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ついに富士山登頂☆

2018.07.10

富士山

 

 

 

↑↑この火口部分にいたかと思うと、なかなかのことですな。

 

 

 

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7.8の日曜日は、ついについに、天下の霊峰、富士山に登ってきました!!

 

きれいな画像 ④   参照

 

 

これ、本当は去年行きたかったのですが、去年の夏はバタバタしているうちに時間が無くなり、行けずじまいでしたので、今年こそはと、

 

早くからスケジュールを組んで、少々強引に実現させました!!

 

 

まあ、事前に富士山登頂経験者に軽くリサーチし、4つあるルートのうち、初心者用の「吉田ルート」を選択し、初心者用だから何とかなるだろと、

 

じゃっかんナメていました。。。

 

 

結果的に、一番遅い人のペースに合わせて休み休み、8時間で登頂し、山頂での食事時間、途中のこまめな休憩時間、全て込みで、5合目の駐車場に停めた車に戻ってくるまでに合計15時間という、

 

ややダサめのタイムで制覇しました!!

 

(苦笑・・・しかも火口を1周回る”お鉢巡り”は出来ず!!orz)

 

 

いやー、吉田ルートでも十分キツイわ。。。

 

 

僕は8合目で、完全にバテました。(^^;)

 

 

少し動くと動悸、息切れ、足が重くて上がらんし前に出ない。。。(苦笑)

 

 

僕はもともと、身長の割に体重があるし、生まれつき結代脈があるので、昔から持久系の運動は弱く、低い山でも登りが弱く、呼吸器に来ちゃうと、

 

足が止まっちゃいますので、心配していましたが、予想通り、やっぱりダメでした。。。orz

 

(ただ、下りはなぜか強いです。全く疲れません。(゚∀゚))

 

 

まあ体力的にもそうなんだけど、経験者から聞くと、登山中に「高山病」になったらアウト、という事前情報があったので、高地に体を順応させながら、

 

ゆっくりと、と思いながら登っていたので、やや慎重になり過ぎた感じもあります。

 

 

次は吉田ルートよりも難易度の高い「須走ルート」でリベンジに行こうと思いますが、事前に今回以上の基礎体力作りが必要ですな。。。

 

 

色々、教訓の多い登山でした☆

 

 

DSC_2580.JPG

 

 

↑↑山頂からの神目線☆

 

 

富士山登山は、色々なことを教えてくれますので、まあ日本人なら、一度はおススメです!!

 

 

 

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足腰を鍛えると鍼が上手くなりやすい

2018.07.08

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足腰の強さ。

 

 

鍼をする上で、これが意外と重要だと思います。

 

 

強靭な下半身があるから、柔軟で繊細な上半身を最大限使った、「良い鍼」が打てるんだと思います。

 

 

ただ、マシンで反復動作によって特定の筋を太くするような運動ではなく、非常に複合的で複雑な、自然の動きの中で鍛えた足腰が、です。

 

 

蓮風先生が馬術家でもあるということは、意外と注目されませんが、あの強烈な気の動きを生み出す鍼を理解する上で、非常に重要なことだと思います。

 

 

実は僕自身は、馬術をやったことがないんですが、近いうちに機会を作って、是非やってみたいと思っています。

 

(メチャお金がかかるらしいので、なかなか一歩が出ないんですが。。。)

 

 

これまで何度も蓮風先生に勧めていただいています。

 

 

馬術というのは、股関節回りの筋肉を非常に微細に使うようです。

 

 

また、縦軸方向の衝撃を上手に逃がす動きとか、色々な動作、筋力、瞬発力、ボディーバランスが要求されるようです。

 

(特に障害馬術では)

 

 

こういった全てが、鍼にかなり役に立つだろうと思います。

 

 

僕もまあ、運動と言えば釣りをしますし、登山もします。

 

 

ここ二年くらいは、休みの日はだいたい山奥か海の上にいます。(笑)

 

 

もっともっと考えながら体力をつけて、一本の鍼に還元します。

 

 

 

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プロの世界

2018.06.28

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今日はワールドカップ日本戦ですね。

 

 

えげつない視聴率になるでしょう。

 

 

もともと、下馬評では3戦全敗じゃないかとか、決勝リーグに進むのは絶望的とか言われていた中で、ここまで、あれだけの試合を見せているのは、

 

素晴らしいとしか言いようがないですね。

 

 

