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2014.01.18
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これまでのお話
病院での漢方薬の使われ方
病院での漢方薬の使われ方 その2 参照
今回の病院見学で、僕を引率してくださったドクターは、お身内に漢方医がおられるそうで、そのお身内の診療のやり方は、まず正確に問診し、その上で注意深く脈や舌を観察してから、
一人一人に合わせて、一味一味、生薬の分量を加減して処方する、という、本来の漢方医学のやり方だったそうで、それを幼い頃から見ていて、
ドクター御本人も実際に治療を受けていたそうで、昨今巷の病院で行われている、いわゆる病名漢方、症状漢方には、大いに疑問を抱いているようです。
しかし、巨大な病院組織の中で、一勤務医が、その病院のやり方自体をどうこう変えることは出来ないし、病名だけを見て、東洋医学的な診察内容は何も考えずに漢方薬を処方している、
ほかの先生に対して口を出すわけにもいかず、黙って見ている、という状況なんだそうです。
このように、当然ながら、分かっているドクターは分かっている。
西洋医学と比較した場合の、東洋医学の特長である、徹底したオーダーメイド性、その治療技術レベルの高さ、学問としての高度さを。
しかし、それ以上に、その病院の方針、各ドクターの考え方、というものがあり、現場でそれを大きく変えることは、現場のドクターであっても難しい、という現実があるようです。
それを聞いていて、なんだ、そういうフラストレーションて、我々と同じじゃん、と思いましたね。(^^;
まあこのように、一般的な病院の現場における漢方薬、東洋医学の取り入れられ方は、処方している側、されている側の根本的な認識を改めないといけない、
という問題があるのですが、こういう制度そのもの自体を変えることは不可能に近いでしょう。
・・・といって悲観してても始まらないので、何か方策を考えなくてはなりません。。。
雀の涙のような影響力であっても、現場で頑張って治し、その事実を発信し続けなくては。
あと、まあこれはそもそも論だけど、一番いいのは、言い方が悪いようだけど、消費者(患者さん)自体がもっと賢くなることでしょうね。
もっと自分の体に、自分の健康に高い意識を持つこと。
そうすると必然的に、東洋医学が本来どういうもので、西洋医学が本来どういうもので、ということに興味が出て、より質の高い東洋医学、西洋医学を受けようとする人が増えるでしょう。
医者に言われるがまま、されるがままではなくなる。
そうすると徐々に医療を提供する側も、そのニーズに応えざるを得なくなる、というワケです。
そうするにはどうするべきか。
・・・わからんネ。(爆)
理想論か。
もうチョイ続く
〇
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2014.01.17
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前回のお話
病院での漢方薬の使われ方 参照
今日は抑肝散の話の続きいきます。
『保嬰撮要』の条文によると、抑肝散はもともと、
「抑肝散は小児が肝の経絡の虚熱の
あ
処方は軟柴胡(なんさいこ)と甘
以
また、これを蜂蜜で煉
となっております。
(赤字部分が非常にポイントだと思います。)
母親にも服用させる、というのが面白いですね。
因みに『保嬰撮要』の中に抑肝散の記載は4カ所出てきます。
江戸時代、日本では盛んに抑肝散の加味方が創製され、和田東郭(わだとうかく 1742-1803)は『蕉窓方意解』の中で抑肝散加芍薬(よくかんさんかしゃくやく)として、
喘息や打撲に応用し、本間棗軒(ほんまそうけん 1804-1872)は『内科秘録』の中で抑肝散加羚羊角(よくかんさんかれいようかく)として癲癎に応用し、
浅田宗伯(あさだそうはく 1815-1894)は、『勿誤薬室方函口訣』の中で和田東郭の抑肝散加芍薬に黄連や羚羊角を加え、脳卒中後遺症などに応用しており、
