東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会、第5回古典ライブを視聴しました!!

2021.09.17

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9.15(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

水曜日は毎週、東洋鍼灸専門学校での講義なので、21:10まで講義なんですが、学校を出て、21:15くらいからスマホで講義を聴きながら、

 

チャリこいで家に帰り、家で片付けと明日の準備をしながら、講義を聴けるという素晴らしさ。

 

 

もう、オンライン講義なしでは生きていけない。。。笑

 

 

しかも、分かりにくかったところを翌日にOD配信で確認できるというお得さ。。。

 

 

北辰会会員に限らず、対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルは、最高まで高めましょう。

 

 

臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。

 

 

今回の第5回古典ライブのテーマも

 

「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」

 

であり、今回は

 

「内傷(脾胃)」

 

にフォーカスした内容でした!

 

 

奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。

 

 

今回は、今の晩夏~初秋の時期にタイムリーな「内傷」で、主に金元の4大医家の一人である李東垣(1180-1251)の説を引きながら、

 

内傷のほとんどは中気(中焦の気≒脾胃の働き)が関係している、従って脾胃に着眼した治療は重要、という内容でした。

 

(なかなかの極論ではありますが。。。)

 

 

食欲の秋であり、また、夏の間にした暴飲暴食の影響が悪い面で出てきやすい時期でもありますので、このことについて知っておく、意識するのはとても重要です。

 

 

今回は、なぜか僕だけ(苦笑)画面がフリーズしましたが、どうにかリカバリーできました。(^^;

 

 

まあこういう不具合とか操作上の問題なんかも、今後の5Gの時代ではどんどん改善されてくるのでしょう。

 

 

こうやって何回もやっていくうちに、講師の方も、視聴者の方も、オンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。

 

 

こんな便利なことに慣れたら、もはや以前に戻れるわけないですな。(*‘∀‘)

 

 

今回、印象的だったのは、「補中益気湯の中に柴胡と升麻が入っていることの重要性」というお話。

 

 

金元の4大医家の中でも、特に脾胃の働きを重視し、”補土派”と言われる李東垣(1180-1251)が創方した薬として有名で、現代の臨床でも非常によく使われる「補中益気湯」という薬(補気剤)があります。

 

 

これの中身(構成生薬)は、各古典によって多少の違いはありましょうが、基本的には

 

人参・白朮・黄耆・当帰・柴胡・陳皮・炙甘草・升麻(by『中医臨床のための方剤学』)

 

なのですが、この薬の中に入っている柴胡と升麻は、表証の薬(辛凉解表薬)でありながら、補気剤に配合すると升陽作用を発揮します。

 

 

これを鍼で表現しようとすれば、脾胃を補う配穴に、臨泣などの木気を巡らせる配穴を足すと、補中益気湯のそういう側面が表現できたりします。

 

 

臨床上、上實下虚や上熱下寒、いわゆる冷えのぼせや、人体の上下のアンバランスが起こった状態の患者さんに接する機会は多いですが、

 

意外と中焦脾胃に注目して「補気昇提」という考え方で治療するとうまくいくケースがあります。

 

 

何でも清熱や降気を考えりゃいいってもんじゃない。

 

 

中焦を補気し、清陽を押し上げることで、かえって邪気が降りる、足が温もる。

 

 

ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。

 

 

改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。

 

 

また、以前から奥村先生が深く研究されている腹診論に関して、先天易と後天易と境界と、木土の五行の相生相剋の話、また、味岡三伯門下で岡本一抱(1655-1716)の同期で、

 

弟子の中の四傑といわれる浅井周伯(1643-1705)の子孫が記したと言われる「五蔵決用圖」の話など、今回もなかなか含蓄のあるお話を頂きました。

 

 

まあ簡単にいうと、江戸期の医家は腹部に宇宙を見て、治療をやっていた、ということですね。

 

 

これを壮大で、スケールが違う!美しい!!と取るか、Primitiveととるか、非科学的でとるに足らない、思弁的であり、観念論では病気は治らない、と斬るか。

 

 

・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆

 

 

 

「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆

 

 

 

 

 

 

 

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第9回 DAPAカンファレンスで喋ってきました!!

2021.08.04

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8.2(月)の夜は、日本東方医学会の分科会であるDAPAカンファレンスに参加してきました!!

