東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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形と機能

2012.06.13

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昨日、鍼灸学校での講義の中で、ご質問いただきました。

「形よりも機能が大事って、どういうことですか??」

というご質問。


コレは、あらゆる病気に言えます。

 


例えば、最近増加中と話題の「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という病気。

(ちなみに、今日もこの病気の新患さんが2名見えました。ホントに多いです。)


レントゲン上では、腰の部分の、神経の通り道が、骨が変形してしまっていることによって狭くなり、神経が圧迫されて炎症を起こし、

腰が痛かったり、足がしびれて歩けなくなったりする、大変つらい病気です。

この病気については、以前「患者さんの声」をいただいたこともありました。

患者さんの声(50代男性 脊柱管狭窄症による腰痛、坐骨神経痛など) 参照

西洋医学では、局所に痛み止めの注射とか、神経の栄養状態をよくするお薬など、まずは侵襲性の低い治療をやって、

それでも効果がない時は手術して、骨の変形部分をカットするなりして、神経への圧迫を除去します。

最近では、笑点の歌丸師匠がこの病気で、3度目の手術を受けた、というニュースがありました。

少し前も、みのもんたさんが同じ病気で手術を受けた事が話題になりました。

 


・・・みのさんも、もしかしたら再手術になるかもしれませんよね?

 


そう考えると、手術するのは、根治ではないんじゃないでしょうか。

(もちろん、手術という療法を否定しているワケではございませんよ。)

本当に、腰部の骨が変形してることが諸悪の根源なんでしょうか。


腰部の骨の変形が、神経に悪さをするような体の状況が、悪なんじゃないでしょうか。


腰の骨が変形してる人全員が、同じ症状にならないのはどうしてでしょう。

・・・で、僕らはこれを、「東洋医学」の見地から診断しなおし、治療するワケです。

 


そうすると、しびれや腰痛がとれることがあります。

 


そして、すっかり日常生活に問題がなくなった時点で、病院に行くと、腰の骨の変形は変わってなかったりする場合があります。

 


症状は取れてるのに、です。

 


こういう現実からも、必ずしも痛みやしびれの原因は骨の変形のみにあらず、ということが裏付けられます。

たとえ、形態が正常な状態から逸脱していようと、機能がそれなりに正常に発揮できてれば、いいと思いませんか?

そのための理論や手法が、西洋医学じゃなくても、よくないですか??

手術や注射や投薬というのは、腰の痛みをとって、楽で健やかに生活するという「目的」のための「手段」です。

「目的」が達成されるための「手段」は、もっと色々な方法論や診かた考え方あったっていい、と思いませんか?


そして言うまでもなく、「手段」「目的」になるのは論外だ、と思います。

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患者さんの声(20代男性 6年続く重い花粉症)

2012.06.02

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再び「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

20代 男性


【症状】6年間続く重度の花粉症による目の痒み、くしゃみ等

6年位前から自分は花粉症だとハッキリ自覚するようになりました。


3年前からは目のかゆみ、止まらないクシャミで夜も寝付けず、アイボンで目を洗い、薬を毎日飲んでいました。

 
そんな中、友人から「花粉症に鍼が効く。」と教えてもらいました。

 
「鍼はやったことないけど、なんかうそ臭い。」

「”気”ってなんだ? ドラゴンボールか??」

「肩こり、腰痛には効くかもしれないけど・・・。」

と思いながらも、

「少しでも症状が軽くなればラッキー♪」

と、昨年(H24年)の10月から通い始めました。

 
週1回程度で通いだしましたが、それまで医療費にお金をかける習慣がなかったので、サラリーマンにとって1回5千円はかなり大きい負担です。
 

最初のころは生活を切り詰めて治療費を捻出していましたが、忘年会・お祝い事・親の入院などで出費が増えてしまい、途中からは月2回程度に減らしました。

(安月給なので、これでも辛いですが・・・)

 
最初の問診では、自分でも意識していないことを色々聞かれるし、先生は長髪で怪しげなオッサン(実際は若いらしいですが)だし、

院内は変な音楽が流れているし、「やっぱり何か胡散臭い!」と思ってました。(笑)

