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「泣く」とはどういうことか(その3)

2010.04.12

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これまでのお話・・

「泣く」とはどういうことか(その1)
「泣く」とはどういうことか(その2)


今日は、「感極まる」「感情が高ぶる」ということと、「肝」という臓がどう関わるか、というお話をしようかな、と思います。

 


以前、東洋医学においては、五臓と感情は関係が深い、というお話をチラッとしました。

(カテゴリ「七情について」の8つのお話参照)

 


その中で、「肝」という臓は「怒り」という感情と関係が深い、というお話をしました。

 


しかし、「泣く」という現象は、なにも「怒り」だけで起こってくる訳ではありませんよね?

 


うれしくて泣く、悲しくて泣く、恐くて泣く等々、「泣く」という行動に移るまでの感情は、実に様々です。

 


しかも単純に、目に対する物理的な刺激でも、涙が出ることはあります。

 


それなのに、なんで「泣く」ことと「肝」の関係が深いかというと、感情の過不足、というものは、つまるところ「気の正常な流れ」を障害するからです。

 


つまり、怒れば気が上がり、喜べば気が緩み、思い患えば気が結び、悲しめば気が消え、恐れれば気が下がる訳です。

(カテゴリ七情について参照)

 


そんで、感情の過不足によって乱れた、これ(気の極端な動き)を正常な状態に戻す、主たる臓こそが「肝」なのです。

 


ですので、この感情の過不足がきつければきついほど、「肝」の仕事は多くなります。

 


頑張らなくてはいけなくなります。

 


こうしたことから、「肝」は五臓の中では、

「将軍の官(しょうぐんのかん)」

とも言われ、外的な刺激(精神的、肉体的両面)に対しての対応を担い、適切な対処を考える臓、と位置付けられています。

 


この時、この働きがスムーズに、速やかに発揮出来れば、「泣く」という現象は起こりません。

 

(いわゆる感極まった状態になることはないわけですね)

 


しかしこれが「肝」にとって許容範囲を超えた、大きな負担になるほどの感情の過不足だと、肝の働きが阻害されます。

 


この病理的状態を、東洋医学では「肝欝気滞(かんうつきたい)」と言います。

 


これが長引いたり、あるいは短期的であっても急激に起こったりすると、「気鬱化火(きうつかか)」という状況が起こります。

(なぜ、そうなるのかという細かい話は、話が逸れるので割愛します。)

 


この「気鬱化火」という病理現象が起こると、気は一気に体の「上」に向かいます。

 


つまり、体の「上」「気」が急激に渋滞する訳です。

 


これが「目」で起こると、目は充血(血も渋滞した状態)して真っ赤になり、熱(鬱熱といいます)を持ちます。

 


これだけで終わったら、すぐに「目」がカラカラに乾いて、干からびて失明しちゃいますので、何とかこれを冷やそうと、「肝」やそれ以外の臓腑が協調して、

 

体の中の正常な「水(津液と言います)」が目に「急激に」集まってきます。

 


そして余剰な分が溢れて、目からその水が流れる、これが東洋医学的な「涙(るい)」です。

 


ちなみに、目で起こらない場合でも、この病理(気鬱化火)の場合は、頭痛であったり、肩こりであったり、必ず「上」で症状が起こってきます。


(感情が極まっても、泣く人ばっかじゃないもんね)

 

では物理的な刺激で涙が出るのはどうしてか、次回はそのお話。

 

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「泣く」とはどういうことか(その2)

2010.04.10

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前回のお話・・・

「泣く」とはどういうことか(その1)


昨日は全然中途半端で終わっちゃいました…。


すいません<m(__)m>

 


昨日の話では、「涙」「目」から出るもので、東洋医学的には「目」には五臓の中の「肝」が深く関わるよ、というところまでお話ししました。

 


では「肝」以外の4臓6腑は関わらないのかというと、関わります。

 


しかしその中でも、「肝」”特に”関わる、ということです。

 


東洋医学においても「目」というのは、当然「外界のものを見る」という機能がついてます。

 


その機能を果たすためには、当然「栄養」が必要ですよね。

 


その栄養分のことを「血(けつ)」と言います。

 


西洋医学のいう「血液=blood」とはこれまた意味が違いますよ!

 

 

混同しないように!