現代でもよく使われる超有名な加味方である抑肝散加半夏陳皮(よくかんさんかはんげちんぴ)は、抑肝散に、湿痰を取る二陳湯を加え、
そこからさらに生姜を除いた処方で、抑肝散の効果+湿痰を取り除く作用を加えており、非常に重用されるのですが、
文献的には浅井南溟の『腹診録』に記載があるものの、なんと誰の作かはハッキリとは不明なんだそうです。。。
(ちなみに上記リンクから分かるように、浅井南溟の『腹診録』ではなく『浅井腹診法』ではないかと思うのですが。。。)
しかし、日本で作られた処方であることは間違いなく、そういうものを”本朝経験方”と言います。
ちなみに昭和漢方の巨人の一人である矢数道明先生は抑肝散加陳皮半夏を北山友松子(?-1701)の創方ではないかと推測しておられるそうです。
↑↑上記内容は
中田敬吾ほか「抑肝散加味方の研究」
真柳誠 抑肝散・抑肝散加陳皮半夏① 古典的解説 を参考に纏めさせていただきました。
・・・まあこんな感じで、抑肝散てのは、中国明代に発表されて以来、特に日本で、臨床家の間でずいぶんゴチャゴチャとこねくり回された処方なんですが(笑)、
要は肝陰、肝血をフォローすることで肝陽、肝気が暴れないようにするのが基本的な目的であり、現代医学的に、”認知症なら抑肝散”、という短絡的な使い方はおかしい、
というのが私の意見です。
当たり前ながら、東洋医学的には、認知症にも虚実寒熱、臓腑、病邪の別あり、だからです。
ここで、変に誤解されて突っかかられたら嫌なので付言しておきますが、僕は、
「ある西洋医学的な病名に対して、ある漢方処方や、ある経穴への刺鍼施灸が、やらない場合よりも優位な効果を示す、というデータを得た、であるからして、現代医学の現場において漢方鍼灸は有用性が高いのだ。」
という研究、論理、主張をすること自体については、おおむね賛成なんです。
しかし、そういう研究結果があるからといって、何も考えずに、現場において、西洋医学的な病名のみから漢方処方、鍼灸配穴を考えるという、
患者さん、東洋医学を扱う上でまったく短絡的で浅薄な態度には大反対だ、という立場なのです。
つまり臨床家としては、抑肝散とその加味方を通じて、肝陰、肝血をフォローしながら肝陽、肝気を抑制する、というやり方は、認知症その他をやるうえで、
臨床上非常に価値の高い方法論である、ということを学べばいいのです。
もうチョイ続く
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2014.01.16
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こないだの病院見学の際、こんなシーンがありました。
病院見学については
ナースステーションのカウンターの上に、ズラーッと並べられた〇ムラの漢方薬の袋。
僕が、
「これは何ですか?」
と看護師さんに問うと、
「”抑肝散(よくかんさん)”です。」
とのこと。
・・・抑肝散とは、もともとは1556年、明の時代に中国で出版された『保嬰撮要(ほえいさつよう)』という書物に出てくる漢方薬で、
現代では主に認知症などの精神疾患によく応用されております。
因みに『保嬰撮要』という本は実は小児科の本であり、薛鎧(せつがい)と薛己(せつき)という、明の時代の名医の親子によって書かれました。
20巻にも渡る超大作で、全て小児科について書かれています。
日本では、約100年後の1655年に中江藤樹が著した『捷径医筌(しょうけいいせん)』や、1745年に甲賀通元が著したベストセラー処方集である『古今方彙(ここんほうい)』に、
『保嬰撮要』の中の抑肝散のくだりが、ほぼそのまま転載されているそうです。
(ちゃんと読んでないけど(爆))
また、
「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」
だったり、
「抑肝散加芍薬黄連(よくかんさんかしゃくやくおうれん)」
として、抑肝散に他の生薬を加味したもの(どちらも日本人の医者が創方したものと言われています)が、現代では神経症や不眠症などの精神症状によく使われますが、
