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03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2011.07.29
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「患者さんの声」をいただきましたので、ご紹介いたします!!
40代 女性
症状:半年以上止まらない、発作性の激しい咳
半年以上も前から、ひどい咳で人と話をするのも辛くなり、就寝中も咳で目が覚めてしまい、疲労がたまっていました。
病院のレントゲン検査等では特段の異常が見られず、薬を服用している間は咳が治まりますが、飲むのをやめるとまた逆戻りしてしまう、
という状態で、とても不安に思っていたところ、友人に清明院を教えてもらい、訪れました。
通常の病院の診察(数時間待ちの診察3分のような・・・。)とはかなり違い、詳細な問診を取った上での治療方針の決定や、
先生の柔らかい親身な対応で、初めての鍼で緊張していましたが、安心して受けることが出来ました。
週2回ほど通うようになり、3週間ほどで咳がほとんど出なくなりました。
あれほど苦しかった咳から解放され、楽になって、本当に感謝しています。
【清明院からのコメント】
この方は初診時、西洋薬も漢方薬も服用されており、数々の情報に振り回されてしまっておられる、という印象を受けました。
インターネットで知る情報や、医療機関によって言うことが違ったりと、現代の患者さんというのは、かえって自分の体に関する情報が多すぎて、
振り回されてしまい、害になってしまっている部分もあるのかもしれません。
日々患者さんをみていると、自分についた病名や症状に関する知識は専門家並みに持っている、しかし実際には全然治っていない、
という患者さんをお見かけすることがしばしばあります。
またそういった患者さんの場合、頭で理論的に考えることばかりになってしまい、素直にこちらのアドバイスが聞き入れられず、
治療方針にもなかなか納得できず、それによって治りにくい面もあるように思います。
要するに色々な情報を知ってしまっているだけに、全面的にこちらに体を任せることが不安なんだと思います。
この方の場合も、初診時ちょっとそういう傾向があるかな、と思いましたが、すぐに素直に治療を受けて下さるようになり、
「肝鬱気逆(かんうつきぎゃく)>腎虚(じんきょ)」と証を立てて治療を開始し、見事にごく短期間で、半年間続いた煩わしい咳とお別れすることが出来ました。
清明院の治療に、何か、「希望」のようなものを感じて下さったのだと思います。
初診時は、咳が出始めてしまうと、喋ることはおろか、呼吸することすら苦しそうになってしまい、体を起こさないといられないぐらいひどい状態でした。
今では、咳がほとんど出なくなり、ストレスフルな職場環境ではありますが、どうにか頑張っておられるようです。
今後も再発に注意しながら、
「未病を治す」
の考え方で、健康管理をさせていただければ、と思います。
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2011.07.28
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またまたまた、「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!
50代 女性
症状:慢性的で重度の肩こり、原因不明の背部痛、腰痛など
私が初めて清明院さんにお世話になったのは、ある心配事から背中が息苦しいくらい痛くなり、いつもお世話になっている整骨院さんへ行ったものの改善されず、
精神的なものからなので病院でも治らないだろうとつらい思いをしていたときです。
鍼の勉強を始めた妹に相談したところ、清明院さんを紹介されました。
鍼は痛いし怖いという思いがあったのですが、短い鍼でポイントとなる1~2箇所だけの施術なので殆ど痛みもなく、
打って頂いて暫く寝ているとじわじわと気持ちがほぐれていくのがわかりました。
一番感激したのは3度目の治療で、それまで肩こりもひどかったので行きつけの所でマッサージを受けていたのですが、
歳とともに効き目がなくなってきており、年齢のせいだから仕方がないと諦めていたところ、打って頂いて10分くらい経った頃からコリの塊が徐々にほぐれて、
体の芯から緊張が緩和され、何年ぶりかの爽快感が戻ってきたことです。
何よりも体がほぐれると共に心もほぐれ、前向きな明るい気持ちになれたのがとても嬉しかったです。