しかしやっぱり日本チームは、日本人監督の方がいいんじゃないでしょうかね。

 

 

日本人の感覚とか、日本人のチームの雰囲気や人間関係とかは、日本人の監督じゃないと的確に理解できないんじゃないすかね。

 

 

震災の時なんかにも、ずいぶん話題になったようですが、日本人には、日本人独特の、不問のルール感覚、独特の規律正しさや共同体意識のようなものがあり、

 

世界から見るとそれが非常に優れたものであるようです。

 

(自分たちではよく分からないが)

 

 

サッカーの場合、南米や欧州の選手と比較して、どうしても体格や運動能力で劣る日本人は、そういうところ(まあ平たく言えばチームワーク)で大いに勝負するべきだと思いますね。

 

 

あと今回、可哀想にGKの川島がずいぶん批判されています。

 

 

でもまあ、ああやって、心無い人たちから厳しくつつき回されるのは、プロの宿命ですね。

 

 

初戦の本田といい、仕方ないです。

 

 

言われた本人たちからすれば、

 

「じゃあお前らやってみろや」

 

と言い返したくもなるでしょうが、ここはグッと耐えて、前向きに気持ちを持っていかないといけません。

 

 

これはどんな世界でも、プロの宿命ですね。

 

 

プロとして、一生懸命、積極的に、果敢にやれば、それだけミスのリスクは高まります。

 

 

で、ミスをすれば、容赦なく叩かれます。

 

 

これまでファンだった人も、手のひらを返したように叩き回してきたり、庇ってくれなかったりします。

 

 

取り返しのつかない、大きなミスをした場合、時間は巻き戻せないので、いくら悔やんでも仕方ないです。

 

 

でもそこで心が折れたら、そこでお終いです。

 

 

失敗を反省して、次に生かすしかない。

 

 

臨床家も、そこは全く同じです。

 

 

 

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全日本鍼灸学会に参加してきました!! ①

2018.06.05

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6.3の日曜日は、大阪で行われた全日本鍼灸学会学術大会に参加してきました!!

 

 

今日から何回かに分けて、報告しましょう。

 

 

全日本鍼灸学会は、鍼灸界最大の学会です。

 

(会員数は全国に約5000名です。因みに日本伝統鍼灸学会は約500名です。。。)

 

 

公益社団法人であり、鍼灸関連の国際事業を行うJLOMの中心団体でもあります。

 

 

先日の巨人の選手の医療過誤問題の時も、声明文を出したのはこの学会が中心でした。

 

質問状

回答    参照

 

 

日本の鍼灸界を代表する学会、ということになりますね。

 

 

・・・しかし、日本内科学会(会員数約11万人)なんかと比べたら、超小さい団体、ということになるのかな。(苦笑)

 

 

因みに、日本東洋医学会は約9000名です。

 

 

数の問題、それがそのまま発言力、ということになるのかな。

 

 

僕にはよく分かりませんが。(‘ω’)

 

 

・・・ともかく、こないだ書いたように、今回、個人的には初の参加だと思います。

 

今週末は全日本鍼灸学会!!   参照

 

 

今回、朝一から終わりまで、「出るからには真剣に」参加させていただきました。

 

 

朝一9:00からは、京大の人文科学研究所教授の武田時昌先生による講演「鍼灸は医学である-医学概論の遡及的考察-」

 

 

武田先生のご講演は、何度か聴いたことがありますが、京大の教授というと、なんか真面目で暗くて、ボソボソと聴き取りにくい講義をする先生なのかと思ったら、

 

メチャクチャ関西ノリで、マシンガントークの、まるで漫談家のような、非常に喋りの上手い先生です。

 

(笑・・・因みにタイガースファンのようです。)

 

 

この先生の話は、いつも思うのですが、

 

「鍼灸師よ、自身の医学に誇りを持て!勉強をしろ!歴史をやれ!!」

 

と、叱咤激励して下さっているように感じます。

 

 

この日の講義も、戦前には柳谷素霊先生がマラリヤ(瘧病)の鍼灸治療に関してすでに論文を発表していたり、当時の先生方が満州で東洋医学を普及させる運動をしていたことを紹介していましたし、

 

現代にまで名前が残っていて、表に出ていて有名な先生以外にも、それを補佐して、良い主張をしていた先生方がたくさんいた、ということを指摘して下さっていました。

 

柳谷素霊という人物 参照

 

 