 

(笑・・・しねえか。)

 


「血」というのは、もちろん全身を栄養しますが、特に「目」の働きにおいては主役です。

 


目の他にも筋、髪、爪などを特に栄養します。

 

 

故にこれらの部位の状態を診ることで、「血」の状態に見当がつきます。

 


目がよくかすんで、筋肉がつり、髪はパサパサ、爪はもろい、なんていう患者さんがいたら、東洋医学では真っ先に「血」が少ない病、

 

「血虚(けっきょ)」という状態を考えます。

 


・・・まあそれはともかく、その「血」をたくさん溜めていて、必要に応じて全身に配分し、過不足のないように調節しているのが、「肝」という臓になります。

 


だから、「目」「肝」は、「血」というものを介して、深く関わっている、と考えます。

 


しかもこの「肝」という臓は、「血」を溜めていて、配分調節をやりながら、なおかつ「気」の巡りをも調節しています。

 


東洋医学では「気」と「血」の両者をセットで

「気血(きけつ)」

と称し、この「気血」の巡りが全身くまなく、バランスよければ健康、滞りや場所によっての過不足があれば病気、と考えます。

 


「肝」はまさにその気血の巡りのバランス調節の要、と言えます。

 


さて、説明が長くなりましたが、そのことと泣くことに、一体どんな関係があるんでしょうか。

 


それは次回。(笑)

 



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「泣く」とはどういうことか(その1)

2010.04.09

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人はよく、悲しいことがあったり、嬉しいことがあったり、感動すると、「目」から「涙」というものを流します。

 


清明院でも、問診中に感極まって泣かれる患者さんや、小児の患者さんで、鍼が怖くてビービー泣く患者さんなど、この職業は、他の職業の方よりも、

 

人間が「泣く」という現象を目の当たりにすることが多いと思います。

 


ところでこの「涙」「泣く」って、東洋医学的には一体何でしょうか?

 


なんで人は感情が極まると「泣く」という現象を起こすんでしょうか?

 


今日はこれについて考えてみたいと思います。

 


東洋医学には「五液(ごえき)」という概念があります。

 

 

コレの内訳は・・・


涙(るい)・・なみだ

汗(かん)・・あせ

涎(えん)・・よだれ

涕(てい)・・はなみず

唾(だ)・・つば

の5つです。

 

 

この5つそれぞれ、「どういう時に出るか」を東洋医学では問題にします。

 


・・・まあ、そこは西洋医学でもそうだけどネ。

 

 

ただ、生体に対する認識の仕方が違うために、これらに対する解釈はかなり異なります。

 


今日は「泣く」ということについてなんで、この中の「涙(るい)」について考えてみましょう。

 


涙が出てくる場所、というのは当然「目」ですよね?

 

 

耳から涙が出てくる人がいたら周りの人がひいちゃいます。(笑)

 


東洋医学ではこの「目」という場所は、五臓の中の「肝(かん)」が主に関係する場所、と考えています。

 


・・・と、ここまで書いたところで急用が入ってしまいましたので、この続きはまた明日。(笑)

 

 