今は辛い時の駆け込み寺として、とても心強い存在です。
これからも宜しくお願いします。
【清明院からコメント】
この方は、鍼灸師を目指しておられる妹さんの紹介で来院されました。
上の文章にもある通り、ご本人は色々な治療所で
「年齢のせい」
とか、
「精神的なものが関係するから仕方ない」
と言われて、ご自身もそのように考え、初めは半ばあきらめ顔で来院されました。
・・・80代、90代ならいざ知らず、50歳で年齢のせいにしてあきらめるのは、ちょっと性急なように思います。(笑)
また、精神的なものであっても、体を調えることによって対応することは出来ますし、東洋医学にはそのための理論、方法論が山ほどあります。
という訳で、よくよく初診時にお話をうかがってみると、もちろん詳しくは書きませんが、数年前からプライベートな問題でのストレスが非常に大きいということが分かりました。
東洋医学は心身一如、心と体を分断して考えません。
精神的な負担が大きいときに、どの臓腑にダメージがいきやすいかは分かっております。
そして実際にお体を診させていただくと、まさにドンピシャの反応が出ておりました。
そして「心肝火旺(しんかんかおう)」と証を立て、治療すると、直後の症状自体の変化はまずまずだったけれど、
体表所見(脈や舌や全身のツボの反応)に、とても良好な反応が得られました。
患者さんも最初は半信半疑のお顔でしたが、続けていくうちに、”体を通じて”、この医学の素晴らしさをご理解下さったようです。(笑)
「体がほぐれると心もほぐれる」
患者さん自身が実感された、大変いい言葉だと思います。
そしてこれは、その逆もしかりなのであります。
つまり、
過度のストレス→体の不調
という悪循環から、
体が調う→気持も明るくなる
という好循環に転じることが出来る、ということです。
言葉での説明やカウンセリングのみではなかなか得られない、「鍼の力」による最高の説得力であります。
今では調子を崩した時のみ、「駆け込み寺」として診させていただいております。
清明院はお寺っぽい治療院名だし、まあそれでいいかな、と思っております。(笑)
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2011.07.27
2011.07.26
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再び、「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!
30代 男性
症状:SLE(全身性エリテマトーデス)に伴う諸症状(全身の軋み感、震え、不安感、脱毛、疲れやすいetc..)
しかも同時に、その病気から来る腎炎も発病しており、もう少しで取り返しがつかなくなるところまで来ていました。
また、おそらくその頃は軽い鬱にもなっていたのではと思います。
今後ずっと副作用に怯え、再発を恐れながら生活していくと想像しただけで非常に暗い気持ちになりました。
退院後も体調や精神状態はいまひとつな日々が続いていたのですが、その時に北辰会の鍼灸に出会いました。
元々東洋医学には興味があったので、すんなり受け入れることが出来ました。
なんというか、自分の崩れたバランスが序々に戻っていくというような感覚にとらわれます。
仕事で疲れていても、鍼をしてもらって、帰る頃には何とも言えない心地よさがあります。
つらかった全身の軋みや震えも良くなってきており、脱毛も治まりました。
日常の生活でゆがんだ部分を矯正してもらっている感じです。
それは体だけでなく、精神的にも本当に効きます。
よくありがちな、名声でもって慢心してしまわれている先生たちもおられます。
その点、竹下先生は人柄もさることながら勉強熱心で、常に向上心をもって患者の立場にたって自然体で接する姿勢にはとても信頼感があります。
「本当にこれで効くの?」
と思うくらいですが、効果はお勧めです。
「鍼って痛いんじゃ?」
と誤解している人がいると思いますが、ほぼ無痛です。
薬で治らなくて困っている人がいたら是非紹介したいと思っています。
一人でも多くの人が苦しみから解放されれば何よりですので。。。
【清明院からコメント】
僕の人柄について、大変なお褒めの言葉をいただき恐縮なんですが、
「この医学そのものや、患者さんに対する姿勢、態度、取り組み方」
という、実は僕自身が”大前提として”非常に重要視している部分を評価いただいたことを、非常に嬉しく思います。
この方は、平成23年の2月から東京に転勤され、4月に初診にみえました。
