東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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10月24~25日 日本伝統鍼灸学会

2015.08.30

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10月に、伝統鍼灸学会の学術大会で、2日連続で学生さん向けに喋ります。

http://jtams.com/43-tokyo/?page_id=474

何を喋るかというと、今回の学生セミナーのテーマは「触診力」なんだそうで、色々な先生が喋る中、僕のパートは

「経穴診(けいけつしん)」

についてです。

僕ら東洋医学は、西洋医学のように、血液検査の数値や、画像診断の画像、理学所見を元に診断していくのではなく、

東洋医学的な問診情報はもちろんのこと、

手首の脈の打ち方(脈診)、

舌の色や潤い具合など(舌診)、

腹の皮膚表面の状態(腹診)、

背中の皮膚表面の状態(背候診)、

手足の皮膚表面の状態(原穴診、八脈交会八穴診、尺膚診)、

などなどを参考にして、東洋医学的に診断していきます。

だからまあ、

「経穴診」

と言っても、実に幅が広く、全身の重要な経穴を診ます。

全部やったらとても時間が足りないので、この中の一部である、

「原穴診」

と、僕が個人的に好きな、

「八脈交会八穴診」

について、簡単に理論を紹介し、

”百聞は一見にしかず”

なんで、実技をお見せしようと思います。

わざわざ土日を潰して、伝統鍼灸学会に来る学生さんは、普通の学校の授業の学生さんとは、質が違うはず。

我々が日々やっている「伝統鍼灸学」を、真摯に学びたい人が、必ずいるはず。

そういう人に、響くように、全力でやろうと思います。

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2015年度、後期授業開始!!カリキュラム公開!!

2015.08.26

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東洋鍼灸専門学校、2015年度の後期授業が始まります!

 

今回、色々と事情がありまして、前期は毎週水曜日に朝一の一コマだけ講義しに行っていたのですが、後期からはさらに3コマ増えまして、

 

なんと1日4コマ、担当することになりました。

(苦笑・・・ほぼ朝から晩まで、東洋医学を喋りっぱなしです。)

患者さんには、大変なご迷惑をおかけします。

これも東洋医学、鍼灸医学のため、何卒、ご理解ご協力ください。<m(__)m>

増えた3クラスに喋る内容は内容は前期と同じ、

「北辰会方式概論+実技」

であります。

因みに、北辰会方式と銘打っていても、内容は非常に学生に合わせた基礎的なものであり、この医学の基本を何度も何度も確認しながら、

北辰会方式の考え方のエッセンスを紹介するような形で、概論的に浅く広く講義するように心がけています。

ですので、北辰会に全く興味がない学生にも、極力楽しく聴けるように工夫した内容になっております。

(宣伝とか言われたら胸クソ悪いしね。<(`^´)>)

これで、昼夜4クラス、合計100名以上の学生を、半年間受け持つことになります。

どんなことが起こるか、楽しみですな。(*’ω’*)

前期、受け持っていた昼の一クラスについては、同じ講義をもう半年繰り返す訳にもいかないので、北辰会方式の理論の根幹部分であり、

全鍼灸師が治療理論の基礎に置くべきである

「臓腑経絡学」

を、全臓腑経絡、やろうと思います。

さてさて、なかなか大変な日々になりそうです。

しかしだからこそ、やりがいがあります。

因みにここに、この半年間、前期に行った20コマの内容を記しておきます。

1.4.8 ガイダンス~北辰会方式概論
2.4.15 中医学概論 実技デモ
3.4.22 胃の気の脈診 実技
4.4.30 舌診 実技
5.5.13 腹診 実技
6.5.20 背候診 実技
7.5.27 原穴診・八脈交会八穴診 実技
8.6.3 顔面気色診・眼診 実技
9.6.10 井穴診・爪甲診 実技
10.6.17 空間診 実技
11.6.24 臓腑経絡学総論 実技
12.7.1 弁証問診①総論 実技
13.7.8 弁証問診②各論 実技
14.7.15 弁証問診③女性カルテ 実技
15.7.22 弁証問診④男性カルテ 実技
16.7.29 刺鍼術・施灸術 実技
17.9.2 難病症例解説 実技
18.9.9 テスト 実技
19.9.16 公開臨床①(問診)
20.9.30 公開臨床②(体表観察~刺鍼~養生指導)

