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2016.02.19
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これまでのお話・・・
補瀉 11 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経素問』調経論(62)』における瀉法
ここは、浅い部分から侵入した邪気が深い部分に入らないようにするための方法論が書かれているのですが、その中に、
「鍼与気倶出、精気不傷、邪気乃下。外門不閉、以出其疾。揺大其道、如利其路。是謂大写、必切而出、大気乃屈。」
とあります。
訳しますと、
「瀉法する時は、鍼と気をともに出し、精気を傷らなければ、邪気は下る。鍼の痕を閉じず、鍼を揺らして鍼の穴を広げ、
邪気が散りやすくする。これを大瀉といい、指で押さえてこれをやれば、盛んな邪気も屈服させられる!!」
となります。
これまでにも出てきた、
「開闔の補瀉」
についても書かれていますが、面白いのは、
「鍼を揺らして鍼の穴を広げ」
の部分ですね。
よく我々も、鍼をしてから、手を放す前に一瞬鍼をピンと弾くときがあります。
当然、鍼は揺れます。
この動きは、調経論的に解釈すれば、鍼の穴を広げ、邪気を退きやすくしている操作、と考えられます。
続く
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2016.02.18
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これまでのお話・・・
補瀉 10 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経素問』八正神明論(26)における瀉法
ここは、天体の動きや時間が人体に与える影響とその診断と治療が書かれているのですが、その中に、
「以息方吸而内鍼。乃復候其方吸而転鍼、」
とあります。
訳しますと、
「瀉法する時は、患者が息を吸う時に鍼を入れ、息を吸う時に鍼を捻り、邪気を散らすのだー!!」
となります。
これまでにも出てきた、
「呼吸の補瀉」
ですね。
患者が息を吸って、気が満ちてくるときに鍼を入れて、さらに吸った時に鍼を捻って邪気を散らす、これが瀉法だと説きます。
この篇では、月の満ち欠けや季節によって、補瀉を噛み分けなければならないことを説いています。
月の満ち欠けや潮の満ち引きと同じように、人間にも呼吸による気の満ち引きがあるのです。
ここに留意して、補瀉を使いこなすべきでしょう。
続く
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2016.02.17
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これまでのお話・・・
補瀉 9 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)における瀉法
ここは、霊枢の1篇目である『九鍼十二原(1)』を補足した内容が書かれているのですが、その中に、
「疾而徐則虚者、言疾内而徐出也。」
とあります。
訳しますと、
「素早く鍼を入れて、ゆっくりと鍼を出せば瀉法になるよ。」
となります。
これまでにも出てきた、
「徐疾の補瀉」
ですね。
瀉法する時は邪気を狙って一気に刺入し、それっをキッチリ捕まえたまま、ゆっくりと抜く。
これまた、実に緊張感のある治療術です。
因みに、一時的な気血の乱れとその治療について書かれた、『黄帝内経霊枢』五乱萹(34)』には、
「徐入徐出、謂之導気。」
とあり、訳しますと、
「ゆっくり鍼を入れてゆっくり出すことを導気と言って、気の流れを調える時に用いる。」
となります。
鍼を動かすスピードを微妙に操作することによって、補瀉を刺し分けることが出来るのです。
続く
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2016.02.16
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これまでのお話・・・
補瀉 8 参照
では続きいきます!!
