東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場

2014.12.09

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12.7の日曜日は、大阪で行われた、(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に行ってきました!!

この日は午前中は実技訓練

「脈診・空間診」

でした。

今回も、藤本新風副代表の後ろに背後霊のようにくっついて、指導の様子を見学させてもらいましたが、

私も実技を関東支部の勉強会や学校で指導する上で、非常に参考になりましたねえ。

やはり脈診するにも

◆適切なフォーム

◆適切な運指

◆脈診結果をどう位置付けるかに関する知識

これが重要です。

これが出来ていないと、いつまでたってもダメです。

空間診では、

◆まず、空間的な気の偏在があるかどうか(適応症かどうか)

◆あとは上級編になりますが、指や手掌の微細な感覚で、どこにどういう反応が出ていて、それが何を意味するかを位置付けられること

がポイントです。

これを非常に上手に指導しておられ、私も勉強になりました。

そして午後は堀内齊毉龍先生による症例解説

「末期肝臓癌」

でした。

この症例は、北辰会の若手の先生が、自身の奥様のお父様を、癌の発覚から、最後亡くなるまで診た、貴重な症例でした。

経験不足で、色々と分からない中でも、一所懸命やり遂げた、立派な症例だったと思います。

今月、私も東京で症例を解説しますが、解説の仕方等々、非常に参考になりました。

そして終わった後は忘年会。

イイ感じで盛り上がってましたねー。

北辰会もどんどんと世代交代が進んでいる印象を受けました。

さて、2014年も残り僅かです。

僕も気合い入れていこうと思います!

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「百会(ひゃくえ)」という経穴 2

2014.12.08

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前回のお話

「百会(ひゃくえ)」という経穴

 

では、続きいきます!!

 

さて前回の最後、この百会という経穴に、どういう経絡が流れているとかんがえられているか、というお話をしました。

 

今日はその内訳です。

ここには、

手少陽三焦経 経別

足少陽胆経  経筋

足太陽膀胱経 経脈

足厥陰肝経  経脈

督脈

という、5つの経絡(ひとつは奇経)が入る、とされています。

(これ、一般人が聞いてもワケわかりませんな・・・。(苦笑))

 

これらはどれも、治療上、非常に重要な経絡であり、それを同時に治療できる百会が、いかに重要な経穴であるかが分かります。

 

これを専門家がみたら、

「百会一穴でほぼ何でも治療出来ちゃうんじゃないの??」

とも思える経絡たちです。

 

実際、何でもとは言わないまでも、北辰会では過去の多くの症例報告が示すように、かなり色々な病を、この一本で治してしまいます。

 

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患者さんの声(30代女性 不安神経症による不安感、緊張感、動悸、過呼吸など)

2014.12.05

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

(さらに…)

患者さんの声(40代男性 痛風により多発する関節炎の痛み)

2014.12.03

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

(さらに…)

11月(一社)北辰会スタンダードコース東京会場

2014.11.24

今日は珍しく、スマホから更新します。

昨日は、お茶の水女子大学で行われた、(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に参加して来ました!

午前中は佐藤達也先生による

「臓腑経絡学 胆」。

臓腑経絡学の中でも、なかなか面白いとこです。

「胆」って何ですか?(その12) 参照

佐藤先生は、関東支部の若手の中で、期待のホープです。

実は彼は、僕が開業前に副院長を務めた治療院のスタッフであり、もと部下でした。

なかなかの努力家ですので、今後もガンガンやってほしいと思いますね。

午後イチは尾崎真哉支部長による

「臓腑経絡学 肝」。

北辰会が、非常に重要視し、あの手この手で治療する、肝の臓。

「肝」って何ですか?(その13) 参照

尾崎先生の個性がよく出た、大変イイ感じの講義でした。

そしてラストは私の

「経穴解説 肝胆任督」。

おとといのブログ(明日はお講義でございます。)に書いたように、気合い入れていきましたが、昨日の中山のブログを読んで、

ちょっと厳し過ぎたかなと、反省しました。

スタッフブログ 勉強会に参加しました 参照

実際にお尻叩いたわけではないので、ご安心ください。(笑)

(スマホからだと、リンクの貼り方とか、イマイチよく分からんので、今日はこれまで。(笑))

明日はお講義でございます。

2014.11.22

清明院では現在、スタッフを急募しております!!