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小麦アレルギー

2010.03.12

昨日、珍しく親戚からメールが入りました。

何でも、身内が「小麦アレルギー」になった(判明した)とのこと。

・・・以前から、その親戚は何となくアレルギー体質っぽい印象はあり、注意するようにと伝えてあったんですが、

「はやっ!」

と思いました。


もちろん即座に、

「鍼するべき!」

とメールしましたが、今ホントに多いですね、アレルギー。


これはねー、花粉症についての時も書いたけども、内的、外的のありとあらゆる要因が複雑に絡んでいるんでしょう。


今回のケースで考えれば、どうやら小麦が外的要因、ということはおぼろげに分かりますが、内的要因について、となると現代医学的には不明な点が多いようです。

・・・そうなると根本治療(アレルギー反応自体を全く起こさないようにする)は不可能、というか不明、となり、治療は小麦と、小麦の入った食品を摂取しないことと、

もし湿疹等の症状が出てしまった場合は軟膏等で対症療法的に抑えよう、それしかない、となる訳です。

この、患者さんにとっては大変厳しい場面で、東洋医学がパワーを発揮します。

同じ小麦アレルギーでも、よくよく観察していくと、必ずその患者さん独特の「特徴」が出てきます。


まず、最近発症したということであれば、「春先」に初発、ということが分かります。

その時点で、こないだ花粉症の時に述べたように、「肝の臓」「胆の腑」「木気(風邪)の関与」の関与を疑います。

また、食餌性(しょくじせい)のアレルギーというのは、花粉などと違って、食べるものに対する反応ですから、

「肝」以外にも「脾の臓」や「胃の腑」の関与もありうるかもしれません。

そして、湿疹が出た、ということになれば、それがじゅくじゅくしたものか、カサカサしたものか、赤みはどうか、熱は持っていたか、出た場所はどこか、

などを詳しく聞いて、調べていくことにより、徐々に「体の内面」「どこがどう」おかしくなっているか、という問題が明らかになってきます。

コレを整えていくことによって、結果的に「小麦」という食品に「普通に」、「人並みに」対応できる状態に持っていければいい訳です。

「エエ!?小麦アレルギーって、肝臓や胃が悪いんですか!?」

と思った方が、もしいたらいけませんので、これは何度も何度も繰り返し、しつこくしつこく述べていますが、東洋医学の言う内臓学と、西洋医学の言う内臓学には違いがあり、

 

当然、東洋医学の言う「肝の臓」と、西洋医学の言う「肝臓=Liver」は違います。


五臓六腑ってなんですか? 参照

・・・まあ要するに、人間は物質代謝が基本な訳で、「動く」と「寝る」のバランスが重要であるのと同じように、「食べる」と「出す」のバランス、

つまり、「同化」と「異化」のバランスがキチッと取れていれば、大概の病気は治っていくんだと思います。

現代病と言われる「アレルギー疾患」、今後も注視していきたいと思います。

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「花粉症」について(その2)

2010.03.09

前回に続き、花粉症に対する、東洋医学の考え方を簡単に紹介してみたいと思います。

 


東洋医学には、「花粉症」という概念がありません。

 


もっと言うと、「アレルギー」という概念すらありません。

 

(最近の中医学の教科書にはあるかもしれませんが、伝統的には、という意味です。)

 

・・・でも、治療法はいくらでもあるのです。

 


どうしてでしょうか。

 


まず、花粉も、ホコリ(ハウスダスト)も、自然界にはあって当たり前です。

 


花粉やホコリ自体に毒があるなら、杉林の中に住んでる人とか、掃除業者さんとか、どうするんでしょうか。

 

 

即死しますよね。

 

(苦笑・・・まあ掃除業者の方は、掃除する場所によってはそういうこともあるでしょうが。)

 


要は、それ自体は毒を持っている訳では無い物質(異物)に対して、体の側が過剰に反応してしまい、鼻だの喉だのに異常を起こす、
その体の側に、

 

すでに何らかの問題があるはずだ、と考えるわけです。

 


そしてこの場合、体の「何がどう」おかしくなっているか、ということを明確に理解しなくてはいけません。

 


ここまでは、東洋医学も西洋医学もある意味同じです。

 


しかし、人体に対するそもそもの認識の仕方、分析方法が異なるため、ここから先は大きく違ってきます。

 


東洋医学では、「春先」という時期には、五臓の中の「肝」という臓の機能が盛んになる、と考えます。

(ただこれは、あくまでも「生理的に」盛んになる、という話で、正常な人であれば別に体が病気を起こすことはありません。)

 


「肝」という臓の働きが盛んになると、正常であれば全身に「気血」が充実、充満して、ある意味、パワー全開、元気溌剌状態になります。

 


皆さんの周りにも、この時期、妙にハイテンションで活発な人、いませんか?

 


自然界においても、「春先」という時期は、冬眠していた動物たちは動き出し、草木は芽吹き、いわゆる静から動へ、全てのものが大きく変化する時期でもあります。

 


じゃあ、パワー全開なのに、なんであんなことになるのかというと、花粉症のくしゃみにしても鼻水にしても、涙や目の痒みにしても、

要は「花粉」という異物を洗い流そうとする体の反応ですよね?