このシリーズは、患者さんからすると意味不明な内容かもしれませんが、我々東洋医学では、このようなことを考えながら、一本一本鍼をしているのです。
西洋医学的な考え方に基づいて、やれ局所の血行を良くしようとか、筋肉の緊張を緩めようとか、そういう目的でやっていないのです。
それをおぼろげにでも、知っていただくという意味で、不利益でないと思います。
(まあ、ほとんどの人はついて来れないでしょうが、まあいいです。書きたいから書いてます。気分です。)
ここまで、『黄帝内経』における”補法”について語ってきました。
今日からは”補法”と対をなす”瀉法”についてまとめていきます。
◆『黄帝内経霊枢』終始萹(9)における瀉法
ここには、十二経の病証と治療法が書かれているのですが、その中に、
「陽受気于四末、陰受気于五蔵。故写者迎之、補者随之。」
とあります。
訳しますと、
「陽は外にあり、気を四肢に受け、陰は内にあり、気を五臓に受ける。ゆえに瀉法をする時は、これを迎え、補法をする時はこれに随う。」
となります。
また、
「脈実者、深刺之、以泄其気。」
とか、
「補須、一方実、深取之、稀按其痏、以極出其邪気。」
と書いてありまして、
これも訳しますと、
「実のものは深く刺せ!」
ということを言っております。
これまでにも出てきた、
「迎随の補瀉」と、「深浅の補瀉」
ですね。
瀉法する時は邪気を迎え撃ち、邪気がある所へ深く鍼をもっていく。
実に緊張感のある治療術です。
続く
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2016.02.14
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これまでのお話・・・
補瀉 7 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経素問』刺志論(53)における補法
ここには、まさに我々の医学の究極と言ってもいい、”虚実”に対する”補瀉”のことが書かれているのですが、その中に、
「入虚者、左手閉鍼空也。」
とあります。
訳しますと、
「虚に鍼をする時は、左手で鍼の痕を閉じます。」
となります。
ここでも、補法をしようと思ったら、鍼痕をキチッと抑えることを教えております。
これまでにも出てきた、
「開闔の補瀉」
ですね。
ここで面白いのは、「左手」と限定しているところです。
東洋哲学の陰陽論の考え方では、右は陰、左は陽です。
(よくこれ、南を向くと東(左手の方角)から太陽が昇ってくるからだとか、火だり、水ぎがもともとだとか、分かったような分からないような説明がなされます。。。)
この説に従えば、陽である左手で、相対的に静的な「押手」を構え、陰である右手で、相対的に動的な「刺手」を構える。
陰陽の妙が、ここに隠されています。
続く
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2016.02.13
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これまでのお話・・・
補瀉 6 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形萹(4)における補法
ここには、邪気が臓腑を襲った時の症状の出方や治療法が書かれているのですが、その中に、
「刺濇者、必中其脈、随其逆順、而久留之、必先按而循之、已発鍼、疾按其痏、無令其血出、以和其脈。諸小者、陰陽形気倶不足、勿取以鍼、而調以甘薬也。」
とあります。
訳しますと、
「血虚のものに鍼する時は、必ず目的の経脈を狙って、その気の流れに合わせて置鍼します。必ず、刺す前にきっちりとツボを押さえ、
抜いた痕は血が出ないようにキッチリ抑えます。非常に正気が弱ったものについては、鍼をせず、甘味のある薬を使います。」
となります。
ここでも、鍼する前にキチッと抑えること、抜いた痕もキチッと抑えることを教えております。
これまでにも出てきた、
「開闔の補瀉」
ですね。
ここで面白いのは非常に正気の弱った患者には、鍼は使わない、と書いてあることです。
鍼を刺して気を動かすこと自体が、非常にリスクを伴うようなケースというのも、あるにはある、ということです。
蓮風先生も、絶命する寸前の患者さんに対しては、そのご家族に、
「体を軽く擦ってあげなさい。」
と指示をすることがありますし、治療も、毫鍼で刺さずに、翳す鍼が中心になってきます。
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2016.02.12
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これまでのお話・・・
補瀉 5 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)における補法
ここには、『霊枢』の一篇目である「九鍼十二原(1)」への補足のような内容が書かれているのですが、その中に、
「徐而疾則実者、言徐内而疾出也。」
とあります。
これを訳しますと、
「ゆっくりと鍼を入れて、素早く抜くのが補法です。」
となります。
ここでは、鍼を動かすスピードで補瀉をすることが出来ることを述べております。
これが有名な、
”徐疾の補瀉”
といわれるものです。
このようにして考えてみると、鍼一本打つにあたっても、深さ、向き、速さ、抜いた痕を指で閉じるかどうかなどなど、
一瞬の動作の中に、実に色々な細かい操作が関わってくることが分かると思います。
続く
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2016.02.11
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これまでのお話・・・
補瀉 4 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)における補法
