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2012.12.13
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今日は、昨日忘年会だったというのに、新患さんが3人お見えになりました。。。
2012.12.07
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清明院には、消化管に病気をお持ちの患者さんが多く見えます。
胃炎、腸炎、食道炎、ひどいものでは食道がん、胃癌、大腸癌、クローン病、安倍元総理で有名になった潰瘍性大腸炎など、実に様々な病気の方が見えております。
消化管と言えば、口から肛門までの長い道のりであり、食道、胃、小腸、大腸という、長い長い道のりです。
消化管の内側の粘膜は、いつも外界の刺激と接しているワケではありませんが、外界から取り込んだ飲食物は、消火液とごちゃごちゃに混ざっているとはいえ、
ある意味、そのままの形で粘膜に触れます。
そしてそこから、栄養分を吸収し、代謝し、血肉にする訳ですネ。
外界のものと触れる、という意味では、消化管粘膜は「体の外」であり、「皮膚」と似ています。
消化管の異常は皮膚との関連が深く、その逆もしかりです。
アトピーの方の胃腸が整ってくると、皮膚の症状がよくなる、便秘の人がよくなってくると、皮膚がキレイになってくる、これは日常よく見かける現象です。
まあ、「中から美容鍼灸」です。(笑)
〇
鍼灸治療は、鍼や灸での「皮膚」を介した刺激で、身体の各部に影響を与え、全身を調整する治療、とも言えます。
漢方薬での治療は、「消化管粘膜」を介した刺激で、全身各所に影響を与え、調整する治療、とも言えます。
皮膚も、消化管も、深浅でいうと「浅」なんです。
東洋思想には「表を以て裏をうかがう」という大切な考え方があります。
表(浅)から、裏(深)を動かす。
裏を無理に触ろうとしないことの追求の究極が、もっとも裏を動かすのでしょう。
一番手前は、一番奥。
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2012.10.24
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東洋医学の、五行論(ごぎょうろん)という考え方では、「肝の臓」を「木」に分類します。
「五行」って何ですか?(その8)
「肝」って何ですか?(その13) 参照
現代人、都会人は、体を動かさず、毎日毎日パソコンに向かって、イライライライラ・・・。
職場の人間関係に、イライライライラ・・・。
彼氏や彼女に、イライライライラ・・・。
奥さんや旦那さんに、子どもに、親に、イライライライラ・・・。
自分自身に対しても、イライライライラ・・・。
なんで、そんなことになっちゃってんすか?・・・というぐらい、まさに「ハチ切れんばかり」の状態の人をよく見かけます。(苦笑)
こういうことだと、本来は伸び伸びと、縦横無尽に空間や土中に広がっていく「木」に例えられる「肝の臓」が、鬱々として伸びれなくなることがよくあります。
要は、「肝の臓」に機能失調が起こるワケです。
そうなると、「木」である「肝の臓」はなんとかせねばと、地面から「水」をぐんぐん吸い上げて吸い上げて、何とかいい状態を作ろう作ろう、
正常な状態を保とう保とうとしますが、そうすると今度は地面の水が枯れてくることもあります。
(これを「木旺水虧(もくおうすいき)」なんて言ったりします。)
ちなみに、五行で「水」に例えられるのは「腎の臓」であります。
要は、「腎の臓」の力を借りて、どうにか立て直そうとする訳ですが、この「水」が枯れてくる場合がある。
そうすると徐々に「木」は水分を失い、硬く脆くなっていき、ついには梢が擦れて火がついて山火事になるか、「ボキッ」と折れるか、です。
で、治療としては、そうならないために、早い段階でどうするか考えなくてはなりません。
まず、梢が擦れないように、地下の水が枯れないように、「木」そのものを間引くか、「水」を足すか、と考えます。
ここで、自然界における大地の地下水の原料はなんでしょうか。
雨ですよね?