また、いつか機会があったら詳しく紹介しますが、鍼灸復興に関して有名な駒井一雄先生や、石川太刀雄先生など、京大と鍼灸、東洋医学は縁が深い、

 

ということも改めてよく分かりました。

 

 

講演の中で、鍼灸に何かピンチがあったら、すぐに医者が出てくるような関係性でないといけない!と主張されていたのが印象的でした。

 

 

同感なんですが、これがなかなか難しい、というのが現状なんでしょうね。。。orz

 

 

2つ目の講演は立命館大学の総合心理学部教授の齊藤清二先生による「医療におけるナラティブとエビデンスの統合的活用-実践と研究の観点から-

 

 

この先生の話も非常に分かりやすかったです。

 

 

1990年に提唱されて以来、ヨーロッパや北米で推進され、1995年以降、日本でも医療界を席巻していると言っていい、

 

「EBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療)」

 

という考え方。

 

 

かつて、スタッフブログで松木宣嘉先生が分かりやすく書いてくれました。

 

「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その10)  参照

 

 

齊藤先生は、けっこう誤解されがちなこの考え方について、まずは分かりやすく解説して下さり、さらに2000年代くらいから主張されるようになった

 

NBM(Narrative Based Medicine:物語に基づく医療)

 

というものについて説明して下さいました。

 

 

残念ながら次の講演を聞くために中座したので、最後までは聴けなかったのですが、今やEBMとNBMは、「医療という車の両輪」と言われることもあるそうで、

 

いずれも、医療に関わるものとしては無視できない考え方になるなあ、と思いました。

 

 

まあ、EBMについては疫学的な研究手法で、やり方やメカニズムはどうあれ、効いているものは効いている、という主張をするのに便利ですし、

 

NBMについては、北辰会方式ほど、患者さんの病歴を詳しく聴取する鍼灸治療の方法論もないと思います。

 

 

いずれにしても、東洋医学、北辰会方式で主張できるところはまだまだ多分にあるなあ、と思いました。

 

 

 

続く

 

 

 

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スポーツ障害と中医弁証論治

2018.05.28

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一般的に、鍼灸治療というと、スポーツ障害とか、運動器疾患、慢性の肩こり腰痛、というイメージがあるようだ。

 

 

因みに、上記のような主訴の患者さんは、清明院では、いないことはないが、少ない。(苦笑)

 

 

・・・でも、やらないことはない。

 

 

愁訴と関係のないところに一穴、それでよくなる運動器疾患は多い。

 

 

こないだも、スポーツ選手のシンスプリントや、ギックリ腰をスパッと治したばかり。

 

 

でもなぜ、そういう患者さんが少なくなるのか。

 

 

こういう症状を持つ多くの患者さんが、根本治療を期待していないからではないだろうか。

 

(根本治療を諦めているというか。)

 

 

この症状が出た理由は、ああでこうで・・、と説明し、同じような悪化条件にさらされても、肩こり腰痛を発症しないような体になろう、という気がない人が多い気がする。

 

 

多くは、単に気になる肩こりを気持ちよい強さでもんで欲しい、同じように腰痛をもんで叩いてほしい、電気をかけて刺激してほしい、そこにズーンと響く鍼を打って欲しい、

 

というのがニーズではなかろうか。

 

 

だから、清明院のような治療よりも、そういう治療をやっている施設へ行くのだろう。

 

 

僕もかつてそういう治療院や整骨院で働いていたから、非常によく分かるが、ここは諦めてしまわず、根本的体質改善、弁証論治をお勧めしたい。

 

 

十年後、二十年後が全然変わってくるはず。

 

 

 

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「アーユルヴェーダ」とは

2018.04.12

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昨日、「ユナニ医学」を紹介したので、ついでに「アーユルヴェーダ」についても紹介しておきましょう。

 

「ユナニ医学」とは   参照

 

 

「中国医学」「ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)」「アーユルヴェーダ(インド医学)」、この3つのことを「世界三大伝統医学」なんて言うそうですね。

 

(因みにチベット医学を入れて「四大伝統医学」とする考え方もあるようです。)

 

 

世界中にある伝統医学の中でも、特に価値が高いもの、代表格、ということでしょう。

 

 

「アーユルヴェーダ」とは、Wikipediaによれば、寿命、生気、生命を意味するサンスクリット語の「アーユス」と、知識、学を意味する「ヴェーダ」の複合語だそうです。

