東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 補瀉

「衛気」って何ですか? その16

2017.02.18

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これまでのお話

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

◆衛気の循環経路。

 

 

「衛気」って何ですか? その11に書いたように、この「衛気」というのは気の一種です。

 

 

人体を循環する気の一種です。

 

 

人体を循環する気には色々と呼び名がありますが、代表的なのは「営気」「衛気」です。

 

 

大事な話なので何度でも書きますが、人体を気が円滑に循環することによって、健康が保たれている、という考え方を、「経絡学説」と呼んでおり、

 

東洋医学では基本中の基本として非常に重要視しています。

 

 

経絡がなければ経穴もない、経穴がなければ補瀉も鍼灸もない、もっと言えば臓腑もない、という訳です。

 

 

『黄帝内経』に出てくるこの「経脈学説」は、世界最古の”エネルギー循環学説”である、なんていう呼び声もあるとか。(*‘∀‘)

 

 

まあともかく、衛気の循環経路と営気の循環経路ではちょっと違いがあります。

 

 

衛気は昼間に主に手の三陽経を循環し、夜は体内に深く潜って、五臓を循環します。

 

 

その速さは、昼25周、夜25周、1日合計50周、と言われます。

 

『霊枢 衛気行篇(76)』、『臓腑経絡学』P30~33参照)

 

 

・・・で、その役目は皮膚を栄養し、汗の排泄などを調整し、人体を外邪から防御する、と。

 

 

だから夜は布団かけないと風邪ひくわけです。

 

 

 

長くなったんで続く

 

 

 

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刺絡は気持ちいい。

2017.01.27

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「刺絡」という治療法があります。

 

 

これについては、何度か書きました。

 

「刺絡」を含む記事 参照

 

 

東洋医学が数千年もの間、大事にしてきた、とても有効な治療法です。

 

 

これは、「血絡」と呼ばれる経穴(反応点)に、太めの鍼で瀉法の鍼をすることによって、気血の疎通を図り、全身のバランスを調整する、

 

という治療法です。

 

(瀉法については 補瀉 目次 参照

 

 

「血絡を刺す」ということで「刺絡」と言われます。

 

 

この治療は、太めの鍼を使うために刺鍼時の痛みが出やすいこと、また結果的に少量の出血をみることが多いのですが、

 

別に痛みを出したり、出血させることを目的としている訳ではありません。

 

 

以前書いたように、単純に血液を抜き去ることを目的とした、西洋医学の「瀉血療法」とは、概念も背後にある理論も全く異なります。

 

 

一般人や患者さんの間でも、行政指導側も、ここがよく混同されていたりする現状があります。

 

 

また稀に、実際に鍼灸師の中に「瀉血療法」を行う者がおり、これは医師法、あはき師法違反になりますので取締の対象となります。

 

 

この辺の歴史的経緯や現状は刺絡学会のHPが参考になります。

 

刺絡の歴史的背景 「日本刺絡学会HP」 参照

 

 

この刺絡ですが、最近見えている患者さんによく使っています。

 

 

非常に高い効果が出ています。

 

 

患者さんに聞くと、実に気持ちいいようです。

 

 

これ、当然です。

 

 

刺絡によって邪気は散り、正気は充実するからですね。

 

 

身体が調う方向に向かう時、快感を伴うことが多いです。

 

 

経験したことがある人は分かるでしょうけど、眠くなるような、力が抜けるような、独特の快感です。

 

 

・・・前にもチラッと書いたけど、僕はもともと実は刺絡マニアなんで、スタッフも増えてきたし、そろそろ解禁しましょうかね、刺絡。

 

 

 

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頭から汗が出る人 5

2016.06.29

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これまでのお話

 

頭から汗が出る人

頭から汗が出る人 2

頭から汗が出る人 3

頭から汗が出る人 4              参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

6.辨陽明病脉證并治第八.に、

 

「陽明病.下血讝語者.此爲熱入血室.但頭汗出者.刺期門.隨其實而寫之.濈然汗出則愈.」

 

と、出てきます。

 

 

これは、カゼがこじれて、体(下腹部)に熱がこもったような状態になった時、頭に汗が出る場合があるよ、と述べています。

 

 

そして、そういう時は「期門」という経穴に瀉の鍼をしろと。

 

補瀉 目次 参照

 

 

ようやく鍼が出てきましたねー(^^♪

 

 

7.また同じところに、

 

「陽明病.下之.其外有熱.手足温.不結胸.心中懊憹.飢不能食.但頭汗出者.梔子敱湯主之.」

 

と、出てきます。

 

 

これは、カゼで熱がこもったやつを治療して、まだ浅いところに熱が残っている時に、頭に汗をかく場合があることを述べています。

 

 

8.さらに、同じところに、

 

「陽明病.發熱汗出者.此爲熱越.不能發黄也.但頭汗出.身無汗.劑頸而還.小便不利.渇引水漿者.