抑肝散は成分の中に甘草が含まれているので、よく効くからといってみだりに多用、濫用すると「偽アルドステロン症」という、重大な副作用が起こる場合があり、
注意が必要、ということになっております。
因みにこの問題(甘草含有製剤)については、このブログでも以前チラッと触れたことがあります。
勉強会&謝恩会 参照
ただ、こういった漢方の誤用から起こる諸問題に関しては、漢方薬が犯人なのではなく、訳も分からず処方した人、あるいは訳も分からず買って飲んだ人が犯人なのであり、
さらに言えば、そういうことが起こらないように、医学部や薬学部における東洋医学教育が徹底されていないこと、また、そういうことが起こらないように、
入手方法に関する厳格な法整備がなされていないことに、問題の本質があると思っています。
ん~、長くなったから次回。(笑)
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2012.12.25
2011.11.08
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こないだ、ニュースでやっていて、「お!」と思いましたので、書いておきます。
震災の津波にやられた宮城県の農地で、漢方薬の重要な生薬である「甘草(かんぞう)」の試験栽培が順調に進んでいるそうです。
生薬として利用されるのは、根っこの部分です。独特の強い甘みがあります。
(だから甘草ネ。(笑))
津波をかぶった農地は、塩害によって土壌が傷んでしまい、数年は何も生産できないのでは、と思われておりましたが、この「甘草」という生薬は大変不思議な生薬で、
そういった悪い環境ほど、根っこの部分の薬効成分の高いものがとれる可能性もあるそうです。
現在、試験栽培は順調で、これがうまくいけば、まさに震災の”災い転じて福となす”で、宮城県が国内トップの甘草の生産地になるかもしれません。
この「甘草」という生薬は、ありとあらゆる漢方薬に入っており、生薬の王様と言っても過言ではないレベルの生薬です。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、甘草湯(かんぞうとう)、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)あたりが有名です。
・・・これらについては、なんとなく聞いたことのある人も多いのでは?
ちょっと専門的になりますが、甘草は
味は甘、性は平、脾の臓をフォローし、肺の臓を潤し、余分な熱を清し、解毒力もある
という、まあ夢のような生薬なのです。
僕も過去に、「甘草湯」で、飲んだ瞬間、劇的にノド痛がとれて、驚いた思い出があります。(苦笑)
・・・しかし、ハッキリ言って、こういう有名な生薬、漢方薬というのは、僕のような漢方薬の専門家でない者から見ても、東洋医学をある程度知っている人間から見たら、
大変いい加減に扱われている現状があると思います。
コレは真剣に、嘆かわしいことです。
病名や症状のみ聞いて、生半可な知識で漢方薬を処方する、あるいは患者さん自身が勝手に薬局で買い求めて服用する、結果的に治らない、あるいは悪化する、
そうすると漢方薬に対する評価は下がる、ひいては東洋医学に対する評価も下がる・・・。
ひいては鍼灸に対する評価も下がる・・・。
病名漢方、症状漢方とよく揶揄される、よくない流れがこのまま加速すると、日本の東洋医学はダメになってしまう可能性もあります。
(・・・まあ、ならないでしょうけどネ。分かってる患者さんはちゃんと分かってますから。(笑))
また、甘草は漢方薬以外にも、食用(調味料やお菓子やお酒)や化粧品としても使われる、大変重宝する植物です。
現在、国内の甘草に関しては、全量を中国からの輸入に頼っているそうですが、コレがうまくいけば、輸入に頼らずに、
必要量を国内生産でまかなえるようになるかもしれません。
そうなったら、素晴らしいですね。
復興+東洋医学の普及+新たな資源です。
マイナスをプラスに転じるの、大賛成。
