お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2010.03.02
再び、「患者さんの声」をいただきましたので、載せさせていただきます。
20代 女性
症状:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかく、お腹が張る
私は、子供の頃から頭痛持ちで、1日に2~3回は鎮痛薬を飲みながら生活していました。
これまでも頭痛に良いということは色々とやってきたのですが、あまり効果を実感することが出来ず、
「元々の体質だからしょうがない、頭痛薬は効いているんだから、ごまかしながら付き合っていこう。」
と思っていました。
そんな折に偶然清明院を知ったことがきっかけで、HPを拝見し、院長先生のアツいブログを拝読し、
「もしかしたらこの先生なら治して下さるのでは・・・。」
と思うところがあり、思わず予約を入れました。
丹念な問診と触診の末に手首に鍼を1本。
目で確認しないとどこに打たれているのか分からないくらいの感覚です。
鍼治療を受けるのは初めてでしたが、痛い、怖いといったイメージからは程遠く、むしろ心地いいとさえ感じられたことが驚きでした。
私の場合は治療翌日から劇的に治療の効果を感じました。
頭痛薬を飲まずに過ごせた何年かぶりの1日でしたので、ちょっとその感激は忘れられません。
それから時々は薬を飲む日もありますが、それでも1日1回で、あとはスッキリ治まっています。
頭痛がないことの方が私にとっては非日常といった感じですので、今も毎日嬉しく、新鮮な感動を感じています。
まだ初診から1カ月ですが、頭痛以外の体調も治療に通うたびに段々良くなっていることが実感でき、竹下先生に診ていただいて本当に良かったと思っています。
20年来の頭痛も治ってしまったすごい鍼です。
私のように慢性的な症状に悩んでおられる方も、諦めずに相談してみて下さい。お勧めです。
【清明院からのコメント】
この方のご職業は薬剤師であります。
この方のように、薬剤師でありながら、薬に頼って生活することに疑問を感じる方は少なくありません。(苦笑)
現在、長年の頭痛を、「心肝火旺(しんかんかおう)>湿困脾土(しつこんひど)」と考え、治療を進めております。
経過は順調であり、このまま上手くいけば、幼少の頃から手放せなかった痛み止めから、卒業できるかもしれません。
近年は医療費高騰で、保険の患者負担割合を増やすとか、診療報酬を引き下げるとか、色々と問題になっておりますが、
東洋医学を効果的に使うことで、こういった社会問題にも寄与出来るのではないかと、清明院では考えております。
またこの方のように、清明院には医師、看護師その他、医療従事者の患者さんが多数おられますが、同じ業種の方から支持していただけるということは、
僕にとって大変嬉しいことであります。
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2010.02.28
今日は、中医学の基本としてよく語られる「弁証論治」とは何か、について書きたいと思います。
僕もコレ、二十歳の頃、最初に本で読んだ時は、何やら難しそうな熟語だな~・・ワケ分かんなそうだな~・・と思いました。
そいで、辞書で「弁証」と調べてみたら・・・
「弁証法とは、哲学用語であり、世界の事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法、法則であり・・・」
な~んて出てきて、ますます難しそ~・・!タスケテ~!もう無理~!!ってなっちゃいました。(苦笑)
・・・でも、あとからよくよく冷静に考えたら、実は「弁証論治」という言葉を理解すること自体は、意外と簡単なことでした。
まず、上に挙げたような、いわゆる哲学用語の「弁証」という言葉と、中医学の言う「弁証」という言葉は、意味が違います。
全く無関係でもない、という話もあるんだけど、まずは別物、と考えた方が圧倒的に理解しやすいと思います。
東洋医学では、「治療する、その時点における病理状態(病態)そのものや、病態の本質」のことを「証(しょう)」と言います。
まずこの「証」を判断してから、それに基づき、「論理的に」治療を進めることを「弁証論治」と言います。
まさに、
「証を弁(べん)じて治を論ずる」
