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2021.08.31
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8.29の日曜日は、(一社)北辰会ツイキャスライブ配信を視聴しました!!
今回のテーマは
「起きられない子供たち」。
講師は奈良のタケモトクリニック院長である竹本喜典先生です。
最近増加傾向といわれる、朝起きられない子供たち。
かつてこれを、「フクロウ型」体質と名付け、苓桂朮甘湯という漢方薬を中心に使って治療した、山本巌先生(故人)という漢方家がおりました。
(因みに朝から元気バリバリで強い体質に見えるけど、中年以降高血圧や糖尿病になるようなタイプの人のことは”ヒバリ型”と名付けました。)
現代においても、この「フクロウ型」を専門に治療する漢方外来が福岡県の久留米にあります。
今回は、山本巌先生が残した『東医雑録』という書籍を参考にしつつ、このいわゆる「フクロウ型」と思われるような体質の子供たちの症例から、
北辰会方式を漢方の臨床にどのように運用するのか、という興味深いテーマでご講義いただきました。
話は肝の臓の病理、脾の臓の病理、痰飲の取り方に及び、北辰会ではあまり強調されることの無い「肝気虚」という病理に関して、考え方や配穴に関して、
藤本新風先生からも補足講義して頂きました。
後日聞いたら、新風先生の補足は、さらにブログ等でして下さるそうなので、専門家の方は是非ご注目下さい。
また、少し専門的で上級編の話にはなりますが、いわゆる日本漢方の漢方医の先生方が取っている腹診所見というのも、北辰会なら上手に臨床(弁証論治)に取り込めるのではないかな、
という雰囲気も感じることが出来ました。
今後、東洋医学を実践している鍼灸家が、漢方家と連携するシーンも増えてくると思いますので、漢方に関する知識を習得しておくことは重要ですね。
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2021.08.11
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2021年の第71回、日本東洋医学会学術総会は、8.13(金)~8.15(日)の3日間、オンラインで行われますが、8.6(金)から、開会に先行して
「次世代に継ぐ卒前卒後漢方医学教育」
というテーマ講義が配信されています。
これは今後、全国で行われるようになる予定の東洋医学の講義の模擬講義なんだそうです。
私も現在、順天堂東医研にて講師を務めさせて頂いている以上、これはきちんと押さえておきたいということで、全講義、しっかりと視聴いたしました!!
医学部において、全国共通の内容で、東洋医学の教育をやろう、という流れは、2013年に医学部のモデルコアカリキュラムに
「漢方医学の特徴や、主な和漢薬(漢方薬)の適応、薬理作用を概説できる。」
という一文が入ったことに端を発し、全国の82大学の医学部から、専門医、非専門医の先生を含む、東洋医学の教育に関する代表者が出て、顧問の先生も合わせると実に144名の医師の先生方によって、
「日本漢方医学教育協議会」
というものが組織され、以降、”歴史”や”臨床”や”鍼灸”など、テーマ別に6つのワーキンググループに分かれて、徐々に全国共通の教育内容をまとめ、2020年にはついに
という教科書が出版されました!!