不幸を幸に転じるの、大賛成。
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2011.06.03
重度の慢性疾患の患者さんの中には、
「病院からもらった薬で症状はコントロール出来ているが、今後ずーっと飲み続けるのは嫌なので、鍼で何とかならないか。」
と言って相談に訪れる患者さんも少なくない。
病院の薬を飲めば症状は治まる、でも飲むのをやめたら元通りか、もっときつい症状が出る、それが分かってるから止められない、でも本心としては止めたい。
このまま一生飲み続けるのは嫌だし、副作用によって違う病気になってしまうことも不安・・・。
という、非常に切実な悩みです。
こういう時、確かに鍼灸、東洋医学は、非常に効果的な方法だとは思います。
・・・でも、これまで何年も飲んでいた薬を急に止めて、鍼灸のみで完璧にコントロールしようと思っても、なかなかうまくいきません。
残念だけれど、徐々に徐々に様子を見ながら減らしていく方向をお手伝いすることしか出来ません。
しかも、病院の先生に薬を減らしたいと訴えても、なかなか減らしてくれないケースも多いようです。
病院や、西洋薬を批判している訳ではありません。
医師としても、現状有効な薬をそう簡単に外すわけにはいかないという判断は、よく理解できます。
僕が西洋医でもそうすると思います。
・・・何年も薬で症状を抑えてきたような場合、完全に薬を断つにはまた何年もかかるような場合もあります。
これを本気で実現させようと思ったら、患者さんも、我々も、大変根気がいるけれど、実際にこれがうまくいくと、本当に感動的です。
僕の少ない臨床経験の中でも、何人かおられます。
これを目の当たりにすると、人間の「治る力」の偉大さにあらためて気付かされます。
・・・ただふと、
「この患者さんのファーストチョイスが東洋医学だった場合、どうなっていたんだろう・・・。」
という思いが頭をよぎります。
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2010.12.19
「象形薬理(しょうけいやくり)」
という、何やらマニアックな香りのする言葉・・・。
皆さん聞き慣れないことと思います。
これ実は、昔から存在する考え方だそうであります。
どんな考え方かというと、近代になって栄養素や分子構造などを知る考え方や、各種の分析機器や手法のなかった時代に、植物の形態的特徴や、その生育環境から、
その植物(生薬)の薬効を考察するというもので、時には人体の悪い部分と”カタチ”の似通ったものを自然界に探したりして、それを食べてみることで、
病気を治そうと考えた、試みた、というものです。
・・・これの比較的ポピュラーなものとして、
「クルミは脳にイイ!」
なんて話、何となく聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
クルミというのは、硬い殻におおわれ、その中には二つに分かれた、いかにも”脳”っぽいカタチの実が入ってますよね?
これが、外側が人間の頭蓋骨で、中身が脳に形が似ている、ということで、食べると脳にイイ、「健脳食」なんて言われたりするような発想です。
漢方薬の世界でもクルミは「胡桃仁(ことうにん)」と言われ、ある種の腎の臓や肺の臓の病や、便秘などに応用されます。
僕も小さい頃、祖母から「クルミは脳にいいから」とか言われ、さんざん食わされました。
(意外と好きでしたが)
まあしかしこれが、意外とバカにならない考え方で、現代の栄養学に照らし合わせてみても、クルミは栄養素の7割がリノール酸(オメガ6)、リノレン酸(オメガ3)という、
脳神経を作ると言われる、良質の多価不飽和脂肪酸なんだそうで、その他にもタンパク質、鉄分、ミネラル、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンEなどをバランスよく含み、
非常に体(特に脳)に良い食物と言えるんだそうです。
東洋医学的に見ても、腎や肺に作用するということは、脳髄海にも作用すると考えても全然おかしくない。
