東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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モリンガ? 2

2017.06.25

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前回のお話

 

モリンガ? 1  参照

 

 

では続き行きます!!

 

 

「モリンガ」とは北インド地方を原産とするワサビノキ科の植物だそうです。

 

参考 wikipedia「ワサビノキ」

 

 

これの葉っぱをお茶にして飲む、と。

 

 

これもあまり成書に情報がないので、ネット上に散見される情報をのぞきますと、インド、アフリカ、フィリピン、インドネシアなどの亜熱帯の国々では古来より薬や美容、健康のために利用されてたそうで、

 

海外ではその栄養効果の実績と称賛を受けて、非常に高い注目を浴びているそうです。

 

(どこだ?”海外”って。。。(苦笑))

 

 

世界三代美女のクレオパトラが、モリンガのオイルを肌に塗り、モリンガのお茶を飲んで美しさを維持していたという話もあるそうです。(゜o゜)

 

 

ミラクルツリー(奇跡の木)ともいわれており、人間や動物にとって重要な栄養素が豊かに含まれているそうです。

 

 

ビタミン、ミネラル、アミノ酸がバランスも良く含まれていて、ポリフェノールは赤ワインの約8倍、ビタミンEは卵の96倍、鉄分はプルーンの82倍、

 

アミノ酸は米酢の97倍、食物繊維はレタスの28倍など驚くべき数字が出ているスーパーフードなんだそうです。

 

(出たー!!この〇〇の数十倍の栄養素って考え方!!( ゚Д゚))

 

 

効果としては抗炎症作用、抗酸化作用、食物繊維で整腸作用(腸内デトックス)、ポリフェノールでアンチエイジング、

 

ギャバの抗ストレス作用などなど・・・。

 

 

もはや全ての病気を予防、治療出来て、若返り効果まである奇跡の食べ物、って感じです☆(゜レ゜)

 

 

・・・いやーしかし、健康に敏感な方が聞いたら、飛びつきそうなものばかりですね。

 

 

てゆーか上の文章の「海外では注目を浴びている」「海外」って、どこ??(笑)

 

 

「奇跡の木」って。。。(苦笑)

 

 

そー言えばこないだ、「奇跡のお茶」の話をしたところでしたネ。

 

ルイボスティーと東洋医学    参照

 

 

これでは、奇跡だらけじゃないか!!( ゚Д゚)

 

 

これはね、要はね、世の中が奇跡だらけなのではなく、「奇跡を期待している人だらけ」なんですね。

 

 

まあこういう、「奇跡の〇〇」とか、「スーパーフード」とか言われるものは、努めて冷静に試して、自分に合うか合わないか吟味しましょう。

 

 

こちらとしても、こういうものは昔から、メディアを通じて次から次に出てくるので、よく検証しきれないうちにブームが過ぎ去ることがほとんどです。

 

 

「すごく合う!!あれもこれも治った!!!」

 

・・・とかいう人に限って、たいして続かなかったりするという、謎の現象も起こったりします。。。(゚∀゚)

 

 

「健康食品産業」というサービス業。

 

 

国民の関心が健康に向かうこと自体はいいことです。

 

 

サービス業のサービスの質を向上させる唯一無二で最強の方法は、消費者が賢くなることでしょう。

 

 

 

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『傷寒論』の時間指示と電話

2017.06.23

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清明院では、カゼひきさんをよく診ます。

 

 

最近も、よく診ています。

 

 

年々、カゼひきさんへの治療効果が、少しづつですが、上がっているように感じます。

 

 

嬉しいことですし、ありがたいことです。

 

 

でもこないだは、自分がカゼひきさんになってしまいました。(苦笑)

 

久々に風邪をひく 参照

 

 

カゼの治療が分かってきたかなーと、気を緩めると、スキが出来ると、ヤられる。

 

 

鍼の神は厳しいです。(苦笑)

 

 

・・・ところで、清明院では、治療に来た患者さんが、症状が出ていようといまいと、カゼの初期であると判断し、

 

治療をしたら、翌日や、場合によってはその日のうちに、電話していただくことがあります。

 

 

治療後すぐに電話してもらうケースでは、大体目安は2時間後です。

 