 


当然、目や鼻やのどの粘膜に花粉などの異物がくっついたら、体の中のお水がそこに集まって、一生懸命洗い流そうとします。

 


しかしそれを「過剰にやり過ぎてしまう」から、不快な症状が出る訳です。

 


東洋医学では、五臓の中の「肝」という臓が、体に入ってきた異物を処理する際の要となる、と考えます。

 


ですので、主にこの「肝」の臓の働きが「過度に」盛んになり過ぎたり、あるいは「肝」以外の臓でも、
その働きが何らかの原因(飲食の不摂生、睡眠不足など)によって弱っていたり、

 

亢進したりしてすると、自然界にもともとある、本来なんでもないはずの「花粉」というものに対して、過剰に反応し過ぎてしまうことがあります。

 


この状態を現代医学では「花粉症」と呼んでいるわけです。

 

・・・で、実際の鍼治療では、「肝の臓」以外にも、体の「どこがどう」おかしくなってるか(アンバランスを起こしているか)を東洋医学的に考え、

それを整える(平均化する)ように治療します。

 


そうすると、辛い症状が非常に軽くなる、あるいはまったく出なくなる、というケースが、実際によくあります。

 


要は、東洋医学では「花粉症」に対して、体の外ではなく「中」のアンバランス、とりわけ
「肝」という臓に注目しつつ、それらを整えることを目的として治療をする訳です。

 


これの具体的なやり方については、無数にあるし、専門的過ぎるので割愛しますが、ポイントは「肝」を落ち着かせることと、体の「上下」のアンバランスを整えることが重要になります。

 


つまり、花粉やホコリの存在自体はどうしようもないんだから、それに対して「普通に」反応できる体の状態を作ろうぜ、ということです。

 


・・・僕としては、これまでの経験上、「花粉症」の治療に対する、東洋医学の力は絶大だと思います。

 


知らなきゃホントに損します。(笑)

 


毎年毎年辛い症状に悩んでいる方、是非一度ご相談下さい。

 

 

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「花粉症」について

2010.03.07

この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。

 


コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。

 


ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。

 


・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。

 


コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、

 

というのが現状ではないでしょうか。

 


僕自身の時がそうでした。

 


僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、

 

たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。

 


花粉症になった時も、行ってみました。

 

 

・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、しっかりとかかります。

 

(自分が逆の立場だったら嫌ですからね。)

 


清明院にも、先週ぐらいからチラホラ花粉症の症状を訴えて来られる患者さんがいますが、

「薬をもらったけど、あんまり楽にならない!」

とか、

「楽にはなるけど、また来年も同じかと思うと意味がない(治っていかない)気がする。」

とか、

 

「薬は効くけど、眠くなるから仕事にならない!!」

 

といった言葉を、患者さんからよく聞きます。

 


この病気って、昔はほぼなかったですよね。

 

wikipediaによれば、日本では1960年代からだとか、戦後の杉の大量植林が原因だとか。)

 

 

ご高齢の患者さんに聞くと、皆さん

 

「花粉症なんて、昔は聞いたことなかった。」

 

と仰る。(苦笑)

 


最近、花粉症以外にも、アトピーやらリウマチやら、「慢性のアレルギー疾患」というものが大変増加して、人々の健康を害し、大問題になっています。

 


これらをなぜ撲滅できないんでしょうか。

 


昔にはもう戻れないんでしょうか。

 


もし撲滅できないとするならば、これらに対する最高の治療とは何なんでしょうか?

 


現代は、報道を見ていても、やれ花粉だの、ハウスダストだの、乳製品だのと、要するに「体の外のもの」にばっかり目を向けて(向けさせて?)、

肝心の「体の中のバランス」に対する視点がおろそかになっているような気がしてなりません。

 


「体の中」の話になると突然「ストレスによる免疫の低下、異常」という、あいまいで漠然とした、多くは除去しようのない「原因」が提示されます。

 


・・・花粉も、ハウスダストも、乳製品も、ストレスも、大昔からありますよ?

 


戦争をやってた時代のストレスって、現代よりも軽いのか?

 


何で現代人だけ、こんなことになるの?

 


そう言うと今度は大概、やれ環境ホルモンがどうしたとか、加工食品がどうしたとか、大気汚染がどうしたとか言われますが、

それって要は「治療できません」て言ってるのと同じじゃないんですか??と、思ってしまいます。

 


誤解を招くといけないので、付け加えておきますが、別に西洋医学のやり方に疑問がある訳ではなく、

単純に治りの悪い疾患であるだけに、その考え方、治療法がとても気になるのです。

 


そこで、例えば東洋医学では「花粉症」をどう考え、どう対応するかというと・・・。

 

続く(笑)

 

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患者さまの声(20代女性:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかくetc..)