・・・他にも、動物の足を食べて足の病気を治すとか、例を挙げればいくらでもあります。
今綴っている「腎」って何ですか?(その4)でも述べたように、豆が腎の臓にイイ!というのも、もともとはこういう発想が背景にあったのかもしれません。
まあコレ、着想として非常に面白いということと同時に、そういう着想で実際に試してみて、数千年経っても淘汰されない、確かなものが残っている訳ですから、
現代栄養学と照らし合わせるまでもなく、東洋医学の言うことというのは、そうそう簡単に無視できないんじゃないかと思います。
まあ詳しく述べていくとキリがないので、「象形薬理」、興味のある人は、色々調べてみて下さい。
因みに、(一社)日本東洋医学会の創立メンバーの中心であった龍野一雄先生が「我國に於ける象形薬理論に就て」と題して、昭和18年(1943年)の『醫事公論』で4回に分けて連載したのち、
続きを『漢方と漢薬』第10巻9号、11号、12号に、3回に渡ってお書きになっています。
この全7回の論考も、なかなか力が入っていて、実に面白いですよ~☆
(『醫事公論』を入手するの、苦労した~~( ;∀;))
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2010.01.06
これはですねー、今回正月に地元に帰った時、なんとめでたいことに、帰ったその日に友人の奥さんの妊娠が発覚しまして、その奥さんから聞かれた質問です。
「妊娠中ってつわりとか、体調が色々と変化するらしいけど、もし具合悪くても薬飲んじゃいけないんでしょ!?・・・ということはつらくてもただただ耐えるしかないワケ??」
・・・という質問でした。
結論から言うと、
「妊娠中の辛い諸症状を和らげる方法はいくらでもあります。鍼灸しかり漢方薬しかり。なのでご安心を。ただ、ツボ療法も西洋薬も漢方薬も、
服薬についてはよく専門家の話を聞いて、慎重にしないとダメですね。」
となります。
現代西洋医学の産婦人科領域では、胎児への影響を避けるため、妊娠中は極力服薬を避ける方向で考えることが多いようです。
薬の影響で新生児に奇形や先天異常を起こすケースが稀にあるからです。
それでも、あまりにも妊娠中の症状がひどい場合は、様子を見ながら安全な(要は新生児に異常が起こったという報告のない)薬を出すこともあるようです。
このときによく、東洋医学をほとんど勉強したことのない医師が、安易に症状のみを頼りに、適当な漢方薬を処方したりしているという、
残念な現実もあったりします。(苦笑)
(例えばよく、妊娠中に風邪ひいて、ひき始めには葛根湯ということで、病院でもらって、飲んでみたけど全然風邪が治らなかった、なんて話を患者さんから聞くことがあります。)
まあ、漢方薬で奇形が起こったとか、先天異常が起こったとかっていう報告はないらしいんですが、慎重に服用した方がいいのは間違いないでしょう。
(特に妊娠初期は。)
東洋医学には「安胎(あんたい)」という言葉があります。
要は胎児を安らかに育てる方法、という意味です。
ひとつ例を挙げると、江戸時代から近代まで、日本でよく使われた有名な安胎の薬で、『金匱要略』に出てくる「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」という有名な漢方薬があります。
(個人的には、現代日本人女性の「安胎」を狙おうと思ったら、上記の薬ではちょっとどうなんだろうな・・・と思う面もないではないんですが、
一応、江戸時代なんかは盛んに、妊娠中にこれら”安胎薬”を服用する、という行為が当たり前のように行われていたんだろうと思います。)
ちなみに、僕であれば、妊娠中の諸症状に関しては全て鍼灸と養生指導で対応します。
どうしても患者さんの方で、漢方薬を使いたければ、専門家の先生を紹介するようにしています。
妊娠中のご婦人に対して、東洋医学が出来うるサポート力は半端じゃないと思います。
ホントに、知らなきゃ損するレベルだと思いますね。
(知らない人がホントに多くて困ります(+_+)・・・頑張って広めます!)