 

(まあ、「生命の学問」って感じでしょうか。)

 

 

五大(5つの祖大元素:地水火風空)からなるヴァータ(風)、ピッタ(胆汁・熱)、カパ(粘液・痰)トリ・ドーシャ(3つの体液、病素)のバランスが取れていること、

 

また、食物の消化、老廃物の生成・排泄が順調で、サプタ・ダートゥ(肉体の7つの構成要素)が良い状態であることをもって健康体と考えるそうです。

 

(やはり伝統医学では、全体のバランスを説くわけですね。)

 

 

治療内容は睡眠改善や食事療法(絶食、あるいは栄養療法)、煎じ薬、瞑想、運動療法とあるようで、使用する生薬は2000~2500もあるそうです。

 

 

この中には、現代医学的に研究されて、動物実験レベルで抗がん作用が証明された、なんていう生薬もあるようです。

 

(伝統医学は、現代の研究家からしたら、研究材料の宝庫でしょうな。。。)

 

 

よく巷で知られているようなオイルマッサージのようなことも、やるのはやるのですが、薬草療法が中心だそうです。

 

 

「インド式オイルエステ=アーユルヴェーダ」みたいな認識は間違っています。

 

 

また、占星術に基づいてマントラ(呪文)を唱える、というような霊的な治療も行うようです。

 

 

また、アーユルヴェーダは医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防だけでなく、より善い人生を目指すものだそうで、

 

健康の維持・増進や若返り、さらには幸福な人生、不幸な人生とは何かまでを追求するそうです。

 

(まあ本来、医学というのはこうあるべきではないでしょうか。)

 

 

歴史的には紀元前、数千年前から始まっているようですが、歴史上、インド国内でのイスラム勢力の台頭の時代などにユナニ医学が台頭し、

 

相対的に衰退した時期もあったようですが、1970年代に至って復興し始め、現代ではアーユルヴェーダ医師(BAMS)の資格は国家資格だそうで、

 

現代医学と並んで治療が行われているようです。

 

 

日本では大正時代以降、徐々にインド医学の研究が盛んになり、1998年には日本アーユルヴェーダ学会が設立された。

 

 

日本ではアーユルヴェーダ医師の国家資格等はないため、医師が行う施設が国内にいくつかあるのが現状とのことです。

 

(もっとガンガンやったらいいのに、と思いますがねえ。。。)

 

 

・・・とまあ、中国医学も、ユナニ医学も、インド医学も、結局は人体の流動するエネルギーに着眼し、各構成要素の機能的バランスを整えることをその眼目としています。

 

 

 

【参考文献】

 

上馬場和夫ほか『インドの生命科学 アーユルヴェーダ』農文協

同『アーユルヴェーダ入門』地球からだブックス

上馬場和夫『やさしいアーユルヴェーダ』PHP

 

 

 

 

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「比較優位」の議論

2018.02.07

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「比較優位」という言葉があります。

 

 

この言葉は、wikipediaによれば

 

イギリスの経済学者であったデヴィッド・リカード(1772-1823)が提唱した概念で、比較生産費説やリカード理論と呼ばれる学説・理論の柱となる、貿易理論における最も基本的な概念である。

 

同じイギリスのアダム・スミス(1723-1790)が提唱した絶対優位(absolute advantage)の概念を柱とする学説・理論を修正する形で提唱された。

 

これは、自由貿易において各経済主体が(複数あり得る自身の優位分野の中から)自身の最も優位な分野(より機会費用の少ない、自身の利益・収益性を最大化できる生産)に特化・集中することで、

 

それぞれの労働生産性が増大され、互いにより高品質の財やサービスと高い利益・収益を享受・獲得できるようになることを説明する概念である。

 

と、クソ難しい言い方で説明されています。(苦笑)

 

Wikipedia 「比較優位」 参照

 

 

まあ要は、

 

「なぜ貿易するのか」

 

という根本的な疑問を、リカードさんよりもちょっと先輩である、アダムスミスさんの説明よりもエレガントに説明した理論で、

 

「・・・、であるからして貿易した方がいいっしょ?お互いにとって得っしょ??」

 

ということを、精緻に説明した理論だそうです。

 

 

で、これは経済学とか貿易にのみ使われる話ではなく、この考え方を応用すると、仕事とか、組織とか、世の中の色んなことを考えることができるようです。

 

 

・・・例えば、東洋医学の現状にも。

 

