東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「膀胱の腑」が興味深い

2013.07.28

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相変わらず難病のオーダーが多い清明院なんですが、こないだ、興味深い症例を経験しました。

 

まあ、あまり詳しくは言えませんが、小便に関する症状、お悩みであります。

 


以前書いたように、東洋医学では、小便というのは、直接たまるところは「膀胱の腑」です。

「膀胱」って何ですか?(その5) 参照

 


この「膀胱」という、一見東洋医学的にはなんてことない臓腑が、なかなか重い意味を持っているなあと、最近非常に感じています。

 

三焦の腑、小腸の腑、腎の臓、脾の臓、肺の臓、肝の臓などと複雑に連携を図り、「水の代謝」「衛気の動き」に大活躍しています。

 

これが最近、非常に興味深くてねえ。。。

 

勉強し直しております。

 

まあ、完全に独り言です。

 

ふっふっふ。(笑)

 

 

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「膝痛」について喋ってきました!!

2013.07.10

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今日は東洋鍼灸専門学校で、「膝痛」について喋ってきました!!

鍼灸師であれば、誰もが必ず相談されるであろう、「膝痛」。。。

老人の変形した膝、スポーツマンの使いすぎた膝、十代の成長期に痛みの出るもの。。。

臨床の現場では、実に色々なものがあります。

これもまれに、骨の悪性腫瘍や細菌性の炎症があるもの、骨折があるものなど、注意が必要なものがあります。

東洋医学では、主に肝の臓腎の臓などの臓腑の弱りや、何らかの邪気が膝の部分の経絡経筋の気血の流れを阻害したもの、と考えて治療します。

膝と肝の臓の関係については、以前副院長がスタッフブログに書いていました。

膝と肝の臓(その4) 参照

まあ、膝だから肝の臓が悪いとか、腰だから腎の臓が悪いとか、そういう短絡的思考はしませんが、実際にこれらの臓が関与することが多いのも事実です。

体の部位によって、特定の臓腑が関与しやすいというのは、面白いですね。

じゃあお腹は?胸は?顔は?首は?足の裏や手のひらは??

・・・と、疑問が次から次に湧いてきますな☆(笑)

僕のような浅学菲才がそう思うぐらいですから、歴代の医師たちはみんな、そういう問題について考えています。

で、答えや見解を出しています。

こうやって、徐々に学術を深める。

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気圧が下がると気血はどうなる!?

2013.07.06

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毎日ムシムシしております。


こりゃムシできませんな。(爆)

・・・というわけで、今日は気圧が下がった場合、人体の気血はどのように変化するのか、考えてみたいと思います。

これ、実は結論から言うと、人によって違いますので、一概に言えません。(笑)

本来は、一人一人について、個別に考えないといけません。


でもそれを言ってはおしまいのなので(苦笑)、ちょっと考えてみたいと思います。



そのそも、気圧とは何か。


これは、気体の圧力のことです。

 

(笑・・・そのままですが。)


大気(空気)というのは、気圧の高いところから低いところに移動します。


この、移動する時の、気体の圧力を「気圧」というわけですな。


気圧の高低差が大きいほど、大気は激しく動きます。


で、低いところには、大気が集まってきますので、上昇気流が生まれます。


で、上昇気流によって水蒸気も上空に上がって、雲ができて、曇り空になってジメジメし、その雲が徐々にぶ厚くなって、

水滴がデカくなってくると、場合によっては雨が降ると。


人体の場合は、気圧が低ければ、上昇気流によって空気中の酸素量が減るため、副交感神経が優位になり、場合によっては体がだるくなったり、

 

やる気がなくなったり、喘息発作が誘発されたりする、と言われております。


東洋医学的には、緊張がゆるみ、気血の動きが緩慢になり、停滞する、といった感じでしょうか。


もうちょっと言うと、「肝の臓」の疏泄作用や、「脾の臓」の運化作用あたりに影響を及ぼし、ここらがもともと弱い人にとっては、

何らかの症状惹起につながるよ、というほどの理解でよいと思います。

「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)   参照


まーそもそも「気圧」の発見をしたのは、1640年代~1650年代のヨーロッパだそうですから、東洋医学にはその概念自体、

もともと存在しやしません。

また、自然界では普通、気圧の変化に伴って、気温、気湿など、さまざまな要因が複合的に変化しますし、そういった自然環境の変化”のみ”を受けて生きているわけでもありませんので、

 

気圧の変化だけをもって、画一的に何かを語るのは難しいでしょう。

 

しかしながら、こういったことを考える、というのも重要です。

 

 

◆参考サイト

 

Wikipedia 「気圧」

科学の歩みところどころ「第一回 大気圧の発見からボイルの法則へ」

 

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脳卒中と鍼灸 その7

2013.07.02

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これまでのお話・・・


脳卒中と鍼灸 その1
脳卒中と鍼灸 その2
脳卒中と鍼灸 その3
脳卒中と鍼灸 その4
脳卒中と鍼灸 その5
脳卒中と鍼灸 その6

 

では、続きいきます!