今後は、この教科書の内容が全国の医学部で講義され、それをもとに、医師国家試験で東洋医学の問題が出題されるようになる日も近いのではないでしょうか。
各大学で講義するうえでも、今やモデルスライドやモデル講義がこのように全国に簡単に配信することが出来るので、各講師による内容のブレは最小化できるでしょう。
膨大で深遠な東洋医学の世界を、非常にシンプルに、コンパクトに纏めたと言っていい、約200ページのこの教科書の内容については、ザッとすべて読ませて頂きましたが、
色々な先生方の考え方、思いを汲んだような内容になっており、まずは第一歩、叩き台としての性格は十分に備えたものだと感じました。
全体としては、いわゆる「日本漢方」の内容で纏めつつ、巻末には私がこれまでやってきた「鍼灸」「中医学」の内容も入っており、今後の発展、充実化が期待できる内容だと思います。
医学生の皆様は、この教科書に加えて、いくつかの参考書をもって掘り下げて勉強したら、在学中に相当のレベルまで東洋医学を理解することが出来るだろうと思います。
明治維新の激動によって、結果的に東洋医学が医療の主役を座を引きずり下ろされて以来、150年経って、ついに医学部で公的に東洋医学の教育が行われる流れになりました。
このことは、普通に喜ばしいことであり、辛酸を嘗めた幕末や明治の漢方医、鍼灸医達も、空の上できっと喜んでいることと思います。
・・・また、これとは別に、社会全体のDX化も叫ばれる中、社会インフラの重要な一翼として、今後の日本の医療がどう変わっていくか。
ま、難癖つける人間は常に一定数いるから、現時点でも色々な批判の声はあるでしょうけど、今回のこの講義は、日本の東洋医学の未来が、多くの先生方の御努力によって、
少しはポジティブな方向に進んでいるように見えて、僕としては嬉しかったです。
・・・あとはまあ、一言蕪辞を述べるとすれば、鍼灸に関しては、鍼灸専門で毎日患者さんをやっている鍼灸師が、鍼灸に理解のある医師の先生方と協力しながら、教えにいくべきでしょうね。
(これは色々な障壁があって難しいのかな。。。よく知らんけど。(∩´∀`)∩)
いずれにせよ、実際に二年半、医学部の学生に真剣に東洋医学を説いてきた(つもりの)私としては、彼らの優秀さを見るにつけ、こういう医学部教育業界自体の大きな流れを見るにつけ、
日本の東洋医学の未来は(今よりは)明るいと思えます。笑
・・・まあー、これから色々、楽しみだ―!!(*‘∀‘)
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2021.07.13
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7.10(土)の夜は、日本東方医学会の第16回中医学研修講座(臨床の部)に参加してきました!!
今回のテーマは「皮膚科・泌尿器科」。
講師の先生は菅沼栄先生。
菅沼先生については、私の手持ちの御著書『いかに弁証論治するか』シリーズと、『東洋医学が教える食養生』を通じてと、お名前のみしか存じ上げなかったので、
どんな先生か知らなかったので、楽しみにしていました。
菅沼先生は1954年に北京にお生まれになり、1970年代後半から北京中医薬大学で講師を務め、1980年代には来日され、その後帰化され、
日本における中医学啓蒙の旗振り役を長年やってこられた先生です。
今回、皮膚科と泌尿器科の病の中医学的な考え方を基礎から臨床的な話も含めて分かり易くお話ししてくださいました。
皮膚科において、有名な黄連解毒湯という漢方薬を迂闊に使うと、かえって血虚や津液の不足を助長してしまって悪化させる場合があるというお話は、訳も分からずに
「皮膚科=皮膚の熱=黄連解毒湯」
みたいに、短絡的な発想からこの薬を使って悪化させてしまった経験のある人にとっては耳が痛い話ではないかと思いますし、皮膚疾患において、
邪気の種類や、皮膚は皮膚でも、病変が起こる深さの微妙な違いの問題はやはり非常に重要で、先生の臨床上の工夫が随所に盛り込まれた内容でした。
こういう、非常にストレートでスクエアな中医学の話を、実は久しぶりに聞いたんですが、やはりこういう基本が、完璧に頭に入っているかどうかというのは、
臨床上非常に重要なことだと思いました。
臨床では、必ず行き詰まる場面に出くわすことがある訳ですが、一つ一つの方剤、一つ一つの生薬に対する理解が的確であれば、乗り越えていくことが出来る筈ですね。
泌尿器科においても、同じ利水でも、ゆっくりと利水するのか、激しく利水するのか、場面場面に応じて使い分けることが必要ですね。
これは鍼灸も同じですので、非常に初心に帰ることが出来ました。
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2021.05.28
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昨日の夜は、毎月恒例、順天堂東医研に参加してきました!!