 
しかも、花粉症の治療なので、効果があるのかどうかは春にならないとわかりません。

「4月に効果を実感できなかったら、通うのをやめよう。」

と思ってました。

 
・・・で、今年の春。
 

完治とはいきませんでしたが、薬を飲まなくても我慢できる程度の症状で、一日に数回しかクシャミをしませんでした。

例年は薬をのんでも止まらないのに、今年は一切飲んでません。

目も多少かゆくなりますが、目薬・アイボンが必要なほどではありませんでした。

ここまで効果があるとは思いませんでした。

正直びっくりしました。

来年のためにも継続して通いたいと思ってますが、どの程度の頻度で通えば良いかが、まだ分かりません。

回数が多いほど良いのは当然でしょうが、無理なく続けられる範囲で通おうと思ってます。

 

【清明院からのコメント】

なかなか、厳しい「患者さんの声」をいただきました。(苦笑)

軽く酔った状態で書いてくれたそうなので、何となく文章から酒の匂いがしますね。

あのー、胡散臭くて、すいません。<m(__)m>

・・・でもまあ、良くなったんだから、いいじゃないか、という症例です。(笑)

この方は初診時、コメントにもあるように、”疑いの眼(まなこ)”丸出しでやってきました。(紹介なのにー。)

しかし、どことなくサバサバした感じで、よければ続ける、ダメならやめる、とハッキリ割り切ってきました、という印象を受けました。

「肝鬱気逆、湿熱」と証を立て、治療をすると、初回からいい変化。

この時点で、しっかり継続すれば、間違いなく例年よりはいい状態になります、と伝えました。

経過中、経済的な問題から、治療間隔を開けざるを得なくなったので、理想的とまではいきませんでしたが、まずまず調整出来た方だと思います。

あとは酒に気をつけて、経済的に無理のない範囲で通ってくれれば、もっとよくなるでしょう。(笑)

近年増加傾向である花粉症・・・、西洋薬で症状だけ無理やり抑えてごまかしておられる方が少なくありません。

根本的には体質改善、生活改善をしないことには、根治は難しい疾患だと思います。

辛い症状でお困りの方は、清明院に相談に来られてはいかがでしょうか。


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刺激

2012.05.30

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こないだの飲み会から、たまに普段と違う刺激に身をさらすことは、非常にいいものである、ということを再確認しました。(笑)

(さらに…)

「陰平陽秘」という言葉

2012.05.23

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東洋医学は「気」と「陰陽」の医学・・・。

 

 

鍼灸であれ、漢方薬であれ、治療の眼目は「気」を動かし、人体の「陰陽」のアンバランスを是正することです。

 


・・・フーン、なるほど。

 


そんじゃ、”人体の陰陽”って何すか?となりますわな。(笑)

 


これが、五臓と六腑であったり、気と血であったり、上下だったり左右だったり、前後だったりする訳です。

 


患者さん一人一人の病態によって、使うモノサシは変わります。

 

そうするとさらに、じゃあ”「陰陽」のバランスが取れた状態”ってなんすか?と思いますよね。(笑)

 

この状態を表す言葉で、古典に「陰平陽秘(いんへいようひ)」なんて言葉があります。

(※出典は『黄帝内経素問』生気通天論(3)です。)

 


これを分解して日本語っぽく言うと、「陰平らかにして陽秘す。」といいます。

 


・・・普通は、これを言われたところで、ハ?陰が平らか?陽が秘す?なんすかそれ??ってなもんだと思います。(笑)

 

ここでいう、”陰”を仮に海と考えると、”平らか”というのは大きな波の立ってない、涸れてもいない、穏やかな状態です。

 

それに対して、”陽”を仮に”太陽”と考えると、”秘す”というのは雲に「ほどよく」さえぎられている状態です。

 


雲が生じてる訳だから、陰陽が交流していないワケではないということが分かります。

 


ま、あまりうまい例えでもないけど、これがいい状態なんです。

 

陰と陽が、正常に交流しつつ、どちらも極端な状態でない。

 

極端な不和が生じていない。

 

陰が平らかだから陽はひそみ隠れられるし、陽がひそむから陰が平らかでいられる、というわけです。

 

人間で言うと、何らかの原因でこの隔たりが大きくなってしまったのが病気だし、もしこれがひどくなって、完全に離れてしまったり、どちらかがどちらかを滅ぼしてしまったら、死亡です。

 

古典にあるように、人体で陰陽の隔たりが大きくなると、体に余分な熱がこもったり、逆に冷えたりします。

『黄帝内経素問』調経論(62)です。)

 

すぐに是正しないと、必ずよくないことが起こります。

 