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2025.10.15
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2025年9月も、日々の臨床の傍ら、色々やっておりました!笑
今年で早14年目になる東洋鍼灸専門学校での講義も、夏休みが明けまして、昼夜新しいクラスの皆さんの後期授業が始まっております。
後期はどんな学生さんに会えるか、楽しみでもあります。
実は清明院は東京衛生学園専門学校と、東洋鍼灸専門学校の、学外実習施設にもなっています。
今年の夏も、色々な学生さんが来ましたね☆
(まだもう少し来るようですが)
・・・まあ、彼らに少しでも鍼灸の良さが伝わったなら、幸甚です。
世の中を見ればネガティブなニュースも多く、この先、世界は、日本はどうなっていくのか、一庶民には分かりませんが、どうあれ、僕は毎日、新宿の路地裏で鍼灸治療をやるだけです。笑
9.8(月)は日本東方医学会の分科会であるDAPA(医鍼薬地域連携研究会)カンファレンス。
今回は東京の鍼灸師、島田りか先生による「不眠の鍼灸治療の一症例」の症例検討会。
不眠と言えば、鍼灸臨床でもよく遭遇する疾患であり、精神科の薬でもうまくコントロール出来なかったり、コントロール出来ていても、継続的な服用に不安を感じておられる患者さんが一定数おられる訳ですが、こういったものにも、意外と鍼灸が効くことが、事実としてあると思います。
今回、興味深かったのは、鍼灸治療の経過中に、その患者さんにプライベートで非常に強いストレスが加わり、急激に不眠を発症し、それに後から気が付いた、という症例であり、日本東方医学会の精神科専門医の先生からもコメントも頂き、
非常に有意義な内容だったと思いますし、非常にためになる内容だったと思います。
また今回も時間が足りないほど、非常に活発な意見交換が出来て、素晴らしかったです。
「医師と鍼灸師で、鍼灸師の症例を検討する」この活動も、今後まだまだ磨きをかけて、伸びて欲しい活動の一つです。
因みにこの勉強会は、毎月オンラインで開催しております。
どなたでも参加できますので、次回は11.10(月)の20時~90分です!!
是非、こちらのページからお申し込み下さい。
(お申し込み下さった方には、アーカイブ配信もあります!!)
9.14(日)は順天堂東医研主催の猪苗代湖生薬ワークショップ。
これは去年の9月にも行われたワークショップで、今年も日本で唯一のアムチ(チベット医)、小川康先生をお招きして、自分たちで火を起こしてBBQやって食事してみたり、厚朴の木(ホオノキ)を切って、いきなり煎じて飲んでみたり、
黄柏の木から染物を作ってみたりと、医学生たちに非常に貴重な体験を提供できたんじゃないかと思います。
ラーニングピラミッドを例示するまでもなく、こういう、教室を飛び出したフィールドワークや、お祭り的なイベント、学生が学生に教える機会を設ける、というのは非常に大事ですね。
学生の記憶に深く残ったことでしょう。
9.18(木)は順天堂東医研に参加してきました!!
今回の講師は長瀬眞彦先生で、講義テーマは
「東洋医学で見つける“自分の整え方”-若者の悩みから学ぶ-」
というお話。
今回は長瀬先生が普段見ている、10代、20代の若者の症例のお話を中心にして下さいました。
清明院もそうですが、小児~20代の若い人が、西洋医学的な方法でなかなか解決がつかず、東洋医学を求めて来院することは非常に多いです。
出来ればあまり強い西洋薬などは使わずに、心身ともに溌溂と成長出来たら良いのですが、なかなか難しい、厳しい状況に直面しておられる方もおられます。
鍼灸、漢方は、悩める若者や、その親御さんにとって、時に非常に大きな力になります。
まだかかったことがない人は、是非ともご検討下さい☆
(もちろん、きっちりと徹頭徹尾東洋医学的に診たてて、治療を進めることのできる先生に、です。)
9.27(土)-28(日)は姫路で行われた第31回日本病院総合診療医学会学術大会に参加してきました!!
