東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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なぜ「おかゆ」なのか。

2012.01.07


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今日は、「人日(じんじつ)の節句」七草粥を食べる日です。


このことについては、ちょうど1年前に、このブログに書きました。

なぜ七草粥を食べるのか 参照

今年は清明院も正月飾りをしましたが、正月って、興味深い風習がたくさんあります。

その中に、人々の健康と大きく関わるモノもあります。

というか、広い意味で「健康」をとらえれば、風習というモノのすべてがそう、といっても過言ではないです。

・・・まあさておき、七草粥の内容と概要については、上記に書きましたので、読んでいただくとして、今日は、

「じゃあ、なんでそもそも”お粥”なのか」

考えてみたいと思います。

七草がイイのであれば、そのまま食えばいいじゃん、とか、おひたしとかでいいじゃん、とか、お腹を温めるならスープじゃダメなの??

とか、こういった「風習」というものに、疑問はつきません。

もちろん、ジャンクフードを食べてるよりは、上記でもいいと思いますが、あえて薬草を「お粥」に入れることに、どんな意味があるのかは、少し気になるところです。

清明院にも、暴飲暴食から下痢や便秘、腹痛などになってしまった患者さんが多くみえます。

僕も場合によっては、治療した後、1、2日はこの”お粥”をすすめることがあります。

このお粥にも、色々と種類があります。

 

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12月(社)北辰会本部臨床コース

2011.12.19


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昨日、12月18日(日)は、大阪、上本町にて行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

土曜日、終電ギリギリまで患者さんをやって、最終の新幹線に飛び乗って大阪まで。

今回は午前中は奥村裕一学術部長による、

「神主学説(しんしゅがくせつ)」

でした!

実はこのテーマ・・・、今週私が東京で講義するテーマと同じなのであります。(苦笑)

という訳で、この上ないほどハードルは上がっております。(爆)

しかし、高いハードルの方がやりがいあります。

越えられなそうなら、下をくぐりゃあいいワケだし。(笑)

・・・まあ、とは言っても、非常に参考になりました!!

今週の日曜日には、奥村先生のこの講義を聞いた人も多数参加されることでしょう。

この「神主学説」というのは、大変幅の広いテーマなんですが、私の講義の方では、さらに「痛み」というものにフォーカスして、奥村先生がされた講義の内容とは中身を変えて、

 

単なる焼き直しにならないように、わざわざ遠方から聴きにみえる人を損させないように工夫しようと思っています。

(笑・・・なかなかの気合いです。)

そして午後は、先日中国、広州中医薬大学にて行われた、「広州国際会議」で、蓮風先生が講演された内容を、日本語版のスライドで講義していただきました。

北辰会は、広州中医薬大学という、中国の医大と、数年前から学術交流を行っております。

今回、世界中から東洋医学の権威が集まる国際会議に、藤本蓮風先生が招聘され、講演されたという訳です。

これは通常ありえない、スゴイことだと思います。

そして講義のあとは会場からモデルを募って、実技披露。

いつもながら圧巻の実技の数々でした。

最後は島内薫先生による「薬草学」講義。

相変わらずの凄まじい知識量・・・。

恐ろしいです。(苦笑)

そして、終わった後はお酒・・・。

充実の週末。

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ある医者と看護師との対話

2011.12.16


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こないだ、とある看護師と医者と知り合う機会があった。

そこで、こんな話が出た。


看護師「竹下先生って、鍼師さんなんですよね?鍼で腰痛とか肩こりが治るのは、血行が良くなるのかな~って、何となく分かるんだけど、不眠とか風邪とかアレルギーが治るのって、何でなんですか??」

医者「そりゃあ自律神経系や免疫系に作用して、自然治癒力が高まるからだよ。ねえ、先生?」

竹「・・・ん~、ま、そう解釈される場合もあります。でも実際は東洋医学の理論に基づいてやるので、現代医学の考え方に完全に還元することは難しい、というか不可能だと思っています。」

