東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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小半夏加茯苓湯と船酔い 6

2015.03.08

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これまでのお話

 

小半夏加茯苓湯と船酔い
小半夏加茯苓湯と船酔い 2 
小半夏加茯苓湯と船酔い 3

小半夏加茯苓湯と船酔い 4   
小半夏加茯苓湯と船酔い 5
     参照

 

では続きいきます!!

 


前回はちょっと話がそれて、キノコと漢方薬の話になりましたが(苦笑)、小半夏加茯苓湯の話に戻ろうと思います。

 

小半夏加茯苓湯というのが、もともとどういう薬であったかについては、

小半夏加茯苓湯と船酔い 3

に書いた通りですが、現代では妊婦さんの悪阻(つわり)によく使われている、というお話をしました。

 


悪阻については、私もスタッフも、以前書いています。

悪阻(つわり)と結婚指輪
妊娠初期に鍼してもいいのか  

スタッフブログ ”悪阻”を含む記事 参照

 

まあ、何度も何度もこのブログ上で言っているから、説教臭く、また言いたくないんだけども、こういう、病名や特定の症状イコールこの漢方、

という漢方薬の使い方は、まったく間違っています。

 


間違っても、このブログを読んで、

「あー、悪阻がきつかったら、あるいは船酔いがあったら、小半夏加茯苓湯という漢方薬を飲めばいいんだー。」

なんて思わないでくださいね。

 


漢方薬とは、東洋医学とは、そういうもんじゃない。

 

それを強く強く、強調しておきたいと思います。

 

悪阻や船酔いの東洋医学的なメカニズムは、確かに、ある程度は似通っている部分もありますが、いざ本気で治療するとなれば、その人その人の体質や病理によって微妙に加減しないと、なかなか効果が出ません。

 

しかしその中で、小半夏加茯苓湯という、みぞおち周辺の余分な水を動かしながら、精神的にも安定させやすい薬は、「比較的」無難な処方と言えるのでしょう。

 

だから出回っている、ということなんですね。

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 7  に続く

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い 5

2015.03.07

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これまでのお話


小半夏加茯苓湯と船酔い

小半夏加茯苓湯と船酔い 2  
小半夏加茯苓湯と船酔い 3  
小半夏加茯苓湯と船酔い 4
        参照

 


では続きいきます!!

 


前回は生薬の説明をしました。

 

茯苓は幻のキノコでしたね。

 

今日はついでと言っては何ですが、キノコもので有名な生薬をもう一つ紹介します。

 


◆”猪苓(ちょれい)”という生薬

これは、サルノコシカケ科、チョレイマイタケの菌核を乾燥したものです。

 


別名「猪屎(ちょし)」というぐらいで、イノシシの大便のような、イヤ~な見た目をしております。(苦笑)

 

性味は淡、甘、平で、帰経は腎、膀胱で、効果は余分な水分を飛ばすこと(利水滲湿)です。

 

結果的に解熱したり、口渇を止めたり、利尿作用を出したりします。

 

茯苓と同じようにキノコ軍団なのですが、茯苓との違いとして、猪苓は茯苓よりも水分を飛ばす力は強いが、心の臓、脾の臓にはあまり効かないので、

 

鎮静作用が発現しにくいという特徴があります。

 


しかし、これをあまり不用意に使うと、津液を損傷し、腎の臓のダメージになる、だから気を付けて使え、と言われております。

『本草衍義』や、易水学派の創始者である張元素(12世紀)がそのように述べております。)

 

◆キノコと薬

 

ところで、漢方薬に使われるキノコ生薬としては茯苓猪苓が有名なんですが、他にも霊芝(れいし)冬虫夏草(とうちゅうかそう)など、

キノコは、薬としてみた場合、独特な働きを持つものが多いようです。

 

まあ、抗腫瘍作用だとか、制癌作用なんてのが、わりかしセンセーショナルに扱われやすいですね。

(これはちょっと問題だと思いますがネ。。。)

 


キノコというのは菌類です。

 


かの南方熊楠も熱心に研究したという菌類、というのは、自然界では実はけっこう特殊な存在なんだそうです。

 


参考wiki【菌類】↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8C%E9%A1%9E

【キノコ】↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3

 


 

僕の出身は群馬です。

 


小さい頃、身の回りのオジサンには山菜取り、キノコ狩りを趣味にしている人が何人かおりまして、毒キノコの怖さをよく聞かされていました。

 


毒と薬は表裏一体なわけですね。

 


医者が、毒にも薬にもならないようなことはやったらイカンですな。(笑)


小半夏加茯苓湯と船酔い 6   
に続く

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い 4

2015.03.01

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これまでのお話

 

小半夏加茯苓湯と船酔い
小半夏加茯苓湯と船酔い 2  
小半夏加茯苓湯と船酔い 3
     参照

 


では続きいきます!!

