東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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爆釣!(になりつつある)

2014.07.21

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昨日も行ってきましたよ~

(さらに…)

「衛気」って何ですか? その4

2014.07.20

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これまでのお話

 


「衛気(えき)」って何ですか? 

「衛気」って何ですか? その2 
「衛気」って何ですか? その3      参照       

 

では続きいきます!!

 

 

 

◆西洋医学的な皮膚の構造と働き 2

 

 


前回、「表皮」の構造と働きについて書きましたので、今日はついでなんで、その下の「真皮」「皮下組織」の構造と働きと、

 

その他、汗腺や皮脂腺、皮脂についても、ごく簡単にですが、いきたいと思います。

 


1.真皮

 

密な繊維性結合組織で、強靭さと伸展性を兼ね備えており、免疫に関与する白血球などの細胞が存在する。

 

 

2.皮下組織

 

疎性結合組織からなり、脂肪細胞を多量に含んでおり、保温、栄養の蓄積に寄与する。

 

 

3.汗腺、皮脂腺

 

皮膚には腺組織が存在し、皮脂腺と汗腺に分けられる。

 

皮脂腺は表皮から真皮(相対的に浅い位置)に存在し、汗腺は真皮の下層から皮下組織(相対的に深い位置)に存在する。

 

皮脂腺は皮脂を分泌し、表皮を滑らかにし、汗腺は小汗腺(エクリン腺)と大汗腺(アポクリン腺)に分類され、小汗腺は体表の大部分に分布し、汗を分泌し、体温調整に関与する。

 

大汗腺は腋窩、外耳道、陰部周辺などにみられ、汗に脂質、たんぱく質を含み、細菌によって分解されると特有の臭気を発する。

 

(よくワキガとして問題になる汗腺ですね。)

4.皮脂


表皮を保護、コーティングし、潤い(不感蒸泄の抑制、水分保持、保湿)を与えるのが皮脂です。

 

皮膚表面で、汗などの水分と混合、乳化し、「表面脂肪酸」というpH4~6の酸性の、殺菌力を有する皮表膜を構成する。

 

皮脂の分泌は主に性ホルモンの影響を受け、新生児期、思春期に増加し、女性では10~20代、男性では30代~40代にピークを迎え、以降減少していく。

 

 


・・・と、ここまでが西洋医学的な皮膚の構造と働きの、大ざっぱな説明です。

肝心な、皮膚の働きを以下にまとめると、

 

1.「物理的保護」

 

2.「体温調節」

 

3.「排泄・分泌」

 

4.「感覚器」

 

5.「栄養貯蔵」

 

6.「免疫機能」

 

7.「ビタミンD合成」

 

となります。

 

 

上記を少し補足すると、6.は異物進入時に直ちにランゲルハンス細胞が活性化して免疫機能が発動する仕組みのことであり、7.は紫外線の刺激を受けて、肝臓腎臓と協調しながら合成されます。

 

 

日光が不足すると、結果的に骨が弱くなり、くる病の一因と言われますね。

東洋医学では、診断の際、全身の皮膚の状態や、顔面の状態を非常に重要視します。

その皮膚を栄養し、諸機能を正常たらしめる「気」こそが、東洋医学の言う「衛気」なのです。

 

 

 

つまり、東洋医学的には皮毛における「衛気」の不足、あるいは停滞によって、上記の7つの働きすべてに異常が起こってくる、と考えられる訳です。

 

 

「衛気」がいかに重要か、よく分かると思います。

 

 

◆参考文献

 

中山書店『あたらしい皮膚科学 第三版』清水宏

 

続く

 

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疲労と東洋医学 4

2014.04.26

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これまでのお話・・・

疲労とは何か
疲労とは何か 2
疲労とは何か 3

では続きいきます!

 

ここまでで、疲労に対する、西洋医学の現状、中医学の考え方、蓮風先生の考え方を紹介しました。


・・・では、僕はどう考えているのかを述べて、まとめにします。


こうやって、中医学の教科書や、西洋医学の認識、先輩の認識を通じて、その上で自分はどう考え、それを患者さんの前でどう実践するのか、

それをまとめ、実践で運用できるようになること、これが我々鍼灸臨床家にとっては一番重要です。


単なる受け売りヤローになってはいけない。


言行不一致もダメ。



まあ、僕としては、「疲労」ときたら何でもかんでも弱り(正気の虚)が中心、という考え方には懐疑的です。

ただ、中医学では”疲乏”とか、”虚労”と言われるように、疲労については「正気の虚」が中心であるという考え方も大変重要です。

要は、その「正気の虚」を回復させる手段として、肝の臓を上手に調整することが近道になる場合がある、ということなんだと思っています。


だから場合によっては疲労を

「気の不通、つまり実」

ととらえた方がやりやすい場合がある、という考えです。


とはいってもまずは、疲労する疲労する、と患者さんが訴えてきても、本当にそうかどうか、よくよくその患者さんの生活ぶりや、

その患者さんの考え方や性格にまで目をやる必要があると思います。

その上で、一人一人個別に、”その人の言う”疲労を東洋医学的に弁別することが一番重要だと考えています。


この時に、精神疲労なのか肉体疲労なのか、あるいはそのバックボーンとなる、その人のものの考え方や、良かれと思って実践していることの間違いにまで、意識を置く必要があると思います。