医者「俺が風邪ひいたら、まず薬なんて飲まないね。〇〇顆粒なんて、よく出回ってるけど、あんなもん、とんでもないよ。カゼの引き始めに免疫力下げてどーすんだよ。」

看護師「ええ~!〇〇顆粒はいい薬ですよ~。引き始めに飲んだら、症状も楽になるし、すぐ治りますって~!!何度も経験ありますよ~。」

医者「だから~、症状がおさまるのと治るのは違うんだよ。一時的に症状を抑えるのは根本解決にならないからかえって経過が長引くだけなの!ねえ先生?」

竹「はは(笑)、でも症状を緩和するのも大事なことですよ。」

医者「まあね。どうしても明日仕事に出なきゃいけない時とかは、しょうがない時もあるけど、ああいう強引な抑え方って、よくないと思うんだけど・・・。」

竹「それは基本的には僕も同感ですが、先生はどうしてそう思うんですか?西洋医でありながら。」

医者「僕は大学病院にいた時代、”最先端”と言われている西洋医学の治療によって全然治らない症例を嫌というほど見てきました。それで、医者でありながら一部の西洋医学の方法や考え方に不信感を感じるようになったんです。」

竹「なるほど。」

看護師「西洋医学と東洋医学がいいとこ取りできればいいと思うんですけどね~。」

医者「そりゃ無理だよ。根本的なカラダの見方が違うんだから。」

竹「そうそう、そうなんです。先生はそこまで分かってるのに、東洋医学はやらないんですか?」

医者「前々から興味はあるけど、時間がなくて・・・。」

・・・という会話でした。(ごく一部ですが。)

皆様はどう思われますか??

医師の中に、”薬を飲みたくない”という人が多くいることは事実でしょう。

どうしてでしょうかネ。

随分前にも、とある若いドクターに、

「東洋医学を勉強したいんですけど、どこに行ったらいいんですか??」

とか、

「鍼灸を勉強するには、鍼灸学校に行かないとダメですか?」

と、聞かれたことがあります。

潜在的には、患者さんからも、医療従事者からも、非常に注目度が増してきているこの医学・・・。

西洋医学の現場で働いている人の間でも、徐々に認識が高まってきています。

・・・さあ、この動きが加速していった時、日本の鍼灸家、漢方家は、医師達、西洋医学の畑の人たちからの期待に応えられるか。

徹頭徹尾東洋医学で、医学の世界、治療の世界が表現できるか。

大問題だと思う。

・・・まあ、職種に限らず、どういう状況になっても、キチッと自分らの立場を明確に出来て、かつ結果の出せる仕事じゃないとネ。


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(社)北辰会関東支部11月定例会

2011.11.28


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昨日、11月27日の日曜日は、代々木オリンピックセンターにて行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会でした!!

午前中は後藤りゅう先生による講義、

「疾患各論 心痛」

でした。

東洋医学で言う「心痛」というのは、西洋医学で言う心臓疾患だけでなく、肺の病変等、幅の広い「胸の部分の痛み」を指して言います。

・・・まあなかなか、現代の開業鍼灸師レベルでは狭心症心筋梗塞の急性の状態を診る機会は少ないですが、その予備軍、あるいはその経験のある患者さんを見る機会なら、意外とあります。

日本でも中国でも、昔は東洋医学(鍼灸と漢方薬)で、こういった疾患にすべて対応していたワケで、今回はその鑑別法や、

実際の治療法などなど、非常に参考になりました。

午後イチは実技指導、

「原穴診(げんけつしん)」

であり、私も臨床コースをひと班担当させていただきましたが、非常に熱心な受講生の先生方で、僕もイイ感じのテンションで教えることが出来ました。

そして最後は内久根進一先生による症例レポート、

「首肩こり」

でした。

重病や難病まで診ることが一つの特長でもある北辰会としては、珍しい症例かもしれませんが、やっぱり実際の臨床では多い訴えであると思います。

内久根先生が誠意を持って、患者さんの言葉によくよく耳を傾け、見事に信頼関係を作り、改善に導いた、素晴らしい症例でした。

そして終わった後はお酒・・・。

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出された処方はきちんと確認しましょう。

2011.11.12

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たまに、こういう患者さんがいらっしゃいます。

患「来たかったんだけれど仕事が忙しくて来れなくて、仕事場の近くの医者で漢方薬出してもらいました。」

竹「あー、まあ、それは仕方ないですね。ところでなんて漢方ですか?」

患「えーとえーと、分かりません・・・。」

 