 

 

今回のテーマも、「緩和ケアと鍼灸」

 

 

このテーマは話題が盛り沢山なんで、3回に渡って行うようですが、今回はその第二回です。

 

 

緩和ケア専門の医師や看護師の先生方や、大学で緩和ケアについて研究なさっている先生、緩和ケアの現場で働いておられる鍼灸師の先生も参加されての、豪華メンバーでの勉強会でした。

 

 

今回の症例は「訪問看護師によるグリーフケアの症例」と、「認知症(徘徊、譫妄、不安)・胃瘻の1症例」の二症例。

 

 

 

1例目は訪問看護師さんによる、末期の患者さんとその御家族に対する医療的、精神的フォローの実際の症例です。

 

 

 

緩和ケアの現場では、患者さんだけでなく、その御家族へのサポートも非常に重要になります。

 

 

この症例では、患者さんが亡くなくなられる少し前の時点で、すでにご家族に「お看取り」についてレクチャーするということをやっておられ、

 

それは普通にスゴイと思いましたし、必要なことだと思いました。

 

 

二例目は、私の症例です。

 

 

 

亡くなった患者さんの御家族も含め、10年ほど前からお付き合いのあるご一家の、思い出深い症例です。

 

 

 

最終局面が近づくにつれ、私の頭にあったのは、

 

「御本人、御家族含め、関わる全員が、あとで後悔しないように」

 

ということでした。

 

 

 

自身の経験と知識をフル稼働して、よりエレガントに死に導くということは、生易しいことではないですが、本症例に関しては、まあまあの仕事、介入は出来たかな、という症例です。

 

 

あとは今回、この症例を通じて、胃に直接管を入れる経管栄養の方法である「胃瘻」というものについても、皆様に御一考頂きたかったので、強調してお伝えいたしました。

 

 

何がどの程度伝わったかは分かりませんが、アンケートの結果を待ちたいと思います。

 

 

緩和ケアシリーズ、残すはあと1回。

 

 

どんな症例が出てくるか、楽しみです。

 

 

・・・とまあこのように、非常に勉強になるDAPA、回を重ねるごとに受講者数が増えてきております!!

 

 

次回は9.13(月)20:00~ 1時間程度です。

 

 

楽しみです!!

 

 

 

お申込みはこちらから近日中にいけるようになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第31回、順天堂東医研を視聴してきました!!

2021.08.03

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7.29(木)の夜は、第31回、順天堂東医研を視聴してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている長瀬眞彦先生、講義テーマは

 

「その人を診る 精神神経疾患に対して東洋医学ができること~世界は分けてもわからない~」

 

です。

 

 

前回私が講義した内容の湯液&臨床編、とも言える内容です。

 

 

東洋医学では精神疾患をどう考えるのか、そしてどの程度の結果が出るのか、これは重要なテーマです。

 

 

カテゴリ「精神科疾患と東洋医学」 参照

 

 

糖尿病などの三大成人病に関して、よく「生活習慣病」という言い方がされますが、それに対して精神疾患のことを「思考習慣病」と表現されていましたが、

 

毎日患者さんを診ている身として、まさにだと思いましたね。。。

 

 

また随所に、東洋医学のいう胃腸と精神の働きの関連性を裏付けるような近代的な基礎研究なんかも紹介して下さり、こういう話も、医大生からすると非常に興味を持ちやすいだろうな、と感じましたし、

 

 

簡単なチェックシート型の問診表で、体質のタイプ分類をする方法など、学生さんとしては取っつきやすいだろうなと、教え方として非常に勉強になりました。

 

 

真の教育とは教えることではなく、興味を持ってもらって、自ら学ぶように仕向けること、というのは蓮風先生から教わった言葉ですが、重要なことだと思います。

 

 

 

 

前回、6月の順天堂講義が終わった時、7月はゆっくり過ごそうかな、なんて思っていたんですが、なんだかんだやってたら、一瞬にして7月が終わりました。苦笑

 

(体感では1週間くらいの感じでした)

 

 

 

 

8月も結局、忙しそうだな。。。

 

 

 

 

 

 

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「神門」と「霊道」の違い

2020.01.09

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北辰会方式では、その基本の一つである「体表観察学」の中に「原穴診」というものを置いて重視しており、全身に360以上ある経穴の中でも、

 

この「原穴」について特別視して、とりわけ重要視している。

 

