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2017.09.24
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二十四節気では秋分に入り、早いもので、もう秋ですな。(*’ω’*)
今年の年末は、例年通り東京衛生学園にて、毎年恒例の特別講演が行われます。
今年は藤本新風副代表による講演と実技
「体表の声を聴く~体表観察上達のコツ~」
です。
他は尾崎支部長から
「北辰会方式の舌診学」
と、私から
「北辰会方式と中医学の違い」
の三本立てで講義させていただきます!!
(因みに蓮風先生のサプライズ参加もあるかもしれません。。。)
いずれにせよ、ゴリゴリの弁証論治派で、理論的で細かい人たち、と思われがちな北辰会ですが、それは片輪の話。
もう片輪は「妥協なき体表観察」です。
それで両輪の輪です☆
聞き逃せませんよ~~(゚∀゚)
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2017.08.04
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たまに、患者さんがおっしゃる。
「検査したら〇〇が見つかりました。すごくショックです。検査しなければよかった。。orz」
と。
・・・さてこんな時、どうしますか?
そもそも、その検査自体、こちらが勧めた検査だったら、どうしますか?
例えば、出血でも痛みでも痺れでも、ある症状がなかなか治らない患者さんがいたとする。
でも、東洋医学的な所見(脈診、舌診、腹診、背候診など)に大きな問題がなく、鍼灸治療後の反応からしても、問題ない。
そこで、
「大丈夫だと思いますので、もう少し治療しながら養生して、様子を見ましょう。」
と声をかける、こんなことは、鍼灸院では日常茶飯事でしょう。
しかし、それでもその症状が取れてこなければ、患者さんの不安は募るばかりです。
現代は、手に持っているスマホで、インターネットで自分の症状を打ち込んで調べたら、なんでも出てきます。
ちょっとした症状でも、ガンの可能性、難病の可能性などなど。。。(苦笑)
鍼灸治療や、鍼灸院に対するマイナス情報だって、溢れかえっています。(苦笑)
そこで、
「先生は大丈夫と仰るけど、本当ですか?ガンじゃないんですか??難病じゃないんですか???」
と始まる。(笑)
不安が、術者への信頼感を上回ってくるわけです。
こうなると、その症状を、こちらの治療によって、治療直後に明らかにスパッと取らないことには、患者さんの不安は払しょくされません。
(因みに、取ったとしても、払しょくされなかったりします。(苦笑))
そういう場合、デッドロックを回避するために、清明院ではほとんど、
「では病院で、精密検査してみたら?」
と勧めてしまいます。
(もちろん言いっぱなしではなく、良さそうな病院を探してあげて、紹介状を書くことがほとんどですが。)
そして、検査をした。
ガンや難病ではなかったが、思いがけない病気が判明した。
それがショックで、また不安が募る。
これが患者さんです。(笑)
そこで、最終的には、心身一如や、ポジティブシンキングを説くのが吉。
(説くならね。)
常に治療者は患者さんより先回り出来ていないと、仕事にならない。
(特に東洋医学の場合は。)
現代は、触れたくない情報には触れない方が幸せとか、見ない方がいい気がするから見ないとか、見るなとか、そういう考え方を患者さんに説いても、非常に弱い。
ほぼ無理でしょう。
インターネットは、すげえ力です。
また、適正な検査も、重要です。
ただ、検査だけで、何かが治るわけではない。
要は使い方です。
僕はそう考えています。
デッドロックを避けながら、上手に話を進めて、適正に治療を進めていけば、ほとんどのものは何とかなります。
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2017.05.19
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昨日は、臨時に休診をいただいて、千葉大学附属病院の和漢診療科にお邪魔してきました!!
千葉大学には以前から「和漢診療科」という診療科があり、ここで医師と鍼灸師が協調しながら、患者さんの治療に当たっております。
以前から気になっていたのですが、今回御縁があったので見学研修させていただくことになりました!!
