東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 29

2016.03.15

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3     参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆明代、李梃『医学入門』(1575)における補瀉

 

 

さて本日は『鍼灸大成』と同じ、明の時代の注目書籍、『医学入門』をみていきます。

 

 

この本を書いた李梃先生は、この本の中で、

 

「鍼をするのに、たくさん打っちゃダメです!少数鍼がいいんです!!」

 

という、我々少数鍼治療家にとっては非常に嬉しい発言をしてくれています。

 

 

ここでは面白いことに、呼吸を

 

「自然の呼吸(患者の自発的な呼吸)」

 

と、

 

「使然の呼吸(術者が患者を促して吸ったり吐いたりさせる呼吸)」

 

に分けており、

 

鍼を刺す時、抜く時は「使然の呼吸」を使い、

 

鍼を打った状態で、鍼を捻って気を集めたり散らしたりする時は「自然の呼吸」に合わせるといい、

 

と説きます。

 

 

「使然」と「自然」・・・、音が同じでややこしいけど、これはなかなか、興味深いことを言いますね。(*’ω’*)

 

 

これは単純に、刺針時、抜鍼時の刺激を軽減する方法、ともとれますが、自然の呼吸と使然の呼吸は、明らかに意味が違うように思います。

 

 

個人的には、心神、肺魄の操作じゃないかな、と思って、実際に使ってみたりしています。

 

 

またこの本では他にも、これまで書いてきたような呼吸の補瀉、男女の違い、深浅の補瀉についても述べています。

 

 

また、九六の補瀉と言って、九回雀啄(提挿)したら補法、六回雀啄したら瀉法といい、補瀉を強めるには九の倍数で雀啄の回数を増やし、

 

瀉法を強めるには六の倍数で雀啄の回数を増やすという、まるで宗教儀式や作法のような、かなり観念的とも思える補瀉法も紹介しています。(笑)

 

 

そして、各種の補瀉法を”迎隨”としてまとめ、”迎隨”が単なる補瀉の手法の一部ではなく、補瀉というものの総則であることを述べております。

 

 

『子午流注鍼経』といい、『医学入門』といい、”迎隨”という言葉の扱いを見るに、もしかしたら『難経 72難』は、

 

『黄帝内経』”迎隨”の意味を具体化したようで、かえって矮小化してしまった面もあるのかもしれません。

 

 

まあともかく、『医学入門』でキッチリと強調されているのは、鍼下に気が集まった感覚がないと効かないよ、豆腐に刺したような手応えの無い感じではダメだよ、

 

ということを繰り返し述べています。

 

 

だから要は『医学入門』も、『鍼灸大成』と同じように、ただ教条的に補瀉手技を運用するのではなく、現場での術者の感覚に合わせて、

 

臨機応変に対応することを勧めているのです。

 

 

これが理解できないと、治療上まったく無意味な「お作法」に終始することになるでしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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補瀉 28

2016.03.14

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これまでのお話・・・

 

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2      参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

 

 

さて本日も、『鍼灸大成』の記載について書いておきましょう。

 

 

ここに、「平補平瀉」という鍼の手法と、「大補大瀉」という鍼の手法が出てきます。

 

 

「平補平瀉」という言葉は、明代の陳会『神応経』(1425序刊、1645重刊)という書物に初めて出てくる言葉らしいのですが、『鍼灸大成』にも記載されております。

 

 

これは、まず浅く打って、後に深く打つのを補法とし、まず深く打って次に浅くするのを瀉法とする方法で、要は鍼を上下させて気を動かし、

 

内外の気が調ったらやめましょう、という方法ですよ、ということになっています。

 

 

「大補大瀉」は、平補平瀉をやる場合よりも陰陽の差が大きいので、浅い位置でキッチリと補法、深い位置でキッチリと瀉法をして、

 

内外上下の気を通じさせましょう、と説きます。

 

 

これは上下させるだけではなく、浅い位置での補法、深い位置での瀉法を、捻鍼等の方法を使ってキッチリやりましょう、ということでしょう。

 

 

ここでさらに、その場合の、鍼の深さや置鍼時間がどうやって決まるかと言えば、それは病体によって違うから、

 

いちいち教条的に覚えるものではない、と説きます。

 

(ここイーネ!!)