 

・・・専門家の皆さん、なかなかのラインナップでしょ??(笑)

上記講義、どのコマも、一切の手抜きナシです。

やるからにはマジです。

・・・でも、辞めろと言われればすぐに辞めます。(笑)

講義が本業ではないのでね。

その分、患者さんをやるだけです。

 


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「左肝右肺」に関して 7

2015.02.02

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これまでのお話・・・

 

「左肝右肺」に関して
「左肝右肺」に関して 2 
「左肝右肺」に関して 3 
「左肝右肺」に関して 4
  
「左肝右肺」に関して 5
  
「左肝右肺」に関して 6
   参照

 

では続きいきます。

 

というか、キリがないので、いったん終わりましょう。(笑)

 


◆左右の使い分け

 


東洋医学に、「巨刺(こし)」とか「繆刺(びゅうし)」という治療方法があります。

 


これは、患部とは左右反対側を治療したり、患部と離れたところを治療したりする方法なんですが、問題は、

”これらを「どういう時に」使うのか”

です。

 

 

毎回毎回、必ずそうすれば正解、ではないのです。

 

 


まあ、これは業界的には半分以上常識なんで、いちいち出典挙げないけど、各古典によれば、

 

巨刺の方は経脈に病があるときで、しかも九候の脈に変化があるときで、繆刺と比べて相対的に深刺しをしろ

 

とあり、

 

繆刺の方は絡脈に病があるときなので、巨刺よりも相対的に浅刺しであるが、場合によっては刺絡しろ

 

と、あります。

 


刺絡の細かい話
「刺絡」という方法論(その2) 参照

 

・・・このようにあるんですが、古典におけるこの書き方に、僕的にはもう一つ納得できません。(笑)

 

だって、これだけだと、経脈に病があったって、絡脈に病があったって、それを患部の「反対側に」取る理由になってない。

 


おそらく、古代中国のえらーい先生が書いた、その部分の解説を読んでも、申し訳ないが、解説になってなくね?って話です。(笑)

 


右の絡脈に病があるなら、そのまま右の絡脈を治療すりゃあいいし、左の経脈に病があるなら、そのまま左の経脈を治療すりゃあよくね??、と思ってしまいます。(笑)

 

では何故、反対側を取った方がいいかというと、ここはあくまでも僕の私見ですが、内臓の位置をみれば分かるように、左右が全く対称な人間なんていない訳ですが、

 

健康人であればおおむね左右の平衡バランスは取れています。

 

 

ということは、人間にはそもそも気血の左右差を是正しようという力が備わっています。

 

それにより、全身くまなく、過不足なく、気血が行き渡り、健康が担保されるから、ですよね。

 

ですので、当然ながら、例えば左の経脈や絡脈が、何らかの病的な状態になると、右の経脈や絡脈にも気血の変動が起こるはずです。

 

で、普通であれば、直接、病的な状態になった経脈や絡脈をいじるのが常套手段でしょう。

 

左なら左を、右なら右を、と。

 

邪気を散らしてみたり、正気を集めてみたりね。

 

ところが、この常套手段よりも、病経の「反対側を」狙った方がいい場合というのは、患側(病的な経脈や絡脈)の反対側の経絡が、患側の経絡の異常を是正する「主体」になっている場合ではないでしょうか。


(ぼくはそうだと思っています。)

 

因みに、『黄帝内経』にも、左右差を調整することの重要性は諸篇に説かれています。

 

(素問では陰陽応象大論(5)離合真邪篇(27)繆刺論(63)、霊枢では官鍼篇(7)官能篇(73)あたりでしょう。)

 

 

日本でも、かつてわが地元である群馬におられた鍼灸師である赤羽幸兵衛(1895-1983)先生が、「シーソー現象」と称して、左右のバランスを調えることの重要性を説いておられます。