コロナ禍でも、学びの火は消しません☆
今回の講師はいつもお世話になっている日本東方医学会会長の長瀬眞彦先生。
今回の講演テーマは「生薬について知ろう」です。
これはこれから東洋医学をやる医師にとって、非常に重要なテーマですね。
・・・と同時に、掘り下げていったらキリがないテーマでもあるんですが、いつもながら、長瀬先生の講義は分かり易いです。
色々難しい内容や発展的な内容についても十分に分かった上で、東洋医学の初学者である学生にとって、あえてちょうど理解し易いところ、
興味を引くところで講義を構成しておられ、そのジェントルな心遣いがサスガでした。
学生もずいぶん興味を持ったことと思います。
あらゆる素材から「精製された」西洋薬と、精製をせずに、自然のままの天然物に由来する「生薬」を組みあわせて使う漢方薬。
ここにもよく、西洋医学と東洋医学の基本的なスタンスの違いが表れていると思いますし、現代で毎年作られている新薬の6割は天然物からヒントを得て作られているということも、生薬学を学ぶ意義の一つでしょう。
また今回、数名の学生が、実際に長瀬先生が経験した症例について考えるという、先生の講義の恒例になりつつある「宿題」に答えていたのですが、その答えがどれも実に素晴らしかった!!
医学生から、
「この症例において、まず八綱弁証では・・・、」
とか、
「さらに気血津液で考えると・・・、」
とか、
「臓腑的には肝が中心と考えられるけど、脾の異常も見えるので、この場合は木克土の関係性から・・・、」
とか、
「この腹診所見からは・・・、」
などの発言があり、粗削りながら、何気にしっかりと東洋医学の世界観、弁証論治の思考過程を身に付けており、そこに僕としては鳥肌モンの大感動。(笑)
あれが聴けたことが、今回の講義の一番の衝撃でしたね。
いやー、うれしかったわー。
順天堂東医研を始めて二年半、構想段階から考えたら5年以上、やっぱり何でもやってみるもんだと実感した、40歳の初夏。(笑)
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2021.05.25
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5.22の土曜日の夜に行われた、日本東方医学会の「次のステップを目指す中医学セミナー」を、オンデマンドで聴講させて頂きました!!
(あとから見れる、オンデマンド配信最高!!)
今回の講師は、私も所属してお世話になっております、日本中医薬学会の会長である平馬直樹先生。
この講座には、数年前から何度か参加させて頂いており、これまで、平馬先生の講義は臨床的なものが多かったのですが、今回の講義内容は
「日本の中医学の受容と現状」
ということで、まさに日本の中医学需要~発展の生き証人、中心人物の一人である平馬先生から、貴重な話が伺えると思って、謹んで拝聴いたしました。
聴かせて頂くと、まあ当たり前ですが、平馬先生は日中の歴史の把握力がハンパないです。(゜o゜)
事実に基づき、時代時代のあらゆる出来事をキチッと把握しておられ、その知識量、整理され具合に圧倒されました。
また、日本も中国も、朝鮮半島も、そういった各時代の流れ、出来事の影響を受けながら紆余曲折を経て今がある、ということがよく分かりました。
この講義では「中医学の受容と現状」と言っても、現、中華人民共和国建国以降、1950年代以降の、いわゆる「”現代”中医学」のみをもって語るのではなく、
『黄帝内経』以来の2000年以上に渡る日中の医学史における交流から、非常に丁寧に説いておられました。
(主に日本にスポットを当てて、三世紀の弥生文化から現在までを2時間で語るとは・・・、意表を突かれました。)
先生も講義の最後に述べていたように、「日中医学交流史」がキーワードだと思いましたね。
また、江戸期の思想空間をある意味で支配した「儒学」や、それ以前の「仏教」、そのどちらにもかかわる「禅」というものにも触れておられ、
よく「日本漢方は方証相対」「中医学は弁証論治」と、ステレオタイプに語られるけど、その単純な分類の背後にある膨大な歴史的変遷と、
歴代の医家による真剣勝負の歴史の一端がよく分かりました。
また近代日本において「東京臨床中医学研究会」という研究会があり、これは今でもあるのですが、そこの元会長が、今私がお世話になっている長瀬眞彦先生が後を継いでおられる、
吉祥寺中医クリニックの初代院長である張瓏英先生であったりと、知らなかった事実がたくさんありました。
永久保存版的内容だったので、何度か視て、まとめノートに落とし込んでおこうと思います。
・・・まあ、あまりマニアックになっても仕方ないのですが、この医学をやる上では、歴史に対する理解は重要と考えています。
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2021.04.27
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4.22の木曜日の夜は、2021年度一発目の順天堂東医研にて喋ってきました!!