 

 

つまり、補瀉 23 で述べたように、孫思邈(581?-682)『千金翼方』の言うような、

 

「補は強刺激、瀉は弱刺激」

 

という風に杓子定規に決めるものではなく、補法にも瀉法にも、強弱あり、で、目的はあくまでも気血の調和だ、ということなんです。

 

(ここ大賛成です。)

 

 

つまり『鍼灸大成』では、それまでの医家が述べた鍼の補瀉手技について、一つ一つキッチリとまとめつつ、いい意味での、

 

臨床現場における 臨機応変性、主観性についても認めてくれているんです。

 

 

 

続く

 

 

 

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「左肝右肺」に関して 7

2015.02.02

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これまでのお話・・・

 

「左肝右肺」に関して
「左肝右肺」に関して 2 
「左肝右肺」に関して 3 
「左肝右肺」に関して 4
  
「左肝右肺」に関して 5
  
「左肝右肺」に関して 6
   参照

 

では続きいきます。

 

というか、キリがないので、いったん終わりましょう。(笑)

 


◆左右の使い分け

 


東洋医学に、「巨刺(こし)」とか「繆刺(びゅうし)」という治療方法があります。

 


これは、患部とは左右反対側を治療したり、患部と離れたところを治療したりする方法なんですが、問題は、

”これらを「どういう時に」使うのか”

です。

 

 

毎回毎回、必ずそうすれば正解、ではないのです。

 

 


まあ、これは業界的には半分以上常識なんで、いちいち出典挙げないけど、各古典によれば、

 

巨刺の方は経脈に病があるときで、しかも九候の脈に変化があるときで、繆刺と比べて相対的に深刺しをしろ

 

とあり、

 

繆刺の方は絡脈に病があるときなので、巨刺よりも相対的に浅刺しであるが、場合によっては刺絡しろ

 

と、あります。

 


刺絡の細かい話
「刺絡」という方法論(その2) 参照

 

・・・このようにあるんですが、古典におけるこの書き方に、僕的にはもう一つ納得できません。(笑)

 

だって、これだけだと、経脈に病があったって、絡脈に病があったって、それを患部の「反対側に」取る理由になってない。

 


おそらく、古代中国のえらーい先生が書いた、その部分の解説を読んでも、申し訳ないが、解説になってなくね?って話です。(笑)

 


右の絡脈に病があるなら、そのまま右の絡脈を治療すりゃあいいし、左の経脈に病があるなら、そのまま左の経脈を治療すりゃあよくね??、と思ってしまいます。(笑)

 

では何故、反対側を取った方がいいかというと、ここはあくまでも僕の私見ですが、内臓の位置をみれば分かるように、左右が全く対称な人間なんていない訳ですが、

 

健康人であればおおむね左右の平衡バランスは取れています。

 

 

ということは、人間にはそもそも気血の左右差を是正しようという力が備わっています。

 

それにより、全身くまなく、過不足なく、気血が行き渡り、健康が担保されるから、ですよね。

 

ですので、当然ながら、例えば左の経脈や絡脈が、何らかの病的な状態になると、右の経脈や絡脈にも気血の変動が起こるはずです。

 

で、普通であれば、直接、病的な状態になった経脈や絡脈をいじるのが常套手段でしょう。

 

左なら左を、右なら右を、と。

 

邪気を散らしてみたり、正気を集めてみたりね。

 

ところが、この常套手段よりも、病経の「反対側を」狙った方がいい場合というのは、患側(病的な経脈や絡脈)の反対側の経絡が、患側の経絡の異常を是正する「主体」になっている場合ではないでしょうか。


(ぼくはそうだと思っています。)

 

因みに、『黄帝内経』にも、左右差を調整することの重要性は諸篇に説かれています。

 

(素問では陰陽応象大論(5)離合真邪篇(27)繆刺論(63)、霊枢では官鍼篇(7)官能篇(73)あたりでしょう。)

 

 

日本でも、かつてわが地元である群馬におられた鍼灸師である赤羽幸兵衛(1895-1983)先生が、「シーソー現象」と称して、左右のバランスを調えることの重要性を説いておられます。

 

 

いずれにせよ、

 

「ではどういう時に、左右反対側を取った方が良いのか」

 

という診断学が重要であるわけです。

 

 


僕はそれは、「気の偏在度合い」で判断するようにしています。

 

メディカルユーコン『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 参照)

 

つまり、病的な状態になったのは左の経脈や絡脈だったとしても、全体として右に正気や邪気が偏在していれば、そっちを動かした方がより早く、

 

そして動きが大きい、と考えていますし、日々そう実感しています。

 

・・・とまあ、そんな風に考えて、細かいメカニズムにも注意しつつ、臨床では常に臨機応変に左右を選んでおります。

 


(因みにこの場合、”脈診”は非常にポイントになるように思います。)

 

 