 

ここまでで、和歌山の加太の船の上で、油谷真空先生から何気なく渡された「小半夏加茯苓湯」にインスピレーションを得て、ツラツラと書いてきました。(笑)

 

今日は「小半夏加茯苓湯」を構成する3つの生薬(半夏・生姜・茯苓)に関して、解説しておこうと思います。

 

◆半夏(はんげ)

サトイモ科、カラスビシャクの根茎であり、医歯薬出版株式会社の『中医臨床のための中薬学』によれば性は温、味は辛、帰経は脾胃、とのことですが、

 

まあ簡単に言うと、脾の臓、胃の腑、肺の臓あたりに作用し、温め、余分な水分を飛ばしてくれる生薬です。

 

これは生で食べると軽い毒性がありまして、かつて蓮風先生が若い頃に生で試しに食べてみたら、ノドがカラカラになった感じがして、

呼吸するのもきつく、エライ目にあったという話をされておりました。(笑)

(因みに生で使う場合は外用薬として使い、皮膚の化膿に効果があるようです。)

 

そして、その半夏の毒性を消してくれるのが生姜なのです。

 

◆生姜(しょうきょう)

家庭に良くある、ショウガ科ショウガの根茎。


皆さんよくご存じの、しょうが焼きの生姜であります。

 


性は微温、味は辛、帰経は肺、脾、胃、とのことで、半夏とほぼ同じなんですが、半夏は水分を飛ばす作用が強く、生姜は胃を温める作用が相対的に強い、と見ていいと思います。

 

つまり半夏と生姜のコンビネーションで余分な水を飛ばしながら胃を温める、ということでしょう。

 

 

田畑隆一郎先生『傷寒論の謎 二味の薬徴』では、半夏と生姜のコンビネーションについて

 

「嘔、嘔吐を治す主薬にして、停水、宿飲を除き嘔、嘔吐、喘欬、噦(えつ:しゃっくり)、噫(い:げっぷ)を治す」

 

とまとめて下さっています。

 

 


◆茯苓(ぶくりょう)

これはサルノコシカケ科マツホドの菌核を輪切りにしたもの。

 

主に松の根に寄生する茯苓は、利水作用に優れた生薬として知られています。

 

性は平、味は甘淡、帰経は心・脾・胃・肺・腎とあり、簡単に言うと、心の臓、脾の臓、胃の腑、肺の臓、腎の臓に作用して、停滞した水を動かし、

 

結果的に利尿作用だったり、鎮静作用を発揮する生薬です。

 


これは、分かりやすく言えば松の木の根っこに生えるキノコです。

 


キノコなんですが、地表に顔を出しているわけではなく、地下に生えているジメッとしたやつで、見つけにくいことから、

”幻のキノコ”

とも言われるそうです。(笑)

 

この幻のキノコが、みぞおちのところの深い部分に入り込んで停滞してしまった、余分な水分を動かすのです。

 

 

地面に埋まっているキノコ(菌類)が、人体の深い部分の水を動かす。

 

面白いですね~。(*‘∀‘)

 

そしてこの3つの生薬はどれも植物の”根っこ”、あるいは”根っこに寄生するもの”です。

 

陰陽で言うと、明らかに”陰の場”である地面の下にある”根っこ”と、そこにくっつくキノコを使って、深い部分に支えた水を動かし、結果的に全体としての気を下げる・・・。


古代中国人、面白い発想しますねー☆

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 5  に続く

 

 

◆参考文献

 

神戸中医学研究会編著『中医臨床のための中薬学』医歯薬出版株式会社

田畑隆一郎『傷寒論の謎 二味の薬徴』源草社

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い 3

2015.02.28

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これまでのお話

 

小半夏加茯苓湯と船酔い  
小半夏加茯苓湯と船酔い 2
           参照

 

では続きいきます!