この学会にはこれまでにも何度か講演でお邪魔させていただいているのですが、今回は(一社)北辰会代表、藤本新風先生が初登壇され、実技デモも披露するということで、それを見届けに行ってきました。
また今回のシンポジウムでは、2024年から医鍼連携で大変お世話になっている獨協医大総診科の志水太郎教授、勝倉真一先生、有名な熊本赤十字病院の加島雅之先生にもご登壇いただき、非常に豪華な会になりました。
肩関節の激痛のモデル患者さんに新風先生が選択した処置は何と「井穴刺絡」。
会場の医師の先生方がしげしげと物見高そうに見学している様子から、徐々に医師の鍼灸への興味関心が高まっている雰囲気を感じ取ることが出来て、嬉しかったですね。
ドラマ『19番目のカルテ』でさらに有名になった感のある総合診療医ですが、ドラマでも描かれていたように、医師の業界内では総合診療医に対して色々な声もある、という話が、他の講演でも取り上げられており、
25年前にこの業界に入って以来、白い目で見られ続け、見下され続けた鍼灸師である僕から見て、共感できるような話が多々ありました。苦笑
9.29(月)は日本東方医学会主催「新・中医臨床カンファレンス」です。
こちらも月に一回のオンライン開催で、ここでは、医師による中医学的な臨床の最前線が、ありありと分かると思います。
今回も「熱中症後の体力低下」の症例で、第一線の医師の先生方の対応や御見解が、非常に勉強になるカンファレンスでした。
次回は10.27(月)20時〜 (60分程度)となります。
お申込みはこちらから!!
9月はこんな感じで、なんじゃかんじゃとやっていました。
ここから年末に向けて、まだまだバンバンいきますよー!!!
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2025.08.15
清明院では現在、求人募集しております。
本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?
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2025年7月も、日々の臨床の傍ら、色々やっておりました!笑
今日は終戦の日。
今年で早14年目になる東洋鍼灸専門学校での講義も夏休みに入りまして、世の中的には立秋を迎え、朝晩には少し涼しい風が吹いております。
実は清明院は東京衛生学園専門学校と、東洋鍼灸専門学校の、学外実習施設になっています。
今年はどんな学生さんが来るか、楽しみです☆
そんなわけで、色々と忙しいので、夏なのに遊び足りない!!!
世の中を見れば戦争、お米、芸能界、水道代、選挙、病院の倒産・・・、この先、世界はどうなっていくのか、一庶民には分かりませんが、僕は毎日、新宿の路地裏で鍼灸治療をやるだけです。笑
7.6(日)は(一社)北辰会、関西部会。
今回は関西の若手ホープ(もはや中堅?)である森田大地先生による症例発表。
難しい症例に対して、一生懸命頑張った症例だったと思います。
参加者も多く、質問もたくさん出て、非常に盛会でしたね。(^^♪
コロナ前の北辰会の定例会の雰囲気が戻ってきたなあ、という感じがしました。
7.10(木)は埼玉の精神科医、奥平智之先生が主催する「小江戸漢方カンファレンス」にて講演してきました!
今回、東洋医学的診察法である「望診」の中から、「気色顔面診」をテーマに、奥平先生と、大田静香先生とともに語らせていただきました。
当日はあいにくの雨でしたが、オンラインでもあったので、全国からたくさんの受講生の皆様にご参加いただき、奇跡的に雨が止んだ、事前の川越観光も、事後の食事会も含めて、非常に楽しかったです。
奥平先生、大田先生、クラシエ薬品の皆様、大変有難う御座いました。
またいつか、ご一緒出来たらと思います☆
7.14(月)は日本東方医学会の分科会であるDAPA(医鍼薬地域連携研究会)カンファレンス。
今回は東京の鍼灸師、東豪先生による「慢性前立腺炎に対する鍼灸治療の一症例」の症例検討会。
慢性前立腺炎と言えば、鍼灸臨床でもたまに遭遇する疾患であり、西洋医学の方でも治療に難渋することも多い訳ですが、意外と鍼灸が効くことが、事実としてあると思います。
今回は泌尿器科の医師の側から鍼灸を勧められたという症例で、しかもしっかりと効果を確認できた症例であり、東方医学会の泌尿器科専門医の先生からもコメントも頂き、非常に有意義な内容だったと思いますし、鍼灸に対する理解が、現場の医師たちにも徐々に進んできているのかな、という気がしました。
また今回も時間が足りないほど、非常に活発な意見交換が出来て、素晴らしかったです。
「医師と鍼灸師で、鍼灸師の症例を検討する」この活動も、今後まだまだ磨きをかけて、伸びて欲しい活動の一つです。
因みにこの勉強会は、毎月オンラインで開催しております。
どなたでも参加できますので、次回は9.8(月)の20時~90分、症例は「不眠」です!!