 

あのー、コレはですね、きちんと確認していただきたいです。苦笑

 

(もちろん、その場で分からなかったら、帰ってから確認して頂いて、お電話で教えて頂くようにしております。)

 

まあ、処方箋の紙を持って来ていただければ一番ありがたいですね。

 

漢方薬も鍼灸も、当然ながら東洋医学に立脚した治療方法ですので、

「〇〇という漢方薬が効いた。」

とか、

「〇〇という漢方薬を飲んだけど変わらなかった。」

ということが、治療の大きなヒントになることがあります。

 

ですので、薬に関する情報は、ぜひ「指示された分量も含めて」正確に教えていただきたいと思います。

 

自分の体なんだから、最終的には自分の体は自己責任で管理するしかないですよ。

 

「忘れた (゚∀゚)」

と言われちゃうと、その時点では、それ以上は推測でやるより仕方ない。

 

僕らも、病院の医師も、薬局の薬剤師さんも、もちろん、より建設的な処置、アドバイスをしようと思ってます。

 

でも、その結果、「今自分が何をしてもらってるか」については、ある程度は自分で把握してないと。

 

医学部に東洋医学の授業はほぼなく、中にはいい加減な処方もありますから、気をつけないと。

 

特に漢方薬に関しては。

こないだの蓮風先生のブログ「小柴胡湯が犯人か?」 参照

 

自分の健康は自分で守る、という意識のもと、自分ではなかなか出来ない部分をこちらに委ねて下されば、と思います。

 

 

 

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日本東洋医学会の被災地での活動

2011.10.22

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こないだ、私も所属する、(社)日本東洋医学会(医師を中心とした、国内最大の東洋医学の学術団体)の会報雑誌を見ていて、

 

「あー、やっぱそうだったんだ~!!」


と思った報告記事があったので、報告します。


震災の1週間後~2ヶ月後まで、東北大学病院漢方内科の先生方が、漢方薬による投薬治療、鍼灸マッサージによる治療で、被災地(石巻市、女川町)で医療支援を行っていたそうです。

(・・・なんで、もっと報道されないの??)

震災直後はカゼや胃腸炎、低体温症などの症状が多く、2週間後からはそれらの症状に加えて不安感、イライラ、便秘等の症状が多かったようです。


それらのすべてに対して、漢方薬、鍼灸マッサージで、非常に高い効果をあげていたようです。

(社)北辰会の方でも、義援金68万4千円を寄付するとともに、個人的に医療ボランティアに行かれた先生もいましたが、本来はこういった非常時にも、

 

もっともっと積極的に、組織として東洋医学が関わるべきだと思います。


実際に役に立つんだから。

・・・もちろん「ちゃんとやれば」の話だけど。


急性期を脱した後のケアはもちろん、急性期から、もっともっと積極的に関わってもいいと、個人的には思いますがね・・・。

 


