東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「尺膚診」について 2

2015.09.10

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前回のお話

「尺膚診(しゃくふしん)」について 参照

 

では続きいきます!

 

◆『史記 扁鵲倉公列伝』における尺膚診の記載

 

中国に、司馬遷(しばせん)という人が書いた『史記』という、超有名な書物があります。

 

東洋医学、東洋哲学をやるものなら、聞いたことのない人はいないような書物です。

 

wikipediaによれば、これは、前漢(BC206~8)の武帝(7代目の皇帝)の時代に、司馬遷(BC145頃~87頃)という歴史家によって編纂された、中国の歴史書だそうで、

 

中国が正しいと認めた歴史書(正史)の第一に数えられ、計52万6千5百字もの大著で、二十四史(にじゅうしし)(中国の王朝の正史24書のこと)のひとつで、

『漢書』
と並んで最高の評価を得ているそうです。

 


司馬遷
自身が名付けた書名は『太史公書』(たいしこうしょ)なんだそうですが、後世に『史記』と呼ばれるようになると、

これが一般的な書名とされるようになったそうです。

 


「本紀」12巻、「表」10巻、「書」8巻、「世家」30巻、「列伝」70巻から成る、紀伝体(上位に位置づけられた2項目、「本」と「列」に由来する)の歴史書で、

叙述範囲は伝説上の五帝の一人である黄帝から、前漢の武帝までだそうです。

(この”黄帝”は、我々東洋医学者のバイブルである『黄帝内経』の黄帝のことです。)

 

このような記述の仕方は、その後の中国の歴史書、正史記述の雛形となっていて、この書は、単に歴史的価値だけではなく、その文学的価値も、高く評価されているそうで、

 

日本でも古くから読まれており、元号の出典として12回も採用されているそうです。

 


 

・・・とまあこのような、スゴイ本に、我々が日々やっている、”尺膚診”の記載が出てきます。

 


『史記』の中の”扁鵲倉公列伝”というところの中の、”倉公伝”というところの中の、
”診藉(言わばカルテ集)”の中に、

 

 

「臨菑氾里女子薄吾病甚.衆醫皆以爲寒熱篤.當死.不治.

 

臣意診其脉曰.蟯瘕.蟯瘕爲病.腹大.上膚黄麤.循之戚戚然.

臣意飮以芫華一撮.即出蟯可數升.病已.三十日如故.

 

病蟯得之於寒濕.寒濕氣宛篤不發.化爲蠱.臣意所以知薄吾病者.

切其脉.循其尺.其尺索刺麤.而毛美奉髮.是蟲氣也.

其色澤者.中藏無邪氣及重病.」

 

という文章が出てきます。

 

これを竹下なりに、端折って端折って、翻訳すると・・・、

 


今でいう山東省の近くで、女の子が病気になった。

周りの医者は重篤な病で、もう助からないと言っていた。

これに対して、僕(倉公)は脈を診て、回虫の病と判断して、一つまみの薬草を飲ませた。

すると、すぐにたくさんの回虫を吐き出して、治った。

回虫の病は、腹が大きく張って、元気がなくなり、皮膚が荒くなる病気。

30日で、元通り元気になった!

この病気の診断は、脈と、前腕の皮膚(尺)の状態を診ることによって分かった。


回虫の病は寒湿の邪気によってかかってしまう。

寒湿の邪気が発散できれば治るけど、発散できないと重症化する。

この患者さんは、前腕の皮膚は荒かったが、毛や髪は綺麗。

その光沢からして、五臓に邪気は入っておらず、重病ではないと判断したわけさー。

(訳が間違ってたら、誰か教えてー(*‘∀‘))

 


まあ、これが尺膚診の出典の一つ。

 

古来より、脈診と並んで、大変重視されていたことが分かります。

 

続く

 

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動揺する患者さんの前でどうあるか。

2015.08.05

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経過の長い、重症の慢性疾患となれば、一直線に治ることは少ない。

(さらに…)

講義力と臨床力

2015.07.21

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僕の周りには、どこかで講師をしながら、臨床もやっている先生が沢山います。

まあ、二足の草鞋ってやつですね。

僕は因みに、講師やることが、臨床の足しになると思っているので、疲れる時もあるけど、やっております。

そこでこの、「講義力」「臨床力」

この二つがリンクするか、という問題。

講義の上手い先生は、果たして臨床も上手いか。

結論から言えば、必ずではないんだけど、おおむね比例する、と言っていいと「僕は」思っています。

なぜなら、僕が言う講義力と言うのは、座学講座であれば

”全くの素人を相手に、分かりやすく、興味を持たせながら、自分の専門分野を説明する能力”