 

前回までは、「小半夏加茯苓湯」の元になった「小半夏湯」について、簡単に紹介しました。

 


本日はいよいよ本題である「小半夏加茯苓湯」についてです。

 

これも、「小半夏湯」と同じく、『金匱要略』の中に出てきます。

 

一つ目は「痰飲欬嗽病脉証治」という章の中であり、小半夏湯の”支飲”という病の、言わば親戚のような関係である、”水気”という病証を治療するパターンの一つです。

 

急に嘔吐して、しかもみぞおちが詰まった感じがして、横隔膜の部分(東洋医学の言う”膈”)に余分な水分が停滞し、めまいと動悸を伴うものに使いなさい、と出てきます。

 

因みに東洋医学の言う”膈”と、西洋医学の言う”横隔膜”の違いはこちら↓↓

「心」って何ですか?(その2) 参照

 



 

そしてもう一箇所、『金匱要略』の同じ部分の後半に出てきます。

 


ここでは、まず喉が渇き、それによってたくさん飲み、みぞおちに水が痞え、後で吐くものに使いなさい、という指示で出てきます。

 

こういう人のことを金匱要略では

「飲家(いんか)・・・常に余分な水分を持っている病人」

と呼んでおります。

 


このように、みぞおちや横隔膜周辺あたりに水が痞えたものに、「小半夏加茯苓湯」は使える、という考え方のようです。

 

次回、さらに深く、半夏、生姜、茯苓という3つの構成生薬について、考えてみたいと思います。

小半夏加茯苓湯と船酔い 4  に続く

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い 2

2015.02.27

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前回のお話

 


小半夏加茯苓湯と船酔い                参照

 

では、続きいきます!

 

前回、「小半夏加茯苓湯」は、漢の時代の、東洋医学を代表する古典の一つである『金匱要略』に記載されている方剤で、現代では妊娠悪阻(つわり)に応用されているお薬である、というお話をしました。

 

 


では今日は、この方剤の元になった「小半夏湯」という薬について、ちょっと専門的に考えてみたいと思います。

 

「小半夏湯」『金匱要略』に登場するのは「痰飲欬嗽病脉証治」という章の”支飲”という病証の項に出てくるのが一点目で、ここでは、

 

嘔吐しても、まだノドの渇き感が出ず、嘔吐が止まらないものを治療する薬として紹介されております。

(嘔吐してもまだ余分な水分が出し切れておらず、みぞおちに支(つか)えている、という判断です。)

 

次は、「黄疸病脉証治」という章の”黄疸の治法”が紹介されているところに出て来るのが二点目なんですが、ここでは、黄疸そのものの治療というよりも、

 

黄疸の治療をミスして、結果的に脾胃が冷えてしまって、しゃっくりが止まらなくなった時に使うように、という形で紹介されております。

 

最後は、「嘔吐穢下痢病脉証治」という章の”嘔吐の治療法”が紹介されているところに出てきます。

 

ここでは、単に中焦(脾胃)に水分が停滞している場合の嘔吐の治療に用いるように、との指示で出てきます。

 

このように、「小半夏湯」は総じて

嘔吐や、脾の臓、胃の腑の異常、中焦の水分の停滞

に、用いられております。

 


これは、この方剤の中の構成生薬である”半夏”に、水分の停滞を取り除く効果があること、また”生姜”には、胃を温め、結果的に気を下げて吐き気を止める効果があることから、

 

上記のような症状に使われるのですね。

 


ではこれ(小半夏湯)に”茯苓”を加えた「小半夏加茯苓湯」はというと・・・?

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 3       に続く。

 

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小半夏加茯苓湯と船酔い

2015.02.26

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先日の和歌山、加太港への遠征タイ釣り・・・。

大爆釣!! 参照

 


実はこの日の前日に関西入りし、迂闊にも、新風先生と遅くまでお酒を飲んでしまいました。。。

(しかも、何故か僕だけがけっこう呑んでいたような気がします。しかも最初からずっと日本酒で。)

 

翌朝は、早朝に起きて港まで行ったわけですが、港に着いた時点で、すでに若干気持ち悪かったです。。。

 

(船酔いする前に二日酔い!!)