では雨に相当するものは人間で言うとなんでしょうか。
原料は飲食物でしょう。
では飲食物はドコに入るんでしょうか。
「胃の腑」ですねえ。
「脾の臓」や「胃の腑」は、五行でいうと「土」にたとえられます。
つまり、「木」である肝の臓を立て直すための、潤沢で清浄な「水」を得るためには、「土」である脾の臓や胃の腑の働きが重要なのです。
飲食物は、ヘタに足しまくると、カラダ全体がびちゃびちゃのパンパンになって、結果的に「水」は淀み、「木」は「根グサレ」を起こします。
飲食物が”その患者さんの体にとって”適量になるように、量を加減しなければいけないし、加工食品だらけの現代においては、質も考えなければいけません。
また、雨が降った場合にびちゃびちゃにならないように、土壌(脾や胃)の側の状況にも注意を払わないといけない。
「木」の異常一つとっても、対処法は様々なんですが、ごく当たり前の自然現象に基づいて考えれば、何が大事か、よく分かると思います。
ポイントは「木」、「水」、「土」です。
これは、「水」の異常や、「土」の異常の場合でも、こうやって、同じように考えていくことが出来ます。
なぜ、こうなる理論設計になっているか。
水害は、現代の中国でも大問題。
東洋医学が、長江、黄河といった、大きな河川の流域に発展した、農耕民族が作った医学であることと、関係が深いだろうな、思っています。
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2012.10.22
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前回までのお話・・・
「歯痛」と鍼灸(その1)
「歯痛」と鍼灸(その2)
「歯痛」と鍼灸(その3)
「歯痛」と鍼灸(その4)
ちょっと空いたけど、続きいきます!!(笑)
◆「歯」と「歯ぐき」
口の中の病気は虫歯以外にも色々ありますが、歯と関わりの深いものに、「歯ぐき」の病気があります。
前回までのお話で、歯そのものには「胃の腑」「大腸の腑」「腎の臓」が関わるということを書きました。
では歯ぐきはどうなんでしょうか。
歯ぐきのことを、東洋医学では「歯齦(しぎん)」とか「牙齦(がぎん)」とかいいます。
歯ぐきの異常というと、歯肉炎とか、歯槽膿漏とかが思い浮かぶと思いますが、東洋医学でも当然そういう病気について考えております。
まあこれも、結論から言うと「胃の腑」「大腸の腑」「腎の臓」の異常が中心になるのですが、この中でもとりわけ「胃の腑」との関連が深い、と考えているようです。
「胃の腑」が大きく関わるということは、働きの上でワンセットになっている「脾の臓」も大きく関わる、ということです。
多くのケースで、「脾の臓」や「胃の腑」が弱ると、歯ぐきが弱って、炎症を起こしたり、出血したり、痩せたりしてしまいます。
◆「歯」と「歯ぐき」の関係
また、よくこのブログに出てくる、『黄帝内経(こうていだいけい)』という、東洋医学のバイブルと、肩を並べるぐらい重要な古典で、
『難経(なんぎょう)』という書物があります。
ここに、
「腎の臓」がしっかりしてないと、骨が枯れちゃいます。
「腎の臓」がしっかりしてないと、骨髄を温めることができません。
骨髄が温かでないと、肉が骨にしっかりとくっつきません。
骨と肉とがしっかりと密着してないと、肉に張りがなくなって、だんだん萎縮します。
肉が張りを失って萎縮すると、その結果、歯から歯ぐきの肉がずれおちて、歯を営養することができなくなり、歯は枯れてきて、つやをなくします。
・・・と、書いてあります。
(『難経』24難を抜粋意訳 by竹下)
ここに書かれているように、「歯」と「歯ぐき」は、「骨髄(この場合は歯髄と考えてもいい)」の栄養状態を介して、「腎の臓」と深い関わりを持っております。
「骨(歯)」と「肉(歯ぐき)」がキチッと密着するためには、「骨」の内部にある「骨髄」の状態が影響するなんて、なかなか興味深いことを言うなあ、と、個人的には思っています。
続く
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2012.10.12
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前回までのお話・・・
「歯痛」と鍼灸(その1)
「歯痛」と鍼灸(その2)
「歯痛」と鍼灸(その3)
では、続きいきます!!
前回、歯にも経絡が巡っているため、その経絡と関わりの深い臓腑が病むと、歯そのものの気の巡りが悪くなって、虫歯などの異常が起こりやすい、というお話をしました。
歯に巡る経絡は「胃の腑」と「大腸の腑」に関わりの深い経絡なので、胃の腑の消化吸収機能や、大腸の腑の排せつ機能に異常のある方は、
歯に異常が起こりやすい面がある、と、東洋医学では考えます。
ただ、東洋医学の言う「胃」や「大腸」は、西洋医学の言うそれとは意味や位置づけが違いますので、病院で、大腸にポリープがあるって言われたから歯が悪いんじゃないかとか、
胃潰瘍があるから歯が悪いんじゃないかとか、あるいはその逆の発想とか、そういう風に短絡的には考えませんので、あしからず。
・・・前置きが長くなったけど、今日はそもそも「歯」って、東洋医学ではどういう風に考えるの?というお話の続き。
◆「歯」は「骨」!?