この活動は2021年度から、大学に認可を受けた、正式な部活動「学生のための順天堂大学東洋医学研究会」として再始動しました!
(・・ややネーミングが長いですが、略称は同じということで。(^^;)
これまでは、活動実績もないし、部員も少ないので、単に「同好会」という扱いだったのですが、ささやかですが、大学内にきちんとした立ち位置を得たようです。
(めでたい!!そして尽力した学生諸氏、素晴らしい!!(^^))
正式な発足一発目の講義で、しかも新入部員の方も多く、オンライン講義、ということだったので、ここは一つ初心に帰って、
2018年の12月に、初めて私が順天堂に伺って講義した内容を、リビルドして1コマ目に喋りました。
というワケで今回の講義は
「これから東洋医学を学ぶ皆さんへ -2021-」
「東洋医学のキホン 気・血・津・液・精・神の生理と病理」
の二本立てでやりました。
〇
順天堂大学の前身は、今から183年前の1838年、長崎で3年間蘭学を学んで帰ってきた佐藤泰然先生が東京、薬研堀に開いた「和田塾」という蘭学塾が始まりです。
佐藤先生の息子さん(実子で長男)は、かの有名な松本良順先生、養子は佐藤尚中先生、この二人は現在の東京大学医学部と、順天堂医院の初代の長となった先生です。
つまり幕末以降、現在まで続く、日本の西洋医学振興の歴史の中心、根本、旗振り役は順天堂大学の創立者一家なのです。
(『易経』にある”天の道理に順(したが)う”順天堂に、創立からちょうど180年後に東洋医学研究会が出来たという面白さ。)
また、明治時代に国策的に東洋医学を撲滅した側の中心人物である、済生学舎(現:日本医科大)の祖である長谷川泰先生は、佐藤尚中先生の教え子でした。
そして、明治の終わりになって、なんとその済生学舎の学生の中から、昭和の漢方復興運動の火付け役となる和田啓十郎先生が現れるのです。
和田啓十郎-湯本求真-大塚敬節の流れは、今でも北里大学や慶応大学の東洋医学に繋がっていると言っていいと思います。
とてもドラマチックですよね。
・・・まあ何にせよ、歴史を踏まえ、未来を見据え、考え、行動することは重要です。
東洋医学と西洋医学は協力、連携出来ます。
清明院では実際にしょっちゅうやってます。
しかし、きれいごとを言うようかもしれないが、これはお互いにリスペクトしあうことが大前提として肝要であり、一方が一方を尊大な態度で支配しようとしたり、
一方が事大主義に陥り、矜持をなくして阿諛追従や、面従腹背の態度をとったら、それは連携、協力とは名ばかりの、非常にいびつで不自然なものとなるでしょう。
2コマ目は、この医学の基本となる、人体を流動するエネルギーである「気・血・津・液・精・神」について、生理と病理を簡単に説明しました。
新入部員や初参加の人には若干難しかったかもしれませんが、オンライン講義であり、動画で復習できることもあって、あえてやや早い説明にしてみました。
繰り返し話を聞いて、復習して、を繰り返していると、徐々に東洋医学の世界観が分かってくる筈です。
まあーなにしろ、これからが楽しみな会ですね。(^^♪
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2021.03.18
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いつも順天堂東医研でお世話になっている長瀬眞彦先生が理事長を務める、日本東方医学会の、2021年度のカリキュラムが発表されました!!