訳ですネ。
東洋医学、中医学の言う「弁証論治」というのは、そういう意味であります。
ちょっと難しく(というか詳しく)言えば、
「様々な東洋医学独特の診察法(四診法)のような、具体的な分析方法に基づき、様々な東洋医学独特の手法(鍼灸、漢方薬など)によって、
性質の異なる病変を、論理的に解決する方法、過程」
のことです。
〇
大事なことなので、ここでさらに説明を加えます。
患者さんは、鍼灸院に訪れた時に、その時その場で突然、「今まさに」症状を発症した訳ではありません。
鍼灸院にかかるまでの間には、まず、これこれこういう体質を持って生まれ、これこれこういう条件がそこに加わったことがきっかけとなって、今回の症状を発症してから、
次にこうなって、次にこうなって、そして最後にこうなったから、今の状態に至った、だから診てもらいたいのだ~!という、言わば「病の歴史」というものがあります。
これを「病歴(既往歴・現病歴)」と言います。
この「病の歴史(病歴)」を、発症以前のそもそもの体質も含めて、まずは細かくお伺いし、それがなぜそうなったのか、「東洋医学的に」分析し、
その結果として、今、この瞬間が、「東洋医学的に」どのような状態なのか、それを表わすのが「証」です。
例えるなら、治療するその時点での「病気の断面図」のことが「証」です。
「証」を明らかにすることを「弁証(べんしょう)」と言います。
そして、「論治」ということは、それを「論理的に治療する」訳ですから、先ほど言った「病の歴史」がキッチリと東洋医学の理論でもって、ピシッと分析出来てなければなりません。
なのでよく、中医学の成書では
「弁証は論治の根拠であり、論治は弁証の目的である」
なんて言われます。
まあ、それがより正確に、的確に、シャープに出来るようになるために、わざわざ日曜日の度に勉強会に行ったり、飽きもせずに何冊も本を読んだりしてるんです。
僕らは毎日毎日、こういうことをやっている訳です。
決して超能力者なんかじゃないし、鍼が効くということは、何にも不思議現象、超常現象ではないんです。(笑)
もちろん、この医学の大前提としての「気」や「陰陽」という、東洋の偉大な自然哲学を「あるものと考えて」こそ、の話ですけどネ。(苦笑)
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2010.02.26
新たに「患者さんの声」が届きましたのでお伝えしたいと思います。
90代 女性
症状:高血圧、動悸、大腿骨骨折後の後遺症による歩行困難
若い時から血圧が高くて悩んでいました。50歳の頃からは血圧が上が190~160の間でした。
頭は痛くなるし、眩暈はするし、胸がドキドキしていました。
薬を飲んでも胸はドキドキ、どうにもなりません。
マッサージにも病院にも随分通いました。
70歳の頃、旅行中に鼻血を出して救急車を呼ぶ始末でした。
その後、少しして、今度は雨の日に転んで大腿骨を骨折しました。
それ以来歩くのが不自由になり、杖をつく始末。
少しの庭仕事も不便を感じていました。
大分経った頃、主治医の先生に竹下先生を紹介していただきました。
90歳にもなって、どうかと思いましたが、「ワラ」をつかむ思いでした。
早速いらしていただき、診ていただきましたら、
「大丈夫です。何とか歩けるようになる様、努力してみましょう。」
と言われ、その力強い言葉に嬉しくなって早速お願いしました。
それから3年、雨の日も風の日も一生懸命に治療をしていただき、先生を見る度に、先生の手が「神の手」か「魔法の手」に見えると喜んでいます。
今では足も大分良くなり、体も楽になりました。これも先生のお蔭と感謝しております。
春になればまた少し良くなるだろうと楽しみにしております。
ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
【清明院からのコメント】
この方は、以前私が勤めていた治療院の時からの、古い患者さんです。
初診の時、年齢の割にとても大きな声と、ハッキリとした発音で、しっかりと受け答えなさる方だなあ、という印象を受けました。
足に関しては多少の筋肉の委縮はありましたが、年齢の割に筋力があり、「これならいける!」と直感したのを覚えています。
