東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!

2017.03.07

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3.5に日曜日は、北里大学で行われた、(一社)日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!!

 

 

今回は東京衛生学園の専攻科時代に教わったことのある、小曽戸洋先生による

 

「山田業広とその周辺」

 

花輪壽彦先生による

 

「『井見集・附録』を読む」

 

東京農大御影先生による

 

「漢方生薬の国産化に向けて」

 

北里大学伊藤剛先生による

 

「再び津田玄仙に後世方派医学を学ぶ」

 

という、なかなか強力な4本立てでした。

 

 

山田業精『井見集』については、以前書きました。

 

山田業精著『井見集』を読み始めました。 参照

 

 

そして、山田業精のお父さんである山田業広については以前書きました。

 

山田業広という人物

墓マイラー 23 山田業広先生  参照

 

 

このブログの読者には言うまでもなく、明治維新後の、東洋医学受難の時代に、それでも東洋医学だ!という、アツいアツい主張をした団体である「温知社」の初代代表が、山田業広先生です。

 

(群馬県人です。)

 

 

この山田業広先生の息子さんであり、非常に優れた才能を持っていたのが、山田業精先生です。

 

 

この親子の業績、主張は、もっともっと評価されていいと思う、という、大塚敬節先生の言葉に、僕も全く同感ですね。

 

大塚敬節という人物

墓マイラー 29 大塚敬節先生 参照

 

 

さて、講義内容はどうだったかというと、非常に素晴らしかったです。

 

 

中でも花輪先生の『井見集』の拾い読みが素晴らしかったです。

 

 

少数鍼がいい、とか、抑肝散を罷極にも使う、という観点なんかは、僕も『井見集』を読んで線を引いた部分だったので、嬉しかったですね。

 

 

・・・まあでも、ちょっと気になったというか、残念だったのは、フロアに若い人が少なかったことです。

 

 

数人、見たことある顔は居ましたが、もっともっと、若い人がいていい。

 

(特に医師、薬剤師の若い連中!!)

 

 

そして、もっともっと活発な発言があっていい。

 

 

・・・でも、そういう雰囲気はない。orz

 

 

そう思いましたね。

 

 

でも、ないなら作りゃいい。

 

 

・・・今度行った時は、そろそろ僕も発言しようかな。(゚∀゚)

 

 

 

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患者さんの「浮気」に思う

2017.01.19

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今日、1年以上ぶりの、久々の患者さんを診ました。

 

 

以前、どこに行っても治らなかった、とある症状が、清明院の鍼で、劇的に改善したことのある患者さんです。

 

 

最初に訴えておられた症状がほぼ完治した、今から1年半前くらいに、

 

「後は月に1、2回診せに来て、色々な症状を予防しておくといいと思います。」

 

と伝えたっきり、音沙汰ナシだった。(苦笑)

 

 

で、本日久々の来院。

 

 

聞くと、

 

「4か月前から謎の湿疹に苦しんでいる。皮膚科や、”特殊な治療”をやる先生にかかっているが、一向に良くならない。」

 

とのこと。

 

 

いやいや、皮膚科はともかく、”特殊な治療をやる先生”のところに行く前に、清明院に来てよ、と思ってしまいましたが(苦笑)、

 

そこはポーカーフェイスで真摯に受け止めて、治療開始。

 

 

すぐに病理が見えました。

 

 

で、処置し、その後に起こった変化からして、僕の手のうちに入る範疇の病である可能性が非常に高い、と思いました。

 

 

抜鍼直後に、

 

「あれ、気のせいか、痒みが治まってるんですけど。。。」

 

と、患者さん。

 

 

しかし、発症から4か月も経過してしまっている点、またこれまでに、色々な薬や、”特殊な処置”が入っているせいか、

 

病因病理が複雑になってしまっているので、少し時間がかかると思います、とお伝えしました。

 

 

患者さんは反省したような様子で、

 

「また明日来ます。今回もお願いします。」

 