この学会は、その前身である医師東洋医学研究所から数えると、昭和48年(1973年)から始まった、約50年の歴史を持つ学会で、中国伝統医学のみならず、
全ユーラシアの伝統医学と西洋医学の交流が目的の学会です。
(壮大!(゜o゜))
毎年この学会では、全国的に有名な医師、鍼灸師の先生方がご講演なさるのですが、意外と知っている人が少ないのではないかと思います。
中医学の講座(基礎~応用まで)以外にも、鍼灸の講座あり、こないだ私も喋らせていただいた、医新薬連携研究会(DAPA)の講座ありと、実に盛り沢山の内容になっています。
・・・まあ、何かきっかけがあって、東洋医学にせっかく興味を持っても、いきなり細かい部分の勉強とか、マニアックで専門的過ぎる内容にはちょっと抵抗があるので、
まずは東洋医学を全体的、俯瞰的に、分かり易く学んでみたいけど、どこに行ったらいいか分からない、誰に聞いたらいいか分からない、
そんな医療従事者の方に、非常におススメです。
各講座の詳細はこちらのページから!!
2021.02.26
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以前お伝えしたように、昨日の夜は、順天堂東医研主催の第二回シンポジウムで、シンポジストとして講演させていただきました!
ご参加いただいた皆様、有難う御座いました。
今回の内容は、
本草薬膳学院長である辰巳洋先生から「COVID-19の中医学における基本的な考え方と、予防の薬膳に関するお話し」、
日本東方医学会長である長瀬眞彦先生からは「COVID-19と漢方薬に関する、予防や治療に関するお話し」、
私からは「COVID-19と鍼灸における、基本的な考え方と後遺症に関するお話し」
を、20分強ずつ、順番にお話しさせていただき、質問も受け、残った時間で総合討論をしよう、ということになっておりました。
総合討論では質問がたくさん出ましたので、それに3人の演者で答えていたら、あっという間に時間満了となりまして、終了後の懇親会では、少し専門的な討論が出来ました。
全体的に、座長の順天堂大学大学院の公衆衛生学講座の教授である谷川武先生の、サクサクとした明快な仕切りによって、あっという間に時間が過ぎた感じでしたね。
全体を通じて、薬膳、漢方、鍼灸といった、東洋医学の方法論、考え方というものが、現在、世界中を震撼させているCOVID-19に有用なのではないか、
という印象を、様々な事実を通じて、多くの受講者の方々に感じていただけたのではないかと思います。
今回、年明けの時点ではまだまだ申込者数も少なく、緊急事態宣言下での開催ということもあり、どうなることかと思いましたが、ふたを開けてみたら、
第一回よりも多い138名の申し込みがあったということで、ホッとしました。
アンケートの結果も楽しみです。
・・・僕も来月で、ついに40歳。
30代最後の大イベントでしたが、色々と細かい反省点は多いものの、まずまずの出来だったと思います。
さて、40年間、全てにおいて、やりたい放題やってきましたが、40代以降の人生、どうしましょかね。(*‘∀‘)
2021.01.31
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来たる2.25(木)の19時から21時、順天堂東医研主催の第二回シンポジウムでシンポジストとして講演させていただきます!!
(第一回シンポから早1年以上。は、はやい。。。)
開催は2月末ですから、希望的観測では、今よりは感染者数や社会状況も落ち着いている筈ですが、まだまだコロナ禍の最中ではあるので、
今回は完全オンラインにて開催いたします。
テーマはまさにタイムリーな「Covid-19に対する東洋医学の医療的知見について」であります。
なお、私の他にシンポジストとしてご講演下さるのは、いつもお世話になっている、日本東方医学会会長である長瀬眞彦先生と、以前から書籍では勉強させていただいておりましたが、
今回初めてお目にかかりました、本草薬膳学院学院長である辰巳洋先生、そして、司会を務めて下さるのは順天堂大学大学院、公衆衛生学の教授である谷川武先生です。
(私以外は超豪華メンバーです。(゜o゜))
著名な先生方に囲まれて大変恐縮ですが、精一杯楽しんで来ようと思います。(^^;
内容としては、
辰巳先生からは「COVID-19の中医学における基本的な考え方と、予防の薬膳に関するお話し」、
長瀬先生からは「COVID-19と漢方薬に関する、予防や治療に関するお話し」、
私からは「COVID-19と鍼灸における、基本的な考え方と後遺症に関するお話し」
を、20分強ずつ、順番にお話しさせていただき、質問も受け、残った時間で討論をしよう、ということになっております。
辰巳先生は2020.6.25に発刊された、東洋医学の業界では知らない人のいない老舗医学雑誌『中医臨床』の別冊『COVID-19と中医学』にて、
COVID-19の中医学における基本的な考え方(病因、病位、病機)を寄稿された先生であり、長瀬先生も、2020年にコロナ騒動が起こると、
いち早くコロナ予防のためのオンライン診療を立ち上げた先生です。
私も、僭越ながら2020年の11月に日本中医学会学術大会で発表させていただいた、今問題になっている”コロナ後遺症”と思われる「COVID-19治癒後の諸症状の一症例」の話と、
この1年におけるコロナと鍼灸の関わり全般の話を、絡めてお伝え出来るかと思います。
しかも今回、主催は順天堂大学の公衆衛生学講座です。
疫病といえば公衆衛生学。
これはなかなかない、貴重なシンポジウムになると思います。
さらに終了後も、オンラインで懇親会をやる予定ですので、お時間のある方はぜひご参加いただければと思います。
今回、医歯薬系の学生さんはもちろん、鍼灸や看護その他の学生さんも、無料でご参加いただけます!!
