お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2019.04.07
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
最近のお話し
参照
昨日、小青竜湯に関して書いたので、今日は小青龍湯の元となる、超有名な漢方薬である麻黄湯についても、ついでなんで書いておきます。
麻黄湯というのも、『傷寒論』に出て来る方剤であります。
構成生薬は麻黄・杏仁・桂枝・甘草の4種であり、もちろん主薬は麻黄であります。
麻黄は桂枝と並んで、生薬の王様級に有名ですね。
この二つが入っている方剤を「桂麻の剤」と呼んで、実に様々なバリエーションがあります。
これの出典である『傷寒論』中には、
太陽病.頭痛發熱.身疼腰痛.骨節疼痛.惡風無汗而喘者.麻黄湯主之.
太陽與陽明合病.喘而胸滿者.不可下.宜麻黄湯.
太陽病.十日以去.脉浮細而嗜臥者.外已解也.設胸滿脇痛者.與小柴胡湯.脉但浮者.與麻黄湯.
太陽病.脉浮緊.無汗發熱.身疼痛.八九日不解.表證仍在.此當發其汗.服藥已微除.其人發煩目瞑.劇者必衄.衄乃解.所以然者.陽氣重故也.麻黄湯主之.
脉浮者.病在表.可發汗.宜麻黄湯.
脉浮而數者.可發汗.宜麻黄湯.
傷寒脉浮緊.不發汗.因致衄者.麻黄湯主之.
脉但浮.無餘證者.與麻黄湯.若不尿.腹滿加噦者.不治.麻黄湯.
陽明病.脉浮.無汗而喘者.發汗則愈.宜麻黄湯.
脉浮而緊.浮則爲風.緊則爲寒.風則傷衞.寒則傷榮.榮衞倶病.骨節煩疼.可發其汗.宜麻黄湯.
太陽病.脉浮緊.無汗發熱.身疼痛.八九日不解.表證仍在.當復發汗.服湯已.微除.其人發煩目瞑.劇者必衄.衄乃解.所以然者.陽氣重故也.屬麻黄湯證.
太陽病.頭痛發熱.身疼腰痛.骨節疼痛.惡風無汗而喘者.屬麻黄湯證.
陽明中風.脉弦浮大而短氣.腹都滿.脇下及心痛.久按之氣不通.鼻乾不得汗.嗜臥.一身及目悉黄.小便難.有潮熱.時時噦.耳前後腫.刺之小差.外不解.過十日.脉續浮者.與小柴胡湯.脉但浮.無餘證者.與麻黄湯.不溺.腹滿加噦者.不治.
太陽病.十日以去.脉浮而細.嗜臥者.外已解也.設胸滿脇痛者.與小柴胡湯.脉但浮者.與麻黄湯.
・・・と、至るところの条文に出てきます。(苦笑)
(なげえ~~ 読むのつれえ~~ (~_~;))
・・・まあ要するに、非常に汎用性の高い方剤であり、病が浅いところにあるものだけでなく、少し深いところに入っている場合でも、咳が出ていて、
汗が出ていないような場合などには非常に使える方剤であることなどが分かります。
体表を温め、一気に発汗させて治せるパターンのものをバシッと治す薬、と言えると思います。
ですので、すでに発汗しているようなタイプの人や、体質的、病理的に熱傾向の人、また、必要な水分(津液)や血液が不足しているような人が迂闊に使うのは危ない、となります。
因みに、ここでは詳しく述べませんが、『金匱要略』には、射干麻黄湯、厚朴麻黄湯、甘草麻黄湯という、麻黄湯のバリエーションも紹介されています。
因みにこの麻黄という生薬には、エフェドリンというアルカロイド(天然由来の有機化合物)が含まれています。
(単離に成功し、”エフェドリン”と命名したのは明治時代の日本人だとか。)
エフェドリンは、覚せい剤で有名なメタンフェタミンと分子構造がそっくりで、スポーツ選手などが競技前に服用したらドーピングで失格になっちゃうそうです。(^^;)
それだけでも、よく効きそうな感じがしますね。(笑)
しかし、単離できたからと言って、麻黄湯はエフェドリンが効くんだ、と考えるのではなく、麻黄・杏仁・桂枝・甘草の生薬4味からなる「麻黄湯」となっていて初めて、
『傷寒論』に書いてあるような効果が期待でき、様々なバリエーションが設定できるのだと思います。
そこを勘違いしない方がいいと「僕は」思っています。
〇
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2019.04.06
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
ここんとこ、
というお話を書きましたので、ついでなんで、最近花粉症でよく使われている「小青龍湯」についても触れておきましょう。
まあ湯液の話を、私のような実践で使っていない、ズブの素人がするのも実に僭越なんですが、あまりにもこれを処方されていて、しかも効果を感じていないと仰る患者さんを診ることが多いので、
僕自身の備忘録的な意味と、彷徨う患者さんのために、この薬に関する基礎的な内容を書いておこうと思います。
この薬の出典は後漢の時代、あの張仲景が書いた『傷寒論』であります。
小青龍湯は、有名な麻黄湯という漢方薬の加減方と言われます。
(麻黄湯も傷寒論に出てくる薬です。)
麻黄湯も最近、
「インフルエンザに効く!」
とか、
「キムタクが常備してる!」
とかいわれて、非常に有名です。
これについても、後で簡単にまとめておきましょう。
この麻黄湯は、よくカゼのひき始めに使われます。
小青龍湯は、もともとはカゼのひき始めの状態が改善せずに、なおかつ「水邪」が存在する時に使う薬、と、『傷寒論』に定義されています。
『傷寒論』内の条文では
傷寒表不解.心下有水氣.乾嘔發熱而欬.或渇.或利.或噎.或小便不利.少腹滿.或喘者.小青龍湯主之.