2010.03.02

再び、「患者さんの声」をいただきましたので、載せさせていただきます。


20代 女性 

症状:頭痛、肩こり、冷え症、手に汗をかく、お腹が張る

私は、子供の頃から頭痛持ちで、1日に2~3回は鎮痛薬を飲みながら生活していました。

これまでも頭痛に良いということは色々とやってきたのですが、あまり効果を実感することが出来ず、

「元々の体質だからしょうがない、頭痛薬は効いているんだから、ごまかしながら付き合っていこう。」

と思っていました。

そんな折に偶然清明院を知ったことがきっかけで、HPを拝見し、院長先生のアツいブログを拝読し、

「もしかしたらこの先生なら治して下さるのでは・・・。」

と思うところがあり、思わず予約を入れました。

丹念な問診と触診の末に手首に鍼を1本。

目で確認しないとどこに打たれているのか分からないくらいの感覚です。

鍼治療を受けるのは初めてでしたが、痛い、怖いといったイメージからは程遠く、むしろ心地いいとさえ感じられたことが驚きでした。

私の場合は治療翌日から劇的に治療の効果を感じました。

頭痛薬を飲まずに過ごせた何年かぶりの1日でしたので、ちょっとその感激は忘れられません。

それから時々は薬を飲む日もありますが、それでも1日1回で、あとはスッキリ治まっています。

頭痛がないことの方が私にとっては非日常といった感じですので、今も毎日嬉しく、新鮮な感動を感じています。

まだ初診から1カ月ですが、頭痛以外の体調も治療に通うたびに段々良くなっていることが実感でき、竹下先生に診ていただいて本当に良かったと思っています。

20年来の頭痛も治ってしまったすごい鍼です。

私のように慢性的な症状に悩んでおられる方も、諦めずに相談してみて下さい。お勧めです。

【清明院からのコメント】

この方のご職業は薬剤師であります。

この方のように、薬剤師でありながら、薬に頼って生活することに疑問を感じる方は少なくありません。(苦笑)

現在、長年の頭痛を、「心肝火旺(しんかんかおう)>湿困脾土(しつこんひど)」と考え、治療を進めております。

経過は順調であり、このまま上手くいけば、幼少の頃から手放せなかった痛み止めから、卒業できるかもしれません。

近年は医療費高騰で、保険の患者負担割合を増やすとか、診療報酬を引き下げるとか、色々と問題になっておりますが、

東洋医学を効果的に使うことで、こういった社会問題にも寄与出来るのではないかと、清明院では考えております。


またこの方のように、清明院には医師、看護師その他、医療従事者の患者さんが多数おられますが、同じ業種の方から支持していただけるということは、

僕にとって大変嬉しいことであります。

 

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講義してきました!

2010.03.01

昨日、2月28日の日曜日は、(社)北辰会関東支部定例会に行き、午前中は「臓腑経絡学・「肝」について」講義、午後は「脈診」の講義と実技指導、

 

やらせていただきました。

今回は、朝からちょっとしたハプニングがありまして、10分遅れての講義スタートとなりました(苦笑)

(詳しくは書かないけど、東京マラソンね、別に反対はしませんが、個人的にはトラックの中を走ったらいいんじゃないかな、と思います。(笑))

まあともかく、「肝」という臓については、大変奥が深く、とても2時間で伝えきれるような内容ではないので、ポイントのみかいつまんだ講義となりましたが、

 

受講された先生方、いかがでしたでしょうか?

午後の「脈診」講義については、前日に急遽講義させていただくことが決まりまして(苦笑)、パパッと準備したんですが、まずまず基本はお伝えできたかな、

 

と思いますが、こちらもどうでしたでしょうか?

2011年度も講義が2回、関西の本部でも症例発表が1回と、今年は忙しくなりそうです・・。

まあ、気合入れていきますよ~!!

 

 

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「表裏」って何ですか?