是非、こちらのページからお申し込み下さい。
(お申し込み下さった方には、アーカイブ配信もあります!!)
そして7月の活動のメインは何といっても7.18(金)-22(火)に行われた中国、河南での研修です!!
2018年の北京―天津研修以来、実に7年ぶりの中国研修です!!
実はこれはコロナの前から企画としてあったんですが、コロナ禍によって5年も後ろ倒しになっていた企画で(苦笑)、今回ついに実現しました!!
研修メンバーがまた強力で、日本東方医学会の医師の先生方を中心に、北辰会、順天堂東医研のメンバーで構成され、なんと医療通訳の方も含めて全17名のメンバーで敢行することが出来ました!!
↑↑南陽にある仲景廟にて。ついに念願の墓マイラー海外篇!!ここを日本の医師の団体が公式に訪れるのはなんと43年ぶりだとか!!
全体的に素晴らしい研修で、ここにはとても書ききれないほどの内容がありましたが、詳しくは『中医臨床』誌、『漢方の臨床』誌、日本東方医学会の学会誌である『東方医学』にて発表する予定です!!
乞うご期待!!
7.24(木)は順天堂東医研に参加してきました!!
今回の講師は長瀬眞彦先生と、長瀬先生の吉祥寺中医クリニックの研修医でもあり、武蔵野赤十字病院の総合診療科の部長でもある上田研先生で、講義テーマは
長瀬先生から「河南省中医学研修レポート 2025年夏」
上田先生から「目指せ、漢方専門医! ~東洋医学研究会の思い出~」
というお話。
今回は講義というか、夏の特別編という感じで、長瀬先生からは今回の河南研修の報告、上田先生は学生時代に東医研に入っていた経験があり、その時のお話を中心にして下さいました。
昭和の時代と違い、令和の医学生は、ネットを使って全国の仲間たちと簡単に繋がり、学会で対面でも繋がり、毎日盛んに情報共有し、中医学の情報も、1970年代とは比較にならないほど、綺麗な日本語に翻訳されてネット上にも存在するし、
高名な先生が書いた書籍でも、バンバン吸収することが出来るし、日本漢方のことも鍼灸のことも、同じようにバンバン吸収することが出来ます。
これから世に出てくる、東洋医学に興味を持ち、学んだ医学生は、これまでとはレベルの違った成果をあげることになることを期待していますし、おそらくそうなるものと思います。
7.28(月)は日本東方医学会主催「新・中医臨床カンファレンス」です。
こちらも月に一回のオンライン開催で、ここでは、医師による中医学的な臨床の最前線が、ありありと分かると思います。
今回も「排尿障害」の症例で、第一線の医師の先生方の対応や御見解が、非常に勉強になるカンファレンスでした。
次回は9.29(月)20時〜 (60分程度)となります。
お申込みはこちらから!!
7月はこんな感じで、なんといってもハイライトは河南研修ですね。
新しくできた張仲景博物館にも伺いましたが、張仲景は、もはや大仏のようになっていました。笑
今回訪問したのは南陽以外にも河南、洛陽でしたが、三国志好きの私としては、諸葛孔明のの史跡も含めて、またゆっくりと伺ってみたい場所でした。
さーてー、まだまだやりますよー!!!
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
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2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
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2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!