ここには、邪気が体内に侵入してきた時に、どうすれば排除できるかが書かれているのですが、その中に、
「因其分肉、左別其膚、微内而徐端之、適神不散、邪気得去。」
とあります。
訳しますと、
「手で正確にツボを探って押さえ、鍼をわずかに刺し、ゆっくりと皮膚を張ると、正気は散らずに、邪気のみを除去できます。」
となります。
これも、浅く打つことと、正確に経穴の位置を押さえることの重要性を説いているんだと思います。
邪客萹というぐらいの萹ですから、全体としてはあくまでも邪気を排出させる方法を説いているわけですが、このように上手に補法を行って、
正気を集めると、結果的に邪気を排除できるという事実があります。
よく、この医学では
「補は瀉なり、瀉は補なり」
なんて言葉がありますが、まさにそうで、補法も瀉法も、結局のところ目的はひとつ、
「気血の流れを正常化すること」
に尽きます。
この違いは、主な相手にしているのが正気なのか、邪気なのかの違いのみです。
これを望聞問切の四診合参はもちろんですが、最終的には体表観察で、鍼先の感覚で、噛み分けられるかどうかにかかっています。
結論めいたことを言ってしまったけども、続く。(笑)
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2016.02.10
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これまでのお話・・・
補瀉 3 参照
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◆『黄帝内経霊枢』官鍼篇(7)における補法”らしき”記載
ここには、様々な種類の鍼を使った、実に様々な刺し方が書かれているのですが、その中に、
「脈之所居、深不見者、刺之微内鍼而久留之、以致其空脈気也。脈浅者勿刺。按絶其脈、乃刺之。無令精出。独出其邪気耳。」
とあります。
訳しますと、
「脈が深くて見えないものは、微かに鍼を入れて置鍼し、気を浮上させます。肉眼で皮膚に見えている血管部分には刺してはいけません。
指すなら指で押さえて血管をよけてから刺すべきです。出血させず、精を漏らさないように、邪気のみを排出させるべきです。」
となります。
浅く打って、沈んだ正気を浮上させる、結果的にスムーズに気を動かす。
血脈がある部分には、出血させないように上手に正気を集め、邪気のみを散らす。
正気を上手に集める、結果的に邪気が散る、これが補法です。
続く
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2016.02.08
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これまでのお話・・・
補瀉 2 参照
では続きいきます!!
◆『黄帝内経霊枢』終始萹(9)における補法
ここには、
「陽受気于四末、陰受気于五蔵。故写者迎之、補者随之。知迎知随、気可令和。」
とあります。
訳しますと、
「陽は気を四肢末端から受けます。陰は気を五臓から受けます。だから瀉する者はこれを迎え、補する者はこれに随うのです。
この方法が分かれば気の流れを整えることが出来ます!!」
と言っております。
また、
「一方虚、浅刺之、以養其脈、疾按其痏、無使邪気得入。邪気来也緊而疾。穀気来也徐而和。」
ともあります。
これも訳しますと、
「虚している場合は浅く刺し、経脈を養います。素早く鍼の後を押さえて、気を漏らさないように、邪気が入らないようにします。
邪気が来るときは堅くて早く、緊張感があり、正気が来るときはゆっくりと和やかに来ます。」
となります。
ここでは、これまでと違って、有名な「補瀉迎隨(ほしゃげいずい)」というキーワードが出てきます。
鍼灸学校なんかでは、
補法の場合は、経絡の流注の方向に沿わせて鍼を打つのが「随」、
瀉法の場合は経絡の流注の流れに逆らって打つのが「迎」
なんて教わりました。
僕は個人的には、この終始篇の記載が、そうは読めません。
病体における気の動きって、流注に応じて機械的に決まるような、そんな単純なものじゃない気がします。
僕的な補瀉迎隨とは、要はその場その時の患者さんの正気の動きに対して、上手に”随う”、”随わせる”のが補法、
その場その時の患者さんの邪気の動きを上手に”迎える”、”迎え撃つ”のが瀉法、だと思っています。
またここでは、「浅く打つ」ということも補法の重要なやり方であることを提示しています。
これも意味が深いように思いますが、まあ後ほど語りましょう。
ともかくここでは、迎随の補瀉と、深浅の補瀉が説かれているわけです。
続く
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
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2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
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2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
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3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
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2023年 12月の診療日時2023.11.26
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順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
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