 

以前は、キッチリ治せたかの確認で、どんなカゼでも2時間後に連絡をもらっていましたが、最近では自信がある場合は翌日に、

 

再感していないかの確認電話をしていただくことが多いですね。

 

 

・・・さてここで、何故「二時間後」なのか。

 

 

それは、『傷寒論』の太陽病上篇、桂枝湯のところに書いてあります。

 

「・・・ 温覆令一時許.遍身漐漐.微似有汗者益佳.不可令如水流離.病必不除.若一服汗出病差.停後服.不必盡劑.若不汗.更服依前法.・・・」

 

まあこの条文は要は、薬を服用してから「一時(2時間)」おきに発 汗の有無を確かめ、発汗していなければ投薬を継続する形で、

 

太陽病の場合は4時間で1日分を服用させましょ、という理解に繋がる内容です 。

 

(上記は安井廣迪先生の解説を参考にさせて頂きました)

 

 

・・・で、その後は、やや間隔を開けて3 − 4 時間おきの服用とし、発汗すれば服 用を停止すると。

 

 

他の処方もこのようにして使用すると、効果がよりよいと 。

 

 

これを鍼に置き換えて考えると、二時間後に電話してもらって、発汗に限らず、どのような変化が起こったか確認、ということになるのです。

 

 

それにより、自分の鍼の威力や、効果の及ぼせた範囲、自分の診たての正確さもよく分かります。

 

 

このように、治療と、その後の変化については、古人が非常に詳細に観察して下さっているところなので、現代でも十分に使える知見が沢山あります。

 

 

以前も紹介したように、桂枝湯の後のおかゆ(熱希粥)とかね。

 

「おかゆ」を含む記事 参照

 

 

やったらやりっぱなしはダメ。

 

 

僕ら鍼灸院が、サクッとカゼを治す。

 

 

これ、重要重要。

 

 

超重要。

 

 

『傷寒論』『温病学』、鍼灸学校、鍼灸師の必修科目にするべきです。

 

 

 

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糖尿病と東洋医学 3

2017.06.10

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これまでのお話

 

糖尿病と東洋医学

糖尿病と東洋医学 2  参照

 

 

◆消渇の病因病機

 

 

上海科学技術出版社『実用中医内科学』によると、消渇の病因病機は以下の通り。

 

1.飲食不節→邪熱→津液を損耗

 

2.情志の失調→鬱火→津液を損耗

 

3.先天的に五臓が虚弱

 

4.房事過多で腎陰を損耗

 

5.温燥の薬物を過服して、津液を損耗

 

の5つが挙げられています。

 

 

総じて、最終的に「津液が減ってしまうこと」に、この病の本質があると考えられてるようです。

 

 

このうち、5.の、薬物に原因のある消渇については、あまり言われていないが、個人的には多いのではないかと思っています。

 

 

よく最近の健康ブームでは

 

「冷えこそ害悪」

 

として、とにかく温めることが重要だと謳い、結果的に盲目的に温性の食品やサプリメントを過服、久服しているケースが多いように思います。

 

 

東洋医学では、冷えにも細かい分類があり、

 

「気の停滞」

 

 

「邪熱の内攻」

 

によって、見かけ上の冷えが起こることを知らないといけません。

 

 

また、1.の飲食にしても、2.の対人ストレスにしても、4.の性生活にしても、現状の間違った生活に、

 

「何かを足す」

 

のではなく、

 

「間引く」「減らす」

 

ことの方が有効な場合があることを知った方が良いと思います。

 

 

さらに、この病気は症状が出て気付いたときにはもう手遅れ、というケースもあり、消渇病になってから慌てたのでは遅い、ということを、よくよく知っておくべきだと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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千葉大学附属病院 和漢診療科にお邪魔してきました!!

2017.05.19

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昨日は、臨時に休診をいただいて、千葉大学附属病院の和漢診療科にお邪魔してきました!!

 

 

千葉大学には以前から「和漢診療科」という診療科があり、ここで医師と鍼灸師が協調しながら、患者さんの治療に当たっております。

 

千葉大学 和漢診療科 紹介ページ 参照

 

 

以前から気になっていたのですが、今回御縁があったので見学研修させていただくことになりました!!

