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2010.03.09
前回に続き、花粉症に対する、東洋医学の考え方を簡単に紹介してみたいと思います。
東洋医学には、「花粉症」という概念がありません。
もっと言うと、「アレルギー」という概念すらありません。
(最近の中医学の教科書にはあるかもしれませんが、伝統的には、という意味です。)
・・・でも、治療法はいくらでもあるのです。
どうしてでしょうか。
まず、花粉も、ホコリ(ハウスダスト)も、自然界にはあって当たり前です。
花粉やホコリ自体に毒があるなら、杉林の中に住んでる人とか、掃除業者さんとか、どうするんでしょうか。
即死しますよね。
(苦笑・・・まあ掃除業者の方は、掃除する場所によってはそういうこともあるでしょうが。)
要は、それ自体は毒を持っている訳では無い物質(異物)に対して、体の側が過剰に反応してしまい、鼻だの喉だのに異常を起こす、その体の側に、
すでに何らかの問題があるはずだ、と考えるわけです。
そしてこの場合、体の「何がどう」おかしくなっているか、ということを明確に理解しなくてはいけません。
ここまでは、東洋医学も西洋医学もある意味同じです。
しかし、人体に対するそもそもの認識の仕方、分析方法が異なるため、ここから先は大きく違ってきます。
東洋医学では、「春先」という時期には、五臓の中の「肝」という臓の機能が盛んになる、と考えます。
(ただこれは、あくまでも「生理的に」盛んになる、という話で、正常な人であれば別に体が病気を起こすことはありません。)
「肝」という臓の働きが盛んになると、正常であれば全身に「気血」が充実、充満して、ある意味、パワー全開、元気溌剌状態になります。
皆さんの周りにも、この時期、妙にハイテンションで活発な人、いませんか?
自然界においても、「春先」という時期は、冬眠していた動物たちは動き出し、草木は芽吹き、いわゆる静から動へ、全てのものが大きく変化する時期でもあります。
じゃあ、パワー全開なのに、なんであんなことになるのかというと、花粉症のくしゃみにしても鼻水にしても、涙や目の痒みにしても、
要は「花粉」という異物を洗い流そうとする体の反応ですよね?
当然、目や鼻やのどの粘膜に花粉などの異物がくっついたら、体の中のお水がそこに集まって、一生懸命洗い流そうとします。
しかしそれを「過剰にやり過ぎてしまう」から、不快な症状が出る訳です。
東洋医学では、五臓の中の「肝」という臓が、体に入ってきた異物を処理する際の要となる、と考えます。
ですので、主にこの「肝」の臓の働きが「過度に」盛んになり過ぎたり、あるいは「肝」以外の臓でも、その働きが何らかの原因(飲食の不摂生、睡眠不足など)によって弱っていたり、
亢進したりしてすると、自然界にもともとある、本来なんでもないはずの「花粉」というものに対して、過剰に反応し過ぎてしまうことがあります。
この状態を現代医学では「花粉症」と呼んでいるわけです。
・・・で、実際の鍼治療では、「肝の臓」以外にも、体の「どこがどう」おかしくなってるか(アンバランスを起こしているか)を東洋医学的に考え、
それを整える(平均化する)ように治療します。
そうすると、辛い症状が非常に軽くなる、あるいはまったく出なくなる、というケースが、実際によくあります。
要は、東洋医学では「花粉症」に対して、体の外ではなく「中」のアンバランス、とりわけ「肝」という臓に注目しつつ、それらを整えることを目的として治療をする訳です。
これの具体的なやり方については、無数にあるし、専門的過ぎるので割愛しますが、ポイントは「肝」を落ち着かせることと、体の「上下」のアンバランスを整えることが重要になります。
つまり、花粉やホコリの存在自体はどうしようもないんだから、それに対して「普通に」反応できる体の状態を作ろうぜ、ということです。
・・・僕としては、これまでの経験上、「花粉症」の治療に対する、東洋医学の力は絶大だと思います。
知らなきゃホントに損します。(笑)
毎年毎年辛い症状に悩んでいる方、是非一度ご相談下さい。
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2010.03.07
この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。
コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。
ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。
・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。
コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、
というのが現状ではないでしょうか。
僕自身の時がそうでした。
僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、
たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。
花粉症になった時も、行ってみました。
・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、しっかりとかかります。
(自分が逆の立場だったら嫌ですからね。)
清明院にも、先週ぐらいからチラホラ花粉症の症状を訴えて来られる患者さんがいますが、
「薬をもらったけど、あんまり楽にならない!」
とか、
「楽にはなるけど、また来年も同じかと思うと意味がない(治っていかない)気がする。」
とか、
「薬は効くけど、眠くなるから仕事にならない!!」
といった言葉を、患者さんからよく聞きます。
この病気って、昔はほぼなかったですよね。
(wikipediaによれば、日本では1960年代からだとか、戦後の杉の大量植林が原因だとか。)
ご高齢の患者さんに聞くと、皆さん
「花粉症なんて、昔は聞いたことなかった。」
と仰る。(苦笑)
最近、花粉症以外にも、アトピーやらリウマチやら、「慢性のアレルギー疾患」というものが大変増加して、人々の健康を害し、大問題になっています。
これらをなぜ撲滅できないんでしょうか。
昔にはもう戻れないんでしょうか。
もし撲滅できないとするならば、これらに対する最高の治療とは何なんでしょうか?
現代は、報道を見ていても、やれ花粉だの、ハウスダストだの、乳製品だのと、要するに「体の外のもの」にばっかり目を向けて(向けさせて?)、
肝心の「体の中のバランス」に対する視点がおろそかになっているような気がしてなりません。
「体の中」の話になると突然「ストレスによる免疫の低下、異常」という、あいまいで漠然とした、多くは除去しようのない「原因」が提示されます。
・・・花粉も、ハウスダストも、乳製品も、ストレスも、大昔からありますよ?
戦争をやってた時代のストレスって、現代よりも軽いのか?
何で現代人だけ、こんなことになるの?
そう言うと今度は大概、やれ環境ホルモンがどうしたとか、加工食品がどうしたとか、大気汚染がどうしたとか言われますが、
それって要は「治療できません」て言ってるのと同じじゃないんですか??と、思ってしまいます。
誤解を招くといけないので、付け加えておきますが、別に西洋医学のやり方に疑問がある訳ではなく、
単純に治りの悪い疾患であるだけに、その考え方、治療法がとても気になるのです。
そこで、例えば東洋医学では「花粉症」をどう考え、どう対応するかというと・・・。
続く(笑)
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2024.04.02
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2024年3月も、色々とやりました!!
僕にとって激動の2023年度、いよいよ最終月でしたので、なんかもう、ここまで来たら精一杯やり切ろう、という、よく分からないマインドになっていました。。。苦笑
まず3.3(日)は浅川ゼミ会講演会にて4時間講演。
(北辰会ブログにて報告記事を上げてくれました。)
この講演会も、忌々しいコロナ禍によって、2020年3月に行う筈だったのが直前で中止となって早4年、ついに開催すること出来ました!!
近代日本の中医学導入の第一人者の一人である浅川要先生の勉強会で講演させて頂けたことは、僕のキャリアの中でも大変幸せなことであり、
事後のアンケートでの御意見も好感触であり、ホントやって良かった、やれて良かったです。
因みに、その翌日の3.4(月)には、とうとう43歳になってしまいました。。。
流石に43くらいになってくると、もうすっかりオッサンの仲間入りですね。苦笑
まあしかし、僕が中高生の頃に感じた43歳へのイメージよりは、若くいたいな、とは思っています。
(よくのさばっている”イタイオッサン”、にはならないようにありたいものです。。。)
明らかな老害行為とか、下の世代への嫌がらせ的無理解とかが前面に出るようになったら、もうさっさと退場した方が良いですね。
今後も前を向いて色々頑張りつつ、自分の能力を活かして、若くてヤル気のある人間のサポートを積極的にしていきたいものです。
そして、3.5(火)~3.8(金)は順天堂東医研のインド研修にご一緒しました。
最近、国際社会でも色々な意味でどんどんプレゼンスを増しているインドでは、AYUSH省という国家機関を整備し、ヨガ、アーユルヴェーダといった伝統医学を、国を挙げて推奨しています。
国民の多く(80%と言っていたが、ソースは未確認です。)が、体に不調を感じた時に伝統医学をファーストチョイスするらしく、何と言っても「受療率5%」の日本鍼灸としては、非常に羨ましくも感じましたね。。。苦笑
(まあ、統治機構から何から、日本とは違いますので、一概に単純比較は出来ないですが。。。)
もちろん東洋医学と同じように、色々と、科学的な手法に則った伝統医学の再評価も進めているようで、今後の展開が楽しみですね。
そして3.10(日)は(公社)群馬県鍼灸師会、学術講演会「北辰の医学を求めて」です!