先手先手を、分かっていながら打たず、ついに大病して泣く、これは不幸だと思います。

 

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悪阻(つわり)と結婚指輪

2012.05.17

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最近、以前から通院されている不妊症の患者さんが妊娠されたり、妊娠初期で、つわりの治療でお見えになっている患者さんがたくさんおられます。

とある、なかなか治らないつわりの患者さん・・・。


こちらの指示もちゃんと聞いてくれるし、キチッと時間通り、決めた頻度で治療に見えておられますが、治療すると楽にはなるものの、

1、2日経つと症状が戻ってしまいます。


非常に苦しそうであり、何とかしてあげたい。

・・・ちょっと専門的になるけど、つわりの中医学的な基本病理メカニズムは、衝脈気逆が関与して起こる、胃失和降が基本です。

「生理と病理の連続性」というものの感じられる症状の最たるもので、妊娠すれば、奇経八脈の任衝2脈が盛んになるワケだから、

気機が上逆傾向になるのは、生理的現象とも考えられる。


なので、患者さんに説明する際には、つわりは正常な人でもある程度は出ることがあるから、最小限度に抑えましょうネ、

という風にお話しさせていただくことが多い。


ただこの「最小限」が、食事が取れない、嘔吐が続いて全身虚脱、栄養不良状態になる、とまでなってくると、うまくない。

当然、胃気の上逆が心神を擾乱すれば不眠や精神不安定も呈してきます。

もともと、肺の病変を持っている人であれば、喘息様の発作や気逆咳なんかが出てくることもあります。


そこで、八綱弁証、臓腑弁証、空間弁証などを弁別、駆使し、胃気を中心とした気機の降逆から、止嘔に努めるワケだが、なかなか止まらないことがある・・・。


で、なぜだろう、なぜだろうと考えていたところ、手の少陽三焦経の左右差が目に付いた。

肝鬱気逆から手少陽の左右差が生じることはあっても、手少陽の左右差が肝鬱気逆を助長する、という観点が希薄だった。


・・・で、左手薬指、手の少陽三焦経上に光る愛の証、結婚指輪を容赦なく外させた。

そしたらすぐ治った。(爆)

指輪、ピアス、ネックレス、具合悪い時は外しましょうネ。(笑)

正常な気の流れを邪魔することがありまっせ。

 

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婦人科疾患の患者さんを診ていて思うこと

2012.05.12

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最近、婦人科疾患の主訴を持って来院された患者さんを、何人か診させていただきました。


別に、婦人科の症状を主訴としていなくても、他の症状に加えて、婦人科の症状や疾患を抱えておられる方は、非常に多いです。


全女性患者さんの8割がた、と言ってもいいぐらいだと思います。

生理痛、生理不順、おりもの(帶下)の異常、経血量の異常な増減、子宮筋腫、卵巣嚢腫、不妊症、不育症などなど、挙げればキリがないです。


また最近は、婦人科ではガンガン低用量ピルが処方され、数年間に渡って飲んでおられる方も珍しくありません。


薬なしで正常な生理が来るようにと、色々やってみた結果、なかなかうまくいかず、仕方なく、という人から、とてもいいものだと思って、

積極的に使っている、という人まで、様々いらっしゃいますが、本来月経というのは”生理”というぐらい、生理的なものですから、

特別なものはなにも飲まずに、痛みや不順もなく、毎月普通に来るのが、あくまでも正常、健常な状態だと思います。

ピルによって、不順や痛みのない、快適な生理を得たならば、今度はピルなしでもそうなるように、体質改善、生活改善等々、考えてみてはどうでしょうか。


全体の割合がどうなっているのか分かりませんが、この仕事をやっていると、婦人科に全く異常のない人の方が少ないんじゃないだろうか、

と思ってしまうぐらい、多く診ますし聞きます。


一方で、70代以上の高齢者である、往診の患者さん達に月経についてどうだったか伺うと、ほとんどの方が、

「まったく問題なかった。」

「周期なんて、考えたことなかったし、自分のまわりでも、そんな話聞いたことがない。」

「別に悩んだことないし、もう忘れた。」

とかおっしゃる方がほとんどです。(苦笑)


・・・これは、なぜなんでしょうか。

このわずか数十年の間に、女性の体に、何が起こったんでしょうか。


それは、一つには和服から洋服に、畳に正座の暮らしから、フローリングに椅子、ソファーの生活、生理用品の変化、下着の変化、社会的立場の変化等々、

 

近代に入り、何から何まで変わったことの影響を、肉体が受けた結果、こうなっているのかもしれません。

 

 

・・・僕なんかに、それ自体をどうこうできる力はもちろんないですが、これはある種の社会問題ではないかと思っています。

 

 

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「新型うつ」!?

