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03-6300-0763
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2017.06.07
↑↑ダム好きなんだよねー。進撃の巨人的世界観。
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今日、患者さんに問われました。
「ルイボスティー飲んでもいいですか?」
と。
アフリカ原産のマメ科植物、ルイボスの葉を使うルイボスティーは、紅茶の代用品なんだそうで、ネット上にあるいくつかのサイトを見てみると、
抗炎症作用があり、不妊、便秘、冷え性、むくみ、ダイエット、美肌などなど、とてもたくさんの効能が謳ってあります。
(どれも、健康に敏感なアラサー女子が飛びつきそうなものばかりですな。。。)
で、ルイボスの葉っぱを乾燥させたものを煎じてお茶にして飲む、という訳だそうです。
何でもこのお茶はアフリカでは「奇跡のお茶」と呼ばれているんだとか。(゚∀゚)
・・・こういうのね、たまに聞かれます。
患者さんに聞かれると、その食品にどういう作用があるかについては、『東方栄養新書』『東方養生新書』『東洋医学で食養生』あたりを中心に、
清明院に10冊ほどある食養生の本から探したりするのですが、ルイボスティーについては見つかりませんでした。
(まあ”最近話題”っていうくらいで、最近になってから日本のメディアで紹介されたのでしょう。)
・・・で、うちの蔵書になければ、仕方なくネットの情報から探す訳ですが、僕と同じようなことを考えている人が何人かいました。
(因みに、ネットでも無理な場合は最終的にS先生に聞きます。(笑))
まあたいがい、アフリカなどの暑い国で採れるものというのは、人体の熱を取る作用があるものが多いです。
結果的に気の巡りが良くなったり、浮腫みがとれることもあるでしょう。
こう考えると、東洋医学的には実熱型、湿熱型の人には、”過度にならなければ”いいのかもしれません。
で、反対に陽虚型、虚寒型の人が過度に飲めばよくない、と考えること出来ます。
ただ、昔から「身土不二」という言葉があるように、上記のように、体に籠った熱が取りたいとか、気血の巡りをよくしたいとか、浮腫みを取りたいとか言うなら、
わざわざアフリカ原産のものをとらんでも、毎日ガブガブ飲んでる水分の量減らして、軽い運動して、その辺の八百屋で売ってるキュウリでも食っときゃいんじゃないすかね。(゚∀゚)
横文字とか、ド派手な広告をありがたがるのは、そろそろヤメにしませんかね。
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2017.05.17
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これまでのお話
◆胃の気の働きを直接うかがう脈とは
このブログにも何度も出てきている永田徳本(1513?-1630?)先生。
この先生の『診脈論』という本の中に、
「食前食後で、脈が変わっていないものは胃の気なしとする」
と説かれています。
一般に、食事をすると脈は大きく、やや早くなります。
こういう変化がないものは良くない、と考えます。
(因みに個人的には、食事が入ったのに、かえって硬くなるもの、あるいは細く弱く遅くなるものは、非常に良くない、という印象を持っています。)
運動や入浴でも同じような現象が起こりますが、食事の方がより顕著であると、蓮風先生は教えておられます。
清明院でも、昔から往診をやっていますので、重症の患者さんと接する機会は非常に多いのですが、最終段階に入った時なんかに、
この方法はよく使わせていただいています。
吸い飲みで水を一口入れて、脈がどう変化するか。
これで変化しない、あるいは硬くなると、いよいよかな、と分かります。
まあともかく、飲食して脈が普通の変化をするのが胃の気のしっかりした状態、変化がない、あるいは逆の変化が起こるのは、
胃の気の弱っている証拠、と診ます。
続く
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2017.04.14
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前回のお話
文化大革命と中医学 参照
では続きいきます!!