朝の8時から30分勉強会。
大塚敬節先生のエピソードをまとめた『西荻医談』という著書を参加者で輪読していき、それをドクターが解説していきます。
この解説に、以前墓マイラーでも紹介したことのある名古屋玄医や中神琴渓が出てきていたのが嬉しかったです。
名古屋玄医を含む記事 参照
ドクターと鍼灸師、薬剤師が一緒になってこういうことをやっているというのは、非常に良いことだと思いました。
10時からは診療開始。
ドクターの診療と、鍼灸師の先生の診療の両方を見学させていただきました。
印象的だったのは、両方とも、実によく患者さんの話を聞いているということと、電子カルテのオペレーションが非常に整っているということ。
やはり、ああいう大きな病院では必須なんでしょうが、電子カルテで、瞬時にリアルタイムで自分の担当患者がその日に何を訴え、
どういう処置をしたかが、その患者さんに関わる全員で共有できるようなシステムが整っており、そのインフラが機能するようなマンパワーも揃っている。
その電子データを基に、カンファレンスを行うのも非常にスムーズ。
これは正直、非常に羨ましかったですね。
また、かつては
「3時間待ちの3分診療」
とも揶揄された大学病院の診療体制の中で、非常に丁寧に患者さんの話をうかがう体制を整えているな、と思いました。
昼食は大学内の職員用の食堂で頂きましたが、どこに行っても、ロン毛に白衣は奇異な目で見られまくりますね。(笑)
昼食後、14時から教授の先生の回診とカンファレンスに参加。
やはり入院患者さんは重症が多いです。
でもまあ、私も長年往診をやってきたので、重症の患者さんは診慣れていますので、そういう意味での驚きや興奮はなかったですが、
教授の先生の診察を横で見ていて、あー自分も触りたい、この症例を一から診立てて鍼してみたい、という欲求がハンパじゃなかったです。(苦笑)
回診の後のカンファレンスも、電子データがあるために非常に分かりやすい。
会議室の壁をスクリーン代わりにして、プロジェクターで映写しながら、全員でそれを見ながら意見交換ができる。
病院ならではだな、と思ったのは、レントゲンなどの画像データも映写して、共有することが出来る点。
でもこれは、僕らも舌診なり顔面診では出来るはず。
東洋医学も、あれは出来るはずなんで、もっと電子化を進めるべきだと思いましたね。
その後、千葉大学の医学の6年生の学生さん達が鍼を体験する授業に参加。
医学部の学生さんが、
「スゲエ!」
とか、
「マジすか!」
とか、キャッキャ言いながら鍼を受ける姿に、
「あー、こういうの大事だナー。。。」
と思いました。
医師になる前の、まだ頭が柔らかい状態の時に、鍼灸や漢方などの東洋医学に触れてもらおう、という試みなんだそうです。
(素晴らしい!!)
そして最後は和漢診療科の鍼灸師同士での勉強会。
鍼灸師の先生がドイツの東洋医学の学会に参加したエピソードをお話しいただきました。
ヨーロッパでも、徐々に東洋医学は盛んになってきているようです。
今後、日本の東洋医学のレベルはどこまで上がるか。
今後、日本で、東洋医学が第一選択肢になる日は来るか。
色々考えさせられ、非常に有意義な1日でした。
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2017.04.22
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数年診ている患者さん。
ある日、あまり普段訴えない症状を訴える。
脈診、特段の異常を感じない。
気色診、特段の異常を感じない。
舌診、
「ん?」
となる。
この患者さんでは、診たことのない焦黄苔。
これは、何かが起こっているはず。
でも患者さんは、変わったことは特に何もないと言う。
鍼もいつものように効いた。
一先ず、カルテに書いておく。
焦黄苔、黒苔は、イヤな所見だ。
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2017.02.16
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これまでのお話
◆「衛気」はどこに流れる??