それまでは関西の北辰会の先生の治療院で治療されていた患者さんです。
その先生の治療が非常によく効いていたこと、また、その先生との信頼関係がしっかりと出来ていたことから、
清明院での治療も、非常にスムーズに開始することが出来ました。
このSLEという病気は、有名な関節リウマチやシェーグレン症候群と同じ種類の病気で、「自己免疫疾患※」と呼ばれます。
※外敵でなく自分の体の成分に対して免疫反応を生じるために発生してしまった病気のこと。
この類の病気は、西洋医学的には難治、難病として扱われることが少なくありません。
・・・とはいえ、我々東洋医学の立場では、弁証論治によって、養生指導をしながら、五臓六腑や経絡の寒熱虚実を整えるのみであります。
この症例では、「心肝気鬱(しんかんきうつ)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、週2回の治療を徹底的に行った結果、
仕事をしながらであっても、上記のように非常に高い効果を上げることが出来た症例だと思います。
なお、この症例では、SLEに関する西洋医学的な検査数値も改善してきているようですので、また追っていいご報告が出来れば、とも思っております。
今後も、さらなる改善を目指して、治療を続行していきたいと考えております。
2011.07.22
前回のお話・・・
続いていきます!
☆なんで「そこに」症状が出たのか。
前回のお話では、精神的ストレスで悪化、発症する病に、東洋医学の言う「肝の臓」が大きく関係している理由を述べました。
今回は、ではなぜ、「そこに」症状が起こったのか、という問題です。
強烈な精神的ストレスがあってから発症、悪化した病も、必ずみんながみんな、同じ病になる訳ではありません。
「肝の臓」に負担がかかったからと言って、それが出る”場所”も”症状”も一様ではありません。
頭痛になる人、メマイになる人、肩こりになる人、胃痛になる人、坐骨神経痛がひどくなる人などなど、実に様々です。
・・・さあ、これをどう考えるか。
これには、
「もともとのその患者さんの状態(体質素因)」
と、
「どうして、もともとがそうなのか」
に対する理解が重要だと思います。
まー、これを知るために、我々は長い時間をかけて、その患者さんの生活状況、生活環境、体質状況等を、詳しく問診するのです。
つまり、もともと弱点としてあった、その患者さんにとっての
「気の動きが滑らかでない部分」
が、「肝の臓」に負担がかかったことにより、
「さらに気の動きが悪くなった」
結果、今回の症状を発症した、あるいは悪化した、と考え、さらに、
「じゃあどうしてそこが元々気の動きが悪かったのか」
という風に考えていくワケです。
この、「病のメカニズムに対する理解」が正確、精緻であればある程、治療も、患者さんに対する生活指導も、シャープになっていきます。
・・・実はこれが、東洋医学的な診断の重要な部分であり、術者のウデの差が出る部分の大きな一つだと思います。
「肝の臓が悪いんだから、肝の臓を治療できるツボに鍼をすりゃあいいのさ!」
と言っちゃえば、なんかいかにも簡単だけど、
「肝の臓を治療できるツボって、いっぱいあるけど、どこにどういう鍼をするの?それはどうして?お灸はどうしてしないの?」
とかっていう、誰もが疑問に思う、細かい問題の解決は、
「この病気がどういうメカニズムで発生し、そこにどういう風に肝の臓が関わって、今回の症状が出るに至ったのか。」
が分かってなければ、適切さを欠きます。
そして当然それは、”治療効果”に反映されてきます。
ぼんやりと病を理解し、治療してたら、治療効果もぼんやりです。
ピンボケします。
シャープに病を理解して治療してたら、治療効果もシャープです。
(基本的には。)
しかし、実はまだ問題は残ります・・・が、言い出すとどんどん難しくなっていっちゃうので、とりあえずこれでおしまい。
気が向いたら続きを書こうと思います。(笑)
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2011.07.21
初診時、問診をしていくと、何か強烈な精神的ストレスがあってから、今回の症状を発症したとか、もともと慢性的にあった症状が急激に悪化したとか、
患者さんがおっしゃる事がよくある。
こういう時、東洋医学では、「肝の臓」の異常を中心として起こっている病である、という風に推論することが圧倒的に多い。
・・・でもこれ、なんか、短絡的な感じがする。
(と、以前は思っていた。今にして思えば、自分の考えが浅かっただけだったが。)
ここで、「強烈な精神的ストレス」と一口に言っても、色々ある。