(こちらも、北辰会ブログが詳細レポートを上げてくれました。)
群馬県は、実は北辰会関東支部発祥の地なのです。
1996年(平成8年)に、群馬県鍼灸師会の役員であった中村順一先生を初代支部長として創設されたのが始まりであります。
そしてなんと、この2024年度からは、北辰会内部にて組織再編がなされ、約28年間続いた「北辰会関東支部」という名称は無くなり、本部と一本化されました。
(もちろん東京での定例勉強会は今後もこれまで通り継続し、”関東部会”という名称に変更となります。)
「関東支部」という名称がなくなる節目のタイミングで、群馬から講演依頼が来た、ということは、単なる偶然とは思えず、天からの不思議な力を感じながら喋らせて頂きました。
3.11(月)は日本東方医学会主催の医鍼薬地域連携研究会(DAPA)の症例カンファレンス。
対応に苦慮しながらも、尿管結石の激痛に、鍼灸治療が奏功した症例でした。
この勉強会は、毎月オンラインで開催しております。
どなたでも参加できますので、次回は4.8(月)の20時~、是非こちらからお申し込み下さい。(アーカイブ配信もあります!!)
3.17(日)は北辰会役員講師研修会にて実技指導。
私は講師候補(要はヤル気と能力の高い、若手の先生方)の指導を担当しましたが、皆さんお上手でした。
(この勉強会は非公開であり、あまり詳細を述べることは出来ません。まあ、一定のレベル以上の先生方のみを対象にした、内輪の勉強会であります。)
そして3.18(月)は藤本漢祥院での研修。
蓮風先生が、いつになく爆裂していました。笑
3.20(水)は東洋鍼灸専門学校の謝恩会。
この謝恩会も、コロナ禍をまたいで2019年以来5年ぶりの開催です。
卒業生の皆さんの、晴れやかなお顔が印象的でした。
3.21(木)は順天堂東医研。
今回は長瀬先生のタイムリーな講義「花粉症ーシンポの内容を掘り下げー」でした。
2月に行われたシンポジウムの僅かな時間では、花粉症の東洋医学的な考え方をきちんと掘り下げることはなかなか出来ない、ということで、シンポの内容を補足して下さいました。
3.25(月)は日本東方医学会主催「新・中医臨床カンファレンス」です。
こちらも月に一回のオンライン開催で、ここでは、医師による中医学的な臨床の最前線がありありと分かると思います。
次回は3.25(月)20時〜 (60分程度)となります。
お申込みはこちらから!!
上記以外にも、3月はこういった活動を通じて、これまで交わることの無かった色々な先生方とアンオフィシャルな交流を多くさせて頂き、やはり対面は良いなあ、と再認識しました。
・・・てなわけで、3月も毎日数十人治療しつつ、毎週末、どっかで講演してたり、実技指導してたりしてました。。。笑
幸せなことですが、2024年度は少しペースを落として、臨床に集中します!!
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2024.03.14
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2024年、2月に入っても、グイグイとやっております!!