「衛気」は、体表面のみでなく、体表面から離れたところにも流れている、と、北辰会では考えています。
なぜならば、「翳す鍼」が効くからです。
北辰会では、時に経穴に対して「翳すのみ」の鍼で治療する場合があります。
小児や乳幼児や、皮膚感覚の敏感な患者さんには、非常によく効く、実に使える治療法です。
しかし、歴代の医家の説を見ても、この体表面に触れすらしない「翳す鍼」というやり方を強調した医家はいないようです。
(誰かご存知でしたら、ぜひご教示下さい。<m(__)m>)
衛気がなぜ、体表面から離れたところにも流れている、と言えるかは、以前このブログにも、『黄帝内経』の文章を引きながら仮説を書きました。
「浮く」の意味 まとめ 参照
まあ、歴代の鍼師はこれまで”翳す”手法を言わなかったですが、気功家やヒーラーといわれるようなグループの人達は、当たり前に「手翳し」という手法を使いますね。
「手翳し」と「鍼翳し」・・・。
歴史的、学術的に見れば、これはどちらかというと気功術に近いのかもしれませんが、まあ、臨床家としては、効けばいい、治ればいい。
病的な反応の出ている経穴に鍼を翳すと、独特の感覚があることは事実。
一定時間、あるいは一瞬、鍼を翳すことで、脈診、舌診等の東洋医学的な所見が変化することは事実。
きちんと効いてくれて、その事実に対して、東洋医学による理論的分析がきちんとかけられればいい、ということになります。
・・・ところで、この「翳す鍼」をやるには、注意が必要です。
続く
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2016.12.28
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これまでのお話
総合と総体 16 参照
◆「哲学」を持つということ。
まあ、「総合と総体」、長々と語ってきましたが、そろそろ終わりましょう。
講演会の感想でも言ったように、そもそも、なんで、北辰会関東支部20周年記念講演に、このテーマを選んだのか。
鍼灸師としての根本哲学について考えてほしい、と思ったからです。
では「哲学」とは何か。
「哲学を持つ」とはどういうことか。
そういうことを考えるきっかけにしてほしいと思ったからです。
今から33年前、初代支部長である中村順一先生が北辰会の『舌診アトラス』を読んで感動したのはどうしてか。
その後、実際に蓮風先生に会って、
「これは本物だ!究極だ!」
と思ったのはどうしてか。
中村先生は当時、群馬の田舎で開業していましたが、1日30人ほどの患者さんを診ている、田舎では相当流行っている鍼灸院の院長でした。
学会や鍼灸師会でも役員をやっていた。
でも、自分自身の治療に、心底は納得できていなかったんだろうと思います。
(そのことが、蓮風先生に宛てた御本人の手紙にも書いてあります。)
蓮風先生は当時から、徹頭徹尾、東洋医学の考え方で、理論的にもスキが無いように意識して治療していた。
しかも、ケタ違いの患者数を診ている。
それも、西洋医学がサジを投げたような重症ばかり。
鍼灸界は、今でもですが、どんな手を使ってでも、とりあえず話題になって、飯さえ食えればいいとか、患者さんに「ここにこういう鍼をしてほしい」とか、指示されるがままに鍼をする輩とか、
学生に対して「鍼なんて効かない、メシ食えない」とのたまうバカ教員が居たり、あるいは鍼灸学校出ただけの小僧が、何となく患者から「先生」なんて言われて、
勘違いして調子に乗ってたりとか、そういう虫唾が走るような風潮が、なくはない。
〇
何のために、鍼を持っているのか。
何のために、鍼師になろうと思ったのか。
そこをもう一度、よく考えてほしかったです。
もちろん、自戒の念も含めて。
「総合と総体」、以上で終わります。
(長くなったんで、目次と参考文献は貼り付けとこうと思います。)
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2016.12.20
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12.18の日曜日は、東京衛生学園で行われた、(一社)北辰会関東支部20周年記念講演に行ってきました!!