なんか話がそれたけど、このシリーズ、とりあえずおしまい。

 

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基本と例外

2014.05.01

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東洋医学が用いる、「陰陽」という考え方は、自由自在、変幻自在。

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急患さん

2014.03.25

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深在の熱邪をおびき出す

2013.11.18

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東洋医学的に診て、重症、難病の場合、「熱邪」というものが、患体の奥深くに沈んでしまっていることがある。

 

地中奥深くにあるマグマのようなイメージか。

生きてれば、熱が発生するのが普通。

飲食物を消化吸収するため、全身に巡る気血を産生するため、一定の熱(陽気)は必要です。

これが体内に籠らないように、発汗(不感蒸泄も含む)、排尿、排便、月経、その他の排出物などの排泄行為が、日々行われているわけです。

・・・で、これらがうまく行われずに、熱が籠ると問題発生。

すぐに改善すればいいけど、この状況が長期にわたると、徐々に内臓にキツイ病変が形成されることがあります。

キホン、熱は発散されてればOK。

発散されないと問題が起こる。

・・・で、治療する場合は、「どこに」「どの程度」籠ったかが問題になる。

籠った熱邪を、すぐにガーンと散らすことが出来れば、苦労はない。

場合によっては、籠った熱邪を根気良く、ちょっとづつちょっとづつ浮かせて、徐々に徐々に散らせていかないとしょうがないことがある。

この場合は、なかなか症状も動かないし、患者さんもこっちもやきもきするけど、そういう病理なんだから仕方ない。

慌てて、下手に手を出すと、症状悪化することもある。

きれいにおびき出して、散らしていかないといけない。

だからおびき出し方が重要なんだけど、これがなかなか難しい。。。

患者によって違い、決め手がない。

同じ患者でも、その時によって違う。

臨機応変性と、集中力が要求される。

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問題設定能力

2013.02.24

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目の前にある情報を、ただ暗記、記憶するのか、そこに疑問を持ったり、意味を考えたりするか。

(さらに…)

乳製品は体にいい?(その7:番外コーヒー篇②)

2012.08.09

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これまでのお話・・・

乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)
乳製品は体にいい?(その6)

 


では、どんどんいきます!

 

前回、「コーヒー」について書きました。

 


毎日毎日、患者さんの話を聞いていると、コーヒーや紅茶、緑茶などといった、いわゆる「カフェイン類」を過飲している人は多く、キチッと養生指導しなくてはいけないことが多いです。

 

これまでに多い人で、1日10杯も飲んでる、なんて人もいました。

 

ナンボいい鍼をしても、患者さんが誤った食生活を続けていたりすると、治療の大きな妨げになるものです。

 

カフェイン含有食品として有名なのは、紅茶、緑茶、コーヒーあたりです。

 

(因みに含有量的には紅茶>お茶>コーヒーの順ですが、インスタントコーヒーはレギュラーコーヒーの約70倍ものカフェイン量なんだそうです。。。(゜o゜))

 

問題はカフェインが入ってるものを、その人の”適正量”、”許容量”を超えて摂ってしまっているかどうか、また、それがどの程度、今回の症状に影響を与えているかどうか、です。

 


カフェインについて栄養学的に詳しく、一般人に分かりやすく解説したサイトは山ほどありますので、ここではしませんが、”いい作用”としては、

 

脳の働きを活発にするとか、利尿作用、虫歯予防作用、胃液分泌促進あたりが有名です。

 

反対に、過飲した場合の”悪い作用”は、胃潰瘍や卵巣嚢腫や乳腺嚢腫になりやすいとか、イライラや頭痛といった中毒症状が出るとか、です。

 

参考 内閣府 食品安全委員会「食品中のカフェインについて」

 

このカフェイン類というのは、東洋医学的にはどういう意味を持つのでしょうか。

・・・これは摂った人の、その時の状態によって、発現する作用が違ってくると思いますので、これまた臨機応変に、個別に考える必要があると思いますが、基本的には肝気を鼓舞する、という押さえ方で良いと思います。

 

因みに、何度も言うようですが、そもそも「過飲」の量だって、人それぞれ違います。

 

興味深いことに、患者さんに聞いていると、カフェイン類を摂ると、シャキッとする人と、ホッとする人の2パターンがおります。

 


同じ人でも、状況によって違う(逆の反応を示す)場合もあります。

 


会社にいる時はシャキッとするけど、家にいる時はホッとする、とかね。

 

家でカフェインを摂るとホッとする人には、寝る前にカフェイン類を摂った方が、かえってよく眠れる、どうして??なんておっしゃる方もいます。

 