かつて書きましたが、東洋医学の言葉で、「歯は骨餘(こつよ)」という言葉があります。
これは、「歯は骨の余りですよ~ん。」という意味です。
(『黄帝内経霊枢 五味論(63)』「・・・齒者.骨之所終也.・・・」)
まあ歯が生えてくる、そもそもの土台は顎の骨ですしネ。
「骨」あっての「歯」なのです。
だから、骨が弱くなると、土台がもろくなるから、結局は気の巡りが悪くなって、歯も弱くなりますよ~ん、というお話です。
この場合は、経絡の不通と違って、基本的には歯が全体的にもろくなります。
老人や、産後の女性の歯がもろくなったりするのは、このメカニズムであることが多いです。
ちなみに歯と骨は、構造も似ていて、硬くて白い表面の内部には、骨には「骨髄(こつずい)」、歯には「歯髄(しずい)」という、大切な組織が入っております。
西洋医学とは意味づけは違うけど、東洋医学でもこの「髄」というものを重要視します。
この、歯や骨の中にあり、歯や骨が丈夫さを保つ上でも重要な、この「髄」というものは、腎の臓が大きく関係する「精」というものが元になって、凝集し、エキス化したものと考えていいでしょう。
・・・なので、東洋医学では、骨がしっかりと丈夫であるには、「腎の臓」の機能が大事ですよ~ん、と考えるのです。
つまり、東洋医学では、虫歯を予防し、いい歯を長持ちさせるには、「腎の臓」「胃の腑」「大腸の腑」の機能をしっかりと守っていくことが重要だ、ということなんです。
続く
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2012.10.11
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前回までのお話・・・
では、続きいきます!!
◆歯と経絡の関係
前回までで、鍼灸は虫歯による痛みや腫れを対症療法的に治療するには効果的だけど、一度ばい菌に浸蝕されてしまって、形の崩れてしまった歯そのものを再生させるのは難しいのではないか、という話をしました。
ここでそもそも、「歯」というものについて、東洋医学ではどのように考えるんでしょうか。
東洋医学では、全身を巡る「気」の通り道として、「経絡」というものがある、としています。
経絡は全身をくまなく巡りますので、当然「歯」にも巡る訳です。
どんな経絡が巡るかというと、上の歯と歯茎には、「胃の腑」に関連する経絡が巡ります。
「胃の腑」については「胃」って何ですか?(その10)参照
下の歯には、「大腸の腑」に関する経絡が巡ります。
「大腸の腑」については「大腸」って何ですか?(その6)参照
(経絡の流注の詳細は『黄帝内経霊枢 経脈篇(10)』参照)
つまり、単純な話、「胃の腑」や「大腸の腑」の機能が悪くなると、「歯」そのものの気の巡りが悪くなり、ばい菌の侵襲を受けやすくなる、と考えられます。
(東洋医学にばい菌(細菌)という考え方はないけどね)
胃の腑が弱ると上の歯が悪くなり、大腸の腑が弱ると下の歯が悪くなる、といった具合です。
虫歯と言ったら上の歯ばかりなる、とか、下の歯ばかりなる、という方、意外といらっしゃるんじゃないでしょうか。
東洋医学ではこのように、「虫歯があるかないか」だけではなく、「上下左右、どこに偏っているか」まで意識します。
またこのほか、「歯」には「腎の臓」が関係する、という考え方もあります。
「腎の臓」については「腎」って何ですか?(その11)参照
これはちょっと長くなるので、それは次回。
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2012.09.27
2012.08.21
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前回のお話・・・
では、続きいきます!!
タバコ(煙草)については、いくつかの日本の江戸時代の名医達の医書にも出てくるようですが、ここでも意見は分かれています。
☆煙草なんて、メマイはするし、金はかかるし、火事のもとにもなるし、やめた方がいいよ!