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明日はお茶の水女子大学で行われる、(一社)北辰会の勉強会、スタンダードコース東京会場にて、お講義をしてまいります。。。

(さらに…)

熱を取った後に陰を補う(素問刺熱論の”骶”について)

2014.11.17

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『黄帝内経素問』刺熱論(32)に面白いことが書いてある。

「熱病気穴、三椎下間、主胸中熱、四椎下間、主鬲中熱、五椎下間、主肝熱、六椎下間、主脾熱、七椎下間、主腎熱。栄在骶也。」


と。

この考え方にヒントを得た方法を応用して、北辰会では、あらゆる病に非常に高い臨床効果を上げております。

この文章は、背中の真ん中にある5つの経穴が、それぞれ色々な部位の”邪熱”を取ることに適している、という文章なんですが、僕的には、最後の

栄在骶也。

が気になります。


これには諸説あるようですが、

1.もっと深い所の熱を取るのには尾骶骨だぜ!(高士宗)

2.上で熱を取ったんだから、下をフォローするべきで、それは尾骶骨で出来るぜ!(張景岳)

なんだそうです。

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物 参照

(高士宗もそのうち紹介します。)


両者の解釈は、補瀉という意味で逆です。

・・・さあ、高先生の説が正しいのか、張先生の説が正しいのか。

僕的には、文脈からしても、張先生に一票かな。

(高先生の説ももちろん一理あり、全否定する気はないですが。)

張先生の説の方が、臨床で応用効くし。

個人的にはこの刺熱論(32)、もっと言えばその前後の篇も合わせて、通評虚実論(28)~評熱病論(33)の説を、拡大解釈、臨床応用することが、

色々な重症の慢性疾患や難病の治療を考える上で、重要なんじゃないかと思っております。

 


(今のところ)

 

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講義準備しなくては。。

2014.11.13

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昨日、一昨日と、(一社)北辰会関東支部のイベントを紹介しました。

(さらに…)

患者さんの声(20代女性 子宮頸がんの疑い、繰り返す流産、子宮外妊娠、肩こり、腰痛、頚痛、歯痛、つわり、めまい、発熱、だるさ、むくみ等)

2014.09.11

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。


20代女性 会社員


【症状】子宮頸がんの疑い、繰り返す流産、子宮外妊娠、肩こり、腰痛、頚痛、歯痛、つわり、めまい、発熱、だるさ、むくみ等


清明院に通い始めたきっかけは、度重なる流産や子宮外妊娠でした。

他に、子宮頸がん予備軍として診断され、病院に通うも、良くなったか進行してるか?の経過観察のみで、改善方法が無いことに、

不安と不満があったからです。

また、ずっと悩まされていた肩凝り、腰痛等もついでに一緒に治せられればなー…と言う気持ちがありました。

最初の診察は問診も含め約3時間。

問診の前に、自分自身の身体についての様々な質問事項が書かれたカルテを渡され、こたえられる範囲で回答。

その後、先生がそのカルテを見ながら詳しく問診。

身体的な事から、家族構成、初めて痛みが出た時の状況や環境、感情等。

その後、診察へと移っていく感じでした。

人によっては、何でこんなに聞かれないといけないのか?と思うかもしれませんが、私には自身の身体と感情とに向き合い、

紐解いていく時間が出来て、すごく腑に落ちました。

その最初の診察の段階で、とりあえずここに通ってみよう!と思えました。

その後、腰痛だったり、首の筋を痛めたり、肩凝り、虫歯…と色々な症状でもお世話になり、あとは子宮頸がんの症状が進行しない為に通っている感覚でした。

ところが、清明院に通い初めて約3ヶ月で妊娠反応!