と仰って帰りました。

 

 

 

 

・・・うーん、悔しいねえ。

 

 

でも、昔はこういうの、すぐにブチ切れてたけど(笑)、今回の症状が出た時点で、すぐに清明院、と思いつかなかったわけだから、

 

僕にも責任はある、と思えるようになったよ。(*‘∀‘)

 

 

東洋医学のプレゼン不足、技量不足です。

 

 

まあ今回も、皮膚科医よりも、”特殊な治療”をやる謎の先生よりも、鮮やかに治してみたいと思います。

 

 

 

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『臨床というもの2 生物学的人間』

2017.01.18

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蓮風先生の新刊本が出ました!

 

(Amazonの商品ページはこちら

 

 

因みに、まだまだ出るそうです。(笑)

 

 

これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。

 

 

北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、

 

しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。

 

 

一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。

 

(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))

 

 

なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に

 

「患者さんの心と体と”魂を”救う。」

 

という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。

 

 

とりわけ、

 

”魂を救う、救済する”

 

という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、

 

人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。

 

 

僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。

 

「魂」を含む記事 参照

 

 

まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、

 

そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。

 

 

ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。

 

 

北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)

 

 

グルへの帰依も説きません。(笑)

 

 

むしろ蓮風先生は、

 

「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」

 

と仰います。

 

 

まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。

 

 

で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。

 

 

多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、

 

言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、

 

それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。

 

 

この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。

 

 

鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、

 

「鍼による難病治しの核心中の核心」

 

なんだと思います。

 

 

 

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患者さんの声(10代男児 多動症、広汎性発達障害に伴う諸症状)

2017.01.17

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

 

10代 男児 

 

【症状】多動、不眠(入眠障害)、夜間頻尿、独り言、イライラ、自傷行為、幻覚、妄想など

 

【既往歴】ケトン性低血糖、広汎性発達障害、多動症

 

 

 

小学6年生の息子が、こちらの院でお世話になっております。

 

息子の育児には、小さい頃から壁が沢山ありました。

私自身も進むべき方向が分からず、ずっと迷路の中にいたように思います。

小学校1年生のときに、「広汎性発達障害」との診断を受けてからは、病院の先生や心理士の方達に助けて頂きながら、

 

今までトレーニングやカウンセリングなどを受けてきました。

 

しかし、4年生の後半くらいからは、精神的成長の裏返しにより、自分への否定が強まり、徐々に常に脅迫観念に怯えるようになり、

 

内なる攻撃性の高まり、自傷行為、不眠、幻覚、妄想、と、状態が悪化していきました。

 

いわゆる二次障害に突入していました。

 

リタリン、エビリファイ、リスパダールなど、薬も処方されましたがあまり効果を感じることはありませんでした。

私は、それまでの母親としての自分の言動や行動において後悔、反省すべきことが沢山ありました。

 

そして私が全面的に向き合うことで状態は少しだけ落ち着きはしました。

しかし、きっかけさえあれば状態はすぐに悪くなりました。

鍼に通い始めたのは6年生になってすぐの頃からです。

 

最初は私自身が治療を受けていたのですが、そちらの先生から、発達障害の子供も多く来ているから一度連れてきてみたら、

 

と言っていただき、連れて行ったのが最初でした。

 

息子は感覚過敏な上、特に鍼に対しては絶対的な嫌悪があったので、3回目くらいまでは刺す鍼はしませんでした。

 

4回目くらいで鍼を刺せるようになったのですが、そこからは劇的な変化が起きていきました。

 

まず、一番最初に目が変わりました。目の奥が穏やかになったのです。

攻撃性がなくなり、表情は優しく、性格も素直になっていきました。

 

まるで取り憑いていた邪気が出ていったかのような変化でした。

そして、続く会話ができるようになったのです。

 