傷寒心下有水氣.欬而微喘.發熱不渇.服湯已.渇者.此寒去欲解也.小青龍湯主之.
傷寒表不解.心下有水氣.乾嘔發熱而欬.或渇.或利.或噎.或小便不利.少腹滿.或喘者.宜小青龍湯.
とあり、また『金匱要略』には
病溢飮者.當發其汗.大青龍湯主之.小青龍湯亦主之.
欬逆倚息不得臥.小青龍湯主之.
婦人吐涎沫.醫反下之.心下即痞.當先治其吐涎沫.小青龍湯主之.
とも書いてあります。
漢方薬の専門家でもない僕が、あまり難しい解説をしてもしょうがないし、そもそも出来ないので、要はこれらを簡単に言うと、表面に寒邪があって、
なおかつ心下(みぞおち)に水邪がつっかえてる場合に使う方剤であって、これとは違ったメカニズムで症状の出ている花粉症には効かない、
あるいは害になりかねない、ということになりますね。
また、たまたま合っていたとしても、この薬を服用して、表邪の存在、心下の水気の存在が除去、改善された後になっても、この薬を継続して服用していたら、
今度はまた違った病変に結び付く可能性もあります。
漢方薬はサプリメントなどではなく薬なのであり、素人考えでドラッグストアで買ってきてメチャクチャな使い方をしたりするのは、厳に気を付けたいですね。
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2019.04.05
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
昨日、「牛車腎気丸」という薬という記事を書きました。
その時に、もう一種類、「治打撲一方」という薬の話にもなりました。
これはどうか。
これは実は、以前紹介した江戸期の医家、香川修庵先生(1683-1755)の創方だそうです。
墓マイラー 9 参照
ですが、真柳誠先生の研究によれば、「治打撲一方」という”名前で”文献に登場するのは、あの幕末から明治の漢方医、浅田宗伯先生(1815-1894)の
『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』だそうで、ということは、この薬の名付け親は浅田宗伯になるそうです。
・・・まあ、個人的にはどっちでもいいんですが。(゚∀゚)
この薬の中に含まれる川骨(せんこつ)、樸樕(ぼくそく)という、活血化瘀の効果を持つ生薬は、呼び名からして日本独特であり、中国の処方に含まれることはないそうで、
そういう意味でもまさに日本製の漢方薬だそうです。
(もともとは戦国時代に傷や怪我を治療する秘伝の薬だったのを、香川先生がまとめたんだとか。)
(中国では川骨のことは萍蓬(ヘイホウ、コウホネ、カワホネ)というらしいが、『中医臨床のための中薬学』には載っていませんでした。。)
「治打撲一方」は、昭和になって、一貫堂の山本巌先生が紹介したことで、よく使われるようになった経緯があるそうです。
(今ではツムラのエキス剤になっています。)
これは中医学では血の流れを調える「理血剤」のグループであり、その中でも停滞した瘀血を取る「活血祛瘀剤」のグループで、その名の通り、
打撲や捻挫を治療する薬なんですが、応用的に骨折の後遺症などにも使われるようです。
さらに応用的には、経絡経筋が冷えて、瘀血が停滞した痛みなんかにも使われるそうです。
・・・ということは、外傷はともかくとして、気滞血瘀や瘀血性の疼痛に応用するには、
「経絡経筋に冷えがあり、気が停滞し、血も停滞している」
ということが診断できないとマズい、ということになります。
また、これを適切に運用するには、同じグループの有名な薬であり、現代でもよく使われる
「桃核承気湯」「血府逐瘀湯」「桂枝茯苓丸」「大黄䗪蟲丸」「温経湯」「抵当湯」
なんかとの使い分けができる能力が要求されるはずです。
まあ、治打撲一方に限って言えば、熱邪や湿邪の関与する痛みだったり、気虚や陽虚が関与するものに使ったらドボン、ということでしょうか。
漢方薬というのは、もちろんながら、東洋医学の生命観、疾病観に立脚して考案されたものです。
ここを無視して使用されているような現実があることは、実に残念に感じます。
〇
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2019.04.04
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