(これはなかなか難しいんですが。。。)

そのように考えると、鍼灸院の外来レベルで出会う「疲労」を訴える患者さんに対する臨床としては、肝の臓や心の臓を意識した治療が、

即効で、あるいは徐々にでも、効を奏することが多いようには思います。


外来の鍼灸院限定で、しかも肉体労働をしている方の極端に少ない、「現代の東京」という土地柄かもしれませんが。

中には大変難しいケースもありますけどね。

エネルギーの無駄遣いを如何にやめさせるか、とかね。


どうやって気付かせるか、とかね。


タイミング、とかね。

・・・まあ、もっと勉強します。(笑)

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疲労と東洋医学 3

2014.04.25

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これまでのお話・・・

疲労とは何か
疲労とは何か 2

では続きいきます。

 

前回、中医学による疲労に対する考え方を簡単に示しました。

そして、この中医学の見解に、100%は納得しかねる、とも書きました。

この「疲労」については、以前蓮風先生もブログに19回に渡って記事を書いて下さっています。

鍼狂人の独り言 カテゴリ 疲労について 参照

かなり突っ込んだ内容まで書いて下さっていて、我々としてはありがたい限りなんですが、先生が書かれたポイントをまとめると、

◆現代人の言う疲労の本質は緊張と弛緩のバランスの崩れである

◆疲労そのものも問題だが、これが大病のバックボーンになることが大きな問題

◆臓腑では肝の臓が大きく関わる

◆養生法は散歩や武道がよい

ということだと思います。

(治療穴や治療方法まで書いてくれていますが、それは専門家向けになるので割愛します。)


蓮風先生ほどの先生が、こういう各論について、細かく突っ込んで意見を述べて下さることは、我々後輩としては非常にありがたい。

上記を読んでも分かるように、疲労は「気血の弱りや脾の臓の弱り」だけではなく、軽いものでは「肝の臓」の変調を中心にした、

「気の停滞」が大きく関わり、とくに現代人の訴える”疲労”に関しては、むしろこっちの方が多いのではないか、と、私も思います。

(ちなみに肝の臓に関しては「肝」って何ですか?(その13)参照。)


そして、これには鍼灸治療も重要だけど、日頃の養生、予防も重要である、ということだと思います。

こうやって、臨床家というのは、たとえ中医学の教科書に書いてないことでも、実際の現実に即してものごとを考え、古典に根拠を見出し、

 

慎重に検討していくのですね。


基本として重視はしつつも、教科書の内容にこだわり過ぎてはいけない。

まさに 孟子の言葉 ですな。

続く

 

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多夢

2014.03.09

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人間は睡眠時、夢を見る。

夢については、以前書いた。

「夢」はなぜ見る?
「肝」って何ですか?(その4)
「夢」の不思議            
「デジャヴ」とは
         参照


夢は健常な人でも見ているが、いつまでも見た夢を覚えていたり、夢の印象が強すぎて熟睡感がなかったりすると問題。

”眠りが浅い”という状況になる。

東洋医学ではこれを”多夢”と呼んで、問題視します。

主に「心の臓」や「肝の臓」の異常で起こります。

で、熟睡感のない状態が続くと、”血虚”や”陰虚”の状態が進み、様々な異常が起こってきます。

これ、心や肝を治療するだけではうまくいかないことがある。

養生が重要。

早目に的確な手を打たないといけない。


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「五労」という言葉

2014.02.11

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東洋医学に、「五労」という言葉があります。

 

これは、いわゆる”過労”による発病因子をいう言葉なんですが、実はこれ、3つの意味があります。

 

 


一つ目は、

「久行(きゅうこう)・久視(きゅうし)・久坐(きゅうざ)・久臥(きゅうが)・久立(きゅうりつ)」

の、五労です。

 

 


これは、東洋医学の聖典である『黄帝内経』の中の「素問 宣明五気篇(23)」に書かれており、これが一番一般的な意味だといえるでしょう。

 

ここでは、

歩きすぎて筋を傷(いた)めることを久行、

目を使いすぎて血を傷めることを久視、

長時間座りすぎて肌肉を傷めることを久坐、

長時間寝たきりになって気を傷めることを久臥、

長時間立っていたことで骨を傷めることを久立、

と呼んでいます。

 


2つ目は中国の隋の時代、巣元方(そうげんほう)という人物によって書かれた『諸病源候論』の中にある、

「志労・思労・心労・憂労・瘦労」

があり、

3つ目も同じく『諸病源候論』の中にある

「肝労・心労・脾労・肺労・腎労」

があります。

 

 


