです。

 

 

続く

 

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「肥満」と東洋医学 2

2014.05.23

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前回のお話し・・・

「肥満」と東洋医学

 

では続きいきます!!

前回、肥満は現代病として、問題視されているが、中国古代では、さほど問題視されていなかった、というお話をしました。

◆肥満のメカニズム


・・・なぜ、肥満になるのか。


これは、西洋医学的に言えば、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス(摂取過剰)から、体内に余ったエネルギーを脂肪組織に蓄えてしまうため、

それが徐々に徐々に体内に蓄積するためです。

何故脂肪なのかというと、糖質やたんぱく質よりも、圧倒的に脂肪の方が貯蔵効率が高いからですよね。


これが、単純な運動不足や飲食の不摂生に起因する、単純性肥満の西洋医学的なメカニズムだそうです。

 

(詳しくは(一社)日本肥満症予防協会様のサイト 参照)

・・・では、東洋医学ではどうか。

中医学では、肥満のことを”肥胖(ひはん)”と呼び、

主に脾の臓を中心とした臓腑及び全身の代謝機能の低下(気虚)+痰湿、脂膏を中心とした病理産物の増加

と説明されます。

 

(『症状による中医診断と治療 上巻』参照)

 


因みに中医学、脾の臓、気、湿痰については過去記事

カテゴリ「中医学」
「脾」って何ですか?(その9)

「気」ってなんですか?
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「湿熱」について                参照


まぁ要は、東洋も西洋も、似たようなこと言ってるわけですが、これは中医学の方が、西洋医学の考え方に寄せてまとめたような感じがします。


なぜなら、前回言うように、東洋医学では、太っていること自体はあまり問題ではなく、太っている人が何らかの陰陽バランスの不調和を起こしていないかどうか、

を問題にするので、肥満そのものについては「イコール病気」とはとらえてこなかったからではないかと思います。

 

ここにも、個体差(各々における陰陽バランスの調和度合い)を重視する東洋医学と、やれBMIだの理想体重だのと、集団における平均値や理想値を重視する西洋医学の違いがハッキリと見て取れますね。

 

 

また、一般国民が理想とするような体格も、男性は背が高く、手足が長く、スリムであり、女性では胸があり、腰はくびれがあり、お尻は大きく、足は長く、

 

という、もともとの日本人らしからぬ体型なのも、明治維新以降の、西洋化の流れの一つかもしれませんね。

 

 

そういう視点で見ても、興味深いと思います。

 


因みに、あまり聞きなれない「脂膏」という表現ですが、『黄帝内経霊枢 衞氣失常(59)』に出てきますし、『黄帝内経素問 異法方宜論(12)』には「脂肥」という表現が出てきます。

 

 

専門家の方はご参照あれ。

 

続く

 

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