活動報告が一つ一つ書くと多過ぎるんで、もう月ごとに1記事に纏めます!笑
まず2.11(日)~12(月)は北辰会の冬季研修会(順雪会)で熱海へ。
忌々しいコロナ禍によって、2020年の冬季研修会が中止となって早4年、ついに、2019年以来5年ぶりの冬季研修会(順雪会)を開催すること出来ました!!
今回は、初日からビッチリと打鍼、古代鍼、刺鍼の実技指導が続き、2日目のメインは藤本新風代表、初の「公開臨床ノーカット版」です。
「全身の冷え」という、なかなか手ごわい主訴の患者さんでしたが、見事な弁証と治療で、素晴らしい効果を挙げておられました。
詳細はこちら(北辰会ブログ)!!
そして2.17(土)はドクターズプライムアカデミア、「東洋医学へのいざない 生理学編⑪ 気血津液精神の生理と病理」です!
今回で、生理学編を1区切りとし、だいぶ過去講義も充実してきたので、再配信でキッチリ勉強して頂いて、次回からは隔月でゆるゆると進めていこうと思っています。
2.18(日)は北辰会本部会、2.19(月)は藤本漢祥院にて研修です。
蓮風先生も、冬季研修会で久々に会員の顔を見て、非常に元気になっておられたのが印象的でした。
2.25(日)は順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」。
今回はゲストに日本アーユルヴェーダ学会の会長である北西剛先生をお迎えして、いつもお世話になっている日本東方医学会会長、長瀬眞彦先生とともに、
「花粉症」をテーマに、インド伝統医学のアーユルヴェーダ、漢方、鍼灸の立場から知見を述べるという企画でした。
事後のオンデマンド配信も視られますので、見逃した方、まだ申し込んでない方はこちらから!!
今回、この企画を仕切ったのはなんと医学部の1年生!!
映像も音声も綺麗に撮れているし、しっかりと編集してあるし、素晴らしいの一言です。
未来は明るいね。
・・・てなわけで、2月も毎日数十人治療しつつ、毎週末、どっかで講演してたり、実技指導してたりします。。。笑
幸せなことです。
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2024.02.02
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2024年となり、早1か月が過ぎ去りました。
早い。。。
早すぎる。。。
以前は何かイベントに出ると、その都度ここに報告していましたが、今後は1月分まとめようかな、と思います。
月に出席しているイベントが多すぎる。。。
自分自身の講演も、常に何かのイベントの準備をしている状態です。苦笑
・・・まあでもこうやって、呼んで頂けるうちは、最大限期待に応えて参りたいと思います。
さて、1月は清明院に関わる多くの医師を招いての、上品な新年会から始まりました。笑
幸先が良いですね。(^^♪
1.10(水)には東洋鍼灸専門学校での講義が始まり、1.13(土)にはドクターズプライムアカデミアでの講義「臓腑経絡学 各臓腑経絡の相互関係」をやりました。
DPAでの臓腑経絡学シリーズも各論を終えて、佳境を迎えていますね。
1.15(月)には、静岡県伊東市まで、鍼灸学校時代の恩師(88歳!)に面会に。
学生時代はよく分からなかった話や、当時の貴重な話をたくさん伺うことが出来ました。
ああいったご高齢の先生方は、鍼灸近代史の生き字引ですから、色々な面で、もちろん今の感覚と違う部分はあれども、その話は傾聴すべきであると思っています。
本で読むよりも、全然リアリティが違いますね。
そして1.15(月)の夜は日本東方医学会のDAPAカンファレンス。
今回は清明院スタッフの樫部が「COVID-19罹患後に寝たきり状態となった高齢者の1症例」を発表しましたが、自分ところのスタッフが発表するってのは、自分が発表する以上に心臓に悪いですね。苦笑