 

ある疾患を治療するのに、西洋医学ではなく、東洋医学でやった方がいいのかどうか。

 

 

あるいは、西洋医学の治療に加えて、東洋医学が介入した方が、しないものと比べて良いのかどうか。

 

 

良いのだとすれば、どう良いのか。

 

 

こういうのを考えることを「比較優位の議論」、と言ったりします。

 

 

で、この比較優位を言うには、色んな方法があります。

 

 

先日も書いたように、東洋医学は、世界ではちゃんと認められていますし、勢いもそれなりにあります。

 

産経新聞にこんな記事が。  参照

 

 

そんな中、日本はどうでしょうかね。

 

 

このブログにいつも書いているように、明治維新以降、東洋医学は国民の医療の主役の座を降りたままで、終戦以降も、とにかく存続すること自体に力を割いてきて、

 

個人レベルでは凄まじい努力をなさり、結果も出された先生方はおられますが、なかなか全体としての制度的発展までは注力しきれなかったというのが、

 

この150年くらいの日本の東洋医学の流れでしょう。

 

 

今でも、医師に同意書を書いてもらわなかったら健康保険適用で治療できない。

 

(しかも同意の対象になるのは僅か6疾患、それも運動器疾患のみです。。。(苦笑))

 

本来の鍼灸医学からみれば、著しい制限を受けています。

 

(だから清明院の外来では、ややこしくなるので一切保険を使わない訳です。)

 

 

こんな状況なので、日本の東洋医学、特に鍼灸は、総体としては、変に選り好みしないで、色んな方法をフル活用して、鍼灸を活用しない場合との比較優位性を、

 

各人、各団体が精一杯、世にアピールするべきでしょうね。

 

(ホントは一枚岩になりゃあいいけど、それは無理でしょうからね。。。)

 

 

まあ、EBMの枠組みの中で、東洋医学の比較優位を主張する人がいたっていいじゃないか。(*‘∀‘)

 

 

芸能人ばっか治療する先生とか、テレビに出て目立つ先生がいたっていいじゃないか。

 

 

海外のデータを活用したって、いいじゃないか。

 

 

西洋医学との根本哲学の違いを説く人がいたって、いいじゃないか。

 

 

色んなところで、色んな人に、大いに叫んでいただきたいねえ。(゚∀゚)

 

 

俺は臨床現場で、患者さんやるだけ。

 

(うまくいったものについては、たまに世に出すけど☆)

 

 

要は鍼灸の素晴らしさ、「比較優位」を世にアピールしたいだけ。

 

 

・・・まあ、ある程度同じ方向を向いて、仲良くやろうぜ、日本の東洋医学の人達!!

 

 

 

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生まれて初めての健診に行く

2017.08.09

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今日は実は、以前から楽しみにしていたイベントがありました。

 

 

それは「健康診断」!!(笑)

 

 

僕も35歳を過ぎましたので、保険組合から案内が来まして、いい機会なので、どんなもんか受けてみることにしました☆

 

(患者さんの気持ちを分かりたかったのでネ。)

 

 

何度もこのブログに書いていますが、僕は自分が体調を崩したときなど、大概のもんは自分で鍼灸、あるいはスタッフに指示して鍼灸、でやりますが、

 

それでうまくいかなかったら、先輩に聞いたりしながら、漢方薬を使います。

 

 

そして場合によっては、西洋医学にかかることもあります。

 

(実はこれが、けっこう好きだったりします。)

 

 

自分が普段患者さんにやっていることを、西洋医、漢方医だったらどういうパフォーマンスをするのか。

 

 

これがまた、非常に勉強になったります。

 

 

ただ、当然ながらそういう

 

「げへへー 試してやるぜー (゚∀゚)」

 

的な態度で行ったら、先方に失礼千万ですから、他の医療者にかかる時の僕は、必要以上に礼儀正しいです。

 

(笑・・・まあこれは、当たり前のマナーだと思っています。)

 

 

たまーに清明院に、

 

「北辰会ってナンボのもんじゃい!( ゚Д゚)」

 

とか、

 

「竹下ってナンボのもんじゃい!( ゚Д゚)」

 

みたいな態度の、意味不明な鍼灸学生とかが治療を受けに来る時がありますが、大変残念であり、不愉快極まりないので、能面のような応対に終始します。(苦笑)

 

 