まず、「文化大革命」というものがどういうものかについて、ある程度知らないといけませんね。
文化大革命というのは、中国で1966年から1976年まで続いた、社会的騒乱です。
この騒乱は、1976年に、毛沢東の死とともに収束しました。
まあ、この騒乱の表向きの名目は、
「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう!!という政治・社会・思想・文化の改革運動」
ということなんですが、実際は、毛沢東が1958年から1961年に行った
「大躍進政策」
という超強引な政策(英米に勝つための農業、鉄鋼業の大増産改革)に大失敗して失脚し、それでも再び権力に返り咲くために、政敵を倒すために大衆を扇動して起こした、
中国共産党内の権力闘争が、この騒乱の本質と言われます。
この時、
「四旧(旧思想・旧文化・旧風俗・旧習慣)」
を破壊する!といって、医学に関しては
「中西医結合(中医学と西洋医学の結合)」
が中国の新しい国家的医学に位置づけられ、それまでの、自国の伝統を残し、伝え、世界に、という意味の「中医学」は、古い文化の残渣 として、排斥されました。
可哀想なことに、この時代にベテランの中医師の先生たち(老中医)は「妖怪変化」とみなされて、労働改造を強いられたそうです。
(ムチャクチャ言いますね。。。)
具体的には、田舎に追いやられて豚の世話係にさせられたりとか、キツイ農業に従事させられたりとか、医療とは全然関係ない強制労働を強いられたようです。
(それどころじゃない、ここに書けないようなケースもあるとかないとか。。。)
毛沢東も、最初は中医学を奨励する立場であったのに、自分が権力の座から失脚しちまったら、そんなん関係ないんかい!!って感じがします。
続く
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2017.04.10
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最近多い、ヨガ教室に通っている、あるいは通っていいですか?と仰る患者さん。
ピラティスもしかりですな。
若い女性に多い。
ヨガ教室に行ったら〇〇が治ったんです、とか、〇〇が悪化したんです、とか、我々の臨床では非常によくある話です。
現代人は、毎日長時間、PCの前で座っている仕事が多いです。
そうすると、からだがなまって、気血が欝滞し、色々な症状が出て来ます。
腰痛、肩こり、頭痛、眼精疲労、冷え性、浮腫み、生理痛、ヒドイものになると精神疾患や腫瘍などなど。。。
これを解決する健全な方法が「運動」です。
そこで、美しい芸能人やモデルもやってる、スタイリッシュな「YOGA教室」という選択肢に、若い女性が殺到する、という、実に分かりやすい構図です。
ところが、何でもそうですが、「体にいいこと」というのは、やり方を間違えると、両刃の剣となります。
「YOGA」を始めてから何かが悪化した、という人は、僕らの日常の臨床の中で、意外といます。
・・・ということは、「YOGAやピラティスの”正しい”運用」というのが大事、ということですね。
では、正しい「YOGA」とは一体何なのか。
「YOGA」に関しては、私は門外漢ですが、鍼灸医学のプロの端くれとして、ここらで分かる範囲でまとめておき、考えてみたいと思います。
そして何気ないこの問題から、少々深い部分にも入ってみたいと思います。
〇
まず、「YOGA」の意味と歴史から。
「YOGA」というのは、サンスクリット語で「繋ぐ」とか、「繋がり」、「統治する」という意味だそうです。
山下博司『ヨーガの思想』講談社選書メチエ によれば、もともとの語源は「ユジュ」(牛や馬と車をつなぐ軛(くびき))が語源で、
色々な解釈があるようですが、「絶対者との結合」「自己との結合」というような意味を持っているそうです。
歴史的には、約5000年以上前の古代インド(インダス文明)に発した伝統的な宗教的行法と言われますが、これも専門的にはなかなか難しい問題を含むようで、
正確に確定するのは困難なようです。
佐保田鶴治『ヨーガの宗教理念』によれば、本来の「YOGA」は古代インドの諸宗教(バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教など)と密接に結びついており、
輪廻転生(生まれ変わり)の世界から、悟りの世界へ解脱することを目的として行われるものだそうです。
岩波の『仏教辞典 第二版』によれば、仏教でも、ヨガは基本的修行法として尊重されてきたようです。
現代で世界的に流行している、身体的ポーズ(アーサナ)を強調した、いわゆるフィットネスとしてのヨガは、本来の意味からすると非常に部分的であり、
本来の意味とはかけ離れていると思います。
(もちろん良い悪いは別として、です。当然ながら、いい面はあります。)
長くなりそうなんで、続く☆
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2017.03.02
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昨日で、東洋鍼灸専門学校での、3年生後期講義が終了しました!
ふいー。(゜レ゜)
いつもながら、言いたい放題、やりたい放題ですので、もう来年度は呼ばれないんじゃないかと思っていたんですが(苦笑)、どうにか呼ばれるようですので、
2017年度も一生懸命やらせていただきたいと思います☆
さて今回も、最後は二コマ使って公開臨床ノーカット版、やらせていただきました!!