これは、早島正雄氏の翻訳によれば、

志労は意志力の損耗、

思労は連想力の損耗、

心労は意識障害、

憂労は回復しがたい抑うつ性感情、


痩労は極度にやせ細ること、


とあり、

肺労は息切れがして顔が腫れ、鼻が効かなくなること、

肝労は顔が乾いて黒くなり、口が苦く精神が安定しないため、恐れおののいて独りで寝ることが出来ず、目もはっきりとは見えなくなること、
心労は恍惚としてよく物忘れをし、大便がでにくく苦しみ、あるいは時に泥状便をし、また口の中にできものができること、
脾労は舌根部が苦しく引きつっていて唾を飲み込むことが出来ないこと、
腎労は背をそらすことが難しく、小便がでにくくなって、色は赤黄色であとに残ること、

と定義されております。

 
『諸病源候論』は、牟田光一郎氏の訳本が有名で、もちろん持っていますが、あえてマニアックは早島先生の方をチョイス☆)
 
 
 

同じ「五労」という言葉であっても、このように歴史的変遷や違う解釈、定義があることを冷静に抑えないといけません。

 
東洋医学の用語って、チョイチョイこういうのがある。
 
 
 
 
 
でも一語一語についてあまりこれをやっていると、ややこしくなるだけなんで、まずは中医学の成書を土台にした方が吉。
 
 
 
 
 
 
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立春前のカゼ

2014.01.28

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24節気では大寒を過ぎ、一週間以上経ちました。

こうなるともう、大寒と言うよりは、”立春前”という感じ。

日差しに、風に、確実に春木の気が入っております。

春は、五行では「木(もく)」。

木は、人体では「肝の臓」と「胆の腑」。

邪気では「風(ふう)」。

「五行」って何ですか?(その8)
「胆」って何ですか?(その12)
「肝」って何ですか?(その13)
「風」「火」について         参照

ここらあたりが、ざわついてきますネ、この時期は。

・・・まあ、かと言って、木にばっかり注目してても治せないんですが。

こういう時期的な問題と、その患者さんそれぞれの素因とを考慮して進めないと、この時期のカゼはうまく治せない。

インフルエンザも来てますね。


ヤル気満々☆

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奇経八脈の謎②

2013.12.08

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前回のお話・・・

 


奇経八脈の謎
 参照

 

今日はまた一つ、楽しい話。(笑)

 

何だったか思い出せないが、何かの本かサイトで読んだ、

 

「葉先生の医案(カルテ)をみると、奇経八脈はもちろん枢軸であるが、そのもっとも重要な機能は、

肝の臓を調整することである。肝の臓は女性の先天であり、陰性なので、凝結し鬱滞しやすい、

すると気が滞って、血もまた滞る。」

(秦天一)

というような言葉。

 

(『臨証指南医案』だったかな・・・?(苦笑) ちょっと文章が正確じゃないかもしれないけど。。)

 


北辰会方式では、あらゆる病の治療において、非常に注目される「肝の臓」。


「肝」って何ですか?(その13) 参照

 

何故なら、この「肝の臓」こそは、現代人に非常に多い、「七情の過不足」からのあらゆる病の形成に、深く関わる、と考えているからです。


本ブログ 
「七情」まとめ 
スタッフブログ 
内因(まとめ)
 参照

 

七情の過不足に、肝の臓が大きく関わり、その肝の臓を調整するのに、奇経八脈が関わる。。。

 


で、その奇経八脈を調整するのには・・・。

 

鍼灸では・・・。

 

22日、お楽しみに!!(笑)

 

けっきょく、宣伝になってしまった。。。(゚∀゚)

 

 

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「憋気(へっき)」という病

2013.10.20

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こないだ、とある先輩から、「憋気(へっき)」という病の存在を教わりました。

「憋気(へっき)」というのはまあ、東洋医学的な病名みたいなもんです。

しかし、実は東洋医学をけっこう勉強している人でも、あまり聞きなれないこの病・・・。

日本語版の中医学書に、あまり出てないんですね。これ。

そこで、中国の詳しい本で調べてみると、現代人に意外と多い病のことを示しているようです。

『中医症状鑑別診断学 第2版』によると、「憋気(へっき)」とは、

◆胸の中が塞がったように通じず、鬱してのびやかでない。呼吸がしにくいものを指す。

とあり、似たような症状の「胸悶(きょうもん)」よりももっと重篤なものを指すようです。

原因となる臓腑の異常としては

1.肝の臓

2.心の臓

3.脾の臓と腎の臓

4.痰飲の邪気

が関与するものがあり、心、脾、腎が関与するのものでは、正気の弱りが関与する場合が多く、これらの3臓の働きは密接にかかわるので、

重層的に病んでいるケースも多いそうです。

 

要は正気の弱りが関わってくるようなものは治しにくい、ということです。

 

呼吸がしにくいのに、肺の病ではない、というのもポイントでしょう。

因みに肝、心、脾、腎、痰飲については、このブログでも触れています。

「心」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「腎」って何ですか?(その11)
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について            参照


また、『雑病源流犀燭(ざつびょうげんりゅうさいしょく)』という本に、「胸は、肝の分」という記載があり、これも興味深いです。

・・・まっ、たまには、こういう話も。(笑)

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とある湿疹の患者さん

2013.09.08

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8月から見えている、とある湿疹の患者さん。

(さらに…)

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