1~2週間に1度、4ヶ月ほどそちらの院に通いました。

ただ、場所が遠かったため、同じ流派の先生である、こちらの清明院に3ヶ月ほど前から通わせて頂いています。

 

こちらに移ってからも状態は日を追うごとに更によくなっています。

 

夜布団に入ってから2時間以上、15分に一度はトイレに起きてきていたのが、朝まで一度も起きてこなくなりましたし、

 

笑顔が増え、学校の勉強も一生懸命取り組むようになりました。

 

病気の特性上、漢字を覚えることが難しいのですが、自分から根気よく何度も何度も書いて覚え、テストで点を取れるようになってきました。

 

いま、参観日や保護者会で学校に行くたびに、担任の先生に呼び止められ、いったい何があったんですか?と問われます。

 

勉強だけでなく、周りの友達との付き合いや生活面、すべてが変わったと目を丸くして言われます。

 

ただ、一日中、歩き(またはスキップ)をし続けてしまうという多動症の症状はなかなかまだ治りませんが、これは特性として受け入れるしかないのかなとも思っています。

もうすぐ中学に入りますが、去年の今ごろは、不登校児を対象としたのびのびとした中学校への入学を考えておりました。

 

しかし、最近になり、本人の意思にて公立の普通学級に進むことに決めました。

 

現在の息子の状態を見ていて、私にも今は迷いや不安はありません。

 

私は鍼との出会いに心から感謝しております。

大げさなようですが、もうどこにも行くところがなかった私たちを救ってくれました。

 

この文章が、同じような境遇にあり、同じような悩みを抱えた親御さんの目にとまることを願います。

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

この症例は、都内で開業している北辰会の先輩とのコラボ症例です。

先輩の治療院には遠くて通いにくいとのことで、ありがたいことに私に白羽の矢が立ちました。

 

初診時は、まだ新しい先生である私への警戒心も強く、なかなか心を開いてくれなかったのですが、何回目かに刺す鍼をするようになりました。

 

この症例は「多動症」「発達障害」と、たいそうな病名が付いていますが、西洋医学の処置ではなかなか効果が見られませんでした。

 

しかし、東洋医学では他の病気と同じで、考え方は変わりません。

望聞問切、四診を行って、丁寧に弁証論治するのみです。

 

初診時、「肝鬱≧腎虚」と証を立て、治療を開始すると、

 

「治療後眠い、珍しくよく寝ていた。」

 

という変化を得ました。

 

これはこの症例の場合、非常に重要な変化だと思います。

 

この変化と、体表情報の変化、好転を頼りに治療を進めた結果、1、2週に一回の治療をわずか8回で、上記のような結果が得られています。

 

この春から、普通学級に進むことになりました。

 

この子の人生が変わりましたね。

 

親御さんは、多動の症状に関しては半ば諦めているようですが、これについても、まだまだ改善の可能性はあるとみています。

 

西洋医学がお手上げだった病に、こういう力を発揮するのが、本来の鍼灸治療だと思います。

 

 

同じような病で苦しんでいるお子さんをお持ちの親御さん、まずは清明院の門を叩いてみては如何でしょうか。

 

 

 

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癌の最終局面での抜苦与楽の可能性

2017.01.12

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今、癌の患者さんを何人か診させていただいています。

 

 

もうこれまでに、癌そのものを主訴としないものも含めたら、何人診させていただいたでしょうか。

 

 

何十人?百人以上??