 

 

朝の8時から30分勉強会。

 

 

大塚敬節先生のエピソードをまとめた『西荻医談』という著書を参加者で輪読していき、それをドクターが解説していきます。

 

 

この解説に、以前墓マイラーでも紹介したことのある名古屋玄医中神琴渓が出てきていたのが嬉しかったです。

 

大塚敬節を含む記事

中神琴渓を含む記事

名古屋玄医を含む記事     参照

 

 

ドクターと鍼灸師、薬剤師が一緒になってこういうことをやっているというのは、非常に良いことだと思いました。

 

 

10時からは診療開始。

 

 

ドクターの診療と、鍼灸師の先生の診療の両方を見学させていただきました。

 

 

印象的だったのは、両方とも、実によく患者さんの話を聞いているということと、電子カルテのオペレーションが非常に整っているということ。

 

 

やはり、ああいう大きな病院では必須なんでしょうが、電子カルテで、瞬時にリアルタイムで自分の担当患者がその日に何を訴え、

 

どういう処置をしたかが、その患者さんに関わる全員で共有できるようなシステムが整っており、そのインフラが機能するようなマンパワーも揃っている。

 

 

その電子データを基に、カンファレンスを行うのも非常にスムーズ。

 

 

これは正直、非常に羨ましかったですね。

 

 

また、かつては

 

「3時間待ちの3分診療」

 

とも揶揄された大学病院の診療体制の中で、非常に丁寧に患者さんの話をうかがう体制を整えているな、と思いました。

 

 

昼食は大学内の職員用の食堂で頂きましたが、どこに行っても、ロン毛に白衣は奇異な目で見られまくりますね。(笑)

 

 

昼食後、14時から教授の先生の回診とカンファレンスに参加。

 

 

やはり入院患者さんは重症が多いです。

 

 

でもまあ、私も長年往診をやってきたので、重症の患者さんは診慣れていますので、そういう意味での驚きや興奮はなかったですが、

 

教授の先生の診察を横で見ていて、あー自分も触りたい、この症例を一から診立てて鍼してみたい、という欲求がハンパじゃなかったです。(苦笑)

 

 

回診の後のカンファレンスも、電子データがあるために非常に分かりやすい。

 

 

会議室の壁をスクリーン代わりにして、プロジェクターで映写しながら、全員でそれを見ながら意見交換ができる。

 

 

病院ならではだな、と思ったのは、レントゲンなどの画像データも映写して、共有することが出来る点。

 

 

でもこれは、僕らも舌診なり顔面診では出来るはず。

 

 

東洋医学も、あれは出来るはずなんで、もっと電子化を進めるべきだと思いましたね。

 

 

その後、千葉大学の医学の6年生の学生さん達が鍼を体験する授業に参加。

 

 

医学部の学生さんが、

 

「スゲエ!」

 

とか、

 

「マジすか!」

 

とか、キャッキャ言いながら鍼を受ける姿に、

 

「あー、こういうの大事だナー。。。」

 

と思いました。

 

 

医師になる前の、まだ頭が柔らかい状態の時に、鍼灸や漢方などの東洋医学に触れてもらおう、という試みなんだそうです。

 

(素晴らしい!!)

 

 

そして最後は和漢診療科の鍼灸師同士での勉強会。

 

 

鍼灸師の先生がドイツの東洋医学の学会に参加したエピソードをお話しいただきました。

 

 

ヨーロッパでも、徐々に東洋医学は盛んになってきているようです。

 

 

今後、日本の東洋医学のレベルはどこまで上がるか。

 

 

今後、日本で、東洋医学が第一選択肢になる日は来るか。

 

 

色々考えさせられ、非常に有意義な1日でした。

 

 

 

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胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈

2017.05.15

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈    参照

 

 

 

◆一定の恒常性の有無を診る脈とは

 

 

脈というのは、当然ながら、一定の律動性がないといけません。

 

 

これが途中で飛んだり、急に早くなったり遅くなったりするようでは、基本的にはいけません。

 

 

前回紹介した原南陽先生は、著書『叢桂亭医事小言』の中の脈論という項の中で、

 