怒った、喜んで気が緩んだ、思い悩んだ、憂い悲しんだ、驚いた、恐れおののいた、など。
まず、東洋医学の古典(『黄帝内経』の『素問 陰陽応象大論(5)、五運行大論(67)』『霊枢 百病始生萹(66)』など)では、これらの感情それぞれの過剰によって、
影響を受ける臓腑が違う、ということが明確に述べられている。
怒りは肝、喜びは心、思いは脾、悲憂は肺、驚恐は腎、
という風に。
「七情」まとめ 参照
・・・ではなぜ、「精神的ストレスで発症、悪化した病」を、どれもこれも即「肝の臓の異常が中心」と考えることがあるのか、という問題。
感情別に、悪影響を受ける五臓が分かれているというのに。
これは結局、各感情の過不足によって、結果的、最終的に起こる現象が「気の動き方」の異常だからだ。
「気の動き方(方向性やスピード)」を指して東洋医学では「気機(きき)」という。
つまり、感情の過不足が起こると、五臓それぞれに悪影響を与えて、最終的には「気機」に異常が起こってくる、ということだ。
具体的に言うと、
怒れば気は上がり、喜べば気は緩み、思えば気は結ぼれ、悲しみ憂えば気は消え、驚き恐れれば気は下がる、
といった具合。
(『黄帝内経』「素問 挙痛論(39)、刺禁論(52)、繆刺論(63)」「霊枢 邪気蔵府病形(4)、百病始生(66)」など参照)
つまり、本来全身を滞りなくスムーズに周流するべき「気」が、上がったり下がったり、部分的に消えたり停滞したり、緩慢になったりと、
異常を起こし、結果的に気の流れがスムーズでなくなる、ということを述べている。
その時、気の流れをスムーズに是正するべく頑張る中心が、「肝の臓」なのであり、その肝の臓の働きが追い付かなくなってるから、
症状がとれない、という風に考えるのである。
だから、その細かい説明を端折って、
「精神的ストレスで悪化、発症する病=肝の臓の病変」
という風に考えることがあるワケだ。
・・・しかし、まだ問題は残る。
次回に続く。
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2011.07.18
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患者さまの声をいただきましたので、紹介します!!
30代 女性
症状:ぎっくり腰、頭痛、眼痛、アトピー性皮膚炎
私は腰痛持ちで、1年半前に歩けないほどひどくなり、友達の紹介で清明院にお世話になることになりました。
院長先生の指導の通り日々の生活を気を付けるようにしたところ、
腰痛以外にも、小さい頃から患っていたアトピーも改善され、体重も5kg以上減りました。
【清明院からのコメント】
この方は初診時、ぎっくり腰を起こして、整体に行っても、整形外科に行ってもよくならず、しかもカゼを引いて、ボロボロになった状態で来院されました。
御本人も述べておられますが、生活状況を確認すると、慢性的な運動不足に加えて、カフェイン類や、甘い物の過剰摂取、
それに加えて職場での人間関係からくる重度の精神的なストレスにさらされていることが分かりました。
ともかく、まずはカゼと腰から、ということで治療を開始し、カゼと腰がすぐによくなったので、そこからは「肝欝気逆(かんうつきぎゃく)、湿熱(しつねつ)」と証を立て、
生活上の問題点を一つ一つ改善しながら、鍼で体のバランスを整える、というやり方で1年以上治療を継続したところ、
皮膚の状態も見違えるほど、一見アトピーとは分からないぐらいに改善しました。
ついでに体重もへって、パッと見た感じの印象が随分スッキリとされました。
随伴症状としてあった頭痛や眼痛も、今ではほとんど出ません。
このように、最も辛い症状を治療しながら、副産物としてそれ以外の症状も同時にとれていくのが、東洋医学独特の
「常に全体を意識し、全体のバランスを整える視点」
の、真骨頂です。
また、最初の頃はいつも眉間にしわを寄せて、不安そうだったり、いつも真顔で、病気のことばかり心配し、なかなか笑顔が見られなかったのですが、
体調が好転するに従って、徐々に笑顔が出るようになってきて、今では笑顔で入ってきて、治療が始まった瞬間爆睡するようになりました。(笑)
今でも気がゆるむと飲食の不摂生が出やすいですが(苦笑)、今後もさらなる改善を目指して、治療を継続していこうと思っています。
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2011.07.10
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これまでのお話・・・
続いていきます!