今回も同時中継教室まで満員御礼、150名を超える受講者が集まりました。
また今回は『鍼灸の挑戦』『日本鍼灸へのまなざし』『あはきワールド』等で有名な鍼灸ジャーナリスト、松田博公先生もお見えになって、
支部20周年にふさわしい、非常に盛り上がったイベントになったと思います。
〇
午前中は不肖私から、このブログでも煽っていた「総合と総体」について2時間弱、喋らせていただきました。
聴講生や学生さん、北辰会方式の初学者も多い、記念講演に、なぜ、このような哲学的なテーマを選んだのか。
もっとキャッチーな内容の方が良かったのではないか。
・・・まあやっぱりねー、北辰会の関東支部のルーツを考えると、今から33年前(昭和58年)、初代支部長の中村順一先生が、
蓮風先生の著書『舌診アトラス』の内容に感動し、蓮風先生に手紙を書いたことがきっかけとなり、以来、関東の鍼灸師の先生方と、
関西の北辰会の先生方の交流が始まり、それから13年の月日を経て、今から20年前(平成8年)に、北辰会関東支部として、
正式に発足しました。
しかしその翌年に、中村先生は御病気で亡くなられた。
↑↑約30年前の、中村先生と蓮風先生の貴重なツーショット写真。
関東支部の旗揚げ記念講演をやったのも東京衛生学園。
そういう縁のようなものを考えると、何か特別なテーマで、何か特別な内容を喋らないと、という気になりましたね。
それも僕らの考え方の根本、根幹にかかわるような。
まあ、僕は直接お会いしたことないけど、この日ばかりは中村先生も天国から聴きに来てるでしょうから、中村先生への弔意も込めて、
北辰会の鍼灸医学の、根本哲学に関わる部分のお話をさせていただきました。
どう伝わったか分かりませんが、アンケートの結果を待ちたいと思います。
そして午後は北辰会代表の蓮風先生と、副代表の新風先生が、ガッチリと圧倒的実技を見せてくれました。
今回の蓮風先生の実技は、蓮風先生の鍼の凄さはもちろんですが、成増の「松田蓮絲堂」院長、松田蓮山先生の司会も素晴らしかったですね。
サスガ元内弟子(しかも”蓮”の字をもらってる!(笑))、蓮風先生との阿吽の呼吸がバッチリでした。
皆さん褒めてましたね。(笑)
そんなワケで笑いあり、感心ありの、素晴らしい公開臨床でしたね。
そして最後は、新風先生の刺鍼実技の講義と実技。
蓮風先生が圧倒的な速さでサクサクと見せていった実技の一つ一つを、実に丁寧に解説しておられました。
まあ我々が日々、実際に行っている北辰会方式の鍼灸治療というのは、本来は予診カルテをきちんと記入してもらって、
それを基に1時間以上かけて細かく問診をとって、体表観察も細かくとって、緻密な病因病理と証を構築してから治療を行うのが本来なんですが、
こういうイベントの場では、デモンストレーション的に刺鍼実技をお見せしています。
ですので、1回の講演会でその全てを披歴することはなかなか出来ないのですが、北辰会の根本哲学部分、そして実際の刺鍼実技部分と、
何と言っても、最終的で究極的な北辰会方式の臨床家の姿が、何となくご理解いただけたんじゃないかと思います。
さてこれで、個人的には年内の大仕事は終わりました。
来年も色々なことがありそうですが、まずまずイイ感じで新年が迎えられそうです。
感謝。
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2016.12.18
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これまでのお話
総合と総体 7 参照
◆「太極」とは。
ここまで話してきたように、この医学において重要なのは、人間(患者)を「気一元」「天人合一」の考え方でもって、
「一」にまとめて、「総体」のアンバランスを診ている、というところにある、というお話をしてきました。
よく、この医学の根本は「陰陽」だ、と言われます。
脈診にしても舌診にしても腹診にしても、要は生体の「陰陽」のアンバランスをうかがうためのものなんですね。
陰陽を考える上で重要な言葉に「太極」という言葉があります。
この言葉の意味は、『漢方用語大辞典』によれば