このことから、興奮状態になったり、安静状態になったりすること(精神情緒の変動)にカフェインが関わる、と考えられ、それならば、東洋医学的には、

気の巡りや精神状態や思考機能に大きく関わる訳ですから、臓腑で言えば「肝の臓」「心の臓」「脾の臓」あたりに作用する面が相対的に大きいのかもしれません。

つまり、「肝の臓」「心の臓」、「脾の臓」を中心に病んでいる人は、摂取量に注意が必要、と考えます。

「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その7)  参照

 

 

このように、臨床的にはあくまでも総合的に判断するべきで、ある情報のみをもって何かを断言することはできません。

 

・・・とまあ、このシリーズに関して、こんなもんなんですけど、山の子供さんからご質問いただいたので、せっかくなんで、タバコの問題もついでにいっときましょうかネ。

 

 

 

やはり皆さん、この辺の話は興味あるんだな。。。

 

 

◆参考文献 

 

『食材効能大辞典』東洋学術出版

『東方栄養新書』メディカルユーコン

 

 

 


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乳製品は体にいい?(その6:番外コーヒー篇①)

2012.08.08

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これまでのお話・・・

乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)

 


では、どんどんいきます!

 


今日はいよいよ、ムスタファさんからご質問の、コーヒーについてです。

ご質問の内容は、

1.コーヒーの寒熱がよく分からない。

2.ロースト(焙煎)すると寒熱が変化するのか。

とのことでした。

 

 

 

これについて考えてみました。

 

1.については、コーヒーは四気五味説で言うと四気は「温」、五味は「甘・苦」です。(メディカルユーコン『東方栄養新書』参照)

すなわち、コーヒーそのものについては、

「熱」というほどではないけど、どちらかというと温める方向に作用する

と、東洋医学では考えております。

 

2.については、乳製品の「酸化」の話の中でも述べましたが、変化すると思います。

コーヒーに限らず、「食品」というのは、熱を加えたり、冷やしたり、発酵させてみたり、味付けや食べ合わせによって、複雑で微妙に寒熱温涼などの陰陽バランスが変化するものだと思いますし、

 

しかも最終的にはそれ単品ではなく、様々な食材を実に複雑に組み合わせた「料理」という形で、しかも固形物やりゅう動物なども相まって体に入るワケですし、しかも料理も単品ではないですし、朝昼晩でも品目が違います。

 

 

超複雑系であり、ある一品について考察しても、それだけを摂って生きているわけではないので、極端に大量摂取でもしていないのであれば、いきおい、考察する意味自体あるのか??という気すらしてきます。苦笑

 

 

さらに現代においては、恐ろしいことに加工食品や添加物まみれの形で体内に入ってきますから、それぞれの食品(原材料)が持っている四気五味が、必ずしも絶対的な指標になるとも限らないと思います。

 


毎日、実に色々なものを口に入れてる中で、ある食材一品のみ捕まえて、

 

「東洋医学的には四気五味説で〇〇だ」

 

といっても、実際はその組み合わせのパターンは無限にある訳です。

 

ですので、まずはその人のもともとの体質を的確に分析し、さらに、その食生活や嗜好品を摂るようになってから具体的に何が起こったのか、

 

という結果から、慎重に帰納してみないと何とも言えない面もある、なかなか難しい問題です。

 

コーヒーについても、もともとは豆なわけですが、その豆を乾燥させ、さらに熱を加えて、煎った状態から、さらに煮出す、という飲み物なので、ある意味、もともとの豆をかなり陽性に傾けたものを使っていると考えられるので、

 

四気では結果的に「温」と解釈するんだと思いますが、コレがキンキンに冷えたアイスコーヒーなのか、砂糖を入れるのかミルクを入れるのかで、当然変わってきますし、豆そのものの焙煎の程度によっても変わってくるでしょう。

(いわゆる、”深煎り”か”浅煎り”かの問題ね。)

 

清明院の問診でも、「嗜好品がコーヒーです。」と患者さんがおっしゃった場合でも、1日何杯くらい飲むかはもちろん、それは夏冬問わずにアイスなのかホットなのか、

 

ブラックなのか加糖なのか、ミルク入れるのか、飲むとどのような反応が得られるのか(ホッとするのか、シャキッとするのか、症状に変化はあるのか)等々、

 

細かく絞り込んだ上で臨機応変に考えます。

 


ここに、ただ単に、”嗜好品がコーヒー”とか、”コーヒーは飲めない”というだけの問診情報では、東洋医学的な診断意義はあまり持たない、ということを付け加えておきます。