 

 

いずれにせよ、

 

「ではどういう時に、左右反対側を取った方が良いのか」

 

という診断学が重要であるわけです。

 

 


僕はそれは、「気の偏在度合い」で判断するようにしています。

 

メディカルユーコン『鍼灸治療 上下左右前後の法則』 参照)

 

つまり、病的な状態になったのは左の経脈や絡脈だったとしても、全体として右に正気や邪気が偏在していれば、そっちを動かした方がより早く、

 

そして動きが大きい、と考えていますし、日々そう実感しています。

 

・・・とまあ、そんな風に考えて、細かいメカニズムにも注意しつつ、臨床では常に臨機応変に左右を選んでおります。

 


(因みにこの場合、”脈診”は非常にポイントになるように思います。)

 

 

なんか話がそれたけど、このシリーズ、とりあえずおしまい。

 

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温まらない足が意味するもの

2015.01.08

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鍼灸治療をしていて、いくら足に温灸をしても、赤外線を当てても、全然温まらない足、というものが存在します。

キンキンに冷えた足ね。

これが意味するものは何か。

冷静に考えなくてはいけません。

自覚的、他覚的に異常な冷えがある、温かい環境下に居ても温まらない、ということは、その部位に正常に気血が巡っていない証拠です。

具体的に言うと、気血が足りない(”虚”と言われる状態)か、気血が滞った状態(”実”と言われる状態)か、どちらかです。

これの原因を特定し、治療を進めていきます。

冷えてるから生姜食えばいいとか、生姜紅茶がいいとか、巷にあふれていますが、全然おかしな話です。

場合によっては、余計に停滞がきつくなります。

 

(そういう患者さんがよく見えます。)

気や血には、きちんと全身をくまなく巡って、全身を隅々まで温める作用があります。

だから、例えば足において、この気血の虚や実が起こると、気血の温める作用が果たせなくなり、結果的に冷える、という訳です。

で、この現象には、程度問題があります。

(ここが重要です。)

治療直後に足が温まっていなかったら、イコールその治療は失敗かというと、全然そんなことないです。

局部の冷え「以外の」体表観察情報、これが重要です。

とりわけ脈診です。


「脈は気血の先」と言います。

 

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(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2014.12.09

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12.7の日曜日は、大阪で行われた、(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に行ってきました!!

この日は午前中は実技訓練

「脈診・空間診」

でした。

今回も、藤本新風副代表の後ろに背後霊のようにくっついて、指導の様子を見学させてもらいましたが、

私も実技を関東支部の勉強会や学校で指導する上で、非常に参考になりましたねえ。

やはり脈診するにも

◆適切なフォーム

◆適切な運指

◆脈診結果をどう位置付けるかに関する知識

これが重要です。

これが出来ていないと、いつまでたってもダメです。

空間診では、

◆まず、空間的な気の偏在があるかどうか(適応症かどうか)

◆あとは上級編になりますが、指や手掌の微細な感覚で、どこにどういう反応が出ていて、それが何を意味するかを位置付けられること

がポイントです。

これを非常に上手に指導しておられ、私も勉強になりました。

そして午後は堀内齊毉龍先生による症例解説

「末期肝臓癌」

でした。

この症例は、北辰会の若手の先生が、自身の奥様のお父様を、癌の発覚から、最後亡くなるまで診た、貴重な症例でした。

経験不足で、色々と分からない中でも、一所懸命やり遂げた、立派な症例だったと思います。

今月、私も東京で症例を解説しますが、解説の仕方等々、非常に参考になりました。

そして終わった後は忘年会。

イイ感じで盛り上がってましたねー。

北辰会もどんどんと世代交代が進んでいる印象を受けました。

さて、2014年も残り僅かです。

僕も気合い入れていこうと思います!

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(一社)北辰会スタンダードコース東京会場

2014.10.27

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昨日、10.26の日曜日はお茶の水女子大学で行われた(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に参加してきました!!