「腎陰虚(じんいんきょ)、少陽経(しょうようけい)の経気不利(左右差)」と証を立て、現在は副院長である松木先生に治療を任せ、今日に至ります。
経過も順調であり、血圧の方も安定しているようで、安心しております。
大腿骨の頚部骨折と言えば、高齢者の四大骨折(手首、肩、腰、大腿骨)の一つに数えられる、そのまま寝たきりになってしまうこともある、
大変重大な骨折ですが、この患者さんの場合は運良く何とか歩行できるまでに回復されていたので、筋力の低下が軽かったことが、経過が良かった原因の一つだと思います。
まだ現在も、どうしても歩行時の体の傾斜があるので、左右のアンバランスを整えながら、転倒にだけは細心の注意を払っていただき、治療を行っております。
たとえ95歳と高齢であっても、東洋医学ではその時点での「陰陽」バランスがいかほど取れていて、いかほど「治る力」があるかどうかを意識して治療します。
ですので、高齢だから、骨折の後遺症だからと言って、あきらめる必要は全くないと思っています。
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2010.02.23
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前回に続いて、今日は「寒熱(かんねつ)」についてです。
人間はみんな、体に
「冷やす力」
と
「温める力」
が同時に備わっています。
だから、少々の気候変動では、健康状態が左右されることはない訳です。
暑ければ薄着をして、それでもダメなら汗をかいて、体内の余分な熱を漏らし、寒ければ厚着をして、それでもダメなら鳥肌を立ててガタガタ震えて、小便を出して、体を温めようとします。
しかし、これら二つの力のうちの、どちらかが弱ったり、元々持っているその力を超えた、激しい気候変動にさらされたりすると、病変が出現します。
要は体が「熱側に」「冷え側に」傾いてしまうのです。
治療にあたっては、これらがどうなっているかを考えて、崩れた寒熱のバランスがうまく調うように治療します。
上記の二つのうち、人体が元々持つ「温める力」が弱ったり(陽虚)、自然界の「寒さ」があまりにも強い(寒邪の邪気実)ことによって病気になったものを
「寒証(かんしょう)の病」
なんて言います。
この場合、温める治療が主になります。
「温める治療」と言うと、お灸が思い浮かぶと思います。
基本的にはそうですが、これは鍼でも出来ます。
逆に、人体の「冷やす力」が弱ったり(陰虚)、自然界の「暑さ」があまりにも強くて起こる病気(熱邪の邪気実)を
「熱証(ねっしょう)の病」
と言います。
この場合は冷やす治療が主になります。
では「冷やす治療」はどうかというと、これは東洋医学では主に鍼で行います。
お灸でも出来ないことはないけれど、ちょっとやりにくいのであえて初手では使いにくい、と個人的には思います。
もちろん上記の両方とも、漢方薬でも治療は可能です。
この考え方も、治療する上では外せない考え方です。
”寒熱”という相反する概念を使って、病の”性質”を考えるわけですから「病性」と言ったりします。
この「寒熱」(病性)に、前回書いた「虚実」(病勢)を重ねて、さらには「表裏」(病位)も重ねます。
こうすることで、その患者さんの
「どこが」
「どのように」
「どの程度」
悪くなっているかが、徐々に明らかになってくる訳です。
・・・次回は「表裏(ひょうり)」について書きます!
ドンドン行きますよ~!!
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2010.02.22
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今日から、東洋医学独特のいくつかの考え方について、簡単に述べてみようと思います。
まずは「虚実(きょじつ)」についてです。
古代中国の自然哲学では、何もかも全てのもの(森羅万象)を「気」から出来ていると考え、それを「陰陽」の二つに分けて考え、その運動で持ってすべての事象を説明する、という話は、以前にしました。
・・・東洋医学では、この考え方を当然、人体においても用いている訳ですが、「病気」というものを考えた場合、問題になるのは、
その陰陽のバランスがどう崩れているか、
どうすれば元通りに出来るか、
というところですよね?