「宇宙の太元気、宇宙を構成する陰陽二元気の根本。」
とあります。
また、『道教事典』では、もっと詳しく解説されており、まとめると、
「『易経』の繋辞伝における生成論の始めであり、朱子学においては認識論的意味を持たせられるようになった。」
と、何やら難しいけど重要なことが書いてあります。(笑)
蓮風先生のご著書である『東洋医学の宇宙』には、「太極」に関しては
1.太極陰陽は天地創造分化の大本
2.陰陽する場が太極
3.太極は認識以前の状態
と、箇条書きでサクッとまとめてくれております。
(ここは要は生成論と認識論、両方踏まえている訳ですね。)
蓮風先生はこのように、難しいことをサクッと簡単にまとめて説明するのが非常に上手い先生だと思います。
僕なんかは先生のこういうところを見て、凄く臨床家的だなあ、凄いなあ、と思う訳です。
何故なら臨床では、患者さんに対して、病気や、体の難しい問題を、すぐにパッと簡単に説明する能力が常に問われるからです。
(クドクド理屈を言っても、多くの患者さんは、なかなか聞いてくれないです・・・。苦笑)
まあともかく、「太極」は陰陽の大元になるもので、同時に陰陽に分けられる「場そのもの」でもあると。
また、医者と患者で例えれば、医者が患者を認識する以前の状態が「太極」で、認識した段階で「陰陽」に一応分けられるんだけれども、
常に「太極」、つまり一元の場から目を離さずに、意識を離さずに、「陰陽」の傾斜を意識する訳ですね。
このように、東洋医学の言う「陰陽論」というのは、単純な二元論ではなく、「二元的一元論」なのだ、というのが北辰会の主張であり、
その意味から、「陰陽論」と言わずに「太極陰陽論」と呼んでおります。
続く
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2016.12.13
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これまでのお話
総合と総体 4 参照
◆「総合」「総体」それぞれの意味
そもそも、「総合」って言葉はどういう意味なのか。
『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によれば、これはもともと、哲学用語なんだそうです。
意味は
人間の意識の最も重要な働きの一つであり、多くの認識内容を一つの全体的な認識へ統合することをいう。
なんだそうです。
まあ、「総合」の一例を挙げれば、私、竹下を認識する時に、
男で、清明院の院長で、鍼灸師で、ロン毛で、バイク乗ってて・・・、
と、竹下にまつわる様々な「部分的な認識」を統合して、「全体的な認識」をする、ということです。
こうやって、認識する対象の、部分的な情報を集めていって、それを全部合わせて(総合して)、認識する、というのが「総合的な」認識の仕方です。
西洋医学の、人体や疾病に対する認識の仕方は、このやり方に近いと思います。
では「総体」はどうか。
これは『デジタル大辞泉』によれば、読んで字のごとく、って感じですが、「物事の全体」という意味です。
我々東洋医学は、患者さんの病を認識しようとするときに、舌診や脈診をしますが、それは、
「舌そのものの状態」「脈そのものの状態」
のみを診ているのではなく、それらを通じて、病のみならず、もっとTOTALな、患者さんの体全体、「総体」のバランスの不具合を診ているのです。
〇
先日まで、TVで『総合診療医 Dr.G』という番組がやっていました。
(浅草キッドが司会してたやつね。)
西洋医学の世界では、総合診療医のことをジェネラリスト(Generalist)とか、ドクタージェネラル(Dr.general)と呼ぶそうです。
そう言えばいつだったか、学生時代に、鍼灸学校に教えに来た医師の先生が、
「皆さん鍼灸師の先生方には、今後、地域医療の中で、総合診療医の役割を担っていっていただきたいのです!」
なんて発言をしていたように思いますが、この先生からしたら、最大限鍼灸師のことを立てた言い方をしたつもりかもしれないが、当時これを聞いた時、東洋医学の特質を分かっていない、実は見下した発言にも思えました。