こないだ、とあるドクターと話していて、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」という有名な漢方薬の話になった。
慢性腰痛や耳鳴りの患者さんなんかで、これを処方されている患者さんを、たまに見かける。
効果のほどを問うと、多くの患者さんは
「・・・うーん、うん。。。」
て感じの回答が多い。(苦笑)
・・・何で、こんなことになってしまっているのか。
少し考えてみたいと思います。
この薬の出典は、南宋の医家である厳用和(げんようわ)先生が1253年に書いた『済生方』です。
『済生方』は、厳用和先生の30年以上の臨床経験と学問に基づいて、それまで無数にあり過ぎて、ある意味で医家を混乱させていた、数万もの方剤群を、
500程度にスッキリとまとめて下さった、ありがたい本で、中国はもちろん、日本でも珍重され、現代にまで伝わっている書だそうです。
牛車腎気丸以外にも、現代のうつ病などによく使われる帰脾湯や加味帰脾湯など、『済生方』の処方は現代でも応用され続けています。
牛車腎気丸は、陽気を補い温める作用を持つ「補陽剤」のグループで、あの『金匱要略』に出てくる八味地黄丸の中の桂枝を肉桂に変更し、
さらに牛膝と車前子を加えたものであり、八味地黄丸からさらに、腎を補う作用と、水を捌く力を強めてあるもの、と言えますね。
ということは、「腎陽虚>下焦の水湿邪」、という診断がついてないのに、使ったらマズい、ということになる。
腎陽虚とは言っても、八味地黄丸と、牛車腎気丸と、中国明代、張景岳の右帰飲、右帰丸あたり、ここを四診(望聞問切)から判断した上で、
適切に使い分けているドクターが、どれくらいいるだろうか・・・。
ネット上を少し見ただけでも、牛車腎気丸のエビデンスレポートはいくつもあるようだが、東洋医学の発想で創方された薬を出すなら、東洋医学的な診断に基づいて、
しかも一定期間はそれのみで、使って頂きたいと思うのは僕だけなんだろうか。。。
西洋医学的な病名に基づき、他の西洋薬とともに漢方薬を出す、これでは何が何だか、じゃないでしょうか・・・?
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2018.09.21
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら!!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
FBの方では色んな人がバンバン拡散していて、もうすでにご存じの人もい多いと思いますが、FBやってない人もいるので、ブログの方でも告知しておきます。
9.24(月)の19時半から22時まで、
「東洋医学 ホントのチカラ~科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ~」
というタイトルの番組が放送されます。
(文字クリックで番組サイトへ)
こないだも、産経新聞でICD-11のことが採り上げられたり、大きなメディアで鍼灸が採り上げられることが増えてきました。
産経新聞にこんな記事が。 参照
・・・まあ当然、まだ見てないのでどういう内容か分からないので、ちょっと心配な気もしないでもないんですが(苦笑)、まあとりあえずは見てみましょう。
これまで、テレビで鍼灸についてやるといったら、
「〇〇のツボを刺激して生理痛が解消!」
だの、
「肩こりには〇〇のツボ!」
などの
「ほぼインチキHow toモノ」
だったり、芸人と怪しげな中国人が出てきて、罰ゲームでお灸とか、そんなんばっかで、真面目に東洋医学をやっているつもりの人間としては、
ガッカリすることが多かったんですが、今回のはどうなんでしょうね。
番組ページを読む限りでは単純に、
「迷信と言われてきたが、現代の最先端の物理科学的に考えても、一定の可能性があり、世界の超一流が注目しだしている!」
とかいう内容なんであれば、まあまずまずか。。。
こっちからすりゃ、
「あたりめーだろそんなん。今頃おせーよ。」
って感じですが。。。(ΦωΦ)
・・・とはいえ、かつてはうら寂しい路地裏で、ひび割れた看板でやっているような雰囲気の強かった鍼灸院が、徐々に徐々に再評価されつつあるのは、
ひとまず喜ばしいことでしょう。
この番組には知っている先生もずいぶん出るし、番組制作にも関わっているようなので、ちょっと集中して見てみようと思います。