「代脈(たいみゃく)という脈がある。これは”交代”の代であり、強いものが急に弱くなったり、早いものが急に遅くなったりするものを言う。

 

大病人にこれが出たら、胃の気が無く、死期が近いと考えてよい。」

 

と言います。

 

 

単純に律動性がおかしい、現代のいわゆる「不整脈」とは違って、大きさそのもの、早さそのものが急激に真逆のものに変化するもののことを、

 

「代脈」と呼んで、非常に重篤な脈である、という風に述べております。

 

 

一般的な中医学の教科書などでは、「結脈(けつみゃく)」と「代脈(たいみゃく)」の解説として、

 

結脈・・・緩慢で不規則な不整脈(遅脈の部類)

 

代脈・・・緩慢で規則的な不整脈(虚脈の部類)

 

と書かれており、『胃の気の脈診』の中で蓮風先生は、このうちの結脈について、張景岳の説を参考に、胃の気の観点から、

 

「結脈は胃の気の衰亡と停滞」

 

と、簡潔に言い切っています。

 

 

ただ、結脈が停滞なのか、衰亡なのかの判断は慎重を要する、とも書いており、この脈の難しさも指摘しています。

 

 

 

西洋医学では、不整脈を3つの型に分け、まあ簡単に言えば「怖い不整脈」「怖くない不整脈」とに分けており、場合によっては、

 

抗不整脈薬カテーテルアブレーション、ペースメーカーの使用を勧めているようですが、現在では不整脈の治療は非常に進歩したようで、

 

ほとんどのものは治せる、という認識のようですし、ほとんどのものは怖くない不整脈である、としています。

 

 

診断には、ホルター心電図(24時間心拍をモニターする検査)を用います。

 

(電極が少々煩わしいけど、全く痛み等は伴わない検査です。)

 

 

まあ、心臓の病というのは、全く健康に見える人が突然倒れて、そのままあの世行き、なんてこともあり得ますから、

 

心配であれば、一度精密検査を受けてもいいんじゃないでしょうかね?

 

 

・・・まあともかく、我々の立場からは、脈に一定の恒常性がないものは、胃の気の異常の一つであり、重症患者に出ていたら非常に危ないし、

 

一般の慢性雑病の患者に出ていても、ちょっと注意を要する、と考えます☆

 

 

 

続く

 

 

 

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AIには鍼も弁証も出来ない?

2017.04.05

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こないだのabemaTVの「スマホで朝生!」が非常に面白かったですね。

 

(まだyoutubeに挙がっているかも。見てない人は見てみて~)

 

 

本家「朝生」よりも若い人多いし、荒れるから面白い。(笑)

 

 

AI(人工知能)で、世の中はどうなるか、というテーマ。

 

 

相変わらず、ホリエモンの鋭い指摘と問題提議が炸裂していました。

 

 

落合陽一さんの奇人ぶりも良かったですね。(笑)

 

 

このままAIがどんどん発達していくと、人間の職業がどんどん奪われていくそうです。

 

 

討論を聞いてても、本当にそうなるのかは微妙ですけどね。

 

 

でもまあ、AIには鍼は打てないね。

 

 

弁証も出来ない。

 

 

東洋医学は、前提として、人間が人間を触って診断治療する医学医療ですのでね。

 

 

人間が人間を触っての評価を基にじゃないと、判断がつかないんですよ。

 

 

ナンボAIが発達しても無理でしょうね。

 

(西洋医学の場合はどうなんだろうか。手術は厳しいかもだけど、薬の処方まではイケちゃうかもね。。。)

 

 

ここで、

 

「刺鍼は難しくても、弁証ならイケるでしょ!」

 

という人がいるかもしれないが、無理ですね。

 

 

北辰会方式では、その弁証の根拠に、詳細な「体表観察」というのを入れてまして、その体表観察は、観察者によって違った結果が出ますのでね。。。

 

 

まあただ、問診から体表観察までやらせてもらって、その情報を打ち込んだら、可能性のある証と病因病理を列挙してくれるぐらいまではイケるか。

 

 

でも治療まで考えると、やっぱ無理だわね。

 

 

ひっひっひ。(゚∀゚)

 

 

 