 

 

もう分からないくらい、診させていただきました。

 

 

今や、癌は国民病と言っていいですね。

 

 

二人に一人が癌になり、三人に一人が癌死すると。

 

 

僕の友人にも、すでに三人、癌になった人がいます。

 

 

一人は残念ながら、亡くなりました。

 

 

そして先日、身内にも一人出ました。

 

 

西洋医学の方では、手術、放射線、抗癌剤の三大療法が標準です。

 

 

これの是非論については、随分色々な意見が出ているようです。

 

 

いずれにせよ、早期発見、早期治療ももちろん大事だとは思うが、それをかまびすしく言うよりも、もっともっと「予防」あるいは「予防医学」に注力するべきだ、

 

というのが僕の意見。

 

 

そこに「積極的予防医療」として、もっともっと鍼灸、東洋医学を活用するべきです。

 

 

もちろん、治療にも積極的に活用するべきですが、東洋医学の究極の目的が「治未病」であることを忘れてはいけないと思います。

 

 

重篤なものになると、手術も出来ない、放射線や抗癌剤も出来ない、という状態になります。

 

 

最終的には、姑息的に血流や栄養を強引に保つような処置がなされ、強い痛み止め(麻薬)が投与されていきます。

 

 

よくスパゲッティ―症候群、延命処置、緩和ケアなどと言われ、批判もあります。

 

 

それでも、とれない痛みもあります。

 

 

ご家族も、見ていて非常に辛い場面ですね。

 

 

そういう状況で、鍼で抜苦与楽出来るか。

 

 

5年前、(一社)北辰会関東支部の15周年記念講演で、「究極の鎮痛法」というテーマで講義させていただきました。

 

(社)北辰会関東支部設立15周年記念!! 参照

 

 

そういう状況下での抜苦与楽、一定可能であると、今日、実感しました。

 

 

 

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インフルエンザかどうか

2017.01.07

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昨日の、実際の患者さんとのやり取り。

 

患「お陰様でカゼが劇的に良くなりました!あんなに早く治ったの初めて!!」

 

竹「ほう、それは良かったですね。」

 

患「ところで先生、あれはインフルエンザだったんでしょうか??」

 

竹「分かりません。(*‘∀‘)」

 

 

 

 

・・・東洋医学的には、インフルエンザであれ、流行性感冒であれ、治療理論は一緒です。

 

 

ああいった急性感染症の場合、ウイルスや細菌の種類の特定、除去、駆逐に重きを置くのが西洋医学。

 

 

ですから最初にキチッと検査をして、「何による感染なのか」を明確にして、治療に入りますね。

 

(不明確でも治療に入る場合とか、”念のため”とか言って過剰に投薬するのが時に問題になったりしますが。)

 

 

もちろん、それはそれで良さがあります。

 

 

私自身もかつて、その恩恵にあやかったこともあります。(苦笑)

 

 

一方、東洋医学は、そういう外的な要因に侵された、「患者側のバランスの崩れ」に重きを置きます。

 

 

もちろん、外的な要因も意識はしますが、どういった邪気なのか、大まかに分けるのみです。

 

 

その大まかに分けた邪気の種類と、その患者さん自身のもともとの体質素因と、双方から、今現在どいった状態なのか、

 

東洋医学的に把握、分類、分析し、その時点のアンバランスを調えにかかる訳ですね。

 

 

で、我々が持っている様々な理論と手法を駆使して、アンバランスを整えた結果、患者さんが自力で細菌やウイルスを駆逐する、という、治り方なんですね。

 

 

最終的に細菌やウイルスにダメージを与えるにしても、与え方が違う、ということになります。

 

 

したがって、東洋医学の論理と手法による「治る力」の最大化を目的としている清明院にとっては、インフルエンザだったのかどうか、

 

という問題は、正直分かりかねまして、

 

「ま、治ったからいいんじゃない?」

 

となりますが、どうしても心配であれば、病院で検査すればいいのでは?ということになります。

 

(当然ながら、これは全ての西洋医学的病名についても言えます。)

 

 

因みにその患者さん、来院時38.9度発熱しており、二時間半の間に二回に渡って治療し、治療中に諸症状の改善とともに発汗し始め、

 

翌朝には平熱だったそうです。

 

 

という訳で、なかなか気分のいい症例でした。

 

 

僕らの仕事は「病名を付けること」じゃなしに、「僕らなりに東洋医学的に診立てて、治すこと」なのであります。

 

 

 