TVの影響力って、まだまだスゴイからね~。。。(^^;
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2018.05.25
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
先日、こんな症例を経験した。
ある難治性疾患の患者さん。
ステロイド剤で炎症をコントロールしているが、減薬すると再発するため、ステロイドから離脱できない。
これまでに、何度も何度も再発を繰り返している。
病院からは、これ以上再発を繰り返すようであれば、免疫抑制剤での管理を勧められるも、それには非常に抵抗を感じている。
そこで、去年の秋から清明院での鍼灸治療、加えて漢方専門薬局での漢方治療を開始し、それ以降、体調もすこぶるよく、再発もしていなかったが、今春、残念なことに再発した。
(因みに、前回の再発よりも、大幅に時間的には空いたが。)
ここで、思い切ってそのままステロイドを減らし続け、免疫抑制剤も使用しない、という判断を、患者さん自身がなさった。
案の定、一時的に炎症は激化し、体調としてはどん底に落ち込んだが、そこから徐々に徐々に復活し、現在、ステロイドなしで、炎症は起こっていない状態で安定している。
もちろん、清明院では、減薬や廃薬については、一切口出ししていない。
病院の方針に背いた判断が、吉と出るか凶と出るかで、吉と出たパターンだろうと思う。
(もちろん、凶と出るパターンになったとしても受け入れる、という覚悟の上でのご判断だったそうです。)
アトピーしかり膠原病しかり、高血圧しかり、こういう症例、実は鍼灸院では意外と経験する。
しかし、こういう患者さんの判断が凶と出るパターンもある訳だから、迂闊なアドバイスは出来ないし、お勧めもしない。
(そもそも鍼灸師に、投薬に関して助言できる権限はないのは百も承知。)
ただ、西洋薬(化学物質)の大量投与や継続投与で、症状やバイタルサインをコントロール下に置いた、ということと、治る、ということはまったく違う。
もちろんデータは大事、コントロールも大事であるが、医療界、というか世の中全体が、「治る力」をもう少し信じてもいいように思う。
そう願いながら、日々やっている。
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2018.04.19
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
募集内容の詳細はこちら !!
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
4.16の藤本漢祥院研修の後は、以前から行ってみたかった大阪の薬のまち「道修町(どしょうまち)」へ。
ここは江戸時代、清国やオランダから入ってきた薬がいったん集められて、ここから全国に流通していったという、歴史ある「薬の町」です。
ここには日本の医薬の神である少彦名と、中国の医薬の神である神農を祀った「少彦名神社」があります。
少彦名神社の横には資料館もあり、そのすぐ近くには武田製薬の書庫である「杏雨書屋(きょううしょおく)」もあります。
↑↑実に、15万冊に及ぶ貴重な資料を収蔵している杏雨書屋。
大変立派な建物でした。
関東大震災で多くの貴重な書物が焼失したことを嘆いて、武田家の五代目当主、武田長兵衞氏(武田和敬翁)が、杏林(医学)を潤す雨、という意味で名付けた名前です。
(シャレてるね~(゚∀゚))
少彦名神社にお参りし、資料館をのぞき、杏雨書屋で希少な資料を閲覧するという、充実の午後を過ごさせていただきました。
いやーしかし、僕がもし東洋医学の古典文献研究家だったら、国会図書館とか杏雨書屋みたいなところはホントに宝の山で、入り浸ってしまうでしょうね。。。
すぐ横にドラえもんがいる感覚です。(笑)
国宝級、重要文化財級の書物を閲覧することが出来ます。
また、たまたま縁があって、僕が知らない本(著者)にも出会って、帰ってきてから早速10冊ほど購入しました。(゚∀゚)
僕はまあ臨床が本職で、そこにほぼ全体重を乗せたい人なので、研究や教育は正直大したことないのですが、まあ嫌いじゃないので、今後もボチボチやっていこうと思います。
読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!