 

この時点で内心、

「あーこれ、ヤバいなー・・・。」

と思いながらの釣り開始、となりましたが、幸い海が荒れなかったので、眠いこともあって、しばらくは大丈夫でしたが、だんだんタイが釣れ出して、

 

目が覚めてくると、時間的にも、体内の陽気が盛んに動き出してきて、悪心が強まるのです。

(苦笑・・・この経験、分かる人には分かるでしょう。)

 


そしてついに嘔吐。。。

(まったく荒れてない海で。)

 

これは船酔いではなく、二日酔いです。(笑)

 

それだけに、一回吐いたら、やたらスッキリしました。

(本格的な船酔いの場合は、一回吐いてもそれほどスッキリせず、また吐きたくなります。そして吐いているうちに、徐々に立っているのもしんどくなってきます。(笑))

すると、隣に座っていた油谷真空先生

「これ飲んでみたら?」

と、胸ポケットから

「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)」

を取り出しました。

 


これは、このブログでも何度か紹介している、東洋医学の超有名な古典である、『金匱要略』という書物に記載されている漢方薬であり、

現代ではよく”悪阻(つわり)”に応用される薬です。

『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物 
「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物
    参照

 


これは半夏(はんげ)生姜(しょうきょう)という生薬からなる

「小半夏湯(しょうはんげとう)」

という薬に、茯苓(ぶくりょう)という生薬を加えたものでして、小半夏湯というのは、ちょっと難しくなりますが、

『金匱要略』の中の痰飲欬嗽病脉証治という章の中の”支飲”に関する項に出てくる薬でして、いわゆる

「嘔家(おうか)・・・もともと嘔吐しやすい人」

に対する薬なのであります。

小半夏加茯苓湯と船酔い 2   に続く。

 

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東洋医学をプロデュースしたい人達

2015.02.20

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今日、とある人の紹介で、

「東洋医学(鍼灸・漢方)を世に大々的にプロデュースしたい人達」

に、お会いしてきました!!

まあ、このブログに何度も何度も書いているように、東洋医学、鍼灸医学に対する、世間一般の認識は、ほぼほぼ間違っています。

「東洋医学って、迷信みたいなもんでしょ?」

「鍼灸って、肩こり腰痛だけでしょ?」

「漢方薬って、即効性ないですよね?」

などなど、世間の認識の、おかしいことおかしいこと。(苦笑)


嘆かわしい嘆かわしい。

なぜ、こうなってしまったのかについては、これまで色々とこのブログにも書いてきたとおりなんですが、最近ではポツポツと、東洋医学というものの

”良さ”

に本気で気付き、これを大々的に世にプロデュースしていこう、という志を持った人たちが出始めているようです。

彼らは社会的、業界的に力のある医師や政治家、社会に与える影響の大きい大手メディアなんかを味方につけて、あの手この手で東洋医学の有用性を世に訴えていきたいようです。


その目的は金儲けではなく、

「国民のため」

「患者のため」

なんだそうです。



・・・素晴らしいじゃないですか。

いいと思いますよ。

我々、東洋医学をやっている鍼灸院の院長や、漢方薬局の店長が、いくらブログ等々で東洋医学の有用性を訴えても、正直言って

「草の根運動感」

がハンパじゃないです。(爆)


彼らのような仕事に、それ専門で時間と労力とお金を割ける人達が、今後もどんどん増えていって欲しいと思います。


僕も何かできることがあれば、ぜひ協力しますよ、とお伝えしました。


ただ僕は、あくまでも在野の臨床家。

一生、一鍼師で生きると決めています。

死ぬ瞬間まで、あの症例は、こう考えて、あそこに鍼した方がもっと効くかもしれない、とか言ってたいです。(笑)


それだけに、業界とか力関係とか、難しいことはよく分からんのだけども、彼らが世に伝えたい、東洋医学の良さというのは、まさに我々の日々の臨床の中にこそある筈。

であるからして、我々が協力できることはある筈です。

誰が何と言おうと、東洋医学はいいものです。

だからキチッと、国民の認識の間違いはこちらから修正して、的確な内容を国民に周知徹底してもらい、今よりももっともっと、東洋医学が国民の健康に寄与するべきだと思っています。

 

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「月経異常」を考える

2015.02.18

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今日は学校で、「月経異常」について喋ってきました!!