 


 

まあ、もともとはアフリカやブラジルを中心とした暑い国で出来た「豆」ですから、コーヒー豆をもし生で食べれば、冷やす方向に働いても全然おかしくないと思います。

 

まあ、生のコーヒー豆は食べたことないし、流通も一般人にはほとんどしていないと思いますがネ。(苦笑)

 

参考 味の素AGF株式会社様サイト「コーヒー大事典」

 

「焙煎」という方法を使って陽性に傾けることで、世界中を魅了する、あの独特の苦みと香り、渋みが得られるのです。

 

(因みに中国ではお茶と比較するとあまり人気がないそうです。)

 

当然ながら、嗜好品として成立するには、栄養価や性質だけでなく、「味」「香り」も、重要な要素なのです。

 


だからコーヒーは基本的には「温」性ですが、苦みの程度、渋みの程度によって、影響を与える臓腑も変わってくるでしょうから、繰り返しますが、通り一遍にこうと言えない部分がかなりあります。

 

それを踏まえた上で、知っとくといいかな、と思うのは、基本的には「豆類」というのは腎の臓を強くし、利尿作用があるものが多いので、

豆を食べた人の体の状態によって、結果として温めたり、冷やしたり、寒熱を調整してくれる効果が出る、ということです。

「腎」って何ですか?(その11) 
「形象薬理」という考え方
     参照

 

コーヒーについてはまだ色々あるんで、次回もう少し、補足します。

 


ムスタファさん、ご質問への回答としては、こんなところですが、いかがでしょうか??

 


何か分からないことがありましたら、またどうぞ。

 

 

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「経絡」ってなんですか?(その7)

2012.04.29

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これまでのお話・・・

「経絡(けいらく)」って何ですか?

「心包」って何ですか?(その5)

「経絡」って何ですか?(その2)

「経絡」って何ですか?(その3)

「経絡」って何ですか?(その4)

「経絡」って何ですか?(その5)

「経絡」って何ですか?(その6)

 

 



続きいきます!!

 

ここまでのお話で、経絡には12本のメインルート(正経十二経)があり、それぞれが順番に全身を循環し、体の上下左右前後内外、

六臓六腑と手足、頭も含めた、全身の気血のバランスをとってくれているよ、というお話をしました。

 

そして、それだけでは不十分で、さらに8つのサブルート(奇経八脈)で働きを補っている、という話もしました。

 


経絡には、気だけでなく、血も水も巡っているワケですが、中心は気血であり、中心のなかの中心が「気」である、というお話もしました。

 


ここで、興味深いことに、古典には、経絡の種類によって、この「気血」が流れる割合に違いがあるよ、という記載があります。

 


例えば、鍼治療の優れた方法の一つに、「刺絡(しらく)」といって、反応のある経穴に、三稜鍼(さんりょうしん)という太めの鍼を刺すことによって、

 

結果的に微量に出血することが多い、独特な伝統的治療法があるのですが、『黄帝内経』には、これをやっていい経絡と、やらない方がいい経絡があるよ、

 

という記載があります。

(専門家の間ではとっても有名な篇ですが、『黄帝内経素問』血気形志篇(24)です。)

 

その発想に基づけば、気が少ない経絡は、冷えや乾燥など、外からの邪気に入られやすいと考えられるし、気が多い経絡は、気が昂ぶって興奮状態になるような病が多く、

血が少ない経絡は、「刺絡」で血を出すような治療はあまり好ましくなく、反対に血が多い経絡は、太い鍼で深く打って、多少出血しても構わない、という考え方です。

 


こういう風に、「多血少気(たけつしょうき)」とか、「少気多血(しょうきたけつ)」という言い方で分類しております。

 

 

総じて「多気」の経絡は気が変化した病が多く、「多血」の経絡は鍼を深く刺して、少々出血させる事が多いようです。

 
 

・・・で、実際の臨床的な印象ですが、

「あー、確かに~!!古典の言うとおりだ~!!」

と思う時と、

「いや、別にそんなにこだわらんでも・・・。(苦笑)」

と思う時と、両方あります。

 
 

ですので、個人的には血気形志篇の記載を金科玉条視する必要もないように思いますが、ここはどうでしょうね?専門家の先生方。

 
 

血気形志篇によれば、各経絡における気血の多少は、「天の常数」なんだそうですが、ここは人によって、病によって個性あり、だと思うんですがねえ。。。

 
 
 
ここは個人的には、臨機応変に運用するべきな気がしています。
 
 
 

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