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カゼっぴきだらけ

2016.12.25

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イヤー最近、カゼっぴきの患者さんが多い。

 

 

発熱、咳、痰、のどの腫れ痛み、悪寒、悪心、節々の痛み、胃痛、下利を伴うものなどなど。。。

 

 

土曜日は、10人以上診ましたかね。

 

 

急性疾患のオンパレードで、大変勉強になりました。

 

 

インフルエンザかもしれないと思ったけど、鍼に来ちゃった方が治るのが早いと思ったから来た、という患者さんが多かったですね。

 

 

まあ別に、病院でインフルエンザの検査をする、抗インフルエンザの薬をもらう、解熱剤だの消炎剤だの総合感冒薬といわれるものをもらう、

 

そういう患者さんの行動、当たり前の処方を、別に否定しないし、それはそれとして、こっちは粛々と東洋医学的に診て考えて、治療するのみです。

 

 

カゼを引いて、治らなかったら病院に行く、これは現代日本において、極めて普通の、常識的な行動だと思うからです。

 

 

でも、何度も何度も、病院で出された薬ではスッキリ治らなかったけど、清明院の治療ですぐにスッキリと治った、そういう経験を重ねた患者さんが、

 

病院よりも先に清明院に来るようになる、という事実は普通にあります。

 

 

数千年の大昔から、東洋医学の医者は、無数のカゼの患者さんを治療して来ました。

 

 

そして、『傷寒論』『温病学』という、急性外感熱病に対する優れた理論を構築しました。

 

 

僕らはそこから学び、安心して冷静に、患者さんと対峙することができます。

 

 

 

まあ、鍼最高。(笑)

 

 

 

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病院に往診に行く

2016.12.22

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今日、久々に依頼があり、病院に往診に行ってきました。

 

 

相当重篤な、癌の患者さんです。

 

 

清明院では、スタッフの実地臨床での教育的配慮も兼ねて、通院困難な患者に対して、医師に同意書を書いてもらって、

 

健康保険を使っての鍼灸マッサージ、リハビリ訓練等を行う、往診事業部という部門を設けてはいますが、特に重症の患者さんの場合で、

 

しかもその重篤な病気そのものを主訴とし、東洋医学的な治療アプローチをしてほしい、というような依頼の場合は、

 

自費治療にて、私が往診することにしています。

 

 

今日伺ったのは、とある総合病院。

 

 

いつも往診に来ると思いますが、相変わらず、我々東洋医学が置かれている現状と、圧倒的な規模の違いを感じます。(苦笑)

 

 

国家がバックアップするかしないかというのは、ここまで違うものかと、ため息が出ますね。

 

 

以前、蓮風先生が訪中した時の、中国の病院の映像を見せていただいたことがありますが、日本の病院のような大きな白い建物の中で、

 

漢方薬の処方を待つ長蛇の患者さんの列、鍼灸治療を待つ長蛇の患者さんの列、患者さんでごった返す待合室を見たときに、

 

「世の中ってのは不公平だナー。。。(‘Д’)」

 

と思ったのを思い出しました。(笑)

 

 

まあともかく、今日伺った患者さんは、非常に危ない状態なんですが、いつも通り粛々と治療をしてきました。

 

 

反応も良く、今後の変化が楽しみです。

 

 

僕としては、主治医の先生に同席してもらいたかったくらいです。

 

 

患者からの依頼で、俺が病院に往診に行くなんて、この国の医療はいびつだよ。

 

 

 

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「早めに来ました。」

2016.12.05

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こないだ、患者さんから言われた。

 

「ちょっとおかしいと思ったので、早めに来ました。」

 

と。

 

 

その患者さんは、この数年、これまであらゆる症状を、何度も何度も、清明院の鍼で治してきました。

 

 

最初は、鍼に対して、半信半疑。

 

 

治っていても、です。

 

 

どう考えても、病院の薬で治らなかったものが、鍼で劇的に治癒しているのに、何か体調を崩すと、必ずまずは鍼でなくて病院に行く。(苦笑)