☆全身としての「三焦」と「三分割」の重要性
これまで、このブログでも何度か、「上焦」「中焦」「下焦」と、人体を上中下の3部位に分ける考え方を紹介しています。
上焦は、膈(かく)から上、「心・肺の臓」がある場所です。
中焦は、膈から下、おへそより上、「脾の臓」と「胃の腑」「肝の臓」「胆の腑」がある場所です。
下焦は、おへそから下、「腎・肝の臓」「小腸・大腸・膀胱の腑」などがある場所です。
これら3つの部位を総称して、「三焦」と呼ぶことがあります。
ですから、
「三焦って何ですか?」
と問われたら、
「上焦、中焦、下焦を合わせた、全身まるごとひとくくりのことです。」
と言うことも出来ます。
出来ますが、これも「三焦」という言葉の解釈のひとつ、概念のひとつでしかありません。
・・・ところで、人体をわざわざ上中下という3セクションに分けて考える、これは一つには中国古来の、
「天地人三才思想(てんちじんさんさいしそう)」
というものが深く関わっているようです。
この「天地」という陰陽(大宇宙)の中にある「人間」という陰陽(小宇宙)、これは一言でひっくるめて言っちゃえば「大自然」なので、
本来は一体のものであり、分けられるものではありません。
この、本当は分けられないけれども、一応、そこに存在する法則性や秩序を理解するために便宜上「三分割」する、という考え方が、東洋医学においては極めて重要です。
もともと一つのものを分けて考えた時、「陰」と「陽」と「その境界線」で「三」です。
この考え方を非常に重要視した学者で、成都中医薬大学の教授である鄒学熹(しゅうがっき)という人がおります。
蓮風先生が数年前、この先生と実際に有名な麻婆豆腐のお店で会食しながら、易学について薫陶を受けたという話は、北辰会の間では有名です。
特にこの先生の、「三を含みて一となす」という考え方は、当時の蓮風先生、北辰会にとって、大変インパクトが大きかったようです。
その他にも、この先生の考え方は、蓮風先生や、北辰会の医易学の専門家である神野英明先生にも大きな影響を与えたようです。
この業界もホント、上には上がいて、キリがないですねえ・・・。
(苦笑・・・なんか、話がそれてしまった。)
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2011.07.05
前回までのお話・・・
35℃超え!!
「熱中症」について
「熱中症」について(その2)
「熱中症」について(その3)
「熱中症」について(その4)
続いていきます!!
熱中症が起こりやすいパターンの3つ目、「激しい運動をしたとき」のお話に参ります!