 

此爲瘀熱在裏.身必發黄.茵蔯蒿湯主之.」

 

と出てきます。

 

 

これは、熱がこもった状態なのに、頭からしか汗が出ず、熱が深いところに籠ってしまうと、黄疸が出てしまうよ、ということを言っています。

 

 

いずれにせよ、「熱がこもっている」という状態を示唆することが多い、ということが分かります。

 

 

ただその位置や深さや程度には、色々なバリエーションがあるよ、ということでしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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「禁」の意味

2016.06.16

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今日は久々に、我々鍼灸師の専売特許と言ってもいい、「経穴」について書こうかと思います。

 

 

我々の治療というのは、

 

「鍼灸で経穴の気を集めたり散らしたりして動かして、結果的に人体の陰陽のバランスを調整し、”治る力”を最大化する目的で」

 

行われるものであり、最終的には、経穴に対して鍼灸で補瀉をするのみであります。

 

補瀉 目次 参照

 

 

・・・ところで、その経穴の中には、「禁鍼穴」と言われるものや、「禁灸穴」と言われるものがあります。

 

 

この意味ですが、

 

”鍼や灸をしてはいけない経穴”

 

という風に考えられていることがほとんどです。

 

(そう、学校では教わります。)

 

 

でも、実際には、「禁鍼穴」に鍼をして効果があることはあります。

 

 

「禁灸穴」もしかりです。

 

 

となると、本当に、「禁鍼穴」「禁灸穴」”禁”はホントに”禁止””禁”なんでしょうか?

 

 

あるいは、古典の記載はデタラメだ、ということでしょうか。

 

 

 

前置きが長くなったので、次回に続く。

 

 

 

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挑戦する勇気

2016.05.07

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この仕事をやっていると、たまに、診たことも、聞いたこともないような病気とか、とんでもない難病が

 

「治りますか?」

 

と相談されることがある。

 

 

僕は昔はそういう時、

 

「治る!」

 

と豪語して、喜んで受けていました。

 

 

なんか、そういう相談が来た時点で、東洋医学の使い手として認めてくれたような気がして、嬉しくてね。

 

でも、現実はそうではなく、患者さんからしても、依頼の段階では、単に期待を寄せただけであって、認めてくれた訳ではない。

 

 

まあこっちも、”治る”という一応の根拠は、一切の病気が、東洋医学の考え方で分析可能だから、です。

 

 

でも、それは治ると言いきれる根拠にはならない。

 

 

東洋医学的に一生懸命分析して分析して、

 

「これを補瀉すればこの病気は治る!」

 

と言うところまで理論的に斬ったとしても、それが出来る技術力が無かったら、やっぱ治らない。

 

 

そして、とんでもない 失敗を重ねました。

 

 

思い出したくないようなものも、正直多い。

 

 

だから今では、後輩には、そういう疾患の相談が来たら、むやみやたらに受けないように注意喚起しています。

 

 

そういうものを受ける時は、慎重に。

 

 

あらゆる角度から見て、万全、盤石の状態で話を進めるように。

 

 

それで、まぐれとかではなく、訳が分かった状態で、病治しに成功した時、患者さんにはじめて認めてもらえる。

 

 

東洋医学の医者としてね。

 

 

感動を共有できる。

 

 

僕らの仕事は、ただそれだけ。

 

 

周到な準備に基づく、確かな勇気の発揮と、それに呼応する、確かな審美眼を持った患者さん。

 

 

それが基本じゃなゃいと。

 

 

 

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「邪気」と「邪鬼」

2016.04.30

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 先日、「補瀉」について書きました。

 

補瀉 目次 参照

 

 

補法は正気を集めること、瀉法は邪気を散らすこと。

 

 

「虚証」に対して補法、「実証」に対して瀉法。

 

 

「虚証」とは、”正気の弱り”を中心とした病、「実証」とは、”邪気(病因)の攻勢”を中心とした病、でした。

 

カテゴリ 八綱弁証(診断) 参照

 

 

そして、「補瀉」の目的は、畢竟するに、気の流れを良くして、正気が持つ「治る力」を最大化することでした。

 

 

東洋医学の解剖生理学と言ってもいい、「臓腑経絡学」『黄帝内経』によってキチッと定義される前、医療の中心は巫祝(ふしゅく:まじない)であったと言われております。

 

 

病というのは、患者さんに悪い「オニ」が憑りついて起こるもの、と考えられていました。

 

 

「オニ」、「鬼」と書いて「キ」と読みます。

 

 

「気」「鬼」。

 

 

似て非なるものなわけです。

 

 

要は、この曖昧で神秘的な「鬼」の考え方を、「陰陽論」でもって、「気」ととらえ、論理的に整理し直したのが東洋医学、と見ることも出来ます。

 

(あまりにもザックリ言い過ぎか。(苦笑))

 

 

・・・まあ、どんどん行きましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その10

2016.03.09

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これまでのお話

 


「衛気(えき)」って何ですか? 