 

・・・なぜ、重要視するのか。

 

 

もちろん根拠は『黄帝内経』『難経』などの代表古典にもあり、日本では「杉山流」の書にもあるが、やはり一番は、臨床経験からだ。

 

 

現実の臨床で確かに効くし、病体において有意な変化を見せるから、診断にも治療にも使っている。

 

 

いくら大古典に書いてあったって、現代の臨床で実際に使えないなら、臨床家としては価値薄だ。

 

 

北辰会方式の鍼灸治療において、原穴は、重大な診察点であり治療点として、使わない日はない。

 

 

・・・ところで、手少陰心経の原穴に「神門」という経穴がある。

 

 

この年末年始も、ずいぶん世話になった。

 

 

北辰会ではこの「神門」の代用として、すぐ近くにある「霊道」という経穴を使うことがある、と説明している。

 

 

これもまあ、実際によく反応が出ているからだ。

 

 

そんな訳で「霊道」にも、ずいぶんお世話になっている。

 

 

・・・さてこの二穴、どう違うのか。

 

 

「神門」は、言わずと知れた兪土原穴。

 

 

興味深いことに、別名を「中都」という。

 

(by『甲乙経』

 

 

「中都」という正式名を持つ経穴は、別に下腿にあり、これは足厥陰肝経郄穴だ。

 

 

さてここで、「中都」”中”は、中焦を示唆するか、という問題もある。

 

小田規矩之助『経穴名辞攷』では”大都”に対して”中都”、”都”は天子のいるところ、という解釈を述べている。)

 

 

しかし、中華思想の中国人が「中」の字を使う時は特別だろう。

 

 

話は飛ぶけど、「中極」が膀胱の募穴であり、「気原」という別名を持っていることも興味深い。

 

 

これについても、いつか語ろう。

 

 

ちなみに李東垣は、胃の気が下がって停滞して五臓の気が乱れ、しかも気(停滞?)が心にある時には神門穴が使える、と言っている。

 

↑↑これ、出典分からなかったんですが、お世話になっている「鍼道 一の会」の永松先生が教えて下さいました。

 

 

東垣十書 脾胃論二・三 巻三 三項

 

胃気下溜五臓氣皆亂。其為病互相出見論

 

・・・(中略)・・・

 

岐伯曰、氣在于心者、取之手少陰心主之輸[神門 大陵]

 

早稲田大学図書館 該当ページへ

 

『脾胃論』デジタルデータ

 

 

・・・まあ、詳細は省きますが、要は何らかの原因で、結果的に上下の気のアンバランスが起こり、上焦(心)に濁気がある時に、神門や大陵が使えるよ、

 

という李東垣の指摘です。(゚∀゚)

 

 

ここでは”原穴で上下の気の調整が出来る”というのがポイントかと思います。

 

 

臨床的に、「あるある、確かに!!」って感じです。

 

 

そして、「霊道」は要穴表では経金穴。

 

 

臨床上は、心の病態に脾胃、腎(下焦)が絡んでいる時に神門が使える(というか神門に反応が出ている)という印象。

 

 

これはストレートに、兪土原穴の魅力だよなあ、と思いながら、いつも使っている。

 

 

霊道の場合は、心肺、あるいは心小腸、という病理パターン>腎虚、血虚、って感じの時に出てくる印象。

 

魄気、衛気の異常も含めて)

 

 

これは通里に近いせいもあるだろう。

 

 

霊道から神門までがわずか2寸、経穴の間隔が5分ずつで表現されていることにも注意を払いたい。

 

 

因みに手少陰心経の郄穴たる陰郄に出ているようなものは、慢性雑病ではほとんど診ない、というのが僕の印象。

 

 

これを散らさないとならないような時って、実型の眞心痛、厥心痛の時とかなんじゃないか・・・??

 

(しかし、これをやるとしたら実に怖いね。そうかな、と思っても、陽池にいってしまいそう。。。(苦笑))

 

 

あの手関節付近の手少陰陰経の要穴4穴並びに対する、現時点での僕なりの簡単な印象。

 

 

 

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百草丸??