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患者さんの声 その後

2017.03.27

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先日、患者さんの声を紹介しました。

 

患者さんの声(10代男児 多動症、広汎性発達障害に伴う諸症状)

 

 

これ、なかなか反響が大きかったんですが、この患者さんが、先日無事に小学校を卒業しまして、改めてお母様から、

 

御礼のメールを2通いただきました。

 

 

発達障害の児童精神科の現実が、当事者目線で非常によく分かる内容でしたので、許可をいただいて、以下に紹介します。

 

 

(以下、メールから抜粋引用)

 

 

【1通目(最後の授業後)】

 

 

今日、小学校最後の通知表をもらってきました。
 
 
鍼治療を始めてからというもの、精神的に穏やかになっただけでなく、勉強も前向きに取り組むようになって、2学期以降成績がぐーんと伸び、
 
今回の3学期最後の通知表は今まで目にしたことのないくらい良い成績でした。
 
(わざわざ通知表の画像を添付してくださいました。ホントにあり得ないほど劇的に成績が上がっていました。(笑))
 
 
その変化に、担任の先生も本当にびっくりされていました。
 
 
苦手な漢字のテストでも90~100点をとれるまでになりました。
 
 
テスト前日には相当もがき苦しんでいましたが(^^ゞ
 
 
私は勉強に対して一切口を出しませんでしたが、良い点数が取れるようになりたいと、自分からやるようになったのです。
 
 
竹下先生と尾崎先生のおかげだなぁと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
これからまた更に難しい年頃になっていきますが、今のまま前向きに進んで言ってくれることを願っています。
 
 
嬉しくて竹下先生にお見せしたく、メールさせていたたきました。
 
 
【2通目(卒業式後)】
 
 
今日、無事に卒業式を終えることができました。
 
 
卒業証書をもらう前に、舞台の上で自分の将来の夢を言うのですが、あの子もちゃんと前を見て発表することができました。
 
 
見ているこちらのほうがヒヤヒヤと緊張で感動する余裕などはありませんでしたが(^_^;)
 
 
ところで、こういう病気が鍼で改善する可能性があるという事実を知っている人があまりにも少ないと思います。
 
 
今、児童精神科は、発達障害をもつ子供たち(主に男の子)とその母親であふれかえっています。
 
 
都立病院の児童精神科などでは、保険診療内で、手厚い半年間ものグループスキルトレーニングなどを受けることができますが、
 
何ヶ月も予約を待ち、しかも希望者が多いため小学校の6年間で1度しかそのトレーニングを利用することはできません。
 
 
そして、医師との面談も1ヶ月に1度、15分程度しか枠がなく、予約をした日に行けなくなると次の予約を取るのに何ヶ月も先になってしまったり。
 
 
ほとんどの子が薬を服用していますが、副作用で急激にやせてしまう子が多く、うちの子は薬は効きませんでしたが、
 
薬のおかげで子供が落ち着いたという母親たちは、もう薬なしの生活は怖い、手放せないと言います。
 
 
母親たちも必死です。
 
 
私は待合室で鍼灸のチラシを配りたいくらいです。
 
 
グレーゾーンの子供たちは、知的障害はないため、養護学校や特別支援学級(昔でいう特殊学級)は在学の対象とならず、
 
かといって普通学級で皆と同じように普通のことを普通にこなしていくのが非常に困難なため行き場、居場所がないという状況です。
 
 
特に「みんな同じに。」を求められる日本の義務教育は、彼らにとっては本当に苦しいものです。
 
 
医師にも、この子達にとって義務教育の時代が一番つらい時期です。と言われました。
 
 
コミュニケーション能力の困難性が強く、自閉傾向の強い子ほど、ある特別な面においては異常なほどに高い能力を持つ子などもいます。
 
 
そういう子供達が「みんなと同じに。」という教育の中で自信を失い、自己否定感を高め、自分の持っている能力をつぶし、
 
あげくには本来元々持っている発達障害に重ねて精神疾患を併発することも多くあります。
 
 
下の子のクラスでも、一人の男の子が発達障害から、やがて幻聴等の統合失調症様の症状を引き起こすようになり、
 
4年生の後半からついに不登校となりました。
 
 
本人や親の苦しみはさることながら、最後には周りのクラスメイトも疲弊しきっていました。
 
 
その子は薬をかなり前から飲みだしていたようですが効かなかったようです。
 
 
そんな親子たちに東洋医学の治療法もあるということをもっと知ってほしいです。
 
 
(引用終わり)
 