午前中は実技訓練

「脈診・空間診」

でした。

僕はいつも臨床クラス、上級班を担当させていただくのですが、今回は正直、ちょっと勉強不足な人が何人かいました。

東洋医学の診察法を、北辰会の実技を、ナメてもらったら困る。

中途半端な知識と技術で、ナメた気持ちで、いたずらに患者さんを触ることが、いかに危険か。

いかに、心ある鍼灸の先生の、迷惑になるか。

北辰会の勉強会に来て、しかも初級ではなく、臨床クラスに来て、実際の患者さんの前で役に立つような、臨床的な学術を、

「本気で」習得したいと思っているのであれば、その日にやる「脈診・空間診」に関して、事前に予習して、何が分からないのか、

何が出来ていないのか、明確にしておくなんてことは、ごく当たり前の話です。

一定以上のやる気のある人にとっては、そんなん普通の話だし、僕だってそうやってきました。

なので、今回はちょっと厳しく言わせてもらいました。

患者さんのためにも。

・・・で、午後は本山裕子先生による講義

「臓腑経絡学 心包・三焦」

でした。

東洋医学の生理学を理解する上で、この二つに対する理解は極めて重要。

このブログでも以前書いています。

カテゴリ 心包・三焦 参照

本山先生の探求心がよく表れた、いい講義だったと思います。

最後は後藤りゅう先生による講義

「経穴解説 心・小腸・心包・三焦・腎・膀胱」

でした。

まあ、あまりにも範囲が広いので、全て詳細に解説することは土台不可能なんですが、後藤先生の独特の世界観がよく表れた、

いい講義だったと思います。

後藤りゅう先生は非常に独創的なセンスをお持ちの先生で、その講義、その観点、その実技、いつも興味深く拝聴しています。

尊敬できる先輩の一人です。

来月は僕も座学で喋ります。

この日の勉強会は、そのためのいい刺激になりましたねえ。


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「衛気」って何ですか? その8

2014.10.13

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これまでのお話

 


「衛気(えき)」って何ですか? 
「衛気」って何ですか? その2 
「衛気」って何ですか? その3 
「衛気」って何ですか? その4 
「衛気」って何ですか? その5 
「衛気」って何ですか? その6 
「衛気」って何ですか? その7      参照

 

では続きいきます!!

 

ここまで書いてきたことは、

◆衛気の基本的な働き

◆皮膚の西洋医学(解剖学)的構造と機能

◆衛気の「衛」という文字の字解き

◆そこから派生して、「気」という文字の字解き

でした。

 

最近、蓮風先生のブログ『鍼狂人の独り言』でも、最近、”衛気”についての話が出てきていますね。

 

蓮風先生ほどの先生がこれについて語って下さっているのであれば、私ふぜいから何も申し上げることはないのですが、一応ここまでの話をまとめると、

 


1.人体を養い、生命活動を正常たらしめる「気」には、働きによってさまざまな分類があるが、その中の重要なものの一つに「衛気」というものがある。

 


2.「衛気」は、飲食物と、呼吸によって取り込んだ天空の清気とが原料となり、主に「腎の臓」の働きが中心となり、主に下焦において作られる。

 


3.作られた「衛気」は、その字の如く、体表面と、体表面から少し離れた部位とを巡り、城壁の外を守る兵隊のように、様々な外的刺激から人体を守る。

 


4.また、皮脂の分泌や、発汗の調整など、皮膚の生理的な働きも、一部担う。

 

 


ということです。

 


・・・で、臨床的に大事なこととして、「衛気」という一番浅い部分に鍼でアプローチすることで、臓腑など、人体の一番深いところにアプローチできる、という仮説。

 


これ、実際に試してみると、確かにそういう場合が、大いにあるようです。

(ただもちろん、上手に出来れば、の話ですよ。)

 

これはどういう訳かというと、今のところの私見ですが、

まず一つには、人体の一番浅い部分と、一番深い部分は、部位的に「深浅」という陰陽をなしているから、浅い部分の気を動かすことが、そのまま深い部分の気を動かすことに繋がる、