先生に妊娠報告すると、そこからは妊娠で出るあらゆる不調に対応し不安を軽減させてくれました。

(先生のゆるーい対応が緊張をゆるめてくれます(笑)

つわり、めまい、貧血、発熱、だるさ、むくみ等。

しかし、そうはいっても、やっぱりまた流れてしまうのではないか?という不安がずっと拭えなかったのは確かでした。

でも、5ヶ月を過ぎた辺りからお腹の中の子の生命力、鍼治療の力、自分の前向きな気持ちを信じようという気持ちにシフトチェンジしていきました。

今までの他の症状緩和を体感してるからこその信頼感ですね。

そして、通い初めて一年未満で無事元気な赤ちゃんを授かりました♪


本当に感謝としか言いようがないです。


また落ち着いたらお世話になるつもりです。

【清明院からのコメント】

最近、忙しさにかまけて「患者さんの声」を書いていただくことを長らく怠っていましたが、やっぱり治った患者さん全員に書いてもらわなきゃな、

と思えるような内容の「声」をいただきました。(苦笑)


この方の「声」も、同じような症状、悩みを抱える患者さん達の、大いなる助けになるんじゃないでしょうか。

この方は、関西の大先輩の紹介で来院されました。


それもあって、患者さん自身が仰っておられるように、初診の段階から当院の治療スタイルを信頼していただけていたようで、

たいへん治療を進めやすかったです。


初診の診察後、

「肝鬱気滞(かんうつきたい)、肝血虚(かんけっきょ)」

と証を立てて治療を開始したところ、1診目から劇的な良性の変化が現れ、その後も順調に治療を進めることが出来ました。

現在、不妊症の患者さんは非常に多いですが、意外とこの方のように、妊娠はするけど育たない、流産を繰り返してしまうとか、

妊娠したはいいものの子宮外妊娠だったとかいう、いわゆる「不育症」の方も少なくありません。

鍼灸では当然、不妊症にも不育症にも、東洋医学の見地から対応できます。

また、妊娠中や、妊娠前の時期に伴う、様々なトラブルにも、この方のように、ことごとく鍼灸で対応していきます。

病院のように、薬を使った方法だと、初産の妊婦さんは特に、胎児への影響を考えて、たとえ症状が抑えられたとしても、

非常に不安になりますので、使いたくない、というのが本音でしょう。

事実、婦人科から薬をもらったものの、怖くて飲めていない、という患者さんは非常に多いです。

しかもその不安感が、諸症状をさらに重く、取れにくくしたりします。

しかしそうであれば、それらの症状を初めから鍼灸治療で難なく改善できれば、この方が仰っているように、妊娠時の不安解消に繋がり、

ポジティブな考え方を持つことに繋がります。

そうすると、結果的に生命力が鼓舞され、流産しにくく、正常妊娠しやすくなります。

まさに東洋医学の「心身一如」を体現された症例だと思います。

 

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滋陰スピード

2014.08.29

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東洋医学では、何でも陰陽に分けます。

当然、五臓六腑の生理的な働きも、陰陽に分けて考えます。

例えば肝の臓なら、肝の臓それ自体の中で、陰陽バランスを崩してるケースもあります。

肝の陰が弱った場合を、「肝陰虚」と言ったりして、治療は「肝陰(肝血や肝の津液など、いわゆる陰分)」をフォローすることを眼目とします。

それを「滋陰(じいん)」とか、「滋補肝陰(じほかんいん)」と呼んだりします。

・・・で、問題は、患者さんにより、この「滋陰」が遂行されるスピードは違います。

その患者さんの気の動きの速さや、陰の絶対量なんかにも依存しますし、虚熱と実熱のバランス、位置や深さ、

こういう事にも注意を払わなくてはなりませんし、さらには時期的、時間的なものの影響も受けます。

その辺を見極めなくては、適切な「滋陰」は困難となり、「陰虚」の患者さんの治療も困難となります。

「滋陰」には色々な方法があります。

アイデアも大事です。

陰のもとは飲食物と空気です。

呼吸や飲食物を工夫することで、全くスピードが違ってきます。

神業的な鍼のウデがないなら、そうやって勝負すりゃあいいんです。


意外と勝てます。(笑)

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