そこで使う考え方が
「虚実(きょじつ)」や、
「寒熱(かんねつ)」や、
「表裏(ひょうり)」
という概念です。
このうち、まず「虚実」ですが、
「虚(きょ)」というのは、字のまんまですが、「うつろ」とか「足りない」ということを意味します。
「実(じつ)」はその反対で、「充実している」「過剰である」という意味があります。
この考え方から、何かが足らなくなった病気を
「虚証(きょしょう)の病」
と言い、何かが過剰になった病気を
「実証(じっしょう)の病」
と言います。
「虚証の病」であれば、病気を試合や戦に例えれば、防戦一方、という感じになりますし、「実証の病」であれば、バチバチの殴り合い、激しい交戦状態を示します。
そこからして、この”虚実”のことを「病勢」と呼んだりします。
そして、さらに細かく具体的に、「どこの」「何が」足らないのか、「どこの」「何が」過剰なのかを考えて、それがいち早くもとに戻るように考えて、戦略的に治療します。
因みに、邪気と戦う「正気(せいき)」が過剰(実)で、「邪気(じゃき)」が足らない状態(虚)なんであれば、それは健康体ということですから、治療対象にはなりません。(笑)
「病体」というのは、必ず正気が虚、あるいは邪気が実、またはその両方が混在している、という状態になっている、と考えます。
我々が普段行っている診察(四診:望聞問切)というのは、ここからさらに
「虚」の中心(根本原因)
や、
「実」の中心(根本原因)
を突きとめ、明らかにするために行います。
そしてそれを突きとめたならば、うつろなところが充実するよう、あるいは過剰な部分が散って落ち着く(平均化する)よう、鍼灸を施したり、漢方薬を飲んでいただいたりする訳ですね。
故に、「虚実」は、鍼をする上で、絶対に外せない考え方の一つなのであります。
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2010.02.19
明日から暖かくなるようですね。
ようやく、というところでしょうか。(苦笑)
・・・しかし、ここのところの寒さは異常ですね~。
そんなわけでかぜひきさんをよく診るんですが、よく患者さんから、
「「かぜ」って鍼で治療できますか?」
と聞かれることがあります。この質問に対して、僕はいつも
「もちろんできます。ただ、摂生が一番ですがネ。。」
と答えています。
東洋医学では古くから、現代医学で言うウイルスや細菌による急性の病気のことを指して、
「外感病(がいかんびょう)」
と呼んで、様々な治療法を考案し、成果をあげています。
(漢方薬はもちろん、鍼灸でも、です。)
この理論に従って治療をすれば、直後にその場でのどの痛みがとれたり、発汗して熱が下がったり、寒気や関節痛がとれたりすることはよく経験します。
(ちなみに今日もありました(笑))
・・・しかし、どんなに無理していようとも、鍼していればオールオーケーかと言うと、残念ながらそうではありません。
やはり基本は十分な睡眠、胃腸への負担の軽い食事、安静(無理に動かない)です。
それをやった上で、鍼で「病気と闘う力」、「治る力」を高めてやれば、より効果的で、早く治るよ、ということです。
「鍼」があまりにも高い効果を示して、それに慣れると、一にも二にも「養生」が大事だ、ということを忘れがちになります。
しかしこれは逆に言うと、まずはしっかり養生して、鍼灸で体のバランスを整えていれば、あらゆる病を予防できるよ、ということでもあります。
・・・あと少しで暖かくなります。
鍼と養生で、なんとか乗り切りましょう!