まあ、彼女も今回で二回目の発表で、まずまずうまくいったんじゃないかと思います。
1.18(木)はDPA繋がりで、企業向けオンラインセミナー「東洋医学でプチ不調解消!」に登壇しました。
東洋医学を普及啓蒙する上では、こういう、一般人向けセミナーも大事ですね。
まずまずうまく喋れたかな、と思うので、今後も誘いがあれば、極力受けたいと思っています。
1.21(日)は北辰会本部会に出席、翌日は藤本漢祥院で研修。
今回も蓮風先生から、色々と大事なことを教えてもらいました。
1.25(木)は順天堂東医研にて「東洋医学的診断法④ 衛気営血弁証・三焦弁証」を講義。
堅いテーマですが、思いがけずいい話が出来たと思います。
また、今回は頑張っている若手の先生との新たな出会いもあり、それも嬉しかったですね。
1.27(土)は関西中医鍼灸研究会のオンライン講義を聴講。
今回の講師は浅川要先生による「爪甲診」。
爪甲診に関しては、かつて私も何度か講義していますが、この業界ではレジェンド的な存在である浅川先生の講義は流石の情報量で、初めて知ることがいくつかありましたし、
改めて鄧鉄涛(とうてっとう)先生のヤバさがよく分かりました。
1.28(日)は北辰会関東支部にて指導。
今回は本部から藤本新風代表も見えて、御自身の症例を発表して下さいました。
この日は清明院副院長の齋藤君も準講師昇格試験を受けておりまして、次世代の成長を感じることが出来ました。
1.29(月)の夜は日本東方医学会の新・中医臨床カンファレンスを聴講。
花粉症に対して、よく東洋医学を知らない医師から、病名処方的に小青龍湯という漢方薬が出ることがありますが、これを熱証傾向の人が知らずに長期服用すると、結構ヤバいことになる、ということがよく分かる症例でした。
厳に気を付けて頂きたいものです。。。
・・・と、まあこんな感じで、月に10回くらい、色々なものに参加したり、喋ったりしております。
うーん、やっぱ、ちょっと整理していかないとかな、これは。。。
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2024.02.01
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本日は告知です!!
来たる2.25(日)、毎年恒例の順天堂大学東洋医学研究会、第5回、特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!
今回も、座長を順天堂大学大学院公衆衛生学教室の谷川武主任教授にお願いしまして、日本東方医学会会長である長瀬眞彦先生、日本アーユルヴェーダ学会理事長である北西剛先生と御一緒させて頂きます。
インドの伝統医学といえばアーユルヴェーダですが、正直、私は全くの門外漢です。苦笑
でもまあ、以前から色々な先生から、チョイチョイこれに関して仄聞はしてますし、本も何冊かは持ってはいますが、キッチリと履修して、臨床に使っている訳ではない、という感じです。
ですので今回、日本で唯一のアーユルヴェーダ学会の理事長である北西剛先生からお話を伺えるのが、非常に楽しみです☆
まあ、このシンポジウムは、例年通り一般の方も御参加頂ける講演会ですから、事前の企画段階で、あまり難しい話にならないように、との配慮から、タイムリーで身近な話題である「花粉症」を題材に、
鍼灸、漢方、アーユルヴェーダそれぞれの見地から、それぞれの考え方における、共通点や相違点を採り上げて、何か建設的な議論が出来れば、と思っています。
さて、どうなるやら分かりませんが、楽しんで参りたいと思います!!
会場はお茶の水の順天堂大学、どなたでも参加できますし、医療系学生の方は無料、リアルタイム配信はないけど、アーカイブ配信はあります!!
お申込みはこちらから!!
2.25は、順天堂大学に全員集合で!!