学生さんの中から、実際のモデルを使って、私が実際に問診を取り、体表観察をし、証と想定できる病因病理を説明し、治療し、養生指導まで行うという、
まあ僕にとっては毎日やっていることなんですが、学生さんからすればなかなか見る機会のないものを、全編詳細な解説付きでお見せしています。
自分で言うのもなんですが、このありがたみは、学生さんには現時点ではなかなか分かっていただけないだろうと思いますが、あとになって効いてくるんじゃないかと、
信じています。。。(苦笑)
ところで今回も、昼の症例も夜の症例も、非常に面白かったです。
昼の学生さんは女性で消化器症状、夜の学生さんは男性で運動器の症状。
学生さんが素直に色々と問診に応えてくれたので、非常にやりやすかったですね。
面白いことに、症状は全然違うんだけど、偶然証が同じっていうね。
(笑・・・ただ、病理は違いますよ。)
はー、しかし面白かった。
・・・やっぱ臨床だナー。(゚∀゚)
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2017.01.31
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これまでのお話
不動明王マイラー 12 参照
◆関東三大不動の別説、雨降山大山寺へ。
ここまで、不動明王マイラーとして、都内の五色不動、関東三大不動にお参りしてきました。
(実は上記の他にも、色々と参っていますが、いちいち書ききれない。。。(笑))
関東三大不動というと、一般的には成田山新勝寺、高幡山金剛寺、玉嶹山總願寺という三つを指すそうですが、これには別説があって、
雨降山大山寺を加える説と、高貴山常楽院を加える説があるんだそうです。
(なんでだ!!( ゚Д゚) ややこしー)
まあこの経緯は、色々とあるようです。
ともかく、僕的には、一般的な三大不動の中では高幡不動が一番迫力がありましたが、こうなると別説の二つも行ってみたくなります。
・・・で、早速行ってみました!!!
まずは雨降山大山寺!!
・・・ここは素晴らしいところでした。
高幡不動を超えました。(笑)
しかもラッキーなことに、正月から節分までは御本尊の不動明王を御開帳しているらしく、目の前で拝むことが出来ました。
ここのお不動さんは、珍しいことに鉄でできており、「鉄(くろがね)不動」というイカツイ名前が付いております。
この山は、明治時代の廃仏毀釈運動の際、明治政府の役人たちが来て破壊しようとしたところ、次々と作業員が謎の死を遂げたり、
病気になったりしたことがあったそうで、当時は檀家さんを中心に、
「不動明王さんがお怒りになっているー!!」
と大騒ぎになって、どうにか再建されたという逸話を持つお寺なんだそうです。
確かに目の前で見たら、独特の圧迫感が凄かったです。
(まあでも、悪い感じはしませんでしたが。)
ここには、伊勢原の駅からバス+ケーブルカーで山を登らないと行けません。
なかなかの秘境です。
仏仏仏仏仏・・・・。
そして、ケーブルカーの一番上には、阿夫利(あぶり)神社という神社の下社があります。
↓↓
↑↑確信犯的な売店の「ルーメソ」。
そこからさらに1時間くらい登山道を上がると、阿夫利神社の本社があるそうなんですが、時間がなくて、今回はそこまでは行けませんでした。
(次回は行ってやるー(=゚ω゚)ノ)
もともとは阿夫利神社と大山寺は山頂にあって神仏習合、一体だったそうなんですが、廃仏毀釈でバラバラになったという経緯があるそうです。
(うーん、ムチャクチャやりますね、明治政府は。。。(~_~;))
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2017.01.21
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随分前に、けっこうしつこく書いてたんだけど、
「なんか、キリがねえや(‘Д’)」
と思って止めた経験のある、養生法に関する話題。
まあ、ネットを中心とした情報化社会である昨今、実にキャッチーな
「〇〇すれば健康美人!」
「〇〇で美ボディーゲット!」
などなど、メディアの美辞麗句の毒牙にかかって、深刻な病になっている患者さんを、清明院ではよく診ます。
よくあるのが、
「日頃から水分をガンガンとって、休日はホットヨガで大汗をかく。」
という健康法のようなものを一生懸命続けている患者さん。
しかもこれ、20代後半から30代の女性で、管理職などのハードワーカーの方に多かったりします。
これは非常に危なっかしいです。
(全否定はしませんが。)
東洋医学的には、水分を必要以上にたくさん取ることによって、脾にも腎にも無用な負担がかかります。
(もちろん膀胱にも三焦にも胃にも小腸にも大腸にも、場合によっては肝胆にも心肺にも、無用な負担がかかります。)