「衛気」って何ですか? その2  
「衛気」って何ですか? その3  
「衛気」って何ですか? その4  
「衛気」って何ですか? その5  
「衛気」って何ですか? その6  
「衛気」って何ですか? その7  
「衛気」って何ですか? その8  

「衛気」って何ですか? その9

 

「浮く」の意味

「浮く」の意味 2

「浮く」の意味 3

「浮く」の意味 4

「浮く」の意味 5

「浮く」の意味 6

「浮く」の意味 まとめ     参照

 

 

こないだの北辰会の勉強会で、このシリーズの内容と関わる話が出たので、ちょっと補足しておきます。

 
『黄帝内経 素問 八正神明論(26)』に、

 

 

「凡刺之法、必候日月星辰四時八正之気、気定乃刺之。是故天温日明、則人血淖液、而衛気浮。故血易写、気易行。天寒日陰、則人血凝泣、而衛気沈。月始生、則血気始精、衛気始行。」

 

 

と、出てきます。

 

 

簡単に意訳しますと、

 

「鍼をする時の法則は、昼夜、天体、季節など、自然界の法則に則るべきです。温かくて太陽サンサンの時は、衛気が浮き、

 

血の流れもスムーズ、だから血は瀉しやすく、気もよく巡る。逆に寒くて曇ってる時は、衛気が沈んで、血も凝滞する。

 

と、なります。

 

 

八正神明論ではここから、満月の日には補法するなとか、新月の日には瀉法するなとか、そういう有名な話が出てきます。

 

月齢と補瀉

内外合邪と新月と    参照

 

 

・・・まあ「浮く」の意味 まとめ にも述べたように、”衛気が浮く”、”衛気が沈む”という表現があるように、衛気は、体表面のみならず、体表から離れた部分をも流れている、とも考えられます。

 

(というか考えています。)

 

 

 

ここ(体表から離れて浮いている衛気)を”上手に”操作することで、大きな効果を得ることが出来ます。

 

 

 

ただこの”上手に”というのが難しい。(笑)

 

 

 

そこの術式をある程度明確にするのは、今後の北辰会の仕事の一つでしょうね。

 

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「浮く」の意味 まとめ

2015.12.12

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これまでのお話

 

「浮く」の意味

「浮く」の意味 2

「浮く」の意味 3

「浮く」の意味 4

 「浮く」の意味 5

「浮く」の意味 6     参照

 

 

 

では続きいきまーす!!!

 

 

 

 というか最後です。

 

 

 

ここまで、東洋医学の中で重要な「浮」という文字に関して諸文献からの字解きを進めてきました。

 

 

 

基本的には、字源から見ても、

 

”水面に浮く”

 

という意味合いが強いようですが、雲の様に、

 

”空間に浮き上がる、漂い動く”

 

という意味も含まれるようであることが分かりました。

 

 

 

東洋医学の原典である『黄帝内経』”霊枢 衛気萹(52)”、”素問 気府論(59)”というところに、”浮気(ふき)”という表現が出てきます。

 

 

気府論の方では頭の方に浮き上がる気、という意味合いで使われていますが、問題は衛気篇の方です。

 

 

 

衛気篇における”浮気”という表現は、我々の治療にとって非常に関係の深い”衛気”のことを指しています。

 

 

 

東洋医学における”衛気”というのは「衛気」って何ですか? その9 でも示したように、経脈の外を巡って、体を防衛する気のことです。

 

 

 

さて、ここでいう”浮気”なるものが、「体の”外”の、空間部分をも巡る存在である。」と言ってしまっていいのか、ここは実はけっこう慎重に検討するべき問題のようです。

 

 

これに関して、歴代医家の注釈や解釈等を調べたりしましたが、体表から離れた部分をも気が巡っており、それを刺さない鍼(翳す鍼や接触鍼)で調整できる、

 

ということを述べた医家はいないようです。

 

(研究家の先生方、もしおられましたら是非ご教示ください。)

 

 

また一方で、気功家の方では「内気」「外気」という考え方があり、患者さんの体に手を翳したりして「外気」を動かす、調整する、という考え方は存在するようです。

 

(また、治療者の内気をコントロールして、外気として放出し、病気を治したりするのが気功家のやり方ですね。)

 

 

私もかつて、とある気功家(鍼灸家でもある)の先生に、この”外気”を操作されて、実際に体が大きく動かされる、という不思議な経験をしたことがあります。

 