先ほど言うように、「総合」というのはあくまでも「部分」への認識を寄せ集めた集合体で、西洋医学が得意とする認識方法。
先ほどの先生がいう「総合診療医」というのは、広範な”西洋医学の”医学知識を持ち、患者さんが訴える様々な症状や所見(部分的情報)から、目の前の症例が何科にかかるべき疾患であるのか、
あるいはどこの部分の、どういった異常で起こっている症状なのか、などを、様々な検査を通じて、ビシッと、ピタッと診断、治療、他科へのコンサルができるドクターのことであろうと思うが、
それはどう考えても西洋医学の各科に広範に精通した「医師」の高度な仕事であり、僕ら鍼灸師、東洋医学サイドは、そんなの全くの門外漢であり、
現実的にはかなり限界の見える考え方だと思うのは私だけだろうか。
(もちろん、総合診療医の存在が、地域医療にしても何にしても、非常に重要な存在であることは分かっていますが。)
この言い方で言うなら、僕ら鍼灸師は「”総体”診療医」でしょう。
徹頭徹尾、東洋医学の考え方に基づいた「総体診療医」としての診断治療が出来るから、西洋医学が出来ないような病を治すことが、時に可能なんじゃないでしょうか?
今日も、西洋医学ににかかって全然良くならなかった患者さんが、鍼ですぐに治っていかれました。
こういうことが、清明院でも、僕が知っている多くの先輩や後輩の治療院でも、日常的に起こっているのは、単なる偶然や、何かの間違いなんでしょうか?
あるいは暗示や心理効果なんでしょうか?
続く
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2016.10.22
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僕ら東洋医学、特に鍼灸医学の世界では、手首の脈を診る「脈診」という診察法を非常に重要視します。
僕も、臨床では必ず脈を診てから治療に入り、治療後も脈を診て、治療効果のほどを確認します。
この「脈診」には、2500年前の『黄帝内経』の時代から、実に多くの診方、考え方、方法論が存在します。
先人の知恵の結晶と言っていいでしょう。
日本の鍼灸学校では、数ある脈診の方法の中から、「六部定位脈診(ろくぶじょういみゃくしん)」という脈診法が中心になって教育されています。
というか、それしか教育されてないような、嘆かわしい現実があったりします。。。
(場合によってはそれすらも。。。(苦笑))
「六部定位脈診」は、近代日本における、伝統鍼灸の一番大きな流派(研究会)である経絡治療学会が提唱している脈診法です。
この脈診法は、経絡治療学会の先生方の全くの独創というワケではなく、中国の元の時代に居た、滑伯仁(かつはくじん)という名医の、
『診家枢要』という本の中で説かれている脈診法です。
ですので、六部定位脈診の根拠は、滑伯仁の『診家枢要』という風に、私は理解しています。
(僕は経絡治療家ではないので、これを読んでくれている経絡治療学会の先生方、ここ、もし間違っていたらご指摘くださいネ。)
因みに経絡治療学会というのは、このブログでも紹介した柳谷素霊先生の高弟の先生方が、昭和初期に立ち上げた団体です。
墓マイラー 15 参照
この脈診の考え方が、今や国家試験にも出てきます。
こないだ、東京衛生学園の教員養成科で講義してきましたが、あそこには全国の鍼灸学校から鍼灸マッサージの資格を取った、
鍼灸学校の教員を目指す優秀な人が集まってくるのですが、そこでも、
「脈診と言えば、六部定位脈診しか知らない。」
という人がほとんどでした。
しかしですねー、「脈診」ていうのは、歴史的に見ますと、「六部定位脈診」以外にも、もっともっと、実に色々な診方考え方がありますので、
それを歴史的に、平易に、客観的に説いた方がいいと思うんですけどね。
(特に学校教育、国家試験レベルでは。)
で、学生さんが卒業して現場に出てから、自分に合った方法を学べばよいと。
そう思うんですけどねー。。。(~_~;)
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!