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2010.02.15
昨日は、(社)日本東洋医学会、関東甲信越支部、東京都部会に行ってきました。
(会場は蒲田にある東邦医大)
(社)日本東洋医学会HP
http://www.jsom.or.jp/html/index.htm
午前中は「清代宮廷の漢方治療」というテーマの講義と「漢方薬の効果の経路」、午後は「中医学と盗汗(寝汗)」、「鍼灸治療の可能性」というテーマで、
医師の先生方による講義でした。
(社)日本東洋医学会は医師が中心となっている学術団体です。
その歴史は古く、60年も前からあります。
(社)北辰会とも友好的であり、代表理事である藤本蓮風先生も、これまでに大きな学会に何度か座長やシンポジストとして参加しています。
この日の講義もいい内容でした。
詳しい内容は難しくなるので書きませんが、感想としては、医師たちの中にこのように東洋医学を学び、活動する人たちが増えてきていることをとても嬉しく感じました。
若い先生もちらほらいて、今後ももっともっと東洋医学を学ぶ若い医師の先生が増えて来ることを期待したいな~、と思いましたね~。
そうなった時に共に頑張れるように、僕ももっと頑張らねば・・・。
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2010.02.14
(しかも、「あらゆる病に効く」という認識です。)
(もちろん、一部の先生方は一生懸命活動されておりますが。)
「人の数だけ病気と治療法が存在する」
ということになり、
「~病には~という薬がよく効く」
「~病には~というツボに鍼すればOK」
とかいう話には、どこまでいってもならないんです。
「〇〇病の患者10万人に鍼したら9万人に有効だったから鍼は有効だ。」
と言ったとしても、最終的には結局、それって
「それは今やっているところです…。」
2010.02.01
昨日は、代々木にて行われた、(社)北辰会関東支部の定例勉強会に行ってきました。
その前日の土曜日の診療終了後に、我が清明院に、(社)北辰会講師で、
『内経気象学入門』
の著者である橋本浩一先生と、北辰会の”歩く百科事典”、方剤学、養生学の専門家である島内薫先生が大阪からいらっしゃいました。
左が橋本先生、右が島内先生です。
・・・この2ショットはなかなか貴重ですよ!(笑)
教頭先生と仙人、て感じでしょ??(笑)
しかし北辰会の講師陣の人材は見た目も中身も幅広い・・・。
橋本先生の本については、以前このブログでも紹介しました。
⇒ 勉強会行ってきました! 参照
島内薫先生は、鍼灸師と薬剤師の免許を持ち、鍼灸、漢方薬に詳しいのはもちろん、宗教、哲学、時事問題などなど、
「この人は知らないことがないんじゃなかろうか・・・。」
と思うような、知識の塊のような先生です。
お二人とも、僕が勉強に行き詰った時の「薬箱」のような存在であります!
この写真を撮ったあと、関東支部の役員、役員候補たちで集まって軽い勉強会+飲み会をしてから解散し、次の日も勉強会+飲み会(12時まで!)をこなし、
今日も朝からガンガン臨床しております!
みんな恐ろしくタフです!
やっぱ鍼灸師はタフじゃなきゃ!!
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2010.01.16
このシリーズはアツいです。まだまだいきましょう。今日は3、についてです。
3、「鍼灸って宗教みたいなもんでしょ?なんか胡散臭い。怖い。」
というご意見です。
こういう意見が出ること自体、日本ぽいですよね?