今日はそれを東洋医学ではどのように考えるか、というお話です。
まあコレも、専門的には激しく「どんな」運動をしたのか、というところまで、本当は考えないといけないんですが、今日は大づかみバージョンのお話をさせていただきます。
激しい運動をするということは、気血津液が体を盛んに巡る、ということであります。
ですので、脈拍も早くなるし、呼吸も早くなりますし、体温も生理的に上昇しようとします。
全体として”動的な状態”つまり「陽」に傾くわけです。
気が体を盛んに巡れば、言わば交通量が増えて、生理的な鬱滞(というか充満)を生じ、「熱」を生じます。
その熱が、汗として十分に発散されてくれれば、余分な熱(邪熱)は生じませんが、汗がうまく出ない、あるいは出過ぎて、冷やす力(生理的な水分)まで失われた、
こうなった場合に、「余分な熱」が体内に籠り、オーバーヒート状態となり、まさに「熱に中(あた)る」、熱中症の第1段階になります。
・・・つまり、ここまでを纏めると、
・暑熱環境にいる→外界の熱邪に、生体側が過剰に反応し、「熱邪による」問題発生。
・大量発汗している→必要以上に出過ぎると陰陽ともに出てってしまうので補給が必要→補給できないと「熱邪」や「気と津液の不足」による問題発生。
・激しい運動をする→うまく発散されないと体内に熱邪(余分な熱)発生→それが籠ると「熱邪」による問題発生
ということになります。
(甚だおおざっぱではありますが。)
まー要するに、
・体内に熱をこもらせないこと
・水分、塩分、ミネラルをしっかりと補給し、発汗過多による体内の「水不足」「電解質不足」が起こらないようにすること
が肝要である、ということです。
コレを適切に遂行するには、平素からの自分の体質に対する「正しい」理解と、それにマッチした「正しい」養生、「正しい」鍼灸を受けておくことが、予防として有効なのは言うまでもなく、
たとえ、重度の熱中症状態で意識がないとか、嘔吐がひどくて口から飲めない、という状況になってしまったとしても、東洋医学的にやりようがない訳ではないということ、
また、そういった重篤な局面では、現代では「点滴による輸液」という大変優れた手法があるので、そうなった場合はそちらをやった方が安全確実、といったところです。
・・・では当然、熱中症にならないためには、そもそも
1.暑熱環境に行かず、
2.汗を極力かかず、
3.激しい運動もしなけりゃ問題なくね??
という視点が浮上します。
確かに上記3つを避ければ、熱中症にはなりにくいでしょう。
しかし、真夏にクーラーの効いた部屋で、汗もかかず、体も動かさない、それが健康的な夏の過ごし方かというと、それは違いますよねえ??
この辺を東洋医学ではどう考えるか。
次回に続く。
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2011.06.20
毎日、患者さんを診ていると、たまに聞く言葉。
治療の後、僕が、
「今回の症状が出たのは、余分な緊張が強くなってたからだと思います。」
と声をかけると、
「??・・・その自覚はないんだけどなあ・・・。」
と、患者さん。
・
・
こういう人の肩を触ると、まるで皮膚のすぐ下に骨でもあるかのようにカチカチ。
・・・ここで、なぜ、余分な緊張をしてしまっている自分を、自覚できないのか。
自覚できれば、症状に悩まされる前に、前もって緊張を加減することが出来るはず。
何か自分で対策を打てるはず。
自覚できないから、”いよいよ”行くところまで行ってしまうまで分からない、ということになる。
今後の人生を長いスパンで考えた時、これは由々しき問題だ。
・
・・・さて、なぜこういう現象が起こるのか。
これには、東洋医学の言う「心の臓」や「肝の臓」が大きく関わることが多い。
人間が持つあらゆる感覚、感情、の認知の中枢は、「心の臓」にある、と東洋医学は説く。
また、外的なストレス刺激に対して、適切に反応を示すのは、「肝の臓」がつかさどる、とも説く。
一つには、この2つの臓、とりわけ、中枢中の中枢である「心の臓」に異常が起こると、
「余分な緊張を自覚できない」
という現象が起こる。
こうなると、患者さんにしてみれば、自覚できていないことを指摘されるので、
「??」
となってしまう場合がある。
しかし、治療が進み、「心の臓」が安定してくると、
「ああ、自分はなんて余分な力が入っていたんだろう。」
と気が付くことがある。
ここ、重要なポイント。
こうなれば、こっち(治療者)のもん。
「してやったり」です。(笑)
真面目で勤勉な日本人・・・。
余分な緊張がない方が、かえってパフォーマンスが上がる、ということを、「カラダ」でも「アタマ」でも、しっかりと理解した方がいいように思います。
鍼は、時間をかけてでも、それを気付かせることが出来る、スゴイ道具です。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!