とにかく、今回の震災で露呈された様々な問題は、次回にどれだけ生かせるかだと思います。


もちろん「次回」は無い方がいいけど、「絶対ない」とは言い切れないんだから・・・。

(社)日本東洋医学会HP

(社)北辰会HP

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「疲労」によって籠った熱

2011.09.28

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半年ほど診ているアトピーの患者さん。

皮膚の方は、パッと見、まったくアトピーとは分からないぐらいに改善しています。

随伴症状としてあった、喘息の方も、薬を飲まなくてもいられるほどに改善。

今では、2週間に1回くらいのペースで、健康管理目的で来院されております。

そんな訳で、バリバリと仕事しておられるのはいいのですが、ここ最近、ちょっと気になる所見が・・・。

仕事で、睡眠時間や趣味の時間を削って働いて、へとへとになって来るわけですが、いつも、お腹の「とあるところ」に熱が籠っております。

ここに直接鍼をしますと、脈や舌の状態、本人の疲労感そのものなどが、非常によくなります。

人間には、主に発汗、排便、排尿という、強力な「余分な熱排出機構」が整っております。

それらの細かい仕組みは、これまでに五臓六腑シリーズに書いてきた通りです。

興味のある方は、右のカテゴリ一覧から、ぜひお読みください。(笑)

ハードな仕事で肉体的、精神的に「疲労」した結果、体内の「余分な熱」を排出する機構が徐々に徐々に機能不全に陥り、

結局は気の動きの「弱い部分」や「停滞している部分」に余分な熱が鬱積してくるのです。

これ、マメに取っとかないと、コワいんです。

東洋医学では、癌などの非常に頑固な病気を、このメカニズムで考えます。

何年、何十年もかけて鬱積した余分な熱が、他の「余分なもの(血とか水とか)」と結びついて、非常に頑固な塊になったモノ、

それがおおよそ西洋医学の言う「癌」というものだ、という考え方があります。

(もちろんこれが全てではありませんが。)

この患者さんは、そのことをよく分かって下さっていて、定期的に「疲労によって籠った熱」を取りに来ております。

上記の話は、東洋医学的な考え方で、毎回毎回患者さんの生活状況を聞いて、お腹を診ているから分かることだし、患者さん自身も実感できることなのです。

病院の診療体制への批判としてよく言われるように、電子カルテのPC画面ばかり見て、患者さんの顔すら見ない、検査数値ばかり気にして、

 

実際の患者さんの訴えには耳を貸さない、こういう医療の現実がまだまだまかり通っている日本の世の中で、こういう診方、考え方には非常に

 

「重い価値を置くべき」だと”僕は”思っています。

 

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妊娠初期に鍼してもいいのか

2011.09.10


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今日、とある患者さんに質問されました。

「先生、妊娠したら、安定期に入るまでは鍼しちゃダメですよね??」

と。

僕は即答で、

「へ??むしろ妊娠初期からやるべきですけど?」

とお答えしました。(苦笑)


清明院には、不妊症でお見えの患者さんも多くおられます。


清明院では、不妊症の患者さんを治療して、体調を調えた結果、めでたく妊娠したら、今度は赤ちゃんがお腹の中ですくすくと健全に育つように、治療を続行します。

また、鍼をよく知っている患者さんなら、妊娠初期に、つわりやカゼの症状等を訴えて初診に訪れる場合もあります。

・・・まず重要なのは、「妊娠」というのは病気でも何でもないです。

健康な女性にとっては、条件さえ整えば誰にでも訪れうる、極めて生理的な現象です。

しかし、妊娠中には、わずかな期間に、お母さんの心身には様々な急激な変化が起こります。

それに上手くついていけずに、色々な症状が出ることはあります。

悪阻(つわり)や妊娠中毒症、妊娠糖尿病、腰痛やむくみなどなど、また、様々な不安から、情緒不安定やうつ病になったりすることもあります。

こういう、妊娠中に起こる諸症状に、鍼灸は非常に有効な手段だと思っています。


また、妊娠中にカゼをひいたりした場合、多くのお母さんは、胎児への影響を考え、あまり薬は飲みたくありません。

そういう時にも鍼は有効です。

清明院でもこれまでに、何度も何度も経験しています。

清明院HP内、「患者さんの声」でも、つわりの症例を紹介しております。


ただ、一つ断わっておきたいのは、キチッとした東洋医学的な診立ての出来る、上手な先生の鍼灸なら、どんどん受けて欲しいと思いますが、

生半可な知識の、でたらめな鍼ならば、受けるのは大変危険なのは言うまでもないです。

鍼灸というのは非常に有効であるだけに、使い方を間違えたら大変な凶器なのです。

僕は常々、鍼灸が、「正しく」広まってほしいと、切に願っております。

 