・・・まったく、命のかかってる患者さんも多い清明院で、そういう輩を相手にするのは、時間の無駄以外の何物でもないっすよ。。( `ー´)ノ)

 

 

で、僕はそうは思われたくないので、他の治療者にかかるときは、しっかりと礼儀正しく治療を受けることにしています。

 

 

そしていよいよ今日、行ってみましたよ、健康診断。

 

 

・・・スゴイですな~( ゚Д゚)

 

 

もう、クリニック入っているビル、フロアの面積、スタッフ数からして、圧倒的財力の違いを感じました☆(苦笑)

 

 

何なんすか、あの意味不明なリゾートホテル風の内装は!!(笑)

 

 

何なんすか、待合室のあの意味不明なフカフカの本革ソファーは!!(笑)

 

 

そして、受付を済ませて、リゾートホテル風の内装と全く合わない、謎の高校の運動部みたいなジャージに着替えさせられると、後はもう、

 

工場のベルトコンベアーに乗せられたコンビニ弁当の気分でした。

 

(笑・・・もうね、老若男女全員あのジャージ姿で、しかもリゾート風の内装なんで、場自体がなんか笑えるんだよなー (*‘∀‘))

 

 

次から次に、名前を呼ばれては部屋に入って、色々な電極付けられたりなんだり。(笑)

 

 

東洋医学しか知らない僕にとっては、まさにワンダーランド、どれもちょっとしたアトラクションでした。(゚∀゚)

 

 

今回、もっとも印象的だったのはバリウム検査。

 

 

正直あれはちょっとした「行」ですね。

 

 

最初に、問答無用で謎の石膏様の飲み物を一気飲みさせられて、直後にゲップがこみあげてくるのを

 

「はい耐えて下さいねー ゲップしちゃだめですよー (゜レ゜)」

 

と、お姉さんに無表情で事務的に言われて、こみ上げてくるゲップに耐えながら、指示されるがままにあっち向いたりこっち向いたり、寝返り打たされたり、

 

ベッドが倒れたり、棒状のカメラで腹を押されたり。(笑)

 

 

あれマジで、隠しカメラかなんかで撮ってて、外から見てたら最高に笑えるだろうナー。。。(^_^;)

 

 

そして終わった後の、バリウムを下すための下剤がまた恐ろしい。

 

 

普段西洋薬など全く飲まない私は、あっという間に大下痢です。

 

 

なるほどー、全部終わった後のあの感覚が、患者さんの言う、

 

「健診で疲れた」

 

というやつなのか。

 

 

非常によく理解できました。

 

 

いやー、行って良かったわー。。。

 

 

でも次は3年後ぐらいでいいかな。(苦笑)

 

 

 

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「麦飯」ってどうでしょう?? 8

2017.07.10

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これまでのお話

 

「麦飯」ってどうでしょう??

「麦飯」ってどうでしょう?? 2

「麦飯」ってどうでしょう?? 3 

「麦飯」ってどうでしょう?? 4

「麦飯」ってどうでしょう?? 5   参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆麦飯ととろろ。

 

 

さて、麦飯の話から始まり、白米(うるち米ともち米)の現代医学的、東洋医学的なお話までしました。

 

 

ここで、話を麦飯に戻しましょう。

 

 

麦飯のよさは大体分かった。

 

 

でも、それを食おうと思ったら、牛タンとろろ「ね〇し」にでも行かないと、なかなか外では食えませんね。

 

 

ちなみに「ね〇し」の牛タンとろろ定食はもともと仙台の名物ですが、これは戦後、食べ物がない中で「太助」というお店が出し始めたのがきっかけといわれ、

 

麦飯ととろろについては、食感を良くする為とか、消化を助けるためとか言われているようです。

 

仙台牛タンの歴史 参照

 

 

あとはまあ、刑務所の麦飯が有名ですね。(笑)

 

 

これはもともと受刑者を管理する上で、脚気の予防のために与えられていたようです。

 

(他にも海軍とかね。)

 

 

刑務所の食事と、生活リズムや運動量の半強制的な是正が、体に与える影響は、ホリ〇モンの出所後の姿を見たら一目瞭然ですね。(笑)

 

 

現代人の食生活(運動睡眠その他も含めて)はおかしい、だから生活習慣病になる、当たり前の話なんです。

 

 

公衆衛生の状況が悪かったら疫病が流行る、食べ物がなかったら栄養失調、飢餓が流行る。

 

 