2019.12.27

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昨日、陀羅尼助丸を紹介したので、ついでに百草丸も紹介しときましょう。

 

 

「百草丸」も、黄蘗を主成分とした丸薬です。

 

長野県製薬HP 参照

 

 

これは御岳信仰から生まれた薬だそうです。

 

 

黄蘗の、胃腸への作用は昔からよく知られていたんですね。

 

 

以前は「お百草」なんて言って、家庭の薬箱に常備して、普段から飲んでらっしゃる患者さんもよくいたんですが、最近ではあまり出会いませんね。。。

 

 

 

こうやって伝統、伝承、民間薬は徐々に失われていってしまうのか。

 

 

かつて、何かあったらすぐに「お百草」を飲むのを習慣にされていて、百歳過ぎまで元気にされていた患者さんをよく知っています。

 

 

 

 

 

 

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陀羅尼助丸??

2019.12.26

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今日、患者さんが仰った。

 

「朝、錠剤が飲みにくくて。。。」

 

と。

 

 

私が、

 

「あれ、錠剤なんて飲んでましたっけ??」

 

と問うと、

 

「いやあ、若い頃からたまに陀羅尼助(だらにすけ)を。。。」

 

と仰る。

 

 

まあ当たり前だが、こういう民間薬は、バカにならない。

 

 

歴史の風雪に耐えてきた意味、民間伝承の重みがある。

 

 

陀羅尼助丸をググると、主に奈良に伝わる伝統的民間薬だそうです。

 

 

1300年前、修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が疫病のために作ったとされる薬だとか。(゜o゜)

 

 

主成分は黄蘗(おうばく:ミカン科キハダの樹皮)

 

 

他にゲンノショウコ、センブリ、ゲンチアナ、エンメイソウなどが含まれるという。

 

 

黄蘗は清熱の効が強く、有名な梔子蘗皮湯黄連解毒湯に含まれ、湿熱によく使いますので、暴飲暴食、二日酔いによく使われる傾向があるという印象を持っています。

 

 

陀羅尼助丸は一般的には穏やかな胃腸薬として知られています。

 

 

おそらく、今日の治療で、明日の朝の陀羅尼助丸は飲み込みやすくなり、排便後、舌の暗紅と白厚膩苔は取れると思います。

 

 

 

伝統民間薬とコラボ。(^^)

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会年末代表講演に参加してきました!!

2019.12.23

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12.22(日)は、東京衛生学園で行われた(一社)北辰会代表講演に参加してきました!!

 

 

諸事情があって午後からの参加となりましたが、午後一はこの日のテーマである「脈診」に関して、

 

「現代日本で用いられている様々な脈診」

 

と、北辰会が行う独特の脈診法である

 

「胃の気の脈診」

 

に関して、サクッと喋らせていただきました。

 

 

どの程度伝わったか分かりませんが、まあアンケートを待ちます。

 

 

最後は藤本新風代表による講義と実技。

 

 

新風先生の脈診研究の一端をお話しいただき、モデルを使った脈診指導と実技を二例見せていただきました。

 

 

指導では、一見同じような脈診でも、我々がどこにどういう気を使っているか、が伝わったと思うし、治療でも、二例ともハッキリとした直後効果もあり、

 

1例目は毫鍼、2例目は古代鍼と、わずかな時間でしたが、北辰会方式のバリエーションを見せることができました。

 

 

まあ、脈診はまだまだ奥が深く、とても1日では伝えきれませんが、1日通じて、すごくいい企画だったと思います。

 

 

来年は何をやるか・・・。

 

 

すでに水面下ではいろいろなプランが。。。( *´艸`)

 

 

 

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12.22(一社)北辰会代表特別講演、申し込み期限迫る!!!

2019.12.03

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こないだの日本伝統鍼灸学会学術大会の参加レポートを書いている途中ですが、今日はちょっと一休みして、12.22(日)に東京衛生学園で行われる、

 

毎年年末恒例の(一社)北辰会代表特別講演の申し込み期限が迫ってきましたので、ここに再度告知しときます!!

 

 

講演会ポスター(PDF)はこちら!!

 

 

この講演会は、かれこれ10年くらい前から、東京衛生学園の同窓会(掌友会)と共催という形でやらせていただいております。

 

 

今年も(一社)北辰会代表理事、藤本新風先生をお迎えして、1日通じて、東洋医学の診察法にとって欠かせない「脈診」に特化した講演内容となっております。

 

 

私も北辰会の勉強会に参加するようになって20年ほど経っていますが、ここまで「脈診」に特化した講演会というのは、これまでになかったと思います。

 

 

また、あまり知られていませんが、藤本新風先生は、20代の頃から脈診には非常に強い興味を持ち、30年近く、臨床や文献において、研究を重ねて来られました。

 

 

今回、その一端が見れることと思います。

 

 

超貴重なこの機会、「一言も」聴き逃がしなく!!