 

 

◆半身不随の続き

 


東洋医学においては、

「右がやられると左に症状が出る」

という臨床事実は、2500年前の『黄帝内経霊枢』の中の経筋篇(13)の中で、

”維筋相交(いきんそうこう)”

という言葉を使って、既に認識されています。


「維筋相交」というのは、「経筋」というものには左右交差しているものがあり、左を病んだ影響が右に出るのはそのためだ、という考え方です。

ちなみに経筋については 「肝」って何ですか?(その5) 参照。

 

『黄帝内経霊枢』経筋篇(13)の中では、交差するのは胆の腑に関する経筋や、奇経八脈の中の「蹻脈」などに限定されていますが、

実際はもっともっと色々な経絡経筋が、いわゆる”交差現象”を示し、上下左右前後を複雑に連携、連絡していると考えられます。


ちなみに「奇経八脈」については
こちら


・・・まあこのように、半身不随についても、東洋医学ではこうやって、脳神経ではなく、あくまでも臓腑経絡理論で説明します。

で、問題なのは、その経絡経筋に起こった気血の不通が、起こった段階で早期に改善できずに、慢性化してしまうと、なかなか「再び通じさせる」ことが困難である、

 

ということであり、ここは西洋医学と共通しています。

 

これはなぜかと考えてみると、人間というのは生きてる限り、バランスを取ろうとする力が働いていますので、片側の経絡経筋に重大な気血の不通が起こったら、

 

”不通が起こっているなりに”全身のバランスを取ろうとします。

 

最低でも生命は守ろうとします。

 


ですので、様々な悪条件が重なり、脳卒中(東洋医学では”中風”)が起こってしまっても、人間はすぐさまそれを回復させ、全力で持ちなおそうとします。

 


半身不随というのは、それを体が一生懸命やった結果、最終的に、左右のどちらかの半身が麻痺した状態でも、生命だけは保つところまでは持ち直せたけど、

 

そこで落ち着いてしまった、という姿なのです。

 

だから中風が起こっても、すぐさま「治る力」がしっかりと働き、麻痺が残らない人もいます。

 


あるいは、半身麻痺どころか、完全寝たきり状態や、言葉も喋れなかったり、知能まで障害されてしまう場合もあります。

 

 

もちろん、亡くなってしまう人もいます。

 


その結果というのは、その患者さんが中風を起こした時に持っていた、「治る力」がどこまで働くか、に依存します。

 

ですので、この病は、急性期にここ(治る力)を最大限高めるような処置をして、後遺症を最小限にとどめることが大事なのです。

 


詳細は専門的になり過ぎるので述べませんが、東洋医学でも、さまざまな処置法があります。

 


実際に後遺症として症状が固定的になってしまったら、そう簡単に元通りになるものではありませんが、あきらめる必要はなく、リハビリテーションの手助けとしても、鍼灸は大変有効です。

 


清明院の往診事業部の患者さんには、そういう患者さんも多くおられます。

 


・・・いずれにせよ、東洋医学でも西洋医学でも、脳卒中(中風)が起こった時には、

 

1.まずは早期の正しい処置が極めて重要

 

で、

 

2.仮に後遺症が残ってしまっても、まだまだやりようはある

 

ということではないか、と思います。

 

 

脳卒中に関しては言い出せばまだまだあるんですが、一先ず終わり。

 

 

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脳卒中と鍼灸 その5

2013.06.11

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これまでのお話・・・


脳卒中と鍼灸 その1
脳卒中と鍼灸 その2
脳卒中と鍼灸 その3
脳卒中と鍼灸 その4

 

ではでは、続きいきます!