2012.05.09

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先日、TV番組、「NHKスペシャル」にて、

「職場を襲う”新型うつ”」

という特集がやっておりました。


この最近話題の「新型うつ」というものについて、ここで具体的な病態だの、現況などをわざわざ書く気はありません。


一般人(患者さん)向けの、そういう、分かりやす~い、噛み~砕いた説明の書いてあるサイトは山ほどあります。


興味のある方はどうぞ検索してみて下さい。


このように、メディア等で話題に上った西洋医学の病気の説明サイトは山ほどあるのに、

「東洋医学のみかた考え方を素人向けに分かりやすく解説したサイト」

というのはほとんどなく、そうウタッテいるサイトを見ても、漢字、専門用語ばっかり、ほぼ意味不明、難解であり、業界関係者しか喜ばなそうなサイトであることが多いです。

(苦笑・・・ウチもそうならないように気を付けないと・・・。もうなってる!?)


まあー、なんででしょうね、コレねえ・・・。

東洋医学は西洋医学と比べて、相対的に注目すらされていない、されたとしても、まったく本質的でない部分、という悲しい現実がありますなあ・・・。


まあ、それはそれとして、今日もこのブログの過去記事に、

「統合失調症は東洋医学で完治しますか?」

という質問コメントをいただきました。


僕としてのごく簡単な返答は、返信コメントに書かせていただいた通りです。

患者さんとしては、病院でつけられた病名が、東洋医学で、鍼で治るのか、ということに関心が行くのは当然です。


だって、病院の指導通りの服薬や処置で、治ってないことがあるワケですから。


・・・でも、東洋医学サイドでは、一から東洋医学的に診断し直しになります。

そして徹頭徹尾、東洋医学の考え方に基づいて治療していった結果、西洋医学的な所見、症状が改善することがあるワケです。


精神科疾患が改善するのも理論上は当然です。

東洋医学は「心身一如」ですから。


中国、日本において、この数千年、特に変わったことはやっていません。

針金を体に刺すだけです。(笑)

草木をちょっと加工して飲むだけです。(笑)

いつか書いたように、蓮風先生の言葉通り、変わる必要がないぐらい、完成度の高い医学なんじゃないでしょうか。

意味のある未進化 参照


これを、エビデンスやデータがないからって、「イワシの頭も・・・」と同じものだ、と断ずるのは、いささか乱暴じゃないかな、経験的知識に対する冒涜じゃないかな、

 

と、たまに思いつつ、ま、仕方ないかな、とも思いつつ、日々やっています。(苦笑)

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「経絡」って何ですか?(その2)

2012.04.15

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前回のお話・・・

「経絡(けいらく)」って何ですか?

 

では続きいきます!!

 

 

東洋医学をやる者にとって、「気」「陰陽」「五行」という知識、理解は必要不可欠なワケですが、特に我々鍼灸師にとっては、

この「経絡」、そして「経穴」というものに対する深い理解が求められます。

 

これは、僕らの独壇場(のハズ)です。

 


同じ東洋医学でも、気功の先生方よりも、漢方薬の先生方よりも、他の色々な東洋医学者よりも、詳しくなくちゃおかしい部分です。

 

僕ら鍼灸師は、まさにこの経絡、経穴というものを鍼灸で上手に操作することによって、あらゆる病に対応しているんですから。

 


 

・・・前回述べたように、この「経絡」というものは、まさに人体における「気の通り道」です。

 


そしてそれには、メインのルートとサブのルートがあります。

 

(幹線道路とバイパスみたいなもんか)

 

 


ザックリいうと、メインルートが12通りあって、これは絶えず輪っかのように循環しており、サブルートが8通りあります。

 


細かく言えば、この12通りのメインルートの中には、1本のルートにつきそれぞれ4パターンの細かい流れがあり、実際は4×12=48パターンの極めて複雑なパターンで、全身を縦横無尽に巡っています。

 

それでも、それだけでは不十分で、それをさらに8つの特殊な通り道(バイパス的なもの)で補強、補完している、と、東洋医学では考えております。

 