大概のもんはこうやって「ごく当たり前」に起こってきます。

 

 

 

 

・・・ところでなんで、麦飯にはとろろ(山芋)なんでしょうか。

 

 

単に食感の問題のみでもない気がします。

 

 

今回はそれを考えてみましょう。

 

 

とろろといえば山芋です。

 

 

山芋は漢方では、「山薬(さんやく)」という名前の生薬です。

 

(すげえネーミングだ(゜o゜))

 

 

山薬は有名な六味丸八味地黄丸に入っている生薬で、性味は甘・平であり、脾・肺・腎を養うといわれます。

 

 

「山薬」といわれるぐらい超優秀な山芋くん。

 

 

効能は補脾止瀉、養陰扶脾、養肺益陰、止咳、補腎固精、縮尿、止帯とあり、

 

「補気して滞らず、養陰して滋でなく、中気培補する最も和平な品で、渋性もあり、収斂の効能も持つ」

 

と言われます。

 

 

これを 「麦飯」ってどうでしょう?? 3 で述べたような麦飯(大麦)の東洋医学的効能と合わせて考えると、

 

1.「大麦」で気を下げ、潤し、清熱利湿しながら

 

2.「山薬」で気を傷らない様にしつつ、陰をフォローすることで、

 

効果を助ける、という感じになるので、相性がいいとされてきたのではないでしょうか。

 

 

・・・まあ、ネットで見ると、栄養学的にはそこまで大きな意味はないとか、単に食感をよくするためだけの問題とか、

 

昔は食べるものが少なかったから云々・・とか、そういうのばっかり出てきますが、この組み合わせが現在も残っているのは、

 

僕からみるとこういう、東洋医学的意味づけが背後にあるからなんじゃないかと思いますね。

 

(どなたか詳しい方、何かご存知でしたらご教示ください。)

 

 

 

続く

 

 

 

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糖尿病と東洋医学 5

2017.06.12

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前回のお話

 

糖尿病と東洋医学

糖尿病と東洋医学 2  参照

 

 

◆消渇の治療と予後、予防法

 

 

消渇の治療は、基本的は清熱と滋陰の使い分けと、熱がこもっているところ、陰液が足りていないところを明確にして、

 

そこに陰液が充実するように、より効果的な配穴と手法を選んで治療をします。

 

 

ですので、

 

「糖尿病には〇〇というツボが効く!!」

 

とか宣った時点で、そんなん嘘っぱちです。(゚∀゚)

 

 

そんな簡単な病気じゃないっす。

 

 

だからこれだけ問題になっている訳で。

 

 

糖尿病には間違いなくこの経穴が効く、もしそれが本当なら、あっという間に東京ドームみたいな治療院が建ちますよ。( ゚Д゚)

 

 

この病は、なんといっても患者さん自身の養生も非常に重要で、食養生としては脂っこいものや甘いもの、酒や火の通ったもの、

 

小麦粉を使ったものを過飲、過食しないことはもちろん、性欲や怒りが度を超すのも良くない。

 

 

これらが守れないから、こうなったわけですから、養生を言葉で言うのは簡単でも、実際に行うのは、非常に根気と強い意志が要ります。

 

 

 

これらは消渇病の重要な発病原因になるし、『実用中医内科学』では、発病以降、上記のような生活習慣を改めなければ、

 

「どんないい治療をしても治らない」

 

とまで述べて戒めています。

 

 

韓国ドラマ『太陽人イジェマ』で、ジェマがめっちゃ怖い顔で患者さんに養生指導するシーンがありました。

 

 

また運動については積極的にやるといいが、激しい運動を急激にやれば、かえって疲労を起こすので良くない。

 

 

歩く、走る、自転車をこぐ、泳ぐなど、軽く、コンスタントに継続できる、有酸素運動が望ましい。

 

 

この疾患は、例え「三多」が改善し、体重が元通りになったとしても、しばらくは治療を継続するべきで、症状の改善をもって、

 

すぐに治療を中止してはいけない。

 

 

・・・とまあ、こんな具合で、東洋医学では、治療はもちろん、養生指導に重きを置くことで、2000年以上前からこの病気をやってきて、

 

一定の効果を出してきました。

 

 

食事制限、生活の摂生はもちろん重要だけど、もっと積極的に体質を調えようとするなら、早い段階で東洋医学的な治療を開始することを、強くお勧めします☆

 

 

 

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