 

 

その度に、

 

「今度は早めに来てくださいネ。治しにくくなってしまいますのでね。」

 

と、声をかけ続けること数年。

 

 

昔はこういうのが悔しくて、怒ってみたりしましたが、最近は何とも思わなくなってきました。(゚∀゚)

 

 

声をかけ、祈りを込めて治療するのみです。

 

 

「気付け」と。

 

 

そして、ようやっと最近は、病院に行く前に清明院に来るようになった。

 

 

力でねじ伏せた訳です。(苦笑)

 

 

東洋医学サイドが、こういう努力をしなきゃいけない時点で、現代の我が国は、実にいびつな医療体制だと思ってしまいます。

 

 

 

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不動明王マイラー 5

2016.11.12

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前回のお話

 

不動明王マイラー 1

不動明王マイラー 2

不動明王マイラー 3

不動明王マイラー 4   参照

 

 

 

 

◆「縁日」とは。

 

 

岩波の『仏教辞典 第2版』によれば、「縁日」とは、神仏と衆生とが縁を結ぶ日、とあります。

 

 

それぞれ決まった日に特定の寺社に参詣して、神仏と縁を結ぶことによって、その功徳が生ずる、と言います。

 

 

不動明王の縁日は一般に28日と言われます。

 

(27日と言っているお寺もあるようです。)

 

 

不動明王以外に28日が縁日なのは大日如来と鬼子母神なんだとか。

 

 

・・・で、なぜ28日なのか、という話なんですが、何と答えは「不明」だそうです!!!(笑)

 

 

こういうのは、東洋医学の世界にもけっこうあるので、僕なんかは慣れっこなんだけど(苦笑)、最初に言いだした人に聞かないと分からない、

 

でもそれって一体、何千年前の人なんだ、って話なのです。(゚∀゚)

 

 

不動明王以外にも縁日はあり、5日は水天宮、8日は釈迦と薬師如来、18日は観世音、という感じなんですが、釈迦は誕生日、観世音(観音様)は前世で涅槃に入った日、

 

とか、色々言われがあるようなので、不動明王の場合も、何かしらの意味があるのではないかと思いますが、とりあえず「不明」なようです。

 

 

まあただ、8日、18日が縁日になっていることと、末広がりの「八」の神秘性から考えても、28日も何らかの縁日にしたくなる気持ちは分かります。

 

 

「八」は東洋医学でも非常に特別な数字です。

 

 

そして「二十八宿」と言えば、古代中国の天文学で28の星座を示す言葉です。

 

 

『黄帝内経素問』気府論(59)には、奇経八脈の任脈と督脈の穴数がそれぞれ28あると書いてあります。

 

(因みに現代の鍼灸学校では督脈が28穴、任脈は24穴です。個人的には督脈に天周の28、任脈に暦法の24節気の24を当ててる方がシックリきますね。)

 

 

また、『黄帝内経霊枢』五十営(15)玉版篇(60)では経脈を28(左右の十二経+任督+蹻脈)と定義し、現代中医学でも、脈状診の分類を28種類としています。

 

 

また個人的には、『難経』28難に奇経八脈の流注(設計図)が記されていることも、とても意味があるように思えます。

 

(因みに24難には三陰三陽の脈絶の論があり、ここも意味が深いと思え、『ハイブリッド難経』では24難の解説部分に、陰経の開・合・枢理論に対する割石先生の理解が書かれているので、鍼灸師は必ずチェックしましょう。)

 

 

不動明王というのは、「五大明王」の中心であり、大日如来の化身である、と言われます。

 

 

「五」も、これまた特別な数字。

 

 

イヒヒ・・・(*‘∀‘)

 

 

言ってったらキリがないね。

 

 

何やらいろいろ、妄想族の俺の頭の中で繋がってきやがったぜ・・・☆

 

 

 

続く

 

 

 

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