という発想と、

もう一つは、「衛気」を操作するときは、皮膚に触れませんので、患者さんが身構えない(身構えるスキを与えない)ために、

余分な緊張ナシに気を動かすことが出来るので、転んだ時に受け身を取らないとか、ノーガードで死角から殴られたようなもんで、

非常に大きな衝撃(気の動き)を与えることが出来る、

という2点から、非常に大きな気の動きを、深い部分に与えることが出来るんじゃないかな、と愚考しております。


(繰り返しますが、正確な証と病因病理を踏まえて、技術的に的確にやれれば、です。)

 

 

まあしかし、「衛気」の操作を目的とした翳す鍼、皮毛に触れるだけの鍼をやるにしても、必ず的確に弁証し、「補瀉」を明確にし、施術後の脈診所見、舌診所見、

 

その他体表情報の変化等々から、その鍼が確かに効いたのかどうか、明瞭に評価できないのであれば、やるべきでないでしょう。

 

 


・・・また、蓮風先生が繰り返し、強調して書いておられるように、日々の飽くなき鍛練、勉強、その上での確固たる心持ちがあってこそ、

 

そういう治療が出来るのだと思います。

 

これらが揃わないのであれば、単なるカッコつけ、自己満足治療、ということになるでしょう。

 

 


衛気シリーズ、とりあえずここまでで一区切りとします。

 

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(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2014.09.09

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9.7の日曜日は、大阪で行われた、(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に参加してきました!!

私用により、今回は午後からの参加となりましたが、午後は藤本蓮風先生と、内科医の村井和先生による症例発表

「末期癌の疼痛、腹水の症例」

でした。

この症例は、北辰会の講師で、内科医である村井先生が、蓮風先生の指示を仰ぎながら末期がんの患者さんに鍼治療を中心に行い、

見事腹水や疼痛を好転させ、最後は麻薬系の鎮痛剤や輸液、輸血など、西洋医学的な治療をすることなく、安らかに亡くなった、

という症例です。

本来の鍼灸医学は、患者さんの最後の、こういう場面に、大いに積極的に関わることが出来るのです。

それも、単に気休め的にではなく、治療として、です。

この事実を、全鍼灸師はもっとよく認識するべき、と思います。

ただ、蓮風先生も繰り返し強調しておられたように、これをやるには、術者自身に相当の覚悟と勉強量と技量、

また、患者さんとの緊密な信頼関係が、当然必要になります。

これをなしに、カッコだけ真似をすれば、それこそ訴訟問題です。

このことを、厳密に、また正確に、理解せねばなりません。

そして、常にこういう症例を鍼灸業界、医療業界に突き付けてくる、蓮風先生の刺激的な姿勢、見習いたいと思います。

その後は藤本彰宣副代表による刺鍼実技デモ、関健二先生による講義「望診、脈診の基礎知識」

非常に重厚なスタンダードコースだったと思います。

今回は学生の皆さんが多かったようですが、リアクションはどうだったんでしょうね。

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血圧と東洋医学 2

2014.06.25

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前回のお話


血圧と東洋医学 参照

 

 

では気が向いたんで、続きいきますよ~

 

 

昨日も書きましたが、今日は学校で「高血圧症・低血圧症」について喋ってきました!

 


やはりボリュームがあったんで、1週で終わらなかった。。。

 


残りは来週に持ち越しです。(苦笑)

 

普段臨床をやっていると、けっこう患者さんから聞かれたりするものです。

「先生、血圧って何ですか?」

「なんで下げないといけないの?」

「鍼すれば、降圧剤を飲まなくても済みますか?」

「降圧剤の副作用って、どんなものがあるんですか?」

大病院の偉い先生には聞きにくいから、我々のところに、こういう質問が来ること、よくあります。


そしてそういう時に、スッと説得力のある回答が出せないようでは、すぐに信用ゼロになります。(笑)

 

 

学生さんに言いたいことの一つとして、我々臨床家というのは、毎日毎日一年中、毎症例毎症例、テストされているようなもんなんですよ。(苦笑)