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2023.11.26
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「患者さんの声」を頂きましたので紹介します。
下記以外の「患者さんの声」についてはHP内およびGoogleのクチコミページ 参照
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60代女性 会社員
【症状】
背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿
【既往歴】
20代 乾癬
40代 網膜裂孔
50代 網膜剥離 大腸ポリープ 頚椎症 高血圧
(以下本文↓↓)
私は今年の春先から、突然のアレルギーに悩んでいました。
首から背中にかけて、見た目は何ともないのですが強い痒みがあり、洋服が擦れてイガイガムズムズの違和感がなんとも言えず、不快な毎日を2ヶ月ほど過ごしておりました。
皮膚科を受診しまして、抗アレルギー薬を服用すれば少し落ち着くのですが、止めるとまたぶり返す、の繰り返しでした。
ご縁があり、清明院様での初診の翌朝のことです。
まるで魔法にかかったように痒みと不快感がほぼ消えていることに心底驚きました。
信じ難いかもしれませんが何の誇張もない事実です。
また、洗顔をしますと何だか手触りがツルツルしていることにも気づきました。
先日美容室に伺った際、長く担当していただいている方より「最近、お肌の調子が良さそうですね。」と美容のプロフェッショナルからもお墨付きをいただき、こちらも大きな副産物でした。
今後も健康+美容のためお世話になりたいと思っております。
もし私のように謎の皮膚アレルギーで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、何かのお役に立つかと思いクチコミさせていただきます。
【清明院からのコメント】
この方は6月に治療に見えましたが、4月から特にキッカケもなく、急に痒みを発症し、痒みとともに易怒、イライラといった症状を発症していました。
皮膚科ではアレルギー性皮膚炎と言われ、こうアレルギー剤の処方を受けたものの、薬を切るとまたかゆみが再発するので、一生飲むことに不安を覚えて、清明院に来院されました。
初診時、「心肝気鬱」と弁証し、治療を開始すると、劇的に痒みが改善しました。
また、よくよく話を聞くと、発症の1か月ほど前から何となくキムチを多く食べており、こういった極端な食生活も、是正するように伝えました。
その後、浮腫や夜間尿に関しても効果を実感され、基本的な肌の調子が良くなっていることを非常に喜んで下さいました。
このように、「西洋薬は効いているけど、飲み続けるのが不安」という患者さん、意外と「東洋医学的な鍼灸治療」が突破口になるかもしれませんよ。
清明院の経験上、思いがけず、いい結果が得られることが、割とあるように思います。笑
因みに、アトピーや花粉症などの、アレルギーに関する我々の基本的な考え方は、師である藤本蓮風先生のご著書『アレルギーは鍼で治す』に、
一般の方向けに分かり易く書かれていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。(^^)
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2021.12.01
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11.24(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
11.24は二十四節気では小雪ですね。
立冬を過ぎ、冬至に向かう段階、養生が重要です。
今回のテーマは「鼻病」です。
最近で、鼻病に関するホットな話題といえば、コロナ後遺症の「嗅覚障害」ですね。
まあ、コロナに限らず、インフルエンザでも、普通のカゼであっても、熱が下がったり、食事がとれるようになったりして、ほぼほぼ回復した時に、嗅覚障害だけが残る、なんてことは、よくある話ですね。
私も最近、コロナ後遺症の嗅覚障害に関しては、数例ですが治療にあたらせて頂きましたが、そこまで深刻なものは少ないようで、普通に治療すれば順調に回復するものが多いようです。
・・・さて、これから第6波がどうなるか。
まあ、あとは「鼻病」と言えば花粉症や副鼻腔炎など、日常的によく診る訴えではないでしょうかね。
鼻病を診る上で特に重要なのは、表面的な冷えによって、鼻に熱が籠って、鼻塞や嗅覚障害が起こっているものです。
また、鼻は天門、口は地戸、その間に「人中」という経穴がある、よって、気付けで人中を使う意味を考えることが出来る、という話も、個人的には好きでしたね。笑
五臭は天、五味は地、五味の異常は重視されるけども、五臭の異常は軽視される場合がある。
鼻は明堂とも言われる重要な部位で、鼻病を軽視してはならない。
(因みに、上星穴の部分を明堂という古典もある)
その他、酒製大黄といって、大黄を酒で洗って使ったり、酒に浸して使ったりすることで、薬効が及ぶ位置を変えることが出来る、とか、脾胃へのダメージを軽くできる、とか、
そういった、漢方薬を理解するうえで欠かせない「修治」のお話や、以前このブログでも紹介した「一貫堂医学」の処方群で重要視される「黄連解毒湯」「荊芥連翹湯」のお話し、
さらに菅沼周桂(1706-1764)の『鍼灸則』や本郷正豊の『鍼灸重宝記』その他の江戸期の重要な伝統鍼灸古流派の諸文献のお話し、
印堂と肺、奇穴の鼻通と胆などなど、重要な話が飛び出しまくるこの講座、是非チェックしてください☆
また今回も、漢方医である竹本喜典先生からもコメントがあり、厚みがありましたね。
まあ、まさに北辰会の飲み会みたいな内容なんですが(笑)、講義用にきちんと整備された内容になっていますので、これを2000円で聴けるのは安すぎると思います。
会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!