それ以外の方については、一般人の方も専門家の方も、2000円で参加できますので、コロナと東洋医学に興味のある方、ぜひご参加ください。
お申込みはこちらから!!!
・・・いやー、楽しみ☆(*‘∀‘)
2021.01.22
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最近、年が明けてからなんやかんやと猛烈に忙しいので、気付いたら日が経ってしまいましたが、年明け一発目の順天堂東医研、14日に喋ってまいりました!
せっかく、去年の秋からは対面+オンラインのハイブリッド開催で出来るようになったのに、東京は再び緊急事態宣言ということで、
今回からは再び完全オンラインでの開催となりました。(^^;
(いつ対面再開できるやら。。。)
まあ仕方ないですね、やまない雨はないと思って、明るくいきましょう!!(゚∀゚)
今回の講義テーマは
1.奇恒之腑、奇経八脈
2.弁証問診(主訴~現病歴の聴取)
の二本立てです。
これまで、順天堂東医研では約二年かけて、「五藏六府」「十二臓腑経絡」という、この医学が最も基本に置いている考え方について説いてきました。
これらの内容は、西洋医学でいえば「解剖学」「生理学」にあたる部分であり、鍼灸医学も、湯液医学も、けっきょくはこれを前提に理論構築されています。
だから、数学の問題を解くのに公式や定理を熟知していることが必要なのと同じく、英文を読むときに、単語の意味やイディオムを熟知しているのが必要不可欠であるのと同じく、
東洋医学な診療をやろうと思ったら、これらに対する理解というのは不可欠です。
しかし、では五臓六腑、十二経絡だけ知っていれば十分かというと、それもそうでもない。
他にも、基本として重要な概念がある。
・・・ということで今回、”五臓六腑、十二経絡以外の重要な存在”として無視するわけにはいかない、「奇恒之腑」と「奇経八脈」をごく簡単にやってみました。
これはある意味、どういうリアクションが来るのか、自分の中でチャレンジでもありました。
・・・で、結果は、「難しい」「抽象論の極み」という反応もありまして(苦笑)、なかなかホロ苦い結果となりました。。。(^^;
しかし、彼らが今後も勉強を継続し、将来、東洋医学的な臨床をやるようになっていった時には、色々と繋がってくるように、仕掛けたつもりです。
また今回、後半の「弁証問診」については分かり易かったようで、非常に好評でしたので、バランスは良かったと思います。
(・・と考えて自分を慰める(笑))
今回講義するにあたって、いつもお世話になっている長瀬眞彦先生からおススメいただいた二つの本
で、総合診療医や漢方医による問診の世界について、ある程度予習させていただいてから臨んだのも、自分的に良かったです。
鍼灸臨床家ならではの弁証問診の世界については、20年間、自分なりにやってきたつもりですが、医大生に東洋医学的な問診を語る上では、
伝え方を少し工夫しないとだなと、改めて思いましたね。
・・・まあこうやって、毎回調整を重ね、より良いものを作り続けるしかないですな。
また告知しますが、来月には楽しみなイベントがあります。( *´艸`)
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!