 

 

今回は、脳卒中に伴う急性期、慢性期の数々の症状を、東洋医学ではどう考えるのか、というお話です。

 

◆卒倒して意識不明、意識混濁

 


これは、重症の脳卒中で起こる症状です。

東洋医学的には、正常な精神活動に大きく関わる臓腑、つまり肝の臓、心の臓、あるいは脳、こういったところを、急激に痰や風などの、

何らかの邪気が襲い、まともに機能しなくなった時、意識不明になったり、意識が混濁したりする、と考えます。


「肝」って何ですか?(その13)
「心」って何ですか?(その7)  参照

 

これは、発症した時の迅速で的確な処置が肝要で、倒れた時点できっちり戻せないと、その後も慢性的に意識不明、あるいは意識混濁状態になってしまいかねない、大変コワい症状です。

 

◆言語障害

 


これについては、正常な発語に関わる臓腑、つまり肺の臓や、発声に直接関わる機構である「声帯」を養う経絡経筋が大きく障害された時に、発症します。


本人にとっては、伝えたいことがうまく伝えられないという、大変つらい症状ですね。

 

◆めまい

 


これは、軽度から重度の脳卒中で起こりますが、主に上焦における気血の左右のバランスを大きく崩すと、平衡感覚が狂って、発症します。

また、何らかの原因で、上焦における気血が不足した場合にも、発症します。

一口にめまいといっても、ぐるぐると目が回るようなものから、左右にぐらぐらと揺さぶられるような感覚のもの、あるいは立ち上がった時にフラッとしたり、

 

グウーッと沈み込むような感覚がして、立っていられなくなるようなものなど、色々な種類のものがあり、それぞれ、関係する臓腑、邪気の種類など、病態が違います。

具体的には、肝の臓、胆の腑、風邪、湿痰、こういったものが関わることが多いです。

「胆」って何ですか?(その12)
カテゴリ 邪気(発病因子)   参照

 

・・・長くなったので、次回は続き、とても重要な「半身不随」からいきます。

 

 

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再び「頭痛」について喋ってきました!!

2013.06.06

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昨日は、東洋鍼灸専門学校にて、再び「頭痛」について喋ってきました!!

今回、初めて同じテーマで2回に渡って講義しています。

なんで「頭痛」に時間をかけるのかというと、「頭痛」という症状が大事であることもあるけど、それよりも、使用している教科書である

『東洋医学臨床論 はりきゅう編』

の、「頭痛」の項に、

「外感病と内傷病」

であったり、

「東洋医学における”痛み”とは何か」

であったり、

「腎の異常」や「肝の異常」、「気血生成のメカニズム」、「痰飲や瘀血などの病理産物」

などなど、非常に重要な内容(テーマ)を多くはらんでいるからです。

こういう基本的なことが頭に入ってないと、あらゆる症状を訴えて患者さんが見えた時に、それが東洋医学的にどういう意味を持つのか、

どういう経過で治っていくのか、どういう治療方法が考えられるか、さっぱり分かりません。

脈だけ診て、受け売りの稚拙な技術で、ヤレ腎虚だのヤレ肝虚だのとノタマッテも、その「腎」って何なのか、「肝」って何なのか、「虚」とはどういう状態なのか、

 

で、それが今現在のこの症状とどう結びつくのか、こういうことがクリアに分かってないと、患者さんに東洋医学的な治療を提供することは不可能です。

当然、結果も出ません。

たまにいい結果が出たとしても、それは単なるマグレです。

医学にはなりません。

・・・おー、ちょっとヤル気が出てきたぞ。

学校教育。(笑)

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脳卒中と鍼灸 その3

2013.06.01

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これまでのお話・・・

脳卒中と鍼灸 その1
脳卒中と鍼灸 その2

 


では続きいきます!

 

現代人にひっじょ~に増加傾向の「脳卒中」・・・。

これは、東洋医学でも2500年前に認識され、原因から治療方法まで、あれやこれやと模索されてきました。

・・・で、2500年分の膨大な情報を大体まとめると、原因としては、


1.精神的なストレス(特に急激な怒り)

2.飲食の不摂生(特に酒)

3.過労(特に過度のSEX)

4.急激な気温変化

だそうです。

結局、どんな病気も、根本原因は似たようなもんですな。(笑)

前回述べたように、東洋医学では「脳卒中」は最終的には主に「肝の臓」「胆の腑」の病、という風に認識するんですが、

 

それが成立するまでには「心の臓」「腎の臓」「火邪」「痰」「風邪」「瘀血」なんかも大きく関わります。


カテゴリ 肝・胆
カテゴリ 心・小腸
カテゴリ 腎・膀胱
カテゴリ 邪気(発病因子
) 参照

 


これらの臓腑の弱りや、各種の邪気が複雑に関わり合って体をいためているところに、さらにそれらが上記の1.~4.の4つの原因によって、

急激に助長され、成立するのが「脳卒中」という病なのです。

次回、これの具体的な症状とそのメカニズムを考えてみます。

 

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脳卒中と鍼灸 その2

2013.05.31

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前回のお話・・・

脳卒中と鍼灸 その1


では続きいきます!