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新患さん&久々の患者さん

2011.08.22

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今日は、新患さんが3人みえ、3か月以上ぶりに来院された「久々の患者さん」が数名来院されました。

「体が悪くなったら、先生の顔が頭に浮かんだ。」

とか、

「時間がないんで病院の薬で済ませようとしたけど、やっぱり良くならない。」

とのことです。(苦笑)

(さらに…)

患者さまの声(30代女性:10年以上続く肩こり、頭痛、悪心、嘔吐)

2011.07.31

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

30代 女性 

症状:10年以上続く肩こり、5年以上続く頭痛、悪心、嘔吐


辛い肩こりに悩まされ、酷い時には頭痛や嘔吐があり、指圧やオイルマッサージ、骨盤矯正、ジム、マットレスや枕の交換等々、

一般的に効果的とされるものを色々試してみたものの、いずれも根本的、恒久的な改善には繋がりませんでした。

もう、痛みや違和感が大きくなった時に、マッサージに行ってごまかす方法しかないと、半ば諦めていた頃、鍼灸の専門的な勉強をしていた知人から、「清明院」を紹介されました。

・・・前々から西洋医学には疑問があり、出来るだけ薬の服用も控えてきた私は、東洋医学に関心はあったものの、

以前、海外で中国人が経営する鍼灸院で治療を受けた際に、まったく効果が感じられず、合う合わないがあるとはいえ、こんなモノなのか・・・、と落胆した経験がありました。

そのため、今回も半信半疑でした。

しかし、通院を開始してからわずかの間に、嬉しい効果が現れてきました。

私の場合は劇的な改善、というよりは「確かに軽くなった!」から始まり、

気が付いたら頭痛や吐き気はもちろん、肩こりの辛さからも解放されていた、という感じです。

特に、鍼を打たれている10~20分の間の非常に深い睡眠は、自分でも驚くほどで、肩こりだけでなく、日々の色々な疲れまで癒されているような感覚です。

初めの頃は先生から、通院間隔を詰めて通うように指示され、通っていたので、治療費の面での懸念もありましたが、

比較的早い段階で間隔を開けてもいいと言われ、今は無理のない通院感覚で、快調な自分の体を維持できるまでになりました。

仕事における集中力や、休日の活力が高まり、以前よりも充実した時間が過ごせているように思います。

有難いことです。

紹介してくれた知人と、竹下先生に感謝です。

【清明院からコメント】

この方は、当院の患者さんの紹介で来院されました。

この患者さんが高校生の時に発症し、10年以上も続き、最近ではますます悪化してきている肩こり、頭痛、悪心、嘔吐です。

初めは、

「こんなのが、ホントに治るんでしょうか・・・?」

みたいな、半信半疑丸出しのお顔をされていましたので(苦笑)、この場合は短期間で良性の変化を実感してもらえなければ、

なかなか治療が続かないであろうと思い、週2回の通院をお勧めしました。

「肝脾不和(かんぴふわ)」と証を立て、治療を開始したところ、1回目から効果を実感され、5回ほど治療すると、

全身的な体調の明らかな変化を実感され、そのぐらいからは通院間隔を開けて、現在に至っております。

なお先日、この方は海外旅行に行かれたのですが、長時間の飛行機移動で、これまでは必ず肩こりや頭痛が発症していたのが、

今回は大丈夫でしたと、信じられないといったお顔で報告をいただきました。(笑)

また、この患者さんの場合は、上の文章をみても分かるように、非常にまじめな方で、こちらの言うことにちゃんと耳を傾けて下さり、

しっかりと養生指導や、通院間隔を守ってくれたことも、今回、短期間で非常に高い効果を得ることができた原因だと思います。


ハードワーカーではありますが、今後は、定期的に通院しなくても大丈夫な状態を目指して、治療を続行していこうと思っております。

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