 

ところで、我々は診察の時に必ず全身状態や、東洋医学的な病態を把握するために”脈診”をしますが、西洋医学が高度にインフラとして整っている現代社会ですから、

 

患者さんによっては我々が毎回の治療ごとに

「脈拍数と血圧」

を診てくれているもんだ、と思っている患者さんは少なくなかったりします。

(むしろそっちの方が多いかもしれません。)


脈診されてる時に、

「あー、この先生は私の五臓六腑の不調和の程度と、盈虚通滞のある可能性の高い経絡に加えて、八綱陰陽、胃の気の盛衰、空間的な気の偏在などを診てくれてるんだー。」

なんて思っている患者さんいません。(笑)

因みに脈診については

「脈」で何が分かるの? 参照

 


続く

 

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血圧と東洋医学

2014.06.24

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明日、東洋鍼灸専門学校にて、「高血圧症・低血圧症」について喋ってきます。

 


内容が結構あるので、2週に渡るかもしれません。。。( ゚Д゚)

 

血圧といえば、末梢血管の内圧のことで、心臓がドクンと血液を送り出した時の圧と、逆に心臓に血液が流れ込み、心臓がグワーッと膨らんできた時の血管内圧を、血圧計で診ます。

 


これが極端に高かったら「高血圧症」、極端に低かったら「低血圧症」と言われます。

 


因みに2014年4月1日に、日本高血圧学会が、5年ぶりに新たな基準を発表しました。


(コロコロ変わるのよね~なんでかしら~へへ~)

 



 

一般的には「高血圧症」の方が問題視されます。

 

血圧が高いと、脳や心臓や腎臓に持続的、慢性的な負担がかかるからです。

 


この結果、脳がやられれば脳卒中、心臓がやられれば心筋梗塞や狭心症、腎臓がやられれば腎不全から透析を余儀なくされたり、もしそうなってしまえば、

 

患者さんのADL、QOLに著しく影響する、大問題だからです。

 


だから、リスクヘッジのために降圧剤を飲め飲め、という先生がいるようですが、ここは医師の間でも非常に大きな議論があるようです。

 


 

 


「低血圧症」の方は、問題がない場合も多いのですが、短期間で徐々に血圧が下がっており、同時に出血傾向があったり、発熱してたり、貧血を伴っていたりした場合、

 

白血病など、大きな病気が隠れている場合もあります。

 


・・・まあ、現代日本では誰でも知ってるこの「血圧」ってやつですが、東洋医学には、実はそんな考え方、もともとありません。(笑)

 


まあ、誤解の無いよう申しますと、東洋医学では血圧計でうかがうことのできる「血圧」ってやつの数値を問題にするのではなく、極端な高血圧や低血圧になると出てくる、

 

頭痛やめまいなどの様々な「症状」や、脈や舌などに現れてくる異常な「東洋医学的所見」を問題にし、それらがどういうメカニズムで出ているかを、

 

東洋医学的に分析し、治療してきたし、している、というわけです。

 

 

つまり、血圧が高かろうが低かろうが、その人に症状がなく、舌診や脈診などの東洋医学的所見が正常であれば、それは正常と考え、治療対象にはしない、ということです。

 

 

逆に、血圧が正常であっても、その人に症状があり、異常な東洋医学的所見があれば病気と考え、治療対象にするわけです。

 

 

ここにも、機械的に平均値、異常値を問題にする西洋医学と、個体差を問題にする東洋医学の違いが端的に現れていますね。

 

まあ、東洋医学的に考えて治療した結果、西洋医学の言う「血圧」なるものが、異常値から正常値に戻る場合もあります。

 

あるいは症状は取れたけど、正常値に戻らない場合もあります。

 

そうなると、「数値」って一体、何なんだ。。。という気もしないでもないです。(苦笑)

 

まあ両医学の、人体に対する考え方の違いが顕著に出てくるテーマなんですね。

 

血圧というのは。

 

気が向いたら続く

 

 

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