そして、捌ききれない水分は、余った水となり、体内に停滞し、「湿痰(しったん)」という病理産物になります。
・・・で、ホットヨガに行くとこの「湿痰」が排出されて、それとともに他の毒も出る、という、まるでマッチポンプのような健康法なんですが(苦笑)、
それでスッキリしてめでたしめでたしかと言うと、そうでもない人が多い。
人間は水道管じゃないし、水は排水管洗浄剤じゃない。(苦笑)
日頃のハードワークで、飲み会も多い、睡眠不足も多い、ストレスも多い、運動不足、そういう生活習慣によって、主に脾腎による、
水分の出納調整機能が極端に減退しているところに持ってきて、「デトックス」とか称して過剰に水分を取り、しかも暑い部屋で一定時間体操させて、
無理やり発汗させることで、必要な津液(有用な水分)を失い、疲労を助長する。
このメカニズムによって、耳鳴り、突発性難聴、ニキビや皮膚炎、生理痛や生理不順などなど、起こりうる病、症状は数知れずです。
(もちろん、水分の調整機能が十分な人は大丈夫ですが。)
各人がよくよく考えて、自分の体は自分で守らないと。
流行っているからとか、テレビや雑誌で取り上げられてるからとかじゃなくて、「自分自身の体質と生活習慣にあった養生法」というのを真剣に考えないと、
10年後、20年後を考えたとき、大きなマイナスになる可能性があるということを、よく考えた方が良いと思います。
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2016.10.06
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昨日、学校で「中医学の成り立ち」について講義した。
毎年、このテーマで講義している。
中医学、中医学とよく言われるが、正確に理解している学生の、何と少ないことか。
毎年毎年、講義内容をアップデートするたびに、周辺知識が増えてきて、要点をまとめて話すのが大変になる。(苦笑)
アヘン戦争以降の、清国(当時の中国)の悲惨な運命。
その国内情勢の変化に合わせて、変容していかざるをえなかった伝統医学。
初代ドイツ帝国宰相、ビスマルク(1815-1898)の、
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という言葉はあまりにも有名ですが、何故、現代で我々は東洋医学をやっているのか、何故、現代の東洋医学の現状はこのようになっているのか。
東洋医学の価値は?
本当に現代において、国民の医療として必要なのか??
必要なのであれば、それはどうしてか?
必要なのに、なぜ今、こういう位置づけなのか?
この問題を詰めて考えていくと、近現代の日本史に対する理解が必要になり、さらにはその日本史を取り巻く、近現代の世界史への理解が必要になり、
ひいては、この500年くらいの世界の歴史と、医学史まで、キッチリと踏まえる必要がある。
本質としては変わらなくても、医学医療は、政治経済の変動変化の影響を、確かに受ける。
日本国の医療が、現在の様に圧倒的西洋医学偏重路線に変容したのには、それなりの理由がある。
新中国(中華人民共和国)が”現代中医学”をまとめ上げたのにも、現在、世界的な復権、復興運動をやっているのにも、それなりの歴史的背景がある。
そういうことを知らずして、教壇に立ち、鍼灸医学を説くわけにはいかない、と考えている。
ただまあ、「歴史観」というのは、いきおい、自分の個人的な主義主張と相まって、偏った見解を持ちやすい。
そこは気を付けていないといけない。
真の鍼灸医を目指すなら、多角的、多面的に見て、より妥当性の高い歴史観、医学史観を持った上で、より強固な鍼灸医学を、言行の根底に据えるべきだ。
その方が、結果的に治療効果が上がる。
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2016.08.28
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これまでのお話
東洋医学は宗教か。 8 参照
さて、どんどんいきましょう。
◆吉益東洞先生の医学
前回、日本や諸外国でも、医学と宗教はもともと一体のものであったのが、近代になるにしたがって「体」の問題は医学が、
「心」や「魂」の部分は宗教が、という風に役割分担が出来てきた、しかし「医学」と「宗教」の距離は今でも近く、
今でもややあいまいな部分すらある、というお話をしました。
しかしながら、我々は現代日本の医療人、社会人です。
いくら日本人は様々な宗教に対して鷹揚であるとは言っても、近年の一部のカルト宗教に対するマイナスイメージが、
総合的、全体的には強いでしょう。
しかも、東洋医学、特に鍼灸医学は、国民皆保険制度の中でも立場が弱い。