 

ここまで書き進めてきたように、”浮”の字解き、”気”の字解きからすれば、「衛気」「浮気」とも考えられ、体表面から離れたところにも流れており、

 

それを刺さない鍼で補瀉(調整)出来る、と言ってしまってもいいように思います。

 

「気」の字解き 9 参照

 

 

これまで、従来からの一般的な東洋医学、鍼灸医学の歴史からすれば、この「衛気」というものは、あくまでも「体内の」「皮膚表面付近の」浅い部分を流れる気、

 

という風に定義されてきたようです。

 

 

多くの臨床事実や、字義解釈、また気功家の考えも参考にしながら、「衛気」「浮気」として解釈し、診察や治療に運用することに、どのような問題があるのか。

 

 

これから、私なりにこの問題をもうちょっと専門的に考究してみたいと思いますが、一般人からすればどうでも良すぎるし、難しすぎる問題ですので、

 

ブログに書くのはここまでにしますね。(笑)

 

 

専門家の先生方は、日本伝統鍼灸学会の学会誌『伝統鍼灸』第45巻第1号(通巻92号)に、拙著の症例報告「乳児のアトピー性皮膚炎の一症例」が掲載されており、

 

その症例報告論文の末尾の考察部分に、この問題についてまとめてありますので、宜しかったらご参照ください。

 

 

 

このシリーズ、おわり。

 

 

 

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「平補平瀉」という考え方

2015.08.19

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鍼灸治療の治療法に、「平補平瀉法(へいほへいしゃほう)」という考え方がある。

 


僕は個人的には、非常に好きな治療だ。

 

正気(言わば病と闘う力)を経穴に集め、結果的に気血の流れを良くし、治る力を高めるのが補法(ほほう)。

 

邪気(言わば病の原因となる、余分な気)が吹き溜まっている経穴の気を散らし、結果的に気血の流れを良くし、治る力を高めるのが瀉法(しゃほう)

 


補瀉(ほしゃ) を含む記事 参照

 

この、補法と瀉法を、一つの経穴に同時にやるのが平補平瀉法

 


ある経穴に、正気の弱りと、邪気の停滞が、同時に表現されている場合がある。

 

なおかつ、その患者さんの病態も、正気の弱りに加えて、邪気の停滞も無視できないような病態である場合。

 

こういう時は、平補平瀉法でサクッと治すのが一番スマート、かつエレガントなんだが、その際の取穴といい、経穴に対する作法、鍼の操作といい、簡単ではない。

 

初心者、初学者はやらない方がいい。

 

立秋以降、これの応用を八脈交会八穴に施す機会が、非常に多い。

 


秋燥の気 参照

 

虚実錯雑、寒熱錯雑、燥湿錯雑、肺は嬌臓、半表半裏、左肝右肺、肝か胆か。

虚実 を含む記事
寒熱 を含む記事
燥邪 を含む記事
湿邪 を含む記事
「肺」って何ですか?(その12)
半表半裏 を含む記事
「左肝右肺」に関して 7
「肝」って何ですか?(その13)
「胆」って何ですか?(その12)      参照

 

 

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内外合邪と新月と

2015.05.19

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東京新宿、外はスゴイ湿気です。

風が吹いている時はいいのですが、風が止むと、部屋の中はどんよりと湿気が沈んだ感じになり、患者さんはベタベタの汗をかき始めます。

(因みに僕も。(苦笑))

もともと体内に水邪の停滞を持っている人は、、自然界の湿気がキツくなると、内と外の邪気が結び付き、

湿邪、水邪による病を起こします。

これを「内外合邪」と言います。

内外合邪 を含む記事 参照

意外と、水邪の影響というのは多岐に渡っており、水分の停滞だから、下痢だの浮腫みだの、倦怠感だの冷えだの、

というのは分かりやすい話ですが、それ以外にも、精神的に沈鬱な気分になったり、不安感や不眠、動悸、咳、こういうものも、

水邪の影響で起こる場合があります。

そういう時、理論的には、水邪をバサッと散らしたい。

ネチネチした、湿邪の反応を示す経穴に鍼を打って、ガンガン捻鍼して散らしたい。

そうすると脈が浮いてきて、症状が楽になり、めでたしめでたし、かというと、そんなに甘くない。

全然甘くない。(笑)

迂闊な瀉法、危ないです。

特に今週は。

月齢と補瀉 参照。

しかも、相対的であれ、上焦の虚がある患者さん、これは十二分に気を付けたい。

最近、久々に3.11の津波の映像を見ましたが、水って、場合によっては非常に恐ろしいです。

”まだ全然使えるモノ”を、一気に破壊しますな。

あれが人体で起こったら・・・、実に怖い。

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