脳卒中について、東洋医学では主に、「肝の臓」「胆の腑」の病の一種、ととらえます。

カテゴリ 肝・胆 参照

ここからして、もうすでに全然違いますよね。


「へ?脳の病気じゃないの??」って話です。


東洋医学でも「脳」というものの存在は当然認識しているんですが、しかしそれよりも、生命活動を営む上で、より根本的な仕組みである、

「五臓六腑」
の方に、常に着眼し、注目し、治療対象とします。

また、脳卒中を起こした時の諸症状が、まさに肝と胆に関わる症状だからなんですね。


東洋医学では、脳卒中のことを主に「中風(ちゅうふう)」と呼びます。

今でも、ご高齢の方と話すと、脳卒中のことを「中風」とか、「卒中風(そっちゅうふう)」とか仰る方がおります。

昔はまだ漢方用語の方が主流だったんですね。


まあともかく、東洋医学では、脳卒中に関して、2500年前の東洋医学のバイブル、『黄帝内経(こうていだいけい)』の中で、すでに「偏枯(へんこ)」と呼んで認識しております。

 

『霊枢』熱病(23)刺節真邪(75)九宮八風(77)、『素問』生気通天論(3)陰陽別論(7)通評虚実論(28)風論(42)大奇論(48)参照)

 


そして、長~い長~い歴史の中で、その原因や、症状のバリエーションについて、エライ先生達が色々と検討を加えてくれております。

 


この、歴代医家の認識について、いちいち触れていくと難しくなるし、長くなるんで、

「まとめると、要はこういうこと」

という話を、次回いきます。

 

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東西医学による脚気(かっけ)バトル

2013.04.24

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今となってはあまり聞き慣れない、「脚気(かっけ)」という病気があります。

脚気とは、ビタミンB1が不足して起こる、心不全と、末梢神経障害を主な症状とする病気です。

心不全で下肢がむくみ、末梢神経障害で足がしびれることから”脚気”と呼ばれます。

この病気は江戸時代と明治、大正、昭和初期に日本で流行りました。

江戸時代に、玄米に変わって白米を食べる習慣が根付いたことが流行のきっかけとされております。

この時(江戸時代)は、漢方医が

「米をやめて蕎麦にしなさい。」

と食養生を指導し、治していました。

(経験則であったでしょうが、蕎麦にはビタミンB1が含まれます。)

 

明治時代、日露戦争(1904(明治37)~1905(明治38))では、戦闘よりも脚気で命を落とした兵士の方が多かったことは非常に有名です。

大正時代にも、白米や、安価な移入米が中心で、副食をあまりとらない、当時の食生活の背景があったことから、再び大流行し、年間2万6千人以上もの死者を出したこともあったそうです。

この頃、脚気結核と並んで2大国民病となっておりました。

明治11年、明治政府は、明治天皇の肝いりで、神田一ツ橋に「脚気病院」なるモノを設置しました。

ここはなんと・・・、ベッドを半分に分けて、片方は西洋医学、もう片方は漢方医学で、脚気の治療を行う、という病院でした。

(イイネエ~!明治天皇!!(笑))

ちなみに明治天皇は、脚気治療の名手であった漢方医、遠田澄庵(とおだちょうあん)の大ファンだったようです。

このことは、当時の民衆から、「漢洋脚気相撲」と囃したてられました。

しかし、実はこの病院、何故か4年で閉鎖されております。

真相は不明ですが、治療結果は漢方医側の圧勝であり、それが当時の明治政府の方針にそぐわなかったから、というのが、憶測ですが定説です。

(だって、原因がビタミンB1不足であることは分からなくたって、経験的に治し方を分かっているから、この結果は当然です。)

こういう事案があったにもかかわらず、明治政府は、脚気病院が閉鎖された翌年(明治15年)から医師法改正の法整備をガンガン進め、

その後の明治28年には、西洋医学を修めたもののみを医師とする、という、今から考えたら最悪の法律が通ってしまいました。

これが、基本的には今でも続いています。

したがって、医学部には東洋医学カリキュラムはほとんどなく、医師免許を取った先生方は、東洋医学の知識は少ない(というかほとんどない)です。

全くない先生の方が圧倒的に多いでしょう。

何やら「大きな力」の存在を感じざるをえませんね。

患者不在の。

心ある医師たちの意見不在の。

 

一方で、脚気の治療法の研究が、鈴木梅太郎のオリザニン(ビタミン)の発見に繋がったりと、脚気に関する悪戦苦闘の歴史は、近代の東洋医学、

 

西洋医学を理解する上で非常に重要だと思います。

 

 

【参考】

 

『脚気の歴史』板倉聖宣

『脚気の歴史 ビタミンの発見』山下政三

 

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不気味な地震・・・。

2013.04.13

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今朝、兵庫県、淡路島で地震があったようです。

(さらに…)

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