 

 

午前中は筒井まりか先生の基礎中医学講義「津液の病症について」から始まり、

 

 

尾崎真哉支部長による「脈診の歴史」

 

 

私から「様々な脈診と胃の気の脈診」

 

 

最後は藤本新風先生から「切脈指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診と鍼の実技、指導の様子も見せて下さいます。

 

 

丸1日かけて、脈診のことが全部わかる!!という内容になっています。(笑)

 

 

新風先生より、

 

「実技公開時、数名の方と一緒に脈を取り、脈診のアドバイスも行います。少しの工夫で脈がはっきり取れるようになること、また、北辰会の1本の鍼がどれだけ効果があるのか、を実感して頂けると思います。」

 

とのことです。

 

 

私の方も、学生さんからすると恐らくよく分からないであろう「脈診」の世界を最大限に分かり易く、また、臨床家の先生方にも、生意気申せば、

 

歴史的経緯や、段階論と現状論を踏まえて、俯瞰で脈診のことが理解できていて、実臨床で運用出来ている先生は少ないように思います。

 

 

今回、ここら辺を、ズバーッと、いつもの感じで語ろうと思っています。(゚∀゚)

 

 

気合い入れていくんで、どうぞ宜しく!!!

 

 

お申し込みは12.8(日)までで、期限が迫っています!!!

 

 

すでに申し込みは100名を大きく超えていますが、まだ若干入れるようですので、お申し込みはこちらから!!!

 

 

 

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12.22(一社)北辰会関東支部 年末代表講演迫る!!!

2019.11.16

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来たる12.22(日)に、毎年恒例の東京衛生学園AVホールでの(一社)北辰会代表特別講演が行われます!!!

 

 

今回のテーマはなんと1日丸々「脈診」です!!!

 

 

朝からミニ講義「基礎中医学 津液病証について」と題して、筒井まりか先生から脈診と絡めたお話が聴けると思います。

 

 

次に尾崎真哉支部長から「脈診の歴史」と題して、『黄帝内経』から現代にいたるまでの脈診の大きな流れを紹介していただきます。

 

 

午後一は私から「様々な脈診と胃の気の脈診」と題して、そうした悠久の歴史を踏まえて、現在北辰会が何を実践し、主張しているのか、というお話をします。

 

 

最後は(一社)北辰会代表理事である藤本新風先生から、「切脉指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診の実技指導のデモと、実際に鍼をして脈が変化する様子を体感して頂こうという、

 

まさに1日で脈診のすべてを網羅したような内容になっております。

 

 

僕も北辰会に初めて参加してから20年になりますが、ここまで脈診に特化した講演会はなかったと思います。

 

 

またこれをやるのは数十年後かもしれませんよ☆

 

 

参加しない手はないです!!!

 

 

お申込みはこちら!!!

 

 

会場が満員になる前にお早めに!!!

 

 

 

 

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メモ「心積」について

2019.11.14

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『霊枢』経筋萹(13)には、手少陰心経の経筋の病症について書かれている。

 

 

ここには、

 

 

1.心窩部から臍周にかけて腫塊があり胸中の煩悶感や不眠を伴う

(気血の停滞であり、心積のこと)

 

2.肘のあたりが引きつり痛む

 

3.流注上が痙攣を起こしたり痛む

 

4.心積を起こし血膿を吐くものは助からない

(経筋を通じ臓を傷っている)

 

5.腹中が急に引きつり痛む

(胃痙攣や胆石疝痛に相当する)

 

 

という病症が紹介されているが、ここでのポイントは以下の二つ。

 

 

1.臓腑には流れない、と言われる経筋の病なのに、臓腑の病や生命予後に関わる病症が出てくる

 

2.「心積」というものについて理解しておく必要がある。

 

 

ここらあたりだろう。

 

 

特に2.の「心積」については、『難経』56難も参考になる。

 

(もちろん56難については、48難から61難迄(特に51難から60難)の流れとして読まないと、と思いますが。)

 

 

 

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