この、メインルートのことを「正経十二経(せいけいじゅうにけい)」と呼び、サブルートのことを「奇経八脈(きけいはちみゃく)」と呼びます。

 

この、サブルートである「奇経八脈」が、来週日曜日、代々木で行われる(社)北辰会関東支部、代表特別講演にて私がお話させていただく内容です。

 

このテーマは、個人的に好きなところで、このブログにも何回か出てきています。

過去記事 「奇経八脈」やります!! 参照

 

 

「経絡」って何ですか?(その3) に続く

 

 

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患者さんの声(20代女性 止まらない咳、嘔吐、精神的な不安定感、体のアンバランスなど)

2012.04.13

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

 

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久々に、「患者さまの声」をいただきましたので、紹介します!!

 

20代 女性

【症状】幼少から続く、止まらない発作性の咳、嘔吐、精神的な不安定感、体のアンバランスなど

 

清明院にお世話になり出したのは、2年前の2月でした。

症状は、何カ月も長引く、ひどい咳だったのですが、西洋薬も漢方薬も、吐いてしまうので、なかなかいい治療法に出会えず、行き着いた先が清明院でした。

一番驚いたこと。

なんと言っても、細か~いカルテと、長~い問診!

1時間以上も、自分の体について、人と話し合うことなど、今までなかったので、衝撃を受けました。

問診は、

「どうしてそんなことを聞くの!?」

ということも含めて、頭の先から足先まで、自分自身のことを知る時間でしたし、何より、今起きている症状(咳)が、

実は幼少期から何度も何度も繰り返し起きていて、それは、決まった季節に、決まった時間、条件で、似たような感情になっている時に起こっていると分かりました。

体について話している時間でしたが、不思議とその問診は、自分の病気を引き起こしている「心」の傾向を知るきっかけにもなり、

心と体があらためて繋がっていること、どのような症状も、体からの大事なサインなんだと気付くことが出来ました。

キモチをごまかして、慌ただしく生活していると見えなくなっていくものが、竹下院長のワイルドな質問と、どんなことを吐き出してもいいような(笑)包容力によって、

次第に、見えてくるというか、認められるようになってきました。

清明院の治療はとてもマイルドな刺激で、鍼を1、2本しか刺さないのに、まず、心がスーッと開くような状態になり、

その後、体がゆるんでくるのが分かります。

そして、咳が止まってくる、といった感じです。

もちろん、生活があまり忙しくなると、今でも若干の再発はあるのですが、初診の問診の中で、自分のくせを知ることが出来たので、

弱点の季節や環境の時には早めに清明院に行って、体の力を底上げしたりして、なんというか、今まで一人で耐えていた不調に、

二人三脚で対応できるようになった感覚があります。

早めに治療に行くようになって、今まで1カ月から半年も続いていた症状が、2、3回の治療で、通常まで回復します。

また、清明院でのミラクルの一つに、治療中に上あごが動いて、元の位置に戻っていくような感覚がありました。

咳を治療する過程で、顔や骨盤のゆがみが自然に治っていたり、嬉しい副産物がたくさんありました。

本来の自分から、かけ離れて生きていた証拠なんでしょうね。

こうやって、本来の自然な状態に戻ると、「心」が変わってきます。

私にとっての何よりの副産物はそのことだったと思います。

鍼は色んなことに効くけど、私が、人に清明院を紹介する時は、

「”心”に効くよ!」

ということを必ず伝えることにしています。

私自身が2年間通ってみて、そのことで身体が改善したと実感しているからです。

今は、不調が起きたら、まず自分と対話して、食事や生活を見直し、それでも変な時は、清明院で、先生のダジャレを聞きながら、心の回復に努めています。(笑)

 


【清明院からのコメント】

大変、嬉しいお言葉をいただきました。

これを読んで、最近の、ギャグ交じり(というかほぼギャグのみ)のやり取りから考えると、ここまで鍼の奥深い効果が正確に伝わっていたとは!と驚いております。

・・・この方の、初診予約の電話を、よく覚えています。

症状と名前を述べて、予約を入れながらも、咳がキツ過ぎて、何を言っているのか正直よく分からなかったのです。(笑)