2010.02.24

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・・・続いて、「表裏(ひょうり)」についてです。

 


日常会話の中でも、

「表裏一体」
とか、

「表裏(おもてうら)のない人」

とか、よく言いますよね。

 


要するに「表(ひょう)」というのは見えてる部分、「裏(り)」というのは見えない部分のことを意味します。

 


この意味から、「表の病」というのは、「見えてる病」「表面的な病」という意味を持ち、要は病気の位置が浅いですよ、ということを示します。

 


浅い、と言うと、じゃあアトピーなどの皮膚の病気は「表の病」か、ということになりますが、そうではありません。

 


症状の出ている部位のことではなく、あくまでも、主な病変部位(言わば主戦場、症状の原因となる、陰陽バランスの崩れた場所)が浅い部位にある病を「表の病」と言います。

 

 

ですので、慢性のアトピーなどでは、症状が出ているのは皮膚であっても、主な病変部位は内臓(臓腑)の機能異常、バランス異常だったりするので、

 

「裏の病」という判断になる訳です。

 


「表の病」の例を挙げると、体の外からガンガン冷やされたり、あるいは乾燥して喉が痛いなどの、かぜの初期段階なんかが相当します。

 


これに対して「裏の病」というのは、「見えない病」「深い部分の病」という意味を持ち、深い部分、すなわち、繰り返しになりますが「臓腑」に病があるものを言います。

 


これも、簡単に「深い」と言ってしまうと、西洋医学的な肝炎とか腎炎とか胃炎などの、内臓の炎症疾患とかを想像しますが、そういう意味ではありません。

 


東洋医学の言う「臓腑」の病変と、西洋医学の言う「内臓=organ」の病変とは、意味が違います。

 

 

東洋医学では、内臓の形体的な異常に注目しているのではなく、五臓六腑それぞれの機能のバランスの乱れに注目しているのです。

 

ここは混同しないようにしたいですね。

 

 


ですので、慢性の頑固な病気などは、ほとんどが「裏の病」の範疇に入ってきます。

 


たとえ、肩こりであっても、です。

 

 

このように、東洋医学では”表裏”という概念(ものさし)を使って、病変(陰陽バランスの乱れ)が起こっている部位(位置)を考えますので、この考え方を「病位」と言います。

 


我々は、前回、前々回とお伝えしてきた「虚実(病勢)」「寒熱(病性)」「表裏(病位)」という、東洋医学独特の分類概念を駆使して、

 

「病の趨勢」「病の性質」「病の部位」という観点から、まず大まかに患者さんの病気を大きく「陰陽」に分析する訳です。

 

 

この「虚実」の2つ、「寒熱」の2つ、「表裏」の2つの物差しを使って、まず病を大きく「陰陽」の2つに分けることを、

 

「8つの綱領を弁(わきま)える」という意味で「八綱弁証」と言います。

 

 

因みに個人的には「虚実」の2、「寒熱」の2、「表裏」の2をそれぞれ組み合わせると、「虚・寒・表」「虚・寒・裏」「虚・熱・表」・・・と、組み合わせが8通りできるので、

 

その8通りの組み合わせに、とりあえず全ての病を概括できるという意味で「八綱弁証」という理解の方が好きだったりします。

 

 

この分類概念(弁証法)は、実は他にもまだまだあります。

 


そのうち気が向いたら書こうかな、と思います(笑)

 


それで、「ここぞ!!」というところに鍼灸を施し、アンバランスを整え、治療させていただく訳ですね。

 

 


東洋医学は、とっても科学的で芸術的な医学なんです。

 

 

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講義準備!

2010.02.21

今日は久々のオフです。

来週日曜日は(社)北辰会関東支部の定例会があります。そこでワタクシ、朝から2時間ほど、講義をさせていただきます。

講義内容は「臓腑経絡学(ぞうふけいらくがく)・肝」であります。

「臓腑経絡学」というのは、ようするに、東洋医学の言う、五臓六腑経絡の関係性を説明した学問です。

 

(そのまんまのタイトルです。)

これは、東洋医学的な「体の仕組み」を説明した学問であり、この医学を修めようとする人にとって必要不可欠な学問だと思います。

僕もこの本には大変お世話になりました!

 

・・学生時代、テスト勉強そっちのけで精読、熟読していましたね(笑)

去年もコレの「腎」について講義させていただきましたが、その時と同じ構成にしてもつまんないしな~・・・。

な~んて考えながら講義準備しております!

興味のある人は是非聴きにいらして下さいネ<m(__)m>

 

 

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