2017.04.03
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
清明院では、たまに漢方薬局さんを紹介することがあります。
まあ、なんぼ鍼がスゴイ治療法だと言っても、仕事の都合や、家が遠すぎて月に一回しか来れないとか、そういう場合は、してあげられることに限界があります。
やはり治療に来た時のみの、単純なその場その場の症状緩和に終始してしまいます。
それは徐々にイタチごっことなり、やがては治療に来なくなってしまうパターンがほとんどです。
これではお互いのためにならない。
せっかく初診時に1時間以上もかけて問診をとって、その患者さんの体質から病因病理から現時点での病態まで把握したのに。。。
そういうケースの時に、漢方薬を併用するのはいい方法だと思います。
ただ、ここで絶対に重要なのは、漢方を出してもらうんであれば、漢方専門に何十年も勉強し、一本筋の通った、一貫性のある理論で臨床経験を積まれたような先生でないとダメだと思います。
素人が症状だけPCに打ち込んで、検索して出てきた漢方薬を、ドラッグストアに行って買ってきて飲む、そういうのは一番危険です。
まあもちろん、それで治ってしまうような軽症のものがあるというのも、事実は事実ですが、清明院の患者さんのような難しい病気になると、そうはいきませんし、何より危険です。
なんでも、餅は餅屋です。
必ず専門家にかかりましょう。
僕は、御縁のある薬局さんをいくつか知っておりますので、紹介した方が良いと判断したケースについては即座に紹介するようにしております。
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2015.06.18
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
これまでのお話
「四逆散」というお薬
「四逆散」というお薬 2
「四逆散」というお薬 3
「四逆散」というお薬 4
「四逆散」というお薬 5
「四逆散」というお薬 6
「四逆散」というお薬 7
「四逆散」というお薬 8
「四逆散」というお薬 9
「四逆散」というお薬 10 参照
ではそろそろまとめましょう!!
いやー、ちょっと書いていったら、楽しくなってきちゃって、長くなっちゃいました。
だけどまだ、四逆散の構成生薬一つ一つの解説もやってないし、近い処方との比較論もやってないので、書こうと思えば、四逆散というテーマで、
まだまだ全然書けますが、キリがないのでいったん終わります。
最初は1、2話でサラッと終わろうと思ったんですが、書いているうちに、つい”ZONE”に入っちゃいましたね。(笑)
・・・しかし、みんなスゴイでしょ、歴代医家の先生方。
四逆散という、たった一つの方剤でも、こんなに色んな見方、考え方、見解があるんですよ。
そしてこれは、鍼灸で考えた場合、経穴なんかでもそうなんです。
いちいち、非常に奥が深い。(苦笑)
じゃあ、みんな言う事がテンデンバラバラで、東洋医学には定説はなく、勉強、実践のしようがないかと言うと、それは違います。
一定の基本のもとに、みんな色々な個人的な意見を述べているのです。
〇
まあともかく、こういう、気合いの入った先輩たちの本を読むと、ワクワクしますし、ありがたい気持ちになったり、非常に良いフィーリングを得ることが出来ますね。
また、このブログをチョイチョイ読んで下さっており、漢方薬の記事に関してアドバイスを下さる、大阪の廣田漢方堂の廣田雲洲先生が、
ブログで、中国の文献に書いてある見解なんかも補足してくれていますので、専門家の方はぜひご覧ください。
四逆散についての考察 参照
・・・まあ、先生の考察をまとめると、四逆散というお薬は、四肢が冷える症状がメインなんですが、陽気が無くなって起こる冷えではなくて、
気が停滞して、その結果として起こった冷えなんだ、ということです。
で、その考えをもとに、実際に四逆散を患者さんに使ってみての、生薬の加減の仕方とか、臨床上の印象なんかは、漢方家の専売特許部分ですから、
餅は餅屋で、そちらにお任せするとして、鍼灸家として、参考にすべきと思うのは、簡単に言えばまずは
「冷えは陽気の虚ばかりではない。」
という、大枠としての教訓と、より細かい話としては、
「四逆散」というお薬 5 の奥田先生の見解や、
「四逆散」というお薬 7 で出てきた荒木先生の見解や、
「四逆散」というお薬 10 で出てきた内藤先生の教訓なんかが、非常に参考になりますねえ、個人的には。
この、大枠としての教訓も結構重要で、
「冷えが陽気の虚である。」
という、間違った決めつけが、現代でも、様々な不調を全て”冷え”のせいにして、あたかも、生姜紅茶などの温性の食品や飲料を積極的に摂れば、