待合室でカルテを記入している間も、何度も咳こみ、涙ぐみ、鼻もグシュグシュ、非常に辛そうでした。

・・・ですが、1時間以上キッチリと問診しました。

それは、別にイジめていたワケではなく、この患者さんからの

「本気で困っている、治りたい。治して欲しい。」

という気持ち(魂の叫び?)が伝わったからだし、この患者さんの現在の生活や、これまでの人生といった、大きな大きなバックボーンに、

この病の大きな原因があると直感したからです。

・・・で、実際にそうでした。

診察のあと、「腎虚(じんきょ)≧肝鬱気逆(かんうつきぎゃく)」と証を立て、一回の治療で咳は激減。

それ以来、すっかり鍼のトリコとなり、心も体も楽になられたようです。

初診の時と、表情が、笑顔が、全然違います。

もしあの初診の時、苦しそうだからと言ってすぐに横にならせて、鍼をし、咳のみを治めてすぐに帰していたら、上記のような「患者さまの声」はなかったでしょう。

現象としては「咳」であっても、その東洋医学的なメカニズム、その人のバックボーンをを理解してあげることが、いかに重要か。

体と心が繋がっているということに目を向けることが、いかに重要か。

あらためてそれを勉強させていただいた、貴重な症例だと思っています。

 


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『傷寒論(しょうかんろん)』という本

2012.04.10

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東洋医学をやる者なら、知らない者はいないし、通らない者はいないであろう、古典中の古典に、『傷寒論』という書物があります。

僕もまだまだ全然ですが、こないだも、とある勉強会に参加し、これを長いこと読んでおります。

何度も何度も読んで、解釈し、発見を得ながら、忘れては覚え、一生かけて読むような本だと思っています。

参考 wikipedia(傷寒論)

この書が著された年代は後漢末期の時代、書いた人物は張仲景という人物です。

張仲景については、以前このブログで紹介しました。

過去記事 「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物 参照

この本は、やれ伝染病の治療を論じた本だとか、やれ腸チフスの治療を論じた本だとか、色々な言われ方があるのですが、東洋医学的にいうと、

「寒邪(かんじゃ)に傷(やぶ)られてから、最終的に生命に関わるレベルまでの間に起こる、一連の病理変化の、詳細な様子とその治療法」

が書かれた本です。

「寒邪」については過去記事 「寒燥」について 参照

”傷(やぶ)られる”という表現は東洋医学独特の言い回しですが、要するに”侵入、侵襲される”というような意味です。

寒邪(冷えの邪気)に侵入、浸蝕されて、徐々に正気が弱って、最終的には死んでしまう、その一連の流れを、詳細に詳細に、説いた本です。

 

ここに書かれた多彩な病理変化の描写と解釈から、東洋医学固有の人体観、生命観が十二分に透けて見え、この本を、決して西洋医学のいう伝染病や腸チフスなどの、

 

特定の疾病「のみ」の治療方法を述べた本としたり、単なるカゼのステージ分類の本、と落とし込むのはもったいないと、個人的には思っています。

そしてこの本における各病態に対する処置は、湯液(いわゆる漢方薬)によるものが中心です。

鍼とお灸も出て来ますが、どちらかといえば完全に脇役です。

学生の頃、とある先生から、

「『傷寒論』は漢方薬の本だから、鍼灸師が読んでもあんまり役に立たないよ。」

と、聞いたことがあります。

 

 


その当時は僕も、へー、そんなもんかなあ・・・、と思って聞いていましたが、今ではその先生の考えは間違いだと思っています。

先ほども言うように、『傷寒論』が漢方薬の本、なんていう、浅すぎる解釈はイカンと思います。

『傷寒論』が、漢方薬を扱う先生方にとっての基本であることは確かですが、我々鍼灸師だって、『傷寒論』の内容をもし知らなかったら、

恐くて外感病の治療なんてできません。

なぜなら、『傷寒論』の内容を知らないと、患者さんの症候も、ある治療をした後の変化も、それが何を意味するか、考えようがないからです。

『傷寒論』には、人が病んでから死に至るまでの各レベルにおける詳細な様子が書かれているため、拡大解釈をすれば、どんな病にも応用が出来るし、

各レベルでの治療法を考えることが出来、予後の予測をすることが出来るのです。

だからこの本は鍼灸師にとっても、必須の書なんです。

『傷寒論』については、まだまだ書きたいことが山ほどありますので、折に触れて、あまり専門的で難しくならないように紹介していこうと思っています。

 

 

 

 


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