のことであり、実技講座の場合であれば、

”全くの素人を相手に、分かりやすく、興味を持たせながら、自分の専門技術を披露し、かつ指導する能力”

だからです。

(基本的には。)

要約力  参照 

これが臨床能力とリンクしない筈はない、というのが私の考えです。


患者さんに、東洋医学的な病態を説明する能力、何か質問された時にパッと分かりやすく答えられる能力、こういうものとリンクしますし、

実際に効かせる鍼、効いたと実感できる鍼を打つ能力とリンクするからです。

多くの患者さんは、全くの素人な訳ですから、分かりやすく東洋医学を説明してくれたら、安心、納得します。

納得すれば、気の動きは良くなります。

・・・で、そういう状態の患者さんに、キッチリと、効かせる鍼、効いたと実感できる鍼を打つ。

結果的に、鍼灸の効果が最大化しやすくなります。

患者さんからの評価としては、スゴイ先生、上手い先生、という風になるわけです。

これは、講義における、学生からの評価も同様だと思います。

よく、臨床やりながら講師やってるなんて言うと、

「中途半端」

とか、

「臨床でメシ食えないから講師やってる」

とかいう、性悪な批判をする輩がいますが、外野はともかく、それが臨床家であれば、そういう輩の治療院に行って、ぜひそのお方の

 

「臨床を」

 

見学させていただきたい。


・・・あとまあ、実際に居るのか、よく知らんけど、単なる安定志向だけで学校教員やってながら、

臨床家に関してああだこうだ言う連中に関しては、つける薬がない。

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牛蒡茶の効能

2015.06.30

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今日、腎透析中の患者さんがこんなことを言いました。

「先生、牛蒡茶(ごぼうちゃ)を飲むようにしたら便通が調子いいです!」

と。

・・・ほほー。

牛蒡茶というのは、ちょっと前に

”牛蒡茶若返りダイエット”

なんつって、例によって女性誌なんかで紹介されて、少しばかり話題になったことがあります。

これは、牛蒡をささがきにして、乾煎りして煮出したものです。

食品としてよく使う、牛蒡の根っこの部分は、生薬名では牛蒡根(ごぼうこん)と呼ばれ、その効能は

「祛风热,消肿毒治风毒面肿(風熱邪をとって、腫れや毒、特に顔の腫れをとる)」

ということになっております。

発汗させたり、利尿させることで、毒素を排出したりします。

漢方薬では牛蒡の種の方がポピュラーで、

”牛蒡子(ごぼうし)”

と呼んで、風邪や熱邪や湿痰をとったり、大小便の出が悪い時などに、よく用います。

五臓で言うと肺と胃に作用し、邪気を発散したり、冷やし、降す作用も持っています。

病気で言えば咽痛とか乳腺炎、皮膚炎なんかに応用されます。

(もちろん、本気でそういったものを治すなら自己判断ではなく、東洋医学のプロに処方してもらいましょうね。)

 

参考 『中医臨床のための中薬学』


思いがけず、治療のヒントになりました。


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「柴胡桂枝湯証」という状態 その7

2015.06.19

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2            
「柴胡桂枝湯証」という状態 その3                
「柴胡桂枝湯証」という状態 その4     
「柴胡桂枝湯証」という状態 その5        
「柴胡桂枝湯証」という状態 その6
             参照

 

 


久々に続き(というか補足)です。

 

 

ここまで、「柴胡桂枝湯」という薬について、簡単に、もともとカゼをひいた時の薬であった、という説明を中心に書いてきました。

 

まあこう書くと、

「じゃあ、柴胡桂枝湯っていうのは、ある種のカゼ以外には使えないんかい?」

と思う人もいるかもしれません。

 

その辺を、廣田先生からご指摘いただきました。

柴胡桂枝湯についての考察  参照

 


漢方薬というのは、もともとカゼひきの時に使う目的で考え出されたものでも、長い長い歴史の中で、どんどん色々な病気に応用されて、カゼ以外の慢性の病気にも効果が高い、

 

ということが伝わり、むしろ、もともと考え出されたシュチュエーション「以外での」使用方法が、結果的にメインになっていることも、少なくありません。

 


この柴胡桂枝湯という薬も、ある種の慢性病には、積極的に使われるようです。

 

僕ら鍼灸師としても、四逆散などと同じように、

「この場合、柴胡桂枝湯的な効果を狙いたいな~」

と思いながら鍼をすることがあります。

「四逆散」というお薬 11 参照

 


まあ要は、その患者さんの状態をどれだけ的確に把握できるか、にかかっているのです。

 

それが出来ないと、治療効果はピンボケします。

 