何でも治るかのような誇大広告を打つ悪徳業者と、それに騙されて、実際にヒドイ目に会う患者さんに、繋がっている面があるのです。
・・・まああと、上記の3先生のご見解を加味して四逆散証を考えますと、鍼灸で考えた場合、使用する経穴や、その経穴に対するアプローチ法に大きく関わってきます。
それ以外の、大塚先生や矢数先生や藤平先生の言うような、腹診の問題は、我々鍼灸家は常々意識しておりますのでね。
・・・で、こういうことをコツコツと踏まえていくと、何気なく右の後渓に一本鍼して、
「これは四逆散の効果を狙っています。」
と仰る、蓮風先生の実技披露の見え方が、変わってくるのです。
普段自分が何気なく打っている一本の鍼の意味、意識の置き方が、変わってくるのです。
であるからして、こういう勉強を重ねる価値があるのです。
おわり
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2015.06.17
**********************************************************************************************
↑↑↑ ↑↑↑
この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************
これまでのお話
「四逆散」というお薬
「四逆散」というお薬 2
「四逆散」というお薬 3
「四逆散」というお薬 4
「四逆散」というお薬 5
「四逆散」というお薬 6
「四逆散」というお薬 7
「四逆散」というお薬 8
「四逆散」というお薬 9 参照
では続きいきましょう!!
今日もまた、四逆散に関して、違う先生の意見を考えてみましょう。
まあこの辺で、キリがないので、そろそろラストにしましょうかね。(笑)
今日は、知る人ぞ知る名医、内藤希哲(1701-1735)先生です。
なんとこの先生は、惜しいことに今の僕と同じ年齢、34歳で、急病でこの世を去っています。
(・・・うーん、悔しかったんじゃないかなー。どうかなー。)
そしてこの先生はあの吉益東洞と1歳違いなんです。
まあただ、残念なことに、二人は会いはしなかったようです。
もし会って、意見を交換していれば、その後の日本の東洋医学の流れは大きく変わったかもしれません。
そのぐらいのレベルの先生です。
〇
この先生が書いた『医経解惑論(いけいかいわくろん)』という有名な書物の話は、蓮風先生の話の中にも、たまに出てきます。
まあ、この先生も特別な先生なんで、あとでまた詳しく紹介しようと思いますが、歴史に「もし」はないけど、この先生が長生きして、
数百人、数千人という数の弟子を育てていたら、もしかしたら現代の病名漢方、症状漢方、病名配穴、症状配穴などの間違った流れは、
キチッと是正されていたかもしれません。
〇
まあともかく、そんな内藤先生が生前に書きかけていた原稿を、弟子たちが仕上げ、内藤先生が亡くなってから、実に100年後に発刊された『傷寒論類編』という本に、四逆散について書いてあります。
「四逆散は、”気滞”が少陰病みたいな症状を生じた場合の薬である。外邪によるものではないけど、四肢逆冷、無熱だから、少陰病のところに書いてある。
脈は結滞して沈実、決して微弱ではない。諸々の本を読むと、四逆散証の時に出る咳や動悸や下痢や腹痛などは、邪熱で説明しているが、違う。陽気の気滞である。」
と、四逆散証で起こる諸現象を、熱で説明している、ほかの先生方をバッサリとやっています。(笑)
そして、脈に関する知見を加え、熱は関係ない、外邪も関係ない、あくまでも内傷であり、気の停滞なんだ、と説明しています。
内藤先生の本は、他者をコテンパンに批判しているところがあって、読んでいて非常にスリリング、ある意味痛快なんですが、まあ、あまり人のことを悪く言いすぎるのも、ちょっとどうかとも思います。
やや、自意識過剰、自信過剰だったのかもしれません。
(苦笑・・・まあ若くしてあれだけの内容を書く先生ですから、自惚れるのも分からないでもないです。)
でもまあ、他者否定の裏側にある、非常に過剰な自意識(この場合、自分が実際に治すことが出来た経験からくる自信)が、この先生の素晴らしい臨床を生み出し、
それが、この先生の存在を唯一無二のものにし、その名前を、現代にまで響かせている面もあるんだろう、とも思いますね。
・・・彼は「天才」と評されることも多いのですが、著書に書いてあることとか読むと、天才というよりは、感動的なほどの誠実さを持った、田舎の努力家です。
(特に序文)
興味のある人には、ぜひ読んでほしいですね。
「四逆散」というお薬 11 に続く
〇
読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!