(僕はそう感じました。)
・・・というのも、日本人は基本的に無宗教と言われ、それぞれが自由気ままに、何も信仰していないか、何かを信仰しているか、です。
よく外国の人から、
「日本人は宗教の素養が無さすぎる!」
と批判されることがあるそうです。
(僕の友人でアメリカに留学したやつも、そんなこと言われたとか言ってたな。。。)
これはもともと「八百万の神様」という、自然界の全てのものに神が宿る、という多神教の考え方の影響なんでしょうかね。
それはともかく、宗教というものに対して胡散臭いとか、怖いという感情が想起されるのはなぜでしょうか。
まず大前提として、知らないものに対する警戒感、みたいなものがあるでしょう。
さらに加えて、一部の新興宗教によるしつこい勧誘だとか、近年の一部のカルト教団による無差別テロ行為や、「修行」と称した異常な行動の報道に対する、
悪い印象、インパクトが大きいからでしょうね。
また、体の不調などを、霊だとか前世のカルマだとかの”せいにして”高額なものを売りつけたりといった、悪徳商法が後を絶たないことも理由の一つでしょう。
・・・困ったもんですネ(ため息)。
ああいったものと、東洋医学、鍼灸治療とは全くの別物です。
何にも胡散臭くないし、怖がる必要もありません。
僕らは超能力者でも何でもないです。
自分でやんなるほど凡人です!(笑)
ただ、東洋医学の言う古典的な理論と手法に則って、日々一生懸命、鍼灸や漢方薬で治療をやっているだけです。
・・・故にもちろん、限界もあります。
そして東洋医学には、その判断基準(その術者による治療の限界)も明確に示されています。
万が一、上記のような不可解な行為を、皆さんがおかかりの治療院で勧められたら、直ちに警察に知らせるべきだと思います。
医療人と、その皮を被った、ただの犯罪者とは違います。
・・・「医療」と「宗教」というものの違いについては、僕も以前から興味を持ちまして、本で調べてみたり、色々な先輩に質問させていただいたことがあります。
その中で得た、僕なりの考え方を簡単に述べてみようと思います。
「医療」と「宗教」というものは、もともと「人を救う」という意味では同じ発想から始まっているのではないでしょうか。
(おそらく釈迦もキリストも、それぞれに個性、特長はあれども最初はこうしたシンプルな発想から始まったのでしょう。)
救わんとする対象物は両者ともに「人間」ですが、医療の場合は「病んだ人間=病人」を対象としていることが、大きな違いといえば違いでしょう。
「宗教」の場合は、その字のごとく、「あまねく教え導く」ですから、「全ての人間」が対象ですし、”病気の治療”以外の内容も大いに含むでしょうね。
そしてその教えを「信じる」というのがポイントですね。
まあ「医療」においても、この「信じる」気持ちというのは、治療効果を左右する面はあります。
僕レベルなんかでも、普段臨床をやっていて、患者さんを心身ともに救おう、と思ったら、患者-術者間の、
この医療(鍼灸)で治る!と「信じる気持ち」
とか、患者―術者間の、
お互いに対する「感謝の気持ち」
というものがどうしても不可欠になってくる、ということをよく感じます。
(要はそういう相互関係が、治療の相乗効果を生む訳です。)
ここら辺が欠けていると、
「体(症状)は治ったけど気持ちが全然楽にならない」
とか、
「症状がなかなか取れないことに苛立ち、しまいには術者を批判する」
とか、
「完全には良くなっていなくても、少し症状が良くなっていることに対する感謝が出来ない、もっともっとと、過剰なまでに要求するのみ」
というようになってしまったりする訳です。
僕はこういう苦い経験をこれまで痛いほどしてきました。
当然、こうなってしまうと、お互いに救われません(苦笑)。
本来の宗教(正教)というのは、医療(東洋医学も西洋医学もその他の民間医療も全て)をすっぽりと包む大きなもの、教え、と理解するのが正しいと思います。
ですので、「医療」は「宗教」の一部と考えたら分かり易いと思うのですが、良くないケースとして、そのように理解せず、「医療」の方が「宗教」よりも大きいぜ!偉大だぜ!とかいう風に考えだすと、
その医療者は最悪、広義の「神」になろうとしだします。
そうなった末路が、怖いとか胡散臭いとか言われるゆえんである、冒頭の犯罪者集団を形成していったりする訳です。
(あの麻原彰晃は元鍼灸師、オウムはこの点で好例かもしれません。)
・・・まあ僕としては、何があろうとも、何と言われようとも、そこはまったくブレずに、僕になし得る「最高の鍼灸」を患者さんに提供し続けるのみです。
自分が持つ鍼と灸を信じ、患者さんに感謝しつつ、です。
ですので鍼灸=宗教っぽい、というのは、メチャ広い意味では、あながち外れてもいませんが、それはどの医療も同じであり、ちゃんとした東洋医学に対して胡散臭い、怖いというのは間違いだと思います。
現代日本で圧倒的マジョリティーである西洋医学とは違う世界観、人体観を持った、伝統医療であるだけです。
ただ、「外見(見た目)」が胡散臭いとか、怖いのは「個性」ということで勘弁して下さいネ(笑)
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!