 
・・・とのことです。
 
 
まあ、僕はこの症例をもって、
 
「清明院の鍼で発達障害、自閉症が治せる!」
 
というような大言壮語が言いたいのではなく、この事実をもって
 
「こういうものにも、鍼灸が有効な可能性があるんだから、試してみてはどうですか?」
 
ということを言いたいのです。

 

 

医療の現場の中には、上記のように飽和状態になってしまっていて、満足な結果が得られないままに、何の対策も打てていない現場、現実があります。

 

 

そういうものに、鍼灸は意外な効果を発揮するという事実は、もっともっと広まっていいと思います。

 

 

 

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「伝統」とは何か。 3

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これまでのお話

 

「伝統」とは何か。

「伝統」とは何か。 2   参照

 

 

では続きいきます。

 

 

◆伝統と伝承

 

 

ここまで、「伝統」の一般的な意味を説きました。

 

 

似た言葉で、「伝承」というものがあります。

 

 

これは何でしょうか。

 

 

辞書によれば

 

① 受けついで伝えて行くこと。また、その事柄。

② 伝えきくこと。

 

だそうです。

 

(三省堂『大辞林 第三版』)

 

 

辞書の意味だけで言えば、「伝統」とどう違うの??となりますね。

 

 

では、「伝統」「伝承」の違いは何なんでしょうか。

 

 

調べていると、興味深いサイト様がありました。

 

伝統と伝承の違い  参照

 

 

英語だと、伝統はTradition、伝承はFolklore、どちらも、受け継いでいく、という意味では一緒だが、

 

伝統はやや政治的な意味を含み、革新の連続

 

とあり、それに対して

 

伝承はそのままの形で受け継いでいくことを言う

 

とあります。

 

 

伝統の一つの具体例は、鍼で言えば、機械で加工したディスポ鍼、刺さない打鍼術とかで、漢方薬で言えばエキス剤とか、

 

医学理論で言えば中医学とか韓医学のことか。

 

 

厳密に言えば、東洋医学の「伝承」と言ったら、手で、砥石で加工した鍼で、消毒しないで使わないと伝承じゃないとか、

 

生薬を古典の記載通りに修治して使わないと伝承じゃない、となりゃしませんかね。(^^;)

 

 

それを、「本質は変えずに」「現代に合う形に」昇華する、これが伝統の一つの在り方、ということになります。

 

 

せっかくFBの方で金澤先生からコメントいただいたので、これを「易の三義」と絡めて考えてみましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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「病院の先生は嫌なことばっかり言う」

2017.03.15

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最近、蓮風先生が講義の中で、

 

「人間には心がある、そういうものに配慮した医学でないといけない。」

 

というところを非常に強調しておられます。

 

 

こないだの北辰会PVの中でも、最後の方で、

 

「人間をいかにとらまえるか、そこに西洋医学との違いがある。」

 

「術者が治療を楽しんでいないといけない、それが患者さんに伝わる。」

 

という発言もありました。

 

(一社)北辰会PVを紹介します。 参照

 

 

 

 

こないだ、清明院の患者さん(とある難病)の方がこんなことを仰いました。

 

「病院の先生はいつも嫌なことばっかり言う。せっかく体調が良くなってきても、でも数値がダメだから全然良くなっていないとか、

 

いつ何があってもおかしくないとか、こっちを不安にするようなことばかり言う。で、”とりあえず”と言って、強い薬を勧めてくる。」

 

と。

 

 

この患者さんだけでなく、こう仰る患者さんは、昔から多いです。

 

 

病院で、不安になるようなことを冷たく言われた、もう治らないと言われた、などなど。

 

 

・・・やっぱ医療者は、患者さんを勇気づけることはあっても、イタズラに不安がらせちゃいけないと思うんですよ。

 

 

あまり感情的になっても仕方ないけど、患者さんにこういうことを言わせてしまう病院の先生は、どういうつもりで言っているんでしょうかね。

 