(by 貝原益軒 『養生訓』)
☆いやいや、煙草は、胸の痞え感とか、痰がとれて気の流れがよくなるし、冷えや余分な水分によるシビレの病気にはイイよ!だけど熱がこもるから、老人はやめた方がいいな~。
(by 香月牛山 『老人必用養草』)
☆大して害がないから、別にやめさすこと無いよ。あんまり咳や痰が出てる時は控えさせりゃいいってぐらいカナ。
(by 平野重誠 『病家須知』)
・・・だそうです。
この記載、下記のブログ様を参考に引用させていただきました。↓↓
http://blog.goo.ne.jp/harumi4567/e/361bcee05abaf1382eb402b06b734fad
まあ、東洋医学的にも、見解の分かれるところだ、ということでしょう。
この中で、香月先生の、「痰がとれる」という言い方に、違和感を感じる人が多いのではないでしょうか。
(「痰」については「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について 参照)
「煙」という異物(汚れた空気)が気道に入るんだから、軽い炎症を起こして、痰がかえって絡むはず、と考えるのが普通でしょう。
でも実際は違うみたいです。
「煙」というものは、基本的に何かが燃えたから発生するものであり、五行で言えば「火」、陰陽で言えば「陽」の性質を持っています。
(もちろんその毒性は、燃やされたものによって異なりますが。)
つまり陰の性質を持った邪気である「痰」は、”さほど有害でない”タバコの煙の陽気によって、ある一定、乾かされる側面があるのです。
つまり食生活の不摂生や胃腸の弱り等によって、「痰」という邪気を体にため込んでしまっている人にとっては、
タバコを吸っていた方が症状も出ず、楽にいられるという側面があるのです。
(毒を以て毒を制すじゃないけど)
また、お香や、お灸の煙などは、匂いにリラックス効果があり、むしろ有益、とされています。
煙というのは、もちろんモノによりますが、「過度でなければ」問題ないのです。
(一社)北辰会でも、患者さんでヘビースモーカーの人には、無理にやめろとは強制しないように、と教わったことがあります。
煙草を吸うことで取れているバランスを一気に崩してしまい、思わぬ症状が出る場合があるからですね。
まるで強い薬を断薬する時と似ていますね。
・・・で、僕自身、急にやめたらエライ目に遭いました。(苦笑)
次回はそのお話。
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2012.08.09
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これまでのお話・・・
乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)
乳製品は体にいい?(その6)
では、どんどんいきます!
前回、「コーヒー」について書きました。
毎日毎日、患者さんの話を聞いていると、コーヒーや紅茶、緑茶などといった、いわゆる「カフェイン類」を過飲している人は多く、キチッと養生指導しなくてはいけないことが多いです。
これまでに多い人で、1日10杯も飲んでる、なんて人もいました。
ナンボいい鍼をしても、患者さんが誤った食生活を続けていたりすると、治療の大きな妨げになるものです。
カフェイン含有食品として有名なのは、紅茶、緑茶、コーヒーあたりです。
(因みに含有量的には紅茶>お茶>コーヒーの順ですが、インスタントコーヒーはレギュラーコーヒーの約70倍ものカフェイン量なんだそうです。。。(゜o゜))
問題はカフェインが入ってるものを、その人の”適正量”、”許容量”を超えて摂ってしまっているかどうか、また、それがどの程度、今回の症状に影響を与えているかどうか、です。
カフェインについて栄養学的に詳しく、一般人に分かりやすく解説したサイトは山ほどありますので、ここではしませんが、”いい作用”としては、
脳の働きを活発にするとか、利尿作用、虫歯予防作用、胃液分泌促進あたりが有名です。
反対に、過飲した場合の”悪い作用”は、胃潰瘍や卵巣嚢腫や乳腺嚢腫になりやすいとか、イライラや頭痛といった中毒症状が出るとか、です。
このカフェイン類というのは、東洋医学的にはどういう意味を持つのでしょうか。
・・・これは摂った人の、その時の状態によって、発現する作用が違ってくると思いますので、これまた臨機応変に、個別に考える必要があると思いますが、基本的には肝気を鼓舞する、という押さえ方で良いと思います。
因みに、何度も言うようですが、そもそも「過飲」の量だって、人それぞれ違います。
興味深いことに、患者さんに聞いていると、カフェイン類を摂ると、シャキッとする人と、ホッとする人の2パターンがおります。
同じ人でも、状況によって違う(逆の反応を示す)場合もあります。
会社にいる時はシャキッとするけど、家にいる時はホッとする、とかね。
家でカフェインを摂るとホッとする人には、寝る前にカフェイン類を摂った方が、かえってよく眠れる、どうして??なんておっしゃる方もいます。
このことから、興奮状態になったり、安静状態になったりすること(精神情緒の変動)にカフェインが関わる、と考えられ、それならば、東洋医学的には、