その時に、『傷寒論』に書いてある、きめ細かな方剤分類の考え方が、たいへん役に立つことがある、ということです。

 

とりあえず終わり

 

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患者さんの声(0歳男児 アトピー性皮膚炎)

2015.06.04

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

(さらに…)

「カゼひいちゃったんですけど、今日診てくれませんか?」

2015.04.30

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患者さんシリーズ第3弾です。

「体調が悪いので治療を休みます。」という電話

とか、

「検査受けた方がいいですかねえ?」という質問

だけ書いて終わらせると、なんかダサい感じがするので(苦笑)、上記のような事を聞かれる事の方が少ないのであって、

普通はこうだよ、こうなるよ、というのを書いて、終わろうと思います。

最近、立て続けに何人か診ました。

「カゼひいちゃったんですけど、今日なるべく早く診てくれませんか?」

と仰る患者さん。

高熱が出ている患者さんもいました。

喉が痛い患者さん、咳の止まらない患者さん、鼻水や寒気のきつい患者さん、吐き気や胃痛を伴う患者さん。

みんな治りましたよ、鍼一本で。

西洋薬で症状を強引に抑え込む感覚を体感したことある人なら分かると思いますが、確かに症状は楽になった、

しかし、妙な残り方をしたり、一番辛い症状が楽になった代わりに違う症状が出てきたとか、そういうのが嫌なんですね。

・・・で、鍼で風邪症状を治したことのある人は、実にいい感じの治り方を体感されたことと思います。

それを分かってる患者さん、あるいは、清明院の言っていることをよく理解されてる患者さんからは、上記のような電話がかかってくるなんてのは全然珍しくないです。

むしろ普通です。

西洋薬も、即効で症状を抑えるにはいいけどね。

あまりそういう無理をやると、身体には大きな負担かかります。

んー、やっぱ「治る力」の最大化でしょ。

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小半夏加茯苓湯と船酔い 7

2015.04.14

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これまでのお話


小半夏加茯苓湯と船酔い

小半夏加茯苓湯と船酔い 2 
小半夏加茯苓湯と船酔い 3

小半夏加茯苓湯と船酔い 4  
小半夏加茯苓湯と船酔い 5

小半夏加茯苓湯と船酔い 6    参照

 


久々に続きいきます!!

 

小半夏加茯苓湯と船酔い 4に、大阪の廣田漢方堂薬局廣田雲洲先生からリクエストコメントをいただきました。

 


・・・で、”逆リクエスト”というか”リクエスト返し”したら、「五苓散」という、重要な方剤に関する貴重な資料をブログにアップしてくれたので、

皆さんキッチリ読んで、お勉強させてもらいましょう。(笑)

 

因みにかなり専門家向けのしっかりとした内容ですから、一般の方は読んでもチンプンカンプンだと思いますが、僕らはヘラヘラテキトーにやっている裏では、

 

実はこういうお勉強を真面目にやっていたりします。(笑)

(↓↓下記リンクからどうぞ~)

五苓散 パート1
五苓散 パート2
五苓散 パート3
五苓散 パート4
五苓散 パート5
五苓散 パート6
   参照

 


廣田先生は僕よりもちょっとお兄さんですが、ほぼ同世代、大変な勉強家であり、優秀な臨床家です。

 

以前は北辰会で一緒に勉強した仲であります。

 

・・・まあー、資料を見てもらえば分かるように、心ある漢方家の先生方は、こうやって一つ一つの方剤や生薬について、中国や日本の古文献や現代の文献をあさって、

 

より正確に現場で使いこなせるように、日夜訓練しているわけです。

 

鍼灸家でも漢方家でも、東洋医学をうたっている病院でも、こういう勉強を全くしていない人が、さも専門家のような顔をしてやっている現実もあったりしますので、

患者さんにはよくよく気を付けてもらいたいものです。

 


因みに僕的には上記のパート6の桂枝の話が興味深かったですね。

 


東京で懇意にしている漢方家の先生が、清明院から紹介した皮膚病の患者さんに、よく五苓散を処方しておられたことと繋がりました。

 

漢方も鍼灸も、勉強してて面白い。

 

しかも効く。

 

とてもよい。(笑)

 

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「形而上学」と「形而下学」 2

2015.04.09

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

 

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前回のお話

「形而上学」と「形而下学」 参照

 


では続きいきます!