 

確かに、大勢診ていれば、全くの他力本願で、自分の不養生や不摂生を棚に上げて、良くならないのを全部こっちのせいにしてくる、

 

ヤカラの様なような患者さんも、いないことはないです。(苦笑)

 

 

こっちも人間ですから、そういう患者さんに対しては腹も立ちます。

 

 

・・・でも、だからといって、いたずらに貶めることはないです。

 

 

これ以上無理だな、と思ったら、治療を断ればいいんです。

 

 

蓮風先生の発言にあるように、自分が楽しめないような治療は、断った方がお互いのためですな。

 

 

因みに、病院の担当医による、検査所見から考えうる、将来的なリスク、マイナス面の説明については、顔つきや態度も含めた、

 

「言い方」の問題でしかないと思っています。

 

 

楽しめてなかったら、「言い方」にまで配慮できないでしょう。

 

 

 

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小野太朗先生の言葉 6

2017.03.10

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これまでのお話

 

小野太朗先生の言葉 1

小野太朗先生の言葉 2

小野太朗先生の言葉 3 

小野太朗先生の言葉 4

小野太朗先生の言葉 5  参照

 

 

◆まとめ

 

 

小野先生は、科学万能と言われるにもかかわらず、その科学を理論のベースにした西洋医学が、当時のストレス社会における病人急増という現実を、

 

「大量投薬」でしのいでいる、と指摘します。

 

(ま、これは今も変わんないね。。。(~_~;))

 

 

そしてこの状況は、西洋医学の根底にある「合理的認識」の限界性を示しているんじゃないの?と、チクリとやります。

 

(まあこの論法での西洋医学批判は、現在でもよく用いられる言い方ですね。)

 

 

そして、西洋医学の「合理的認識」なるものの網の目からこぼれた患者さんに対して、鍼灸が有効であるという厳然たる現実を見る時、

 

ここに鍼灸医学の未来的有効性が潜んでいるのでは?と説きます。

 

(西洋医学に阿ることでしか生計を立てられない鍼灸師は、傾聴すべき発言ではないでしょうか。)

 

 

・・・で、ここまで説いてきたような、東洋医学独自の立場(東洋的合理主義、一元的治療)を堅持することで、

 

鍼灸が歴史的に付与される有効性は大である、と説きます。

 

 

そして、それでも現状、是認されているような諸法則を盲信することなく、あくまでも「臨床事実」をベースに、新たな法則を発見、検証し、

 

鍼灸医学独自の「医」の世界における存在価値を、自ら獲得することが、鍼灸とともに生きることを決心した者にとっては、

 

最上の「悦び」となる筈だ~!!と説きます。

 

(イイねー、同感!!(゚∀゚))

 

 

・・・で、最後に結びとして、ご自身の不勉強について謙遜しつつ、自分自身がこの論考を通じて

 

「鍼灸による、新しき生命の創造」

 

というキーワードに非常に惹かれたことと、

 

「医は仁術なり」

 

「学術道三味一体」

 

という古人の教えを、いつでも心しておきたい、と結んでおられます。

 

 

 

 

現在の鍼灸界は、45年前、小野先生が叫んだ上記内容とは、まったく違った現実になってしまっていないでしょうか。

 

 

東洋医学独自の考え方、鍼灸医学独自の「医」の世界、と客観的に思えるようなもので結果を出して、意地張れる鍼灸師が、

 

この日本に、どれだけいるのでしょうか。

 

 

鍼灸医学を「仁術」ととらえ、「学術道三味一体」の精神で、「新しい生命の創造」を真剣にやっている鍼灸師が、

 

この現代日本にどれだけいるでしょうか。

 

 

まあ僕も、そう偉そうに言えるほどの人物ではないけれど、こういう先輩の教え、主張を踏まえて、鍼灸医学の過去と現在を踏まえて、

 

鍼灸独自の”医”の世界における「未来的有効性」を、臨床現場から、追求していきたいと、改めて思いました。

 

 

小野太朗先生ね、もし今でも御存命であれば、一度お会いしてみたかったですね。

 

 

 

おわり

 

 

 

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