気の巡りや精神状態や思考機能に大きく関わる訳ですから、臓腑で言えば「肝の臓」や「心の臓」「脾の臓」あたりに作用する面が相対的に大きいのかもしれません。
つまり、「肝の臓」や「心の臓」、「脾の臓」を中心に病んでいる人は、摂取量に注意が必要、と考えます。
「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その7) 参照
このように、臨床的にはあくまでも総合的に判断するべきで、ある情報のみをもって何かを断言することはできません。
・・・とまあ、このシリーズに関して、こんなもんなんですけど、山の子供さんからご質問いただいたので、せっかくなんで、タバコの問題もついでにいっときましょうかネ。
やはり皆さん、この辺の話は興味あるんだな。。。
◆参考文献
『食材効能大辞典』東洋学術出版
『東方栄養新書』メディカルユーコン
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2012.08.03
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昨日の記事に、ムスタファさんからご質問いただきましたので、僕なりの回答含め、何回かに分けて、ちょっと補足しようと思います。
乳製品は体にいい? 参照
ちょっと専門用語が出てきたりしてややこしいので、つまんない人は斜め読みして下さい。(笑)
・・・まず、乳製品は冷やす冷やす、と、なぜ東洋医学では言われるのか、という問題からいきます。
コレは、乳製品の過飲が、胃腸に負担をかけるから、結果的に消化力を落とし、他の飲食物の栄養吸収力が下がり、結果的にエネルギーが産生されにくくなったり、
老廃物が停滞したりする場合があるから、ということだろうと思います。
少し専門的な話ですが、東洋医学では「四気五味説(しきごみせつ)」と言って、自然界の飲食物を
”寒・熱・温・涼”の四気、
”酸・苦・甘・辛・鹹”の五味
に分けて考える学説があります。
(この学説についても、そのうち解説しましょう。)
あらゆる漢方薬や薬膳などの生薬、食品の配合も、基本的にはこの「四気五味説」に従います。
これで言うと、牛乳は東洋医学では
「乳ナイ(女+乃)」
と言われ、
四気では平(へい・・・つまり、寒熱どちらにも偏っていない)、
五味では甘、
臓腑では脾胃に主に関わる
とされ、
潤・降の作用がある
ことから、
陰虚や血虚、通便に効果あり
とされております。
ここだけ聞くと、色々なものに効く、魔法の飲み物のように思えますが、「潤・降」の作用が強いということは、逆に言えば陽気の働き(体を温め、清らかな気を昇らせる)を抑えてしまう側面も持っている、ということです。
つまり専門的には、あくまでもその人のキャパを超えて「過飲すると」の話ですが、牛乳は主に脾の臓の陽気を傷める側面がある、だから結果的に冷えるのだ~!
という論なんだと思います。
脾の臓については「脾」って何ですか?(その9) 参照
ちなみに牛乳については、現代医学的にも、現代栄養学的にも、
ガン予防、安眠作用、血圧降下作用、骨粗鬆症予防作用など
が謳われていますが、これについて辛辣な反論もある、というのは、前回書いた通りです。
〇
・・・まあただ、「過飲」という量の定義なんて、人によって違い過ぎるので、一概にこの量飲んだらいけません、なんて話は出来ませんし、
一切飲むな、というのも行き過ぎだと、個人的には思います。
そもそも「牛乳を飲む」という食文化が日本に入ってきたのは飛鳥時代以降だそうですが、最初は天皇や皇族のみが利用していたそうです。
一般庶民が飲むようになったのは明治以降、さらに、”アメリカンライフスタイル”なんつって爆発的に普及しまくったのは、戦後の話だそうです。
給食で出るようになったのも、戦後からです。
(・・・ここら辺が、一部の人の思想を大いに刺激して、偏った、感情論的であったり、謀略論的な論調がネットに溢れている一つの要因なんじゃないでしょうか。)
まあ確かに、明治政府や、戦後の日本政府が採用した栄養学の是非論については、僕も興味のあるところで、あれが果たして正しかったのか、
相当見直す必要があるのでは?とは思っています。
『伝統食の復権』(島田彰夫 東洋経済新報社 2000年)には、
「高脂肪・高タンパクを説くドイツ栄養学を無批判に受け入れた明治日本。
戦後は、アメリカの食糧戦略に基づいた食生活改善運動により、伝統的な食文化は否定され破壊された。
高度経済成長の影響もあり、今や日本は “飽食の時代” を迎えている。」
とあり、この指摘は、参考にする価値が高いと思います。
しかしながら、最近のアレルギーベイビ―の問題であったり、三大成人病の問題を、すべてこれのせい、と短絡的に結論付ける風潮も、
いかがなもんか、と思っていますが。
一番イカンのは、最初に無批判に受け入れたことと、時代が変わっても、それに合わせて変えようとしない姿勢だと思いますが。
・・・話が逸れた、次回に続きます。(笑)
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