2019.04.06
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ここんとこ、
というお話を書きましたので、ついでなんで、最近花粉症でよく使われている「小青龍湯」についても触れておきましょう。
まあ湯液の話を、私のような実践で使っていない、ズブの素人がするのも実に僭越なんですが、あまりにもこれを処方されていて、しかも効果を感じていないと仰る患者さんを診ることが多いので、
僕自身の備忘録的な意味と、彷徨う患者さんのために、この薬に関する基礎的な内容を書いておこうと思います。
この薬の出典は後漢の時代、あの張仲景が書いた『傷寒論』であります。
小青龍湯は、有名な麻黄湯という漢方薬の加減方と言われます。
(麻黄湯も傷寒論に出てくる薬です。)
麻黄湯も最近、
「インフルエンザに効く!」
とか、
「キムタクが常備してる!」
とかいわれて、非常に有名です。
これについても、後で簡単にまとめておきましょう。
この麻黄湯は、よくカゼのひき始めに使われます。
小青龍湯は、もともとはカゼのひき始めの状態が改善せずに、なおかつ「水邪」が存在する時に使う薬、と、『傷寒論』に定義されています。
『傷寒論』内の条文では
傷寒表不解.心下有水氣.乾嘔發熱而欬.或渇.或利.或噎.或小便不利.少腹滿.或喘者.小青龍湯主之.
傷寒心下有水氣.欬而微喘.發熱不渇.服湯已.渇者.此寒去欲解也.小青龍湯主之.
傷寒表不解.心下有水氣.乾嘔發熱而欬.或渇.或利.或噎.或小便不利.少腹滿.或喘者.宜小青龍湯.
とあり、また『金匱要略』には
病溢飮者.當發其汗.大青龍湯主之.小青龍湯亦主之.
欬逆倚息不得臥.小青龍湯主之.
婦人吐涎沫.醫反下之.心下即痞.當先治其吐涎沫.小青龍湯主之.
とも書いてあります。
漢方薬の専門家でもない僕が、あまり難しい解説をしてもしょうがないし、そもそも出来ないので、要はこれらを簡単に言うと、表面に寒邪があって、
なおかつ心下(みぞおち)に水邪がつっかえてる場合に使う方剤であって、これとは違ったメカニズムで症状の出ている花粉症には効かない、
あるいは害になりかねない、ということになりますね。
また、たまたま合っていたとしても、この薬を服用して、表邪の存在、心下の水気の存在が除去、改善された後になっても、この薬を継続して服用していたら、
今度はまた違った病変に結び付く可能性もあります。
漢方薬はサプリメントなどではなく薬なのであり、素人考えでドラッグストアで買ってきてメチャクチャな使い方をしたりするのは、厳に気を付けたいですね。
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2019.03.10
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春は出会いの季節です。
花粉症ばかりではない。(苦笑)
大体、せっかくの春に、花粉が怖くて外に出れないなんて、悲しすぎる。
鍼をして、体調を調えて、ガンガン外に出ましょう。
因みに、間違ったことをやっている患者さんが多いので書いておきますが、前にも書いたけど、鼻がムズムズしたら、すぐに鼻にティッシュ詰めてマスクで押さえちゃいましょうね。
強くかんだり、しょっちゅうすすってたら、治るもんも治らず、悪化していきますよ☆
鼻の粘膜にも、治るヒマを与えてあげないと。
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清明院にも、新スタッフが続々と入ってきています。
この春から新生活になる人も、多いでしょう。
いい出会いがあるといいですね☆
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