そうした中で、社会人、医療人、東洋医学の鍼医者として、どうあるべきか。
患者さんが安心してかかれるように、また、これから東洋医学を学ぶ人が安心して学べるようにしていかなくてはいけないと思います。
ここで、一つの参考として、以前私も墓参し、このブログ上で人物紹介した、江戸期の名医、吉益東洞先生の考え方を紹介します。
墓マイラー3 参照
(そう言えば僕の墓マイラーのきっかけになった、蓮風先生の勧めも、吉益東洞でしたね。何か意味があるのかもしれません。。。)
この先生は、当時としては革命児的な存在で、かなり極論をぶって、医学界に論争を起こしたことでも有名なんですが、僕が好きなのは、
「俺たちは医者だろ?治してナンボだろ??」
という彼の主張です。
ゴチャゴチャと理屈ばっかりこねて、お高くとまって、結局は治せない、当時の医者を、バッサリと断罪したのです。
1759年、彼が57歳の時に書いた『医断』という本は、当時の医学界に大論争を巻き起こしました。
そして10年後の1769年、彼が死の3年前、67歳の時に書いた『医事或問』という本は、その論争を受けて、反論を十二分に咀嚼し、
彼自身の考えをまとめた本です。
そしてその内容は、『医事或問』が出版されてから約150年後、当時の政府によって東洋医学が排斥されていた、東洋医学にとっての暗黒期である明治の末期に、
和田啓十郎先生に大きな影響を与え、『医界之鉄椎』という本の出版に連なり、それ以降の漢方復興運動の端緒となりました。
今から250年前に書かれた本が、今から100年前の超アツい先生に影響を与え、それが現代でも大きな影響を持っているとは、
歴史って素晴らしい。
僕らでは想像も出来ないようなアツいアツい先生たちが、ちょっとづつちょっとづつ積み上げて、作って来たんですよ、今を。
それをよくよく考えるべきですね。
・・・まあ前置きが長くなりましたが(苦笑)、そこに何が書いてあるかというと、問答形式で色々なことが書いてあるのですが、一番有名なのは
「生死は知らぬ。」
という吉益東洞の文句でしょう。
これは、吉益東洞の医学の核心部分とも言われます。
普通に聞いたら、
「え!?なんで?医者なのに??」
と思う人が多いと思います。
(当時もそう思う人は一定数いたようです。)
これを簡単に略して言えば、
「生死というのは天が司るところで、医者がこれに拘ったり恐れたりすると、迷ってしまって正確な治療が出来ない、
しかし、これが本当に理解できると、迷うことはない。本当の医療が行える。これを心に覚悟しないものは、医者とは言えない。」
とまで説きます。
患者さんの死を前にして、妙にうろたえたり、どうにか死なないようにと考えて、治療でないことをするならば、それは医者ではない、というのです。
生き死にの問題は天、病気治しは医者、と喝破したわけです。
いわゆる「姑息的な対症療法」でお茶を濁すことが蔓延する現代にも、非常に重く響く、厳しい言葉だと思います。
(まさにこの考え方が”医界之鉄椎”の引き金になる訳です。)
でも、中途半端な医者がこれを教条にしてしまうのは、実に危険なのでご注意を。(笑)
こういうスリリングさ、主張の激しさが、吉益東洞の魅力でもあります。
続く
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2016.06.13
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舛添さん、徹底抗戦しております。(苦笑)
まあなんか、別荘を売るとか、給料を減らすとか言ってますけど、都民からすると、
「いやー、そういうこと言ってんじゃないんだよなー。。。」
という感じでしょう。
ただまあ、絶対に今のポジションに居座る!居座り続けるんだー!!それが俺の人生設計なんだー!!!という、
男の気合いのようなものはヒシヒシと感じます。(苦笑)
たけしさんが言っていたようですが、そういう部分(意思を曲げない強心臓)は今の若者にウケるんじゃないか、という気が、
じゃっかん本当にしますし、僕もそう思います。
まあ、舛添さんの一件から学ぶとすれば、そこでしょうね。
しかしまあ、税金の使い道にザル法があるなんて、日本ですねー。。。
(コワイコワイ)
舛添さんが今後一生かけて、政治資金規正法を改革する運動を起こせば、みんな納得するんかな。
(もはやそれでもしなそうですね)
最近、幕末から明治について考えることが多いのですが、今の世の中は武力によるクーデターは無理な訳で、この民主主義の世の中を本当に劇的に変えようと思ったら、
政治家の中に、強烈な壊し屋が出てこないとですねー。。。
・・・出てこないかなー☆☆(*‘∀‘)
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!