清明院でも非常に多い、「月経」に関する相談。

月経の異常を抱えていれば、当然不妊症や不育症といった、妊娠に関するトラブルとも繋がってきます。


月経異常に関しては、有名なものは

月経困難症(いわゆる生理痛)と月経前緊張症(PMS)

というやつです。


患者さんの多くは、10代の頃に、これらの症状を自覚すると、当然のように薬局に行って、痛み止めを買い求め、飲むようになります。

それで何とかなってしまうと、そのまま、10年、20年経ってしまうケースが、よくあります。

この風潮に関する指摘は、以前書きました。

「痛み止め」服用の是非
「ピル」服用の是非     参照

また、”痛み”というものがいかなるものかについても、以前書きました。

カテゴリ 「痛みについて」 参照

女性にとって、正常な月経、妊娠、出産というのは、その方の人生設計、幸福に大きく関わります。

ぜひとも、早い段階で(遅かったとしても)東洋医学に巡り合い、根本治療をすることで、素晴らしい人生を全うしてもらいたいと思います。

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精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 10

2015.02.01

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これまでのお話

精神の中枢は「脳」か「心の臓」か
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 2 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 3  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 4 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 5  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 6 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 7  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 8
 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 9
     参照

 


では続きいきます!

 

ややあっちこっちに話がそれた感じがありますが、ここらで、このシリーズもいったん終わりましょう。

 


◆脳の鍼灸治療はどうやる??

 


ここまで、西洋医学、東洋医学における「脳」と「心の臓」のお話をツラツラとしてきました。

 

では実際に、東洋医学では脳の病気をどのようにとらえ、治療しているのでしょう。

 

1998年に出版された、

『中医脳病学』中国医薬科技出版 

という本があります。

 

ここには、中医学における脳に対する考え方が総論で述べられ、脳病の各種の症状、治療法が各論で述べられています。

 


因みに治療法では、主に漢方薬が記載され、鍼灸での治療はほとんど書かれていませんが、ここはまあ、処方名を鍼灸での治療に読み替えて、そこから鍼灸での治療を考えることが出来ます。

 

因みに脳の異常として代表的な「脳卒中」については、以前少しだけ書きました。


脳卒中と鍼灸 その7 参照

 

まあ東洋医学では、脳の異常で起こった様々な症状に対しても、ほかの病と同じように、その病の表裏寒熱虚実の傾き、五臓六腑のアンバランスの程度、

 

気血津液の状況、正気と邪気の状況、邪気の種類などに注意を払って、総合的に陰陽バランスを調整していく、というのが常套手段です。

 

別に脳の病気だからと言って、なにか魔法の杖や、特別な方法論がある訳ではありません。

 

ただ、その患者さんに起こっている現象が「脳の異常」によるものなのかどうかの判断と、そのメカニズムに対する理解は重要だと思います。

 

それを明確にした上で、治療を進め、治療の可否を厳密に判断せねばなりません。

 

 

 

それをするのに、道教の考え方は参考になる面があります。

 

 

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形のあるような無いような世界 2

2015.01.16

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前回のお話


形のあるような無いような世界 参照

 


では続きいきます。

 

前回言うように、東洋医学は、気の医学。

 

 

鍼や灸や薬(湯液)や、推拿などの手技療法や気功などといった、様々な方法で、

”人体を巡る「気」を動かし、人体の「陰陽」の不調和(あらゆるアンバランス)を調え、結果的に、もともと持っている治る力を最大限引き出し、あらゆる病を治す”

という医学です。

 


東洋医学が動かす(変化させる)対象とするのは、あくまでも「気」なのであり、西洋医学のように、臓器や神経や血管や、血液中の成分の各種の異常といった「形」を相手にするものでは、初めからない。

 


東洋医学的な各種の方法で、「気」を正しく動かした結果、上記のような「形」に劇的な、あるいは微かな変化が起こるということは実際にあるが、

 

最初から「形」を変化させる目的ではないことに注意が必要だ。

 

つまり、「気」が正しく動き、結果的に症状も改善したが、「形」には何ら変化が起こっていない、というケースもあるのだ。

 

我々にとって、治療の可否の効果判定は、「気」の動きの状態を示すあらゆる所見、つまり

 

脈や舌や腹壁の状況や背部の状況、顔面の色など

 

の状況から、総合的に判断する。

 

レントゲン所見やMRI所見、血液検査の結果は二の次となる。

(もちろん参考にはするが。)

 

西洋整形外科学の言う、脊柱管狭窄症という病気で、鍼治療を開始したら痛みなく歩けるようになったものの、MRI所見ではなんの変化もない、

 

というケースには、何度も遭遇したことがある。

 

続く

 

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