 

前回は「形而上学」の意味と言葉の由来を紹介しました。

 

今日は「形而下学」いきましょう。

 


◆形而下学


1.形而上学の反対であって、実体のあるものを対象とする応用科学の学問。

2.フランシス・ベーコン(1561 – 1626)は、形而下学は、原因のうち質料因や作用因を探求するものとして、自然・博物学(自然誌)と形而上学の中間に位置づけた。

(言葉の意味の説明に専門用語使うの、やっぱりやめてほしいですねー。。。(苦笑))

 


また、「形而上学」「形而下学」の比較として、

形のあるものを考えるのが「下」で、形のないものを考えるのが「上」で、「神」を考えるのが「上」、「宇宙」を考えるのが「下」。

でも宇宙は神が創造したとすると、繋がってしまった考え方になってしまい、この区別は良くわからなくなる。

という考え方もあるようです。

 


 


・・・まーいずれにせよ、形あるものについて考えるのが形而「下」学

 


形ないものについて考えるのが、形而「上」学

 

 

この二つには、連続性、不連続性、どっちもありますかね。

 

東洋哲学では、この宇宙の始まりを考えたとき、形而上の世界から、形而下の世界への流れは、

『易経』、
『淮南子』、『老子』

の中に著されています。

 

ビッグバンなんちゅう考え方は、東洋には出てこないわけです。

 

(似たような話は、ないではないけど)

 


で、もともとそういう世界観に基づく、我々東洋医学の立場としては、形あるものもないものも、結局は全て「気」から出来ており、

この「気」の動きに、一定の法則性を見出し、鍼灸や漢方薬を使って、ある意味”作為的に”「気」の動きをあやつり、

結果的に生体の「治る力」を最大化せしめ、病を治すのが、僕ら東洋医学の医者の仕事なわけです。

 

西洋医学が治せない病を、東洋医学が治せることが大いにあるのも、頷けますよね。

 

というのは、東洋医学は初めから、人間や、大自然、大宇宙を考える時に、「形ないもの」を大いに認識の射程に入れており、むしろそれをこそ重要視している立場だから、

 

そうでない立場である西洋医学が出来ないことが出来たって、何ら不思議はない、と考えられるからです。

 

西洋医学では、極端に言えば形ないものは”いじくる射程”に入れておらず、形のみを徹底的に重視しています。

 

それの良さはもちろんあるんだけど、生命、自然を考えていく上では、それ一辺倒だと、場合によっては偏りが生じ、盲点が生じるんだと思います。

 

人の健康や病気を考える上では、「形ないもの」をこそ積極的に重要視した方が、うまくいく場合が多いのです。

形のあるような無いような世界 4 参照

 


だから、僕ら東洋医学には、現代において大きな存在意義があるんです。

 

おわり

 

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「病名を知る」ということ。

2015.03.24

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清明院にはよく、「原因不明の〇〇」という症状でお見えになる方がよくいる。


どこかが痛いとか、痺れるとか、視力や聴力の異常など、色々な感覚が障害されたり、実に様々な症状があるのだが、原因が分からない。


ただ、ここで言う原因というのは”西洋医学的な”原因のことだ。


西洋医学では、血液やら細胞診やら、あらゆる検査をして、その患者さんの症状の原因を究明する。


・・・で、その検査の結果、原因が分からない、病名が付けられない、となれば、治療のしようがない。


そうなると大概、最終的には心因性の症状、ということになり、向精神薬や安定剤の類が出てくる。


・・・で、雪ダルマ式に薬が増えていく。


一向に治らないまま。

また、仮に検査の結果、病名が分かったとしても、それを根治する方法はなく、非常に強い薬で、炎症や痛みを無理やり抑えることしかできないことも、よくある。


そうすると、症状は一定程度緩解するけど、徐々に副作用で、内臓がダメージを受けたり、もともとの症状とは違う症状に悩まされたり、する。



色々と検査している最中も、患者さんとしてはその症状はある訳なので、結果が出るまで我慢してろと言われても、そういう訳にもいかない。

そういう患者さんが、ご自分で判断し、治療に見える。


西洋医学的な検査の結果が出る前に、東洋医学の考え方では、原因も分かり、治療方法も分かり、それに基づいて治療をした結果、症状が取れていってしまうことがある。

で、その患者さんがようやく自分の病名を知った時、すでに症状は無かったりする。


むしろ、病名を聞いたとたんに落ち込んだり、あるいは、今後に関して、想定できる最悪のケースを医師に告げられ、その精神的ショックから、

 

症状が悪化することもよくある。


不快な症状が取れない不安感から、自分自身の病名を知りたい、という気持ちはよく分かるが、それでさらに悪化するようでは本末転倒だ。

たとえ、西洋医学的な病名が分からなくても、東洋医学の考え方で治療して、それで症状がとれて、元気でいられるのであれば、

 

それでいんじゃないか、という気もする。


(まーこんなことを言うと、反社会的